ぼくがビッチになったワケ 作:ピジョン@アスクラピアの子一巻発売中!
玄関口で蹲ったカオルが、荒い息を吐いている。
カオルを屈伏させなければ意味がない。泣きながら、イかせてくださいと言わせなければ意味がない。
そうすれば、カオルをただの淫乱として処理できる。侵食を止めることができる。
強くて冷たいぼくに戻りたい。カオルは特別じゃない。そんなものは必要ない。
カオルが、ぷるぷると震える膝に手を着いて立ち上がった。
ぼくは笑った。
「生まれたての子鹿のようだね」
「……った?」
「聞こえないよ」
ぼくはまたカオルの股間に手を伸ばすと、ほどよく蕩けている蜜穴を指でくじるようにして愛液を掻き出してやる。
「やめっ……っん!」
カオルは堪らず膝を折り、ぼくにすがり付いて来る。
耳元で囁いた。
「カオル、イきたい?」
ひくひくと痙攣する膣口が、健気にぼくの指を締め付けている。
でもイかせない。
「ちゃんとおねだりできたら――」
「な"に"が、あ"っだ……?」
快楽に身を捩り、カオルが苦しそうにしながら、強く抱き締めて来る。
「づらぞうだ……」
「……」
真っ赤に上気したカオルの頬に、涙が伝う。
また負債が増える。
ぼくは、今、どんな表情をしているのだろう。
――わからない。
◇◇
◇◇
リビングに移動して、カオルを責め続ける。
畳の上でカオルは膝立ちの姿勢になり、びしょ濡れの陰裂はぼくの指を3本もくわえ込んでいる。
混乱しているだろう。意味がわからないだろう。それでもカオルは、ぼくの行為を受け入れ、されるがままにされている。
ぼくは、快楽に歪んだカオルの顔を覗き込む。
「そろそろ降参する?」
「イ"ヤ"だっ"……!」
苦しそうに髪を振り乱し、首を振るカオルは全身にびっしりと汗をかいている。
固く尖った乳首を捻り、勃起したクリトリスを刺激する。
カオルは獣のように呻き声を上げた。
「う"~~っ……!」
快楽を使った拷問。
なにもかも、どうでもいいからイかせてくださいと言うまで、決してイかせない。
「カオルは、ぼくのことよく知ってるよね。どこまで知ってるの?」
カオルは快楽に咽び泣きながら、全てを話した。
虐待のこと。止まった成長のこと。『歌』のことまで。
「情報提供者の名前は?」
これにも、あっさり口を割った。
小学生のときのぼくのクラスメイトらしいが、どうしてもその名前の持ち主の顔を思い出せなかった。……まあ、そんなことを訊くことに意味はないのだけど。
「そろそろイっとく?」
無意味に追い詰め、無意味に解放することを繰り返す。
カオルは涙と鼻水を垂れ流し、秘密を吐き出して尚、イきたくないと首を振る。
「葛城に何を調べさせた?」
「じら"な"い"、じら"な"い"……!」
手強い。
「トモになにするつもり?」
「ぞんなやづ、じら"な"い"……!」
カオルは頑なだ。
友人を売り、秘密を暴露して尚、屈伏しない。
「……ばかだね、カオルは……」
唇の端から泡を噴きながら、それでもカオルはイきたくないと首を振る。
陰唇は腫れ上がり、勃起したクリトリスは普段の倍近い大きさになって包皮から剥き出しになっている。
それでも快楽に身を委ねないのは、そうしてしまえば、大切な何かを失うことを直感で理解しているからだろう。
責め苦は二時間を超え、食らった寸止めが28回になったとき。
カオルは気絶した。
最後は四つん這いになり、お尻を突き上げるような姿勢だった。
ぼくは手を振って、軽く雫を切る。最後に――
「もういいや……疲れちゃった……」
思い切り、カオルの白く大きなお尻をひっ叩く。
盛大な破裂音がして、その瞬間、カオルの強くて弱い防波堤は決壊した。
「~~~~!!!」
潮を吹き出し、声にならない悲鳴を上げてカオルが絶頂する。
腰が大波を打ち、尻たぶに真っ赤な紅葉が咲く。
「ぼくの負け。カオル、イっちゃいなよ……」
「……ユギ……」
涙と鼻水でぐしゃぐしゃのカオルに微笑み掛ける。
「ごめんね、苛めて……」
――じゃなきゃ、悠くんのことがものすごく怖いかだよ――
カオルが、安心したように微笑んだ瞬間、ぐずぐずに綻んだ花びらをひっかき回し、溜め込んでいただろう悦楽を全て解放してやる。
こうしないと、カオルは本当に壊れてしまう。
「あぁあぁあぁあぁ、イグイグイグ……!!!」
クリトリスを扱き、肉汁を噴き出す膣穴を蹂躙する。
部屋中を発情臭でいっぱいにして、カオルの絶頂は長く続いた。
「ひぃいぃい……! ひぃいぃい……!!」
何度も潮を噴き、失禁して大量の尿を撒き散らす。
ぼくは敗北した。
一方的に攻め、蹂躙して尚、カオルを屈伏させることが出来なかった。
カオルは白目を剥き、自らが分泌した様々な液体の中で僅かに微笑んでいた。
◇◇
◇◇
気絶したカオルを布団に押し込み、滅茶苦茶になった部屋の後始末をして家を飛び出す。
――強く冷たいぼくに戻らなければならない。
誰でもいい。
傷つけたい気分だった。
時刻は午後8時。自転車に乗り、夜の街に飛び出す。
この時間なら、トウコか皆川か。憐れな犠牲者は誰だろう。呼び出して滅茶苦茶にしないと気がすまない。
トウコは駄目だ。
あの娘はぼくに固執している。やり過ぎると面倒なことになる。
駅を過ぎた路地で自転車を停め、携帯電話を取り出した。
皆川を呼び出そう。
あの馬鹿をぐしゃぐしゃにして、ぼくはボクに――
「御影……?」
不意に、背後から戸惑った声色。
振り返る。
すらりと高い長身。
指定の制服。大きなスポーツバッグを肩に引っかけ。
ポニーテールのシュウ。
ぼくは、うっすら笑った。
「こんばんは……」
憐れな犠牲者。
「み、御影……? もう遅い、帰った方が……いや、待って――」
遮って、ぼくは言った。
「2Kでいいよ」
「あ……!」
シュウは動揺して引き下がる。
ぼくを怖がっているみたい。
「シュウ、どうする?」
奥二重の瞳を見開き、ぼくを見つめたまま、金縛りになったシュウのおとがいが、ゆっくりと上下する。
赤と青のネオンが交錯する夜の街。
ぼくとシュウは見つめ合った。
ぽろっ、とシュウの頬に涙が伝わって落ちる。
頷いた。
「買った……!」
それじゃあ――
おまえを、メチャクチャにしてあげる。
明けない夜が始まる……。