ぼくがビッチになったワケ 作:ピジョン@アスクラピアの子一巻発売中!
カオルは無言だった。顔を真っ赤にして、肩を震わせて泣いていた。
――やり過ぎた。
父さんには苛めるなと言われていたのに、いざとなったら怖じ気付いたカオルを見て、ついむきになった。
「ごめんね」
啜り泣くカオルは快感より羞恥が大きかったみたい。
まぁ、常識的に考えて、排泄の瞬間を他人に見られるのは恥ずかしいし屈辱的だ。
「いっぱい出たね。溜まってた?」
ぼくがそう言うと、カオルの肩がビクッと震えた。
手のひらで瞼の辺りを押さえ付けるみたいにして泣きじゃくっていたのに、顔を上げて、キッとぼくを睨み付けて来た。
「……!」
怒ってる怒ってる。
自分から見せようとした癖に。
本当、いい性格してる。
「すごく可愛かったよ?」
これは本音。
いつも斜に構えていて、何処かしら人を食った態度のカオルが泣きじゃくるのを見ていると、やっぱり『女の子』なんだな、という気持ちになる。
「……」
ぼくの言葉に反論せず、カオルは少し複雑そうな表情で俯いた。
瞬間、ぼくは閃いた。
そうだ。
シュウにも同じことをしてあげよう。彼女の場合、スペシャルで派手なヤツがいい。それくらいしないと堪えないから。
「カオルの全てが見たいんだ。それは、いけないこと……?」
例えば、あい。これでお腹の中に隠してないのはよく分かった。
「……」
カオルは俯いたまま、ぼくを上目使いに見詰めているけど、その視線からは怒気が抜けている。
ぼくは頷いた。
「すぐイっちゃうカオルも、恥ずかしがって泣いてるカオルも、すごく可愛いよ?」
「……」
カオルはまだ無言。でも、ぼくを見詰めていた琥珀の瞳は、恥ずかしそうに足元に伏せられてしまった。
ぼくはカオルを馬鹿にしているワケじゃないし、見下しているワケでもない。だから、カオルが怒る理由なんて一つもない。
少しカオルの頭を撫でたあと、ぼくは黙ってウォシュレットのスイッチを押した。
◇◇
トイレから出て、やっぱり腰に来て足取りの怪しいカオルを連れてお風呂に入った。
ラブホテルの浴室にある椅子って不思議。真ん中の部分に大きな溝があって、家庭用の物とは少し形が違う。
その不思議な椅子にカオルを座らせた。
トイレで馬鹿なことをしていたせいで、浴槽にお湯は張ってない。手っ取り早くシャワーを浴びることにする。
ぬるめのお湯で身体を洗い流す間に色々な情景が頭に浮かんでは消えていく。
シュウの大きくて形のいいおっぱいや、小振りだけど、やっぱり形のいいちっぱいのユキナ。お碗型で、ツンと上を向いていて元気よく感じるトウコの胸。
女の子たちのおっぱいのことを考えながら、カオルの身体を洗い清めて行く。
不思議な形の椅子は便利で、中央部分にある溝のお蔭でカオルのお尻とあそこを同時に流すことができる。恐らく、こうするためにある溝なんだと思う。
くってりしてしまったカオルは、大人しくされるがままにされていたけど、伸びをするようにして背筋を反らすと、ぼくを抱き寄せてキスして来る。
「んっ……」
ぬるめのシャワーに打たれながら、吐息まで飲み込んでキスを交わす。
その間もぼくの指先は忙しなく動き続ける。
親指で普段の倍近くまで腫れ上がったクリトリスを擦りながら、中指でGスポットを抉るように愛撫して行く。
「ひんっ……ん……!」
呻くように喘ぐカオルは泣きながら全身を紅潮させているけど、ぼくの愛撫を受け入れて緩く脚を開いたまま。
「あぅあぅあぅ……!」
意味を為さない言葉を吐き出すと同時に、カオルの膣肉が痙攣してぼくの中指を締め上げる。
紅潮した身体は火が点いたように熱くなっていて、子宮口は指先で触れるくらい降りて来てる。
これ以上、焦らすのはよくない。溜めすぎ。身体が絶頂を求めて戦慄いていた。
「軽くイこうか?」
「うん、うんっ!!」
ぼくの言葉に無心で頷くカオルの膣に挿入した指を2本にして、愛液を掻き出すようにして最後のラッシュを掛ける。
「あ、ぎぎ……っ」
絞り上げるような嬌声。或いは、断末魔の悲鳴を上げてカオルが激しく絶頂した。
勢いよく飛び出した潮が、ぶしゃっと音を立てて掌で弾ける。サラサラしていて、尿とは違う濁った熱い体液。
「…………」
カオルは沈黙した。
バスタブを背もたれに脚を伸ばして座り込み、半開きになった瞳は涙を流しながら虚空を見詰めている。
前半戦終了のお知らせ。
「おつかれさん」
言って、シャワーで軽くカオルの身体を洗い流す。
ダメージを与えすぎないように配慮したつもりの膣口は、半開きのまま、白く濁った体液を垂れ流していた。
◇◇
口元から涎を垂らし、座り込んだまま、ぼんやりと佇むカオルはそのままにシャワーを浴びる。
少し汗をかいた。髪を指で梳かしながら、打ち付けるお湯を口に含んで吐き捨てる。
絶頂の余韻に浸っていたカオルが、よろよろと身を起こし、すがり付くようにしてぼくのペニスを舐め始めたけど、それはやりたいようにさせておく。
(そろそろ、ぼくも射精(だ)そうかな……)
頭の中は冴えていて、思い出すのは昨夜の霧島の死に様。
無様で、これ以上ないくらい惨めな最期だった。皆川は……ユキナは、今ごろどうしてるだろうか。
カオルは半覚醒。蕩けた眼差しで、ぼくの腰にしがみついて夢中でフェラチオしている。手がお留守。でもシュウより巧い。
少し腰を進めると、カオルの方でも頭を寄せてきた。
「う……」
奥まで飲み込まれ、背筋に走る快感に身震いする。
……霧島の事は大きなニュースになるだろう。未成年者の事件だけに、下手に大きな騒ぎにならない事を祈る。もし、テレビが嗅ぎ付けるようなら長くない。その時は――
不思議な椅子に座り込み、カオルにしゃぶられながら考える。
(ぼくの、カオル……)
その時は、カオルの『あい』に全てを委ね、行くのだろう。
腰の奥から、じんわりと暖かい何かが込み上げて来て、逆らうことはせず、ぼくは思いの丈を吐き出した。
「……っ」
背筋が甘く痺れる。いつになく長い射精だったけど、カオルは何の躊躇いもなくぼくの精液を飲み下す。
さらに強く吸い付いて一滴残さず飲み下す。
「あぁ……」
「……」
快楽に呻くぼくを見上げるカオルは、口元に酷く嫌らしい感じの笑みを浮かべていて――
緩やかに甘く深く――しっとりと絡み付いて離れない新城馨の愛に、一滴残さず飲み干されそうな、ぼく。