アポート~万物引力で望む女を全てこの手に~ 作:gazerxxx
主人公。仕事が長続きしない引きこもり気味の元フリーター。物語は彼視点で進む。
超能力・
女子高生グラビアアイドル。一人称は、芸名の「ふわり」
家出して行く当てがない所を、ファンだった
恵まれた長身と身体能力を生かした窃盗常習犯。本職はスタント専門のアクション女優。
その動機は、病気の妹の延命医療費を稼ぐため。
シビアな動機で裏方を張っているので、夢見がちな六風とは馬が合わない。
日々美の妹で、ただ一人の家族。
難病で病室にこもり切り、自らの闘病生活を綴ったブログは有名。
実はグラドルふわりのファン。
見通しのいいホテルのロビーで、俺たちは協力者候補の会社役員を呼び出した。
前回は
ニュースでは、あの後倒したヒットマンたちは、銃刀法違反・危険運転で全員逮捕。
警察も余罪を追及してるが、プロだけあって、依頼主は喋ってないようだ。
そんなわけでしばらく狙われることはないだろう。
この内に、こっちから仕掛けよう。
今度の作戦は大掛かりなので人手が欲しい。
黒髪ロングのJKグラドルは、ニット帽で軽く変装したお忍びルック。
「
「待たせたね、
無事な様子の俺を見て、パッと安心した顔になった
もぞもぞとお尻を滑らせて、肩が触れ合うくらいに距離を詰めてくるのが、会えなかった寂しさを表してるよう。
「
「ふわりがお泊りするって言ったら、『お姉ちゃん以外のお泊り、初めてですっ!』ってはしゃいじゃって……一晩沢山おしゃべりして来たよ!」
「そっか、ふわりのお陰で、
俺たちは少々危なかったが、
むしろ大ファンの
「あれっ、
以前は険悪だった
2人きりの間に何があったのかと、
「アタシと
二ッと笑った
巨乳女子に肩を抱き寄せられると、背中に着衣おっぱいがむにゅりと乗っかって、ボリュームある柔らかさが強烈に主張する。
男を肌で捉える逆らい難い誘惑。
一方、隣から横取りされて、お気に召さない
「む~!
俺だけに聞こえるように、密かに甘い思い出を囁く。
袖を引っ張られ、服の上から発育のいいEカップおっぱいに摺り寄せられる。
くっ、グラビアアイドルのパイズリなんて、好きに決まってるっ!
「アタシのお尻が最高に抜けるって、言ったよな」
肩を組まれて、横にまで張り出した丸いお尻をプリンと押し付けられる。
スタイル抜群の女子に挟まれて、取り合いされるのは、正直たまんないものがある。
公衆の面前で、ニヤつきを押さえるのにも一苦労だ。
黒髪ストレートの美少女や、赤髪ショートの美女に目を付けていた外野は、聞こえよがしに舌打ちする。
「あのぉ…あなたですの?ワタクシを呼んだのは?」
両手に華の俺に、明るいハスキーボイスで話しかけてきたのは、今回キーパーソンと目される、梅沼製薬の重役。
場所と時間、人数しか伝えてなかったが、俺たちが間違いなく目立っていたから、声をかけたのだろう。
しかし、初めて顔を合わせて、その容姿に俺は見とれた。
眩い輝きのウェービーロングな金髪に、エメラルドブルーの瞳。高級な陶器のような肌には、白人の血が入ってるのだろうか。
黒いゴシック調のドレスに白い手袋という控えめなファッションながら、オーラが内から輝いている。
気品ある見た目に反して、胸元の果実はよく育っていらっしゃる。
水色リボンが飾られた胸元から深い谷間が覗けて、少し歩みを進めただけで、ぷるんっ、と弾む。
上背が高くて、栄養がいきわたっていそうなアメリカンサイズの恵体。
名前や肩書は把握してたが、まさかこんな美人だったとは…。
俺を取り合っていた二人の
こんな金髪爆乳美女を見たら、ビジネスパートナー以前に、男として食指が動いてしまう。
二人の親し気な女子を連れた男が待ち合わせた相手も、妙齢の美女。
男女比バランス完全崩壊の取り合わせに、外野はヒソヒソ噂してる。
しかしまさか、このメンバーで、企業改革の密談とは周りも思わないだろう。
「
「あの会長の娘?そんなのと会ってどうすんだよ?」
「まさか
22歳会社役員ながら、どこか優雅な雰囲気が漂うお嬢様は、力なく笑って手を振る。
「ワタクシは確かに会長の娘ですけれど、所詮は、ヒラの取締役ですわ」
「俺たちは、
「すると本当ですの?お父様の不正を突き止めたというお話は」
父親の不正について呼び出された
前のめりになるとドレスの乳袋が下向きに揺れて、開いた胸元から深い谷間が、くっきり垣間見えて目のやり場に困ってしまう。
このお嬢様、お上品なキャラして、エロい爆乳だな……。
「送り付けた裏帳簿のコピーには原本が存在するし、梅沼会長も事実と認めた」
「けどアイツは、特効薬を一般販売するって口では約束しておいて、アタシらを消そうとした!」
「今は
俺たち3人は、口々に事情を説明する。
父親の悪行を聞かされるお嬢様は、何とも辛そうに、ため息をついた。
「……お話は分かりましたわ。でも不思議ですわ。なぜワタクシにお声を?」
「そーだぞ
「んーでも、ブラック企業社長の娘ってカンジしないよね?お父さんに似てないんじゃないの?」
梅沼会長を裏切ってこちら側についてくれる協力者に、なぜ実の娘を選ぶのか?
当然浮かぶ疑問だ。
「役員の中で
親子関係ならば、小遣いとか口実を付けて、いくらでも裏金を回すことができたはず。
しかし、俺が
親子でありながら金の流れを断つ、キッパリした関係。俺はそこに、父娘の不和があると睨んだ。
「お見通しですのね。ワタクシがお父様に持っている不満も」
「そこまでは推測できたが、その理由までは俺にも分からない。聞かせてくれないか、思うところを」
一代で大企業・梅沼製薬を興した父と、アメリカの名家・ピュアモンド家の母との間に生まれた
見ての通り、外国人の血が色濃く反映されたハーフだ。
当時は父の
学生の間は外見が馴染みやすいアメリカで育て、日本語も覚えさせて日本に帰国するのが、母であるミセス・ピュアモンドの教育方針だった。
国外にいても梅沼会長とは、メールで交流を保っていて、年に一度は家族3人で会っていた。
難病に効くU-VCを開発している父の製薬会社を手伝いたいと、幼いころから志す。
その思いもあって、早くからカレッジを卒業し、日本語も使いこなせる才女に育った。
しかしその頃に、母が急死。
保護者のいない
既に経営学でも優秀な成績を収めており、取締役に抜擢された。
コネ入社ともいえる若き役員だが、
例えば社員に、業務スケジュールを登録したアラーム付き腕時計を持たせて、明確なフレックスタイムを計らせるなんてことも。
「……でも、ワタクシが取締役にされたのは、お父様の地位を盤石にするためでしたの」
元々、梅沼製薬はピュアモンド家からも多額の支援を受けていて、
ミセス・ピュアモンドが亡くなり、その株を相続したのは、娘の
梅沼会長は、その株が欲しくなって、娘を取締役会に加えた。
俺はその話を聞いて、梅沼会長の強欲さを再確認する。
「実の娘に対しても、金だけ見てるような態度だったのか……」
「お父様は、昔は薬で人を救おうとする立派な人でしたわ!」
「どこが立派だよあのジジイ!アタシたちは、高い薬で少し生き延びたって、何も助かってない!」
薬のユーザーから生の声をぶつけられて、
「
俺が間に入ると、
申し訳なさそうに
「最初に開発されたU-VCは、VC感染症の進行を抑える画期的な新薬でしたの。あの頃は、お父様も真剣に病気と向き合っていましたのに……」
U-VCは、元々はVC感染症の進行を抑える薬として開発された。
薬がない頃のVC感染症は治療の施しようがなく、
そんな中で開発された抗ウイルス薬のU-VCは、延命治療が行えるだけでも重宝された。
しかし、開発が進むにつれて、U-VCには治療薬としての効果も見込めるようになった。
だが、梅沼会長は、治療薬としての開発を禁じた。
難病の進行を抑える薬、それだけでも長期にわたって売れ続けてきたから。
「それっておかしーだろっ!治せない薬の方が売れるなんてっ!」
「でも、
「難病を食い止める薬ってだけでも感謝されて、現状に満足してるのが梅沼会長か……残念なことに、年食った大人って新しい冒険はしないからな」
「ええ…ワタクシも実情を見たら、父様の商売が恥ずかしくなりましたわ」
特効薬を独占した殿様商売は、若き
しかし肝心の取締役会は、会長を中心に利益追求に腐心している。
取締役会の多数決では
「今は会社の誰も、お父様には逆らえませんわ。ワタクシはどうすればいいのかしら…」
梅沼会長の娘にして役員である
深刻そうに眉を寄せてうつむく
「俺たちと組めばいい。患者のための製薬会社を取り戻そう」
「ワタクシは、株の15%を持っていても、一役員ですのよ?」
怪訝そうな
「いや、
「あっ、
「ワタクシの持ち株が必要…それが理由ですの?」
「確かに理論上は、資本金100億の梅沼製薬の半分、50億が俺たちにはある。だが、それだけじゃ足りない」
「えっ、違うのかよ!」
「
「負けないけど、勝てない。それじゃダメなんだ」
面食らった女の子二人に、俺は冷静に言い聞かせる。
「それに、35億あれば35%の株が買えるとも限らない。株には相場があるからな」
「ええ、そうですわね。株をいくらで売るかは、株主との折り合い次第。お金を積んでまとめ買いしようとすれば、その分高く売られる公算が大きくなりますの…」
「じゃー、35%の株でも35億より更に高くなるってのかよ……」
「え~っ、35億じゃまだお金が足りないって、どーするの
企業買収の難しさに絶句する
ある程度知ってる
しかし、俺にはまだ策があった。
「俺は株だけ目当てで
「えっ、そんな方法があるんですの?」
父親と違って株目当てじゃない接し方に、
「あなたもヒラとはいえ取締役だ。これから株主を集めて記者会見を開いてもらおうか」
「記者会見?まさか……」
「約束通り、梅沼会長の不正を告発する」
その宣言には、女子3人が「えーっ!!!」と声をそろえて驚く。
「大丈夫かよ
「今、株買う話してたよね!?会社つぶしてどーするの?」
「不正な役員全てが告発されて退陣したら、会社運営どころではなくなりますわ!」
美少女・美女3人が俺を取り囲んで、心配してくれる。
巨乳の女の子たちが視界いっぱいに迫ってるのも絶景だったが、俺は3人をまあまあとなだめる。
「会社は潰させないし、その上で俺たちのモノにする。これから話す作戦を聞いてくれないか」
俺は集まった女子たちの肩に手をまわして、額を突き合わせて作戦のキモを話す。
不安がっていた女子たちも、俺のシナリオを聞くうちに、乗り気になってウンウンと頷く。
今回加わった
いよいよ、大企業・梅沼製薬を、俺の手に握る時だ。
待っていてくれ、
そして梅沼製薬のご令嬢も俺の手に……俺は欲しいと思ったら、何でも手に入れる主義だ。
今回新登場のヒロイン。
大企業・梅沼製薬会長のご令嬢。
アメリカからのハーフ帰国子女で、現在は梅沼製薬の役員もこなす才媛。
ブラック企業と化した父の会社を憂いている。
次回は、いよいよ大企業乗っ取りへ。