ぼくがビッチになったワケ 作:ピジョン@アスクラピアの子一巻発売中!
タイル張りの壁を、ぼくの体液が滴り落ちて行く。
ローションで滑るカオルの腰に掴まって、ぼくは生まれたての子牛みたいに、プルプルと膝を震わせている。
カオルの身体は火みたいに熱くなって、長い脚をぼくの身体に巻き付けて来る。
ローションは危険なアイテムだ。滑り、吸い付く肌が溶けているような感じがした。
カオルが掠れた声で囁いた。
「……ユキ、エロいよ。エロ過ぎるよ……!」
そう言って、カオルは射精後の敏感になったぺニスを、また擦り上げて来る。
「やめて……カオル、降参……降参……」
「アタシがそう言っても、ユキだって、やめないだろ?」
意地悪く言って、カオルはぼくのぺニスをしごき、亀頭を手のひらで揉み込むようにして愛撫する。
粘着質の水音に混じり、ぼくの情けない喘ぎが浴室内に響く。
ぬめぬめと妖しくてかり、滑るカオルの肌がぼくの全身を隅々まで撫で回して瞬く間に登り詰め、射精した。
「あぅっ……」
こんなに短時間で二回目の射精に至るのは始めてだった。
ぼくは堪らず座り込み、快楽に霞む視線でカオルを見上げた。
「……ストップ。これ以上したら、カオルの分がなくなるよ……」
男は女と違って、そう何度もイけない。なんて理不尽だろう。
ぼくのぺニスは未だ律動していて、糸を引く精液を床に垂れ流していた。
「…………」
躊躇い混じりの沈黙があって、その中で、カオルの喉が鳴る音がやけに大きく聞こえた。
思った。
(ぼく……レイプされてるよね……)
くってりと脱力してしまった身体を床に押し付けるようにして、カオルがのし掛かってきた。
ぼくは抵抗する気も起きず、成り行きに任せる。
精液と愛液とで粘着を増したローションまみれの股間をぼくに擦り付け、カオルは全身を赤くして興奮していた。
カオルの頭を抱え込むようにして引き寄せ、深いキスを交わす。
その耳元で、囁いた。
「カオル……今のうちにぼくをやっつけないと、後悔するよ……」
レイパーカオルは強敵だ。不埒に笑って言い放った。
「トロ顔で言っても迫力ないっつうの」
膝の上でカオルが腰をくねらせると、縮れた陰毛と固く尖ったクリトリスの感触が心地いい。
のろのろと身体を起こし、カオルの胸に吸い付く。勃起したセピア色の乳首は唇の中で弾けるような弾性を感じた。
馬乗りになったカオルが指を絡め、ぼくに覆い被さってきた。
よくやる体位。カオルも充分に濡れていて、欲しくて堪らないのだろう。琥珀の瞳は情欲に蕩け、もう泣き出しそうなほど潤んでいる。ぼくの上でひたすら腰をくねらせて、綻んだ陰唇でぺニスを刺激する。
ぼくとカオルの吐き出す荒い息が耳に衝く。
ローションは未だ凶悪な粘性を保ったまま、激しい水音を撒き散らしている。
硬度を失ったぺニスが、徐々に固さを取り戻してきた。
カオルが鼻に掛かった声を上げた。
「ふ、……ぅんっ……」
僅かに腰を浮かせ、カオルがぺニスの上に腰掛けると、ぺちゃんと音がして、柔らかな膣肉がぼくを咀嚼する。
カオルは眉間に苦しそうな皺を寄せ、強く頭を振った。
「ああっ、もう……! くぅっ!!」
膣(なか)は、どろどろに蕩けていて、肉襞が蠢いてぼくを熱烈に歓迎している。
軽く腰を動かしただけで、淫らな秘裂がグチャッと大きな音を立てた。
そこで四つん這いの姿勢になって、カオルが激しくキスをしながらぼくの舌を吸い上げる。
腰を叩きつけると、ぐちゃんと鳴って、飛沫が散った。
べたん、べたん、と音を立ててカオルが腰を叩きつけて来る。
完全に蕩けた口元は涎が垂れ下がっていて、僅かに微笑んでいた。
陰唇がぶるぶると震え、大量の分泌液を吐き出しても、カオルは止まらない。
まだイかないのか。今日のカオルは手強いと思っていたけど、よく見ればちょっと違う。
白く泡立った結合部分から流れ出した水分は尿だった。
失禁しながら快楽を貪っている。
緩やかに蠕動する膣肉は既に白旗を上げていて、抵抗は殆どない。
いつものカオル。ひたすら、ぼくを受け入れる淫らな肉穴。ちょっと壊れてしまって、止まれなくなっただけ。
カオルの口が、何か呟いている。
――殺して。
殺さないよ、ぼくのカオル。全力で、めちゃめちゃにしてあげる。
腰の奥が熱くなって、三度目の射精欲求がやって来た。
失禁しながら腰を振るカオルを迎え撃つ。ぼくも遮二無二腰を打ち付けながら、我慢せずにそのまま膣に流し込んだ。
カオルは漸く止まり――いつものように、静かに、涙を流した。
◇◇
カオルは完全に失神していた。
薄目を開き、口からは少し泡を噴いて、ぼくの上に覆い被さった姿勢のまま動かない。
「カオル……?」
短時間で三回も搾り取られたぼくも、体力の限界だった。
ゆっくり身体をずらすと、カオルは真横に倒れた。
身体中ローションまみれのどろどろで、床に転がって覚醒の気配はない。
やむを得ず、温かいシャワーで、気絶したままのカオルを洗い流した。
ローションは、なかなか流れ落ちてくれない。カオルは膣に指を突っ込んで精液を掻き出しても半覚醒のままだ。時々、痙攣して膣からどろりと半透明の液体を吐き出したり、呻くような唸り声を上げたりしていた。
結局、お風呂から上がった時、時計の針は午前3時になろうとしていた。
カオルは腰が抜けてしまったようで、バスローブを羽織っただけの格好でベッドに倒れ込んでしまった。
ぼくも、ちんちんの先っぽが痛かった。そんなに強い方じゃないし、精液を出しすぎたのかもしれない。
「カオルはやり過ぎだよね」
カオルは夢見心地でいるのか、口元に笑みを浮かべて頷いた。
「おしっこ洩らして大変だったんだよ?」
「……ぅん、また来ようね……」
そんなカオルとキスをして、口移しで冷たい飲み物を注ぎ込んでやると、琥珀の瞳に光が戻った。
「……何、この天国」
ぼくは部屋の照明を落として、それからカオルの隣で横になる。
「ユキ、お腹空かない?」
「元気だね、カオルは……」
ぼくは少し疲れた。
カオルの胸に顔を埋めると、睡魔はたちまちやって来た。
「……生牛、見たい……」
「うん、行こうな……」
眠るまでの間、カオルはずっと、ぼくの背中を擦り続けてくれていた。