試製・転生請負トラッカー日月抄~撥ね殺すのがお仕事DEATH~【18禁版】 作:珍歩意地郎_四五四五
* * *
お昼時の**神社『例大祭』初日だった。
参道にはさまざまな屋台がならび、浴衣すがたの人々も目立つ。
近日の熱波がすこし遠ざかったせいか、大勢の人出が雑踏となって行き交っていた。
蝉たちもいくぶん涼しくなりホッとしたのだろう、いつもより斉唱の勢いが鼓膜をカユくする。
ピィ~ヒョロ、トントン。
夕方に開催する
「あぶない!」
そのときだった。
神社の入り口に近いほうから悲鳴があがる。
一台の軍用ハマーが、ごったがえす参道を爆走してきたのだ。
ホーンをハデに叩き鳴らし、嫌がらせのように蛇行運転を繰り返す。
昼間のこととて、浴衣を着た子供たちであふれる中、悲鳴や罵声が交錯して、
「何やってんだ!」
「警察呼べ警察!」
「カメラカメラ!」
「子供は下がって」
やがてそのトラックは、一度大きく振れたかと思うと、神社の鳥居に激突した。
ラジエターから白い水蒸気が盛大に噴き出し、頑丈な鉄製バンパーがひしゃげる。
「アっブねぇなぁ!」
「だれか轢かれたぞ」
「運転手おさえろ!」
「あぁっ!鳥居が!」
祭りの群衆が見守る中。
正面の赤鳥居はキシミを立て、ゆっくりと傾いてゆく。
やがて屋台を四~五店ばかり犠牲に、
消防団の印半纏を着た男たちや、祭りの
「この野郎!ドゥ落とし前つけてくれんだ!」
「クスリでもキメてンじゃねぇのかコイツ!」
「こんな人出の中で、暴走なんかやがって!」
「なにぃ?黒ネコだァ?ネコがどうした!!」
トラックに乗っていた見るからに半グレな“若いアンちゃん”たち数人は、祭りのこととて半ば酒が入っている男衆に囲まれてボコボコにされ、ズタズタになったTシャツからハンパな彫り物などをのぞかせるしまつ。
そのうち、半グレどもをボコっていたハッピ軍団の一人が、
「危ねぇッ!このガキぃ、ナイフ出しやがッたぞ──みんな
その後、空き瓶や一斗缶などを投げつけられながらも“
* * *
──どうしようかしら……。
もう10度目の
美香子やマイケルたち“家族”が、皆それぞれに出かけた夕暮れどき。
おそい西日の差し込む、贅沢にもクローゼットがわりにしている八畳ほどの一室。
等身大な
ため息の後、またしても彼女は浴衣を艶めく肩から滑りおとし、Tバック一枚の
第三者が観れば『シミ一つ無い、メリハリのある“わがままボディ”』と評しただろうが、詩愛の目には
──こんなブサイクな
彼女は、水族館で会った子連れの朱美を思い浮かべる。
引き締まった体つき……。
精悍な、そして
子持ちに特有の、
──それにくらべたら……。
姿見のむこうで、裸体の女がミジめに顔を曇らせた。
自分的には無様に大きく、好奇な視線の元となるキラいな乳房。
それを見ないで済むように片腕でかくしつつ、彼女は部屋を見まわした。
壁ぎわには、自分の
──そういえば。
かなり前の日のことだった。
朝、出勤する自分と
『これ。
『なんですって……ワタシに?どなたから?』
『えぇと、『サロメ』って源氏名の“ウラ”がメインな踊り子サンから』
朝からカッ!と血が熱くなる。
あの、全身に真珠を這わせた
自分の“おまた”に執拗なイタズラをしてきた褐色のダンサー。
男好きのする
アレからしばらくは、夜になると彼女が出てくる悪夢がつづいたものだった。
それは
『アレ?熱あるの?なんかカオ、赤いよ』
『うぅん、なんでも!……なんでもありません』
『
『いりませんよ、そんなの。ワタシは着たくもないし必要ありません』
『せっかくお姉ェ……詩愛サン用に、ってサイズ合わせて一品モノで仕立てたのに?』
『サイズ合わせ、ってどうやって?貴女の店でメジャーを身体にあてられた覚えもないのに』
『監視カメラの映像だって。まぁ、ウチのイチ押し
いま見れば、そのハンガー・ラックはビニールの覆いにに包まれ、部屋の片隅に押しやられている。
彼女はホコリを舞わせないよう、ソッと覆いを取ってみた。
とたん。皮革の、エナメルやPVCの、シルクの匂いが湧きだして鼻をくすぐった。
ドレもコレも、何やら高価そうな、みょうに手の込んだ衣装たち。
薄っぺらい生地や、
どれをとっても何やら“妖しげ”で“水っぽい”デザインではあるが、しっかりと作られている。
──コレ……凄いわね。
そのうちの一着を、なにげに彼女は手に取った。
光沢のある黒い革で作られた、ボディを全身縛るようなデザインの衣装。
ズシリと重いその衣装を、ハンガーごと持ち上げ、ためつすがめつ調べてみる。
それは“服”というより、全身を
ブラの乳首に当たる部分とハイレグな革ショーツのお股部分が奇妙に膨らんでいる。さらにおシリに当たる部分にも、ゴルフボール大のものが。
ふと、イタズラ心がおこった。
──これを着てみるのは……ドウかしら。
ちょうどハダカんぼだし、と詩愛は重い衣装のぶら下がるハンガーと、付属品となるロング・ブーツを両手に下げて姿見の前までもどる。そして付属の説明書をチラ見しながら、おおよその見当をつけてコスチュームの装着をはじめた。
バック・シームの入ったガーター・タイプの網タイツ。
次いで、みょうに頑丈な作りとなっている、ハイレグの革ショーツ。
腰の上までギュッ!ギュッ!と持ち上げ、ブーメラン状となったそれを、腰骨の上に巻いたベルトでロックする……ハズなのだが、ウエストの留め具がとどかない。
──イヤだ、太ったのかしら……うんッ!
チカラ任せで
ショーツが食いこむにつれ、クロッチにある突起物も、お股前後の微妙な場所に当たってしまう。
……カチリ。
ようやく接続すると「ピッ」とショーツから電子音が鳴った。
もう、ここで止めておこうかしら?コレはあんまり……。
姿見を見てチラリ、思う詩愛だったが、太ったという可能性を、打ち消しておきたかった。
西日の差し込む一室で、彼女は変わった衣装を身に纏わせるため、汗まみれの奮闘を再開する。
* * *
イオニア式を模した大理石なる柱の陰で、お付きの小姓にネイルを手入れされつつ、『サロメ』は半裸のまま、シルクのクッションの上で、もの憂げな考え事にひたっていた。
視線を動かすのもだるく、全身を穿つピアスに金鎖を通し、今夜の
──あぁ……詩愛。
天井の高いひと間だった。
釣り
夜の舞台を前に身支度を調える、彼女の個人的な控えの間である。
中○生とも見えるアラビアの舞姫めいた衣装をまとった娘が怪訝そうに、
「このごろ姫ぃサマは、どこか夢うつつですねェ」
「……
「このまえ、マダムにも怒られていたぢゃありませぬか」
「うふン」
「パトロンの奥様たちにも上の空ですし、旦那様たちにだって、お愛想つかされてしまいます」
ふぅ、と『サロメ』は
その
「おまえには分からぬ
そこまで言ったときだった。
しどけなく横たわる彼女のマクラ元に置かれた携帯が『ピッ♪』と鳴った。
ネイルのケアをされる側とは反対の手が、もの憂げにそれを手に取った。次いで画面を確認するや、ガバッ!『サロメ』は身を起こし、目を見ひらいて。
* * *
詩愛の苦闘は続いていた。
黄金の飾り輪とベルトがたくさん付いたコルセット状のウエスト・ニッパー。
これも息を引っ込めて、どうにか胴に巻き付けてバチン!バチン!と幾重にもロックする。
おかげでウエストが細く締め上げられた半面、お尻と
幅広な首輪に
そこから下がるクロームの輪に、ブラのカップから伸びるストラップをカチリ、接続。
──あら。こんなものまで……。
ハンガーには、薄いビニール袋に入り小道具らしきものが下がっていた。
ジップ・ロックを開けてみれば、中には説明書と丁寧に重ねられた小道具……。
小さな真珠の数珠で縁どられる黒いヴェールつきの額飾り。
同色の、目もとから下がり口唇まわりを隠す薄手な
中指に引っかけ二の腕までを覆う、手甲型の黒く艶やかな
手首には、精巧な象眼の入った幅広なブレスレットまで巻くよう指示がある。
チリチリと小さく触れ鳴る鳴り物が下がる、骨伝導タイプのイヤホンめいたイヤリング。
そして……。
ドクン。
それを見た時、彼女の心臓は鳴った。
黒い革ベルトを両側から伸ばす、赤い球のついた装具。
彼女とて、根っからの『ネンネ』ではないから、それが何かは分かっていった。
殿方に無理やり奉仕させられる哀れな女の口に
──あの子なんて言ったかしら……そう、たしか“ボール・ギャグ”だっけ?
さすがにコレは、ちょっと。
彼女はそれをわきに置き、視線を床に落とした。
幅広の首輪をハメているので、下を向くのも困難になっている。
ふと、そのとき。
革のブラに覆われた胸の奥で、何やら不穏な予感がよぎる。
心がザワつき、あたかも自分が、まるでアリ地獄にでも堕ちてゆくような。
しかし、あえて彼女は直観を無視し、最後になった衣装の
それは優に太ももの上まである丈を持った、エナメルのテカりを持つ黒いブーツだった。
恐ろしいまでのピン・ヒール!一度履いてしまえば、バレリーナのような
下の部屋に足音を響かせないよう、詩愛は一度部屋を出て、大判のバスマットを持ってくると姿見のまえに敷いた。
──ヤダ……この革ショーツ……。
彼女は思わず眉をしかめる。
無理もない。それというのも、ショーツにある前後の突起が歩くたびにコリコリと彼女を責め立てて、とくに前屈みになると前の“お豆”どころか
──うんッ……うんッ。
股間に食いこむショーツの突起を気にしながら詩愛は座りこむ。そして、くるぶしの所に奇妙な金属板のついた重いブーツを苦労して片方ずつ履き、頑丈なジッパーを太もも裏まで引き上げて、この奇妙な
──あぁ……。
ひとりの見知らぬ女が、そこには立っていた。
まるで牝馬のようにつま先立ちを強いるブーツ。
股間へミチミチと食いこませた黒い革ショーツ。
そこからクビり出される、ムッチリとした豊尻。
これでもかと締め上げられ、まるで蜂のように細まる胴。
胸の巨乳は拘束具めく黒革のブラで封印されて。
銀色の輪がならぶ首輪は、性奴隷の
口もとは中近東の舞姫よろしく妖艶に
見慣れぬ女が自分に向ける、
──なんてこと……これが──ワタシ?
ことほど左様に、その異形の装いは彼女に似合っていた。
まるで生来そうであったかのように、
いままでの古い自分。
親の言うなりになっていた自分。
あらためて考えれば、何もカモがバカらしく思える。
──そうよ……ワタシだって……。
姿見のまえで詩愛は冒険をして、思いつく限りのしどけない姿勢をとってみる。
すると、銀幕の向こうの妖しい女が、信じられぬほど扇情的な
お股をガニ股に開いて、ゴルフボールが半ば侵入する恥部を誇示。
あるいは後ろを向くとバックの姿勢で尻タブを思い切り左右に引き広げる。
さらには股間を片手で慰めつつ、身をよじらせながら乳房の片方をモミしだいて……。
──うふ……♪
ウットリと半眼になる目差し。
全身をピリピリとめぐる、電気のような快感。
そうよ。と、この女は想う。
──
そんな時だった。
詩愛の巻く首輪の後ろで、またもや『ピッ♪』と電子音がひびく。
そしてカチリ。カチリ。カチリ……ピキッ。ピキッ。ピキッ。
衣装のあちこちで、次々に何かが施錠されるような気配が……。
* * *
瞳をギラつかせ、『サロメ』は携帯に見入っていた。
画面には、人体の略図。そして部分ごとに赤く点滅するインジケータ。
これは遠隔センサーによって、対象者が『
彼女は、ネイルの施術をしていた侍女の手を苛立たしげに振りはらい、目の色を変えて、
「これ!
頭上に“?”を浮かべる侍女の困惑が深まる。
それでも(また、いつもの気まぐれが始まった……)とばかり気を取りなおし、手もとのタブレットをピッピッと操作しながら、
「いかがなされましたか?姫ぃサマ。いきなり
「なんでも良いから──早く!」
ややあって。
控えの広間戸口に設けられたノッカーを鳴らす音がすると、
「失礼致します『サロメ』様──なんでも『拘束衣』の装着者がいるとか」
年増な美女ではあるが、よくみれば性格のキツそうな、このスーツの女は、そう言うや『サロメ』が身を投げ出す横臥台に近づくと事務的に一礼。
「4号よ!妾のお気に入りが4号を着てくれたの──早く!」
スーツの女性は慌てず騒がず、
「4号でございますか……それでは、と」
引いてきたカートの蓋を開け、中に仕込んだ複雑そうなデバイスを手慣れた調子で、かつ新調に展開する。中から立体的に組み立てられるのは、いかにもな精密機器のあれこれ。
波形モニターとキーボード。
コントローラーやマイク。色とりどりなケーブル。
24インチほどのディスプレイを起動すると人体の略図が浮かぶ。
(これは『サロメ』が手にした携帯の画面に表示されるモノと似ていた)
つり目のスーツ女は冷たい目を光らせ、キーボードを一度、ザッと撫でてから、
「拘束衣のロット番号は?」
舞姫は、手もとの携帯をニラみながら一字一字、慎重につたえる。
「了解──では洗脳深度はいかほどに?」
「最低限!最低限にしてちょうだい!」
お付きの小姓も驚く勢いで、“ウサギ”が抱える名うての舞姫は身を乗り出し、
「このコは妾が!
ここで熱弁がとぎれたのは、『サロメ』が口の端のヨダレを拭いたからだった。
それを見たスーツの女は、ヤレヤレと酷薄そうなうすい口唇に皮肉な微笑をうかべ、
「承知いたしました──しかし、導入用の薬剤、β思考阻害薬『アホニナール』だけは、使わせて頂きます」
「お、大林製薬の?大丈夫なの、ソレ!?」
「大丈夫、とは?」
「いろいろアブないウワサを聞くけれど……」
「えぇ♪『ズバットインラーン』静注液や『アクメ!その前に!』錠剤よりは安全かと」
「催淫効果は強力らしいが、習慣性のあるキケンなクスリときくケド!?」
「おや。それではこの施術被験体を、おアキラメになられますか?『サロメ』さま……」
うぅ、と舞姫は言いよどむ。
痴呆面をさらしてヨダレをたらし、己の秘部をくじりながら快楽をせがむ
彼女は簡単にこの対象の略歴と、自分にとってどれだけ大切かを“首狩り屋”に伝える。
その苦悩を目の当たりにしたスーツの女は、またも薄いくちびるに
「そんなに御心配せずとも、局部に仕込んだデバイスの薬剤容量のみでは、依存性をもつまでに至りません──さて」
いちどスーツの女は指を鳴らしてから、片耳ヘッドセットをつける。
次いでコントローラーの小さなスティックを動かしつつ、キーボードへと指を奔らせた。
* * *
ビクリ!
詩愛は身体をふるわせた。
ベルトやバックル、差し込み錠などを使い、体に
そのうち“お
──えっ!……イヤっ!
つづいてアナルに当たる突起も、わずかに振動をはじめる。
恐ろしいことに、それも心なしかサイズを大きくしてゆくような……。
「……なに!コレ……ちょっと……っ!」
あわてて彼女は体にロックした貞操帯めくショーツのバックルを外そうとする。しかし差し込み錠は金具を
──アぁッ!
なんということだろう。
やがて今度はブラの乳首にあたる部分がチチチチ……微妙な電撃パルスを発しはじめ、甘噛みにも似た、ムズがゆい刺激をつたえてくる。身もだえしながら、彼女はブラを止めた背中がわの金具に長手袋がおおう腕をのばすが、むろんムダな努力だった。むしろ外そうとすればするほど、電撃パルスの勢いは強くなってゆくような。
「イヤっ!たすけ──」
彼女がそう叫ぼうとしたとき、いきなりショーツに仕込まれた固いものがユルユルと盛り上がるように変形し、彼女の中に入ってこようとする気配。
つま先立ちを強いるブーツを履いていた詩愛は、たまらずバランスを失ってドサリ!床に崩れおれた。ことココに及んで異常に気づいた彼女は、渚に打ち上げられた人魚のような格好で横ざまに上半身をもたげ、ガッチリと股間に食い込んだ革ショーツを、
──そうだ!ハサミを……服ごと切ってしまえば!
彼女は刺激に耐えてヨロヨロ立ち上がると、だれもいない広いマンションをつま先立ちのブーツでゴトゴト歩き、システム・キッチンに向かった。
こんなとき、マイケルの炊飯器型AIがいれば、この騒ぎを緊急事態と判断し、介入しただろうが、あいにくマイケル自身が炊飯器を小わきに抱えて外出していた。
「ハサミはさみ……あった!」
詩愛は頑丈な肉切りハサミを手に取った。
牛肉の骨まで切断できる、ドイツ製の頑丈な逸品。
高まってゆく刺激をこらえつつ、ふるえる刃先をショーツと肌のすきまにようやく差し込み、力をこめ思い切り切ろうとする──だが、ダメだった。
革に特殊な処置がされているのか、あるいはそれ自体が特殊な繊維なのか、ショーツにはキズひとつつかない。
この凶悪な衣装が脱げないという現実。
それによる焦りが、ますます彼女を敏感にさせ、刺激を淫猥なものにする。
──イヤっ!……イヤっ!!……イヤぁッ!!!……
なんどか切断を試みているうちに、真新しい料理バサミの刃はダメになってしまう。
金属音をたてて道具を取り落としてキッチンの床に倒れ込んだとき、ふいに詩愛は説明書の存在を思い出した。
「そうだわ……この衣装の脱ぎ方が……書いてある……かも……あうッ!」
最後が悲鳴となったのは、肛門を
「──っウン!……ウンっ!……ウンっ!」
股間を
それぞれ管理・統率された波のように脈動し、彼女の淫欲をトロ火のように
全身を締めつけ、そこから執拗に刺激をおくってくる妖しい
詩愛は四つん這いになり、股間から淫液を、口からヨダレを流しつつ、涙をにじませながらようやくクローゼットにしている8畳間まで戻った。
──説明しょ……せつめ……あった!
【4号コスチューム・ロック解除方法】
1)ニーハイ・ブーツの両くるぶし、ヒザにある金属板をピッタリ合わせる。
2)1項の後、両手首に巻くブレスレットを背中側にて腕を曲げた状態でキッチリ合わせる。
──やっぱりロックされていたんじゃないの!もう!
股間と乳首の刺激に耐えながら、彼女は横座りになると、ヒザ上まであるブーツのくるぶしとヒザを、次いで手首にキッチリと巻かれたブレスレットを背中側で合わせた。
ガチン!
強力な電磁石が合わさるような衝撃……。
* * *
「ほほほほほほほほほ……………………ホホホホホホホホホ…………」
控えの間に、『サロメ』の勝ち誇ったような嗤いが響いた。
「これであの子は妾のモノだぇ?なぅ、そうぢゃろう“首刈り屋”《ヘッド・シュリンカー》。
「百里を行くものは九十九里をもって半ばとす、と申しましてねぇ。姫サマ」
「ほぅ?まだ足りないと」
「コレからですよ……さて」
スーツの女は音声ModeをOn。
すると付属のスピーカーからは、詩愛の苦悶とあえぎ声が。
スーツの女は、つり上がった細目をさらに細めて
* * *
「あぁッ……いやぁぁぁ」
貞操帯めく革製なショーツの中で、いまや完全に棒状となったと感じる前後の突起。
それが、まるでネラったかのように、ネットリと緩やかなピストン運動を開始していた。
逃れようにも、太ももまでのニーハイ・ブーツが左右、完全にくっついてしまい、手首に巻いたブレスレットも背中でガッチリと合わさって離れる気配がない。
さすがのオットリさんな彼女も、これがワナであることに気づいた。
最初から、仕組まれていたのだ。この衣装も、一種の拘束具だったと。
──だとしたら……まさか
肛門を責めるピストン運動がはげしくなった。
両腕、両脚を封じられた詩愛は、芋虫のようにゴロゴロと床を転げ回る。
しかしモガけばモガくほど、乳首の、お
アタマに載せたティアラも食い込み、口元をおおうフェイス・ベールも息苦しい。
一瞬──。
体中に電流がはしり、頭の中が真っ白になる。
「──はぅッ!」
乳房をおおう革のブラが、乳首だけではなくグニグニと、全体をモミはじめた。
身をよじって胸をフローリングにコスりつけ、なんとかブラをずらそうとする。
しかし、非道な衣装によって
「──誰か!」
詩愛は叫んだ。
「誰か聞こえますか!ダレ……ぐぅッ!」
グンッ!
拘束感のある黒革の首輪が、いきなり締まる。
まるで助けを求める叫びを封じるような動き。
そこにいたって、はじめて彼女はゾッとした。
──ワタシが……いまこの瞬間にも、だれかに。
コントロールされ、いいように
彼女は相手を刺激しないよう、もがくのをいったん止めておとなしくする。
『そぅ──メス豚ちゃん♪いいコだねぇ……静かにして』
詩愛が
* * *
サロメ、相変わらず出しゃばりマスねぇ。
すぐ退場するハズだったんですが……シブとい。
この作品は基本的に登場人物たちの意思が優先です。