某生放送から生まれた話 作:遠心分離機
読んでない人はセイカちゃんの話から読んでね!
「……よしっ」
ゆかりと恋人の関係になってしばらく。
私はベッドの上で決意を固めていた。
恋人らしいことは大体したと思う。
遊園地でデート、お家の中でまったりと過ごしたこともあったし、おしゃれなレストランでロマンチックなディナーだってした。
もちろん、その、ベッドの上で…愛しあった…こともある。
その度に私はゆかりにリードされっぱなしだ。
私の手を引いてくれる姿はかっこいいし、夜の営みだって…気持ちいい。
でも、それでゆかりは楽しいのだろうか。
ベッドの上でだって私は毎回気を失うくらい気持ちいけど、ゆかりはどうなんだろう。
だから、今夜は私がゆかりを気持ちよくさせてあげるんだ!
手をぐっと握りこんで気合を入れると、お風呂から上がったゆかりが部屋に入ってくる。
「トルネ、どうしたんです?手を握りこんだりして」
「う、ううん、なんでもない!髪、乾かしてあげる。ここに座って?」
「ありがとうございます、トルネ」
私の脚の間に座るゆかりの髪を乾かしていく。
私と同じシャンプーを使っているはずなのに、ゆかりの髪からはいい匂いがする。
「やっぱりあなたは髪を乾かすのが上手いですね。とても気持ちいいです」
「ありがとう。…あのね、ゆかり」
髪が乾いたことを確認し、ドライヤーを止めてゆかりを背中から抱きしめる。
「ゆかり、今夜は私がリードしても、いい?」
「唐突ですね。私のでは不満でしたか?」
「そんなことない!私…その、いつもゆかりに気持ちよくしてもらってるけど、ゆかりはどうなのかなって」
「……ふむ」
ゆかりは少し考え込むと立ち上がり、服を脱ぎ始める。
やがて服をすべて脱ぎ、美しい裸体を晒した彼女はベッドに仰向けに寝転がった。
「では、今日はお任せします。気持ちよく、してくださいね」
ゆかりは私を試すように目を細めて見つめる。
「わ、分かった」
いつもの優しいゆかりと違って少し嗜虐的な笑みを浮かべる彼女にドキドキしながらも、私も服を脱ぎ、彼女に覆いかぶさる。
「っ…、んっ、ちゅぱ…」
じっと見つめるゆかりに怯みながら彼女の唇にキスを落とす。
啄むようにキスを続け、手を彼女の乳に重ねる。
いつもならこの辺りでゆかりが舌を入れてきて私は翻弄されるだけ。
でも今日は彼女が動くことはなく、されるがままだ。
ゆかりの行為を思い出し、舌を絡める。
吸って、絡ませ、歯をなぞる。
ゆかりの豊満とはいえなくても確かな感触を感じる乳房を揉む。
手のひらで優しく揉み、乳輪を指で撫で、乳首を弾いて快楽を引き出す。
ゆかりからやられたことを思い出しながら、彼女に気持ちよくなってもらおうと行為に耽る。
「ふっ、ん…あっ」
ゆかりの顔は紅潮し、喘ぎ声が漏れる。
彼女が感じていることが嬉しくなり、胸から手を離し、股を探る。
秘所に触れ、濡れていることを確認すると、ゆっくりと優しく愛撫する。
「ふぁ、くっ、んん…」
切なげに声をあげるゆかりに気を良くし、指を中へ入れた。
指を押し出そうと蠢く膣内をほぐすように動かし、ゆっくりと奥へ指を沈めていく。
「はぁっ、んんっ!う、あぁっ…」
体を痙攣させるゆかりを抱きしめ、奥まで入った指を曲げてかき回す。
「ふっ、ぐ、んああっ!!」
嬌声と共に体を跳ねさせ、ナカに入った指をきつくしめつけられる。
絶頂の余韻で息を荒げるゆかりの頭を優しく撫でた。
「はぁー、はぁー……」
「気持ちよかった?ゆかり」
「はい、予想、以上に…。愛されるのも、悪くないですね…」
「そう?よかった」
喜んでくれたゆかりに安堵し、無意識に張りつめていた意識を緩める。
気が緩んだその瞬間、ゆかりは私の手首をつかんで体制を入れ替えた。
さっきとは逆に押さえつけられる格好になった私はゆかりを見上げる。
「ゆ、かり?」
「ええ。気持ちよかったですよ、トルネ。でも、やっぱり私は――」
―――あなたのことを気持ちよくさせたいです。
「フギュッ!?んぎっ、あ、あぁっ!?」
唐突に膣内に指を突きこまれ、不意を打たれた私はそのまま絶頂してしまう。
「濡れてますよ、トルネ。あなたも興奮していたんでしょう?」
「ふぐっ、だ、だってえ、ゆかりの、かおぉっ、気持ちよさそうだったから…ぁっ!」
「あなたに愛されるのも悪くはありませんが、トルネの蕩けた顔を見るのが一番ですね」
「今日、は、私が気持ちよくさせるって言ったのにぃっ!」
「気持ちよかったですよ?でも…」
ゆかりが耳に顔を近づけ、囁くように問いかける。
「それだけだと物足りなかったでしょう?いつも通り、こうやってよがって、翻弄されたいと思ったのでは?抑えつけられ、気を失ってしまうほどに蹂躙されたいと思ったのでは?」
「しょ、しょれはあ…」
「正直に言いなさい。でないと…」
私を嬲っていた指が止まる。
快楽に身を捩っていた私は物足りなさに体を震わせた。
「シてあげませんよ?お預けです」
「え…。そ、そんな…」
「正直に、されたいと思ったことを言えばいいのです。ほら」
「…っ、…っ……たい…」
「聞こえません」
小さな声で話す私に焦らすように指を少し動かすゆかり。
微かな感触。でも私を傾けるのにはそれだけで十分だった。
「思ってました!いつも通り、ゆかりに触ってもらって、気を失うくらい気持ちよくなりたいって思ってましたあ!」
「よろしい。では」
「んむっ、くちゅ、んあ、ふむっ……」
燻ぶらせていた心中を吐露するとそのまま唇を塞がれる。
さっきまで大人しかった彼女はいつも通りに私の口内を蹂躙する。
さっきまで私がしていたことをそっくり返される。でもそれで与えられる快楽は比べ物にならなくて。
頭が真っ白になる。ただゆかりの舌に口の中をなぞられるだけで絶頂し、腰が浮いた。
浮いた腰をベッドへ抑えるようにゆかりの指が膣内を犯しつくす。
私がしていたことが児戯に思えるような動きに私は従うことしかできない。
「んぎゅうっーっ!ぷあっ、ゆか、それダメぇっ!」
「何がダメ、ですか。こんなにしめつけて喜んでいるくせに」
「ち、ちが…ひいんっ!?」
「嘘はだめです。こんなに腰を浮かせて、足を絡ませて求めているのはあなたですよ?」
ゆかりから与えられる暴力的な快感に私の淫猥さを刻み付けるようなゆかりの言葉。
体も心もゆかりに屈服した私は絶頂することで彼女へ服従を示した。
「あっ、ひっ…♡ゆか、りぃ…♡」
「はい。今日はさっきのお礼にいつも以上に愛してあげます。覚悟、してくださいね」
「うんっ…♡」
快楽に蕩けた頭で、私はゆかりの行為を喜んで受け取るのだった。