某生放送から生まれた話 作:遠心分離機
続くかどうかは生主次第。
「ただいま……」
自分の部屋に帰ってきた人物、「竜巻 トルネ」は帰宅の言葉をこぼすが帰ってくる声はない。
彼女はこのアパートの一室に一人で暮らしているのだからそれも当然だ。
トルネは寂しそうに息を吐くと持っていた鞄を放り投げ、ベッドへ倒れこむ。
しばらく脱力したまま天井を見上げていたが、寝ころんだまま視線を横へ向ける。
そこには簡素な部屋に似つかわしくない、ゲーミングPCと実況用の機材が配置されていた。
トルネは気晴らしにゲームでもしようかと視線を迷わせたが、疲労のほうが勝ったのか寝返りをうって視界からPCを消した。
そんな中、突然チャイムが鳴る。
誰だろうとインターホンを覗き込むと、そこには友人が映っていた。
トルネの友人、IAはケーキの箱らしきものを持ってカメラに向かって手を振っていた。
「IAちゃん!」
「メリークリスマス、トルネ。みんなに聞いたら先に帰ったって聞いて来ちゃった」
「ちょ、ちょっと待って。部屋今汚いから……!」
トルネはIAを招き入れると散らかっている部屋を片付けるために背を向ける。
だからこそ、IAが怪しい笑みを浮かべながら鍵とチェーンを書けたことに彼女は気付けなかった。
廊下と部屋を隔てておるのは一枚の扉のみ。
IAはゆっくりと扉を開け、部屋を片付けているトルネを見つめる。
そして持っていたケーキを近くのテーブルへ置くとゆっくりと近づいていく。
「ごめんね、最近忙しくて……ひゃっ!?」
「トルネ……」
トルネを後ろから抱きしめたIAは首へキスを落とす。
それに合わせてトルネは体を震わせた。
「まっ、待って……、まだ私シャワーも浴びてな……んっ」
「は、あ……。ごめん、我慢できない」
トルネは羞恥心から逃れようと身を捩るものの、さらに力を強めたIAに動きを封じられる。
「トルネ、こっち向いて?」
「……んっ、ちゅっ、ふ、う…はあ…」
啄むようなものだった二人の口づけはやがて激しくなり、お互いの舌を絡めて唾液を交換する。
トルネは息を吸おうと口を離すが、IAはさせまいとさらに激しく口づける。
やがてトルネの体から力が抜け、IAに預ける形になってようやく二人は顔を離した。
「はあっ、はあ、はあ……」
トルネの瞳は快楽によって蕩けており、力なくIAを見つめている。
「……ベッド、行こうか?」
「……」
トルネはIAの問いかけに返事はしなかったものの、手を引かれるがまま付いていく。
ベッドへ優しく寝かされたトルネは覆いかぶさるIAに目を向けた。その目の中に少しの期待を込めて。
トルネの期待に気が付いたIAは背筋を震わせながらトルネの服を剥いで行く。
部屋の明かりに照らされたその裸体はとても美しいものだった。
「触るね?」
「っ……」
IAの言葉に顔を赤くさせ、横を向く。
しかし逃げ出そうとしない時点で、彼女の答えははっきりと分かった。
「少し濡れてる?期待してた?」
「ち、違っ、あっ……」
「違わないでしょ?ほら……」
トルネの秘所へ指を入れたIAは恥ずかしがる彼女の前に粘ついた愛液を見せつける。
否定するトルネをほぐすようにその指は激しさを増していった。
「ん、ひっ、そこ、そこだめぇ!」
「ここがいいの?えいっ」
「ひいんっ!?んい、だめ、だめぇっ!」
IAの指からもたらされる快楽に身を捩ることしかできないトルネ。
IAはそんな彼女を見てさらに興奮していく。
「ほら、認めて?気持ちいいって」
「い、あっ!き、もちよく、なんて、ひぃん!」
「でもトルネの体は気持ちよさそう?素直に、ね?」
「ちが、ちが、うぅっ!あっ」
体を震わせながらも否定するトルネ。そんな姿にIAは嗜虐心がそそられた。
「ひ、んっ!い、イク……っ、え?」
トルネが絶頂を迎えようとしたその瞬間、IAの指が抜かれ、拍子抜けした意識が思わず止まる。
「な、なんで……?」
「だって、トルネが嫌そうなんだもん。私はトルネに喜んでほしいのであって、嫌がられたいわけじゃないわ」
そういってIAはベッドから立ち上がり、浴室へ向かう。
「ど、どこに行くの?」
「シャワーを浴びるの。これ以上続けても仕方ないでしょう?」
そっけなく返事して背を向けるIA。
トルネはお預けにされた虚無感、うずく体を持て余しつつ走り寄り、背中に抱きついた。
「い、嫌じゃない!嫌じゃ、なかったから……」
「本当?でも気持ちよくないって言ってたじゃない」
「あ、あれは……その、はずかしくって、その……」
素直な気持ちを吐き出すことに気恥ずかしさを感じたトルネは視線を床に向け、言葉を濁らせる。
そんな姿を見たIAは妖艶に笑い、トルネの顎をつかみ、自身へと向けさせた。
「うん、知ってる」
「へっ、……んむっ!?んぎゅっ!?」
そのままトルネの口へ食らいつき、こじ開けて舌を絡ませる。
そしてそのまま片手で胸を撫で、もう一つの手を秘所へ再び挿入する。
「んんっ!ひっ、あ、んむうっ!?」
突然叩きつけられた快楽に思考すら儘ならないトルネは、IAの思うままに体を震わすことができない。
だが先程と違うのは、その快楽を受け入れてしまっているということだった。
「じゃあ、今度は楽しみましょう?ね、トルネ」
「ひゃ、ひゃいい……」
再びベッドへ押し倒されたトルネにできることは、快感に蕩けた思考と表情のまま、IAを受け入れることだけだった―――――