試製・転生請負トラッカー日月抄~撥ね殺すのがお仕事DEATH~【18禁版】 作:珍歩意地郎_四五四五
第190回(その4・サロメの逆襲)に『サロメ』の奴隷人形『レティシア』の
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【アナタはマゾ……
どうしようもないメス人形……】
【お客サマに奉仕することが唯一の目的である
……エッチなエッチなスレイブ・ドール】
【淑女のおマンコを……殿方の生チンポを……
スーツケースに
耳にはずっと催眠音声が流れている。
洗脳ずみのアタマにこの女性の声を聞かされると……。
考えがまとまらず、淫らなことがつぎつぎ想い浮かぶように。
でも、まだあの【革の
お
──そんなバイブで責め
いまはただ、声を聞いているだけでイイ……。
けれど……この言葉も耳にしているうちに、だんだんアタマに浸みこんでゆくような。
まるで自分が、ほんとう淫乱なメスに……どうしようもなく下劣な“性処理ドール”になってゆくような……そんな気がしてワタシは、バルーンに圧迫されて動けないカラダをミリミリとよじる……。
──それにしても、移動が長い……みたい……。
オークションの控え室までは、たかだか10分ていどのはず。
それに、なんだか車で揺られているような。ニギやかな気配がない。
なんでだろう……ダメ……思考減退処置されて、いろいろモノが考えられない。
でもイイの……ワタシはマゾにんぎょうだもの……せっくすドールに、考えはいらない……。
******
「へへへ……イイのかよ?ドレッドのアニキに、まっすぐ持ってこいッて言われてンだろ?」
「なァに。オレらだって、チッたァ
「ンだなぁ。
「ちげぇねぇ。ヤクにしたってアッチは高価い
「トテモ、ズルイネ……サベツネ」
ジッ!
使い捨てライターと甘ったるい煙の気配。
「さ──そっち持てよ。オメーとおめーはソッチだ。マジ重ェぞ。テメーは床を片付けろ!」
「なァ……なかに
「詩愛とかイってたっけ?あんな上玉、映画でも見たことなかったよなぁ……オッと!」
「気ィつけろい!あのヤバい店で、そうとう
「ウラのメインな一人だろ?そりゃあのヒヒジジィが欲しがるワケだァな」
ゴトン!
「おいぃぃ!タノむぜぇ……そっとだ!ソッと降ろせ!?」
「このクソでかキャリー・コンテナ、鉄でもはいってるみてぇに重ぇぜチクショウ!」
「OK、まずは圧空を抜いて……と」
シューーーーーーーーーーゥゥーーーゥゥ……ッ!!
「よぉし……まずは面ァおがませてもらおうぜ。おい!あけろ!!」
「コノzipperカタイネ。
「えぇぃ、オレがやる!貸せ!!ロックがあるんだよ!」
ピチン!……ヂッ!……ヂヂヂィィィッ!……ヂッ!
「……OOOOPS!」
「うッへぇ、マンコくせェ」
「……“メス臭”がスゲェなぁ!」
「おい、工事用ライト持ってこい!」
「はやく全周開けろよジレってェな!!」
「……テメ、ダレに口きいてンだよ?アァ!?」
「……」
「……」
鉄パイプがコンクリの床に叩きつけられる音。
「よせよせ、極上の“
******
ようやくドールをはこぶ“コンテナ”のフタがあく。
スポットライトがまぶしい……。
甘いタバコのけむりのけはい……。
もうオークションがはじまってるのね……。
ひかりのむこうに、たくさんのしせんをかんじる……。
みんなワタシのカラダにむちゅうらしいわ……うれしい。
あぁ……どうかワタシのイヤらしいカラダを見て!視姦して!
ワタシでイケない妄想して!ワタシでオナニーして!
お客サマに利用されることをおもうと、あふれるような幸福感。
あぁ……もっとワタシで!……ワタシで……!
ふと、いきなり我にかえる。
なにを考えてるのよ!わたし!!
まさか洗脳の効果が……呪わしい宝石の“性格侵略”が、ここまで……?
──あぅぅ……。
手脚の拘束していた頑丈な革ベルトが、男の太い指で解かれてゆく感覚。
「すげぇ……」
「マジかよ……」
「コレ、ダッチワイフネ」
「もとの雰囲気が残ってなくネ……?」
「あの店にかかるとこんなに改造されちまうんだ……」
そんな声が切れ切れ、ボンヤリ聞こえてくる……。
【さ?ココはオークション会場よ
アナタのインランなカラダを……
ぞんぶんにアピールなさい……】
耳もとでささやかれたような気配。
すると、あれほどイヤだった奴隷人形の仕草をすることが、うれしくてたまらなくなる。
改造されたボディは自然と立ち上がり、バレエシューズでつま先立ちにポーズを。
ケモノじみた視線を感じたカラダは貞操帯に封じられた股間から、タプッ。
また情欲の蜜を、とめどもなく吐く気配……。
******
黒服姿の男が3人。作業服姿が2人。
それらが見守るまえで、大きなスーツケースに入れられていた“女性”は縛めを抜け出して、コンクリの冷たい床に降り立った。
「お──おい!コイツ、うごくぞ!」
「バレリーナみたいにポーズをキメてやがる……」
「へへへ……コイツ発情してやがるぜ、この奴隷人形が」
倒産した工場のだだっ広い物流ヤードのようなところで工事用ライトをあび、およそ雰囲気には似つかわしくない美麗な人形がクラシック・バレエのスタイルで
ウエーブのかかった髪。
額にはルビーらしき大きな宝石。
足に縛り付けられた赤いトウシューズ。
異様なのは裸体にキビしくはめられる金属のブラとパンツだ。
それぞれ外れないように首輪からのびるクロームの細鎖でつながれている。
さらにその異様な雰囲気は、口にハメられるボール・ギャグでしめくくられていた。
「──ようこそお客サマ。
人形の首輪から媚びたような声が発せられると、そこからスローテンポで退廃的な音楽がながれはじめる。それにあわせ、エロいボディを扇情的にクネらせて、まるで男たちを挑発するように“奴隷人形”は、ゆるやかな舞いを踊りはじめた……。
(ヤベぇ……ヤベぇぜ!)
(オチンチンガ破裂シテシマウ!)
(なぁ?チョットぐらいなら
(バカ!
(まさか“貞操帯”どころか“猿ぐつわ”までハメられてッとはナァ)
ヒソヒソと……。
まるで人形の踊りをジャマするのが怖いかのように。
ズボンにテントをビンビンと張った男たちは、小声で話あった。
(マテ……あのビッチの『サロメ』、時限式でロック外れるとか言ってたろ?)
(するってぇと、ナニかい?あとちょィ待ちァ、マンコも、ケツにも口にも……)
(突っ込み放題!ってワケかよ!?)
(ボクオシリガイイネ!)
(ンじゃ、ヘタぁこかずに、もチッと待ってみッか……)
しかしコンクリの床に寝そべって、首輪から幻惑的なミュージックを鳴らしつつ、みだらな
当然だった。
なによりこの“奉仕用備品”の舞いは、来賓の男女を問わずかれらの情欲をアオるため、蓄積された膨大なDATAから、もっとも効果的な仕草やポーズ、表情はもちろん
だが、しかし。
この仕組まれた舞いは、商品に対し欲情こそすれ『みだりに手を触れてはならない高貴な商品』という禁忌的なイメージを鑑賞者にうえつけるので、“紅いウサギ”の
やがて妖しげなアピールは終わった。
気がつけば男たちは先日、彼等が
「あぁぁぁぁぁ……もうタマんねぇ!」
「どうする!まだ貞操帯のカギはおろか、猿ぐつわすらハズれてねぇ!」
「“ディープ・スロート”モ“イラマチオ”モサセラレナイネ!」
「バ ッ テ リ ー は ビ ン ビ ン だ ぜ !!」
「もうこうなったらアレを使おう!」
え?と一団の空気。
「バァカ!あの祭りの夜みてぇに、コイツの手脚をキツく折り曲げて、そのワレ目にチンポを
だだっ広く薄暗い空間に一団が散り、周囲に目を泳がせる。
ややあって、すっとんきょうな声が高い天井に響いた。
「アニキぃ──アリやしたゼ!」
作業服を着たチビが「ラッシング・ベルト」を数本、手にして戻ってきた。
梱包用の、より強力に増し締めができるよう、ラチェット金具がついているベルトだ。
「コレさえありゃ!……ようし野郎ども!このメス人形、
ワッと“スレイブ・ドール”に襲いかかる男たち。
だがその獣欲的な動きは、きゅうに戸惑ったように停止する。
https://www.youtube.com/watch?v=djzToyLETYQ
「……んだァ?この音楽ァ」
「風俗か……パチンコ屋の宣伝?」
「アホぅ。こんな夜中にか?ありえねェ」
「いったい、どッから聞こえてきやがる……外か?」
男たちはシャッターを閉めた入り口を見やる。
と、音楽はますます大きくなり……。
ドカァァァァァァン!!どてポキぐしゃ!!
閉じていたシャッターが、いきなり爆発したように。
トラックが、悪代官の集まる水屋敷に突入する鯨船よろしく突っ込んできた。
「な!!……っ!!」
一団の間に空白がうまれた。
あまりの事態に、目の前で起こっている椿事が信じられないように。
シャッターを崩壊させ、ヘッドライトも煌々と、トラックは5人の男たちを照らし出す。
******
雷鳴のようなものすごい音に、ワタシは我にかえった。
そしていままでの恥ずかしい舞いを踊っていた自分の記憶が、おバカにされていたアタマに流れ込み、全身が
──えっ!……えっ!……どう言うコト……?
あらためてまわりを見回してビックリした。
いままではオークションの会場で踊っていたと思っていたのに。
目の前には、大きな車のヘッドライトと、それに照らされるひとかげが数人……って!?
──いやぁぁぁぁぁぁアアアアアアアア!!!!
忘れようとしても忘れられない!
この人たち!ワタシをよってたかって強姦した男じゃないの!
パニックになりかかるアタマ。また額がジィィィン……と振動するが、畏れは消えない。
と──ヘッドライトの向こうからスタッ!人影がおりたち、聞いたコトのある声で叫んだ。
「天に代わって転生執行!……てめえらぁ轢く!」
すると、近くにいた一人がワタシにナイフを突きつけて、
「ソコを動くなァ!コイツがどうなってもイイのかよォォォ」
次の瞬間、ズビュ!と時代劇で人が斬られるような、イヤな音。
まるで捕鯨の銛のように、日本で手に入る最強の武器“バールのようなもの”が飛んできて、その男のノドにふかぶかと突き刺さったのだ。
血しぶき。あたりに立ちこめる鉄くさい臭い……。
──ひぃぃぃぃィィィ……ッッ!
コシを抜かしかかるワタシ。
けれど、なぜか顔は満面の笑みで、またもやI字開脚し“おマンコ
「ナニしやがる!」
『ナニもオナニーもねぇ!』
今度は別の、やはりどこかで聞いたことのあるような声が、スピーカの音声で吠えた。
『手前ェらのような
そんな声がしたかと思うと、大きな車(トラック?)の下からホースのようなモノが、シュルルルr!!!首に棒が突き刺さったままのヒトの脚にカラみつくと、そのままズルズル、ワタシを運んできたスーツケースを巻き込みながら、血の跡を残しつつ車の下へ引き込んでいった。
やがて……ガキン!
ボリボリ!……ゴリゴリ!……。
なにかを
トラックがゆれ、ヘッドライトの光の帯が上下、左右に。
「コイツぁイケねぇ!野郎ども、ズラかれ!」
バタバタと立ち去る足音。
モーターがうなり、折れ曲がったシャッターを踏み破ってワンボックスカーが必死に外へでようと身をゆするのが見えた。
ひとりの足音が近づいて、ワタシを抱きしめる。
この暖かい気配……この匂い……もしや……。
(──イケない!!)
全身がフルえ、ワタシはハッ!と身を引いた……。
******
バタバタと下手人どもが逃げ出す気配。
そのすきにオレは詩愛のカラダを素早くゲットする。
だがそのはしからオレは、あまりのことに泣きたくなってしまう。
──カルい……あまりに軽い……。
それに人間の皮膚とはちがう、びみょうな肌ざわり。
抱いたとき、さすったとき、それこそまるで人形のような。
ビニールめいて。あるいはシリコンやブラスチックめいて……。
その時、オレは悟ってしまった。
これはもう、詩愛は、
(もとには戻れない……)
このことである。
……などと池波正太郎風な物思いにふけってはいられない。
突然、詩愛はバッ!とオレの腕をのがれ、身を引いた。
(イケませんマイケルさま!ワタシたちが触れあっては──)
そんなコトを言うかのように、チンポつきの猿ぐつわをノド奥までハメられた詩愛は、哀しげにイヤイヤをして目で訴えてきた。
「ハナシは後だ。どこも問題はないか?
問題と聞くと、彼女はメス人形にされた自分のボディを、前に合わせた両腕でかくすように。
そして(さっきのは、一体……)というように目を泳がせて、詩愛はシャッターの残骸に亀の子で引っかかり、タイヤを空転させてモーターを唸らせつつ、それをようやく乗り越えようとしているハイエースを、震える身体でみつめた。
かつて強姦された男たちに出会い、ショックを受けているのだろう。この上は、さらに大きなショックを与えなくてはならない。オレは覚悟をキメた。
「アレが……オレの本当の姿だ」
(……?)
「オレの職業は運送屋さ──だが、タダの運送屋じゃない。悪人どもをひき殺し、この世から運び出すのを仕事とするトラック・ドライバーだ」
意外にも詩愛は思ったほど動じず、トラックの下までのびる血の跡を指さして(さっきの一人は……?)というように小首をかしげ、目で尋ねてきた。
「トラックの内蔵システムで、死体もろとも処理した……行こう、ヤツらが逃げる」
ハイエースがシャッターの残骸を乗り越えて走り出していた。
オレは奉仕人形にされた詩愛をうながし、助手席側にみちびく。ギクシャクとした慣れない動きで、彼女が高いドアの向こうに転がりこんだのを確認すると、オレはフロントを回って運転席に一挙動であがる。
『詩愛──いや『モルギアナ』さま、お帰りなさい』
ビクリ!
いきなり呼びかけられたので詩愛がビックリするのが分かった。
AIでも言いよどむのか……いや、そうした方が人間味が出ると計算しての発声か……。
この非常時にそんなことを考えながらオレは両側のドアを自動でしめる。
「ハヒュ、はひゅ!」
詩愛が懸命になにかを訴えてきた。
オレに触ろうとして、あわてて手をひっこめる。
「ナニ、なんだって?」
『マイケル。その猿ぐつわの電子錠を解析。いま、解錠します』
一瞬、耳障りな高周波音がして、カチリ。詩愛のうなじで留まっていた猿ぐつわの尾錠がはずれ、ダラリとボールギャグの両端から垂れる。そして口からギャグの裏からのびるチンポ本体が、まるで自分で抜け出るかのように、左右に動きながらヌメヌメと詩愛の口から這いだしてきた。
「おごぉぉ……エ"ホッ!」
貞操帯のブラをゆらし、身もだえしながら苦しむ詩愛。
どうにかボールギャグの裏がわに生えた残酷な張り型を吐き出すと、彼女はこんなモノが自分のノドに入っていたのかと改めて手にした拘束具に目を丸くしてしげしげと見つめる。オレはボールギャグを奪おうと手をのばし、
「棄てちまえ、そんなモノ」
「イケません!(ゴホッ!)これがマイケルさまの肌に触れたりしたら……」
『目の前のグローブ・ボックスに、マイケルが張り込み途中でコンビニ弁当を暖める時のジップロック・ケースがあります』
詩愛は──ここで『モルギアナ』などと人形名で呼びたくないため、あえて口に出すとき以外はそう呼ぶが──【SAI】に言われてグローブ・ボックスをあけ、中のケースから透明なジップロックを一枚ひきだすと、
「さっきからその声……【SAI】?あなた【SAI】なの?」
『お久しぶりです『モルギアナ』さま。
「あぁ、懐かしいわ。まるで……あのマンション時代にかえったみたいな──」
「同窓会はそこまでだ!シートベルトをしろ、揺れるぞ!」
彼方で、ハイエースが廃棄された広い物流エリアから逃れようとしている。
ゴグッ!ギアを一段おとし、負けじとオレはアクセルをベタ踏みした。
轢殺トラックのジェネレーターが吠え、例のBGMも復活して。
ワンボックスカーのテールランプが、みるみる目前にせまる。
「え?ちょッ!?ちょっとちょっと──キャァァァッ!!!」
相手が出口へむかって左へ曲がるためブレーキをかけた時を狙い、オレは減速せずにそのままハデに追突した。F=maという物理の法則が正確に効いて、重量級のトラックがハイエースを紙クズのようにフッ飛ばす。
強姦魔たちの車は一瞬、宙に浮いたあと横転し、カーブ・ミラーをヘシ折り、電柱に天井から衝突してとまった。
目のまえの出来事が信じられないような面持ちで彼女はふるえ声で、
「……いつも……こんなコト、してます……の……?」
「悪人退治は昼夜を問わず。この世界から排除したいクズばかりさ」
『“浜の
ヘッドライトに強姦魔たちが破砕したフロントガラスからもがきつつ、フラフラになって出てくるのが見えた。互いに先に出ようとして、もみあい、殴り合ってる連中すらいる。
「さぁて、どうするね?ヤツらを」
「……」
「このまま、素直に処分したモノか……それとも……」
「……ころして……さっきのように」
「えっ?」
「殺して!──殺して!──殺して!──殺してぇっ!」
フラフラになって逃げてゆく男たち。
ヘッドライトに浮かぶその背中を睨みつつ、詩愛は絶叫した。
「アイツらを!……ワタシをこんなにした男どもを!逃がさないでェェッ!」
『イエッサー、『モルギアナ』さま』
【SAI】が逃げてゆく中東風な男を、まず轢き殺した。
次に黒服の一人を触手で背中からズビュ!と例の効果音付きで串刺し。
ビュッ!と引き抜くや、かえす刀……ではない触手で作業服の一人を首つり。
もう一人の作業服と黒服ふたりは足首をつかまれ生きたまま夜空に宙ぶらりんとなる。
『さぁて、コイツらを、どうしましょう……?』
「ワタシとおなじ目に遭わせて!」
目をカッ!と見ひらき“奴隷人形にされた女”は叫んだ。
「あのお店の調教みたいに!
お尻に肉棒をつっこんで!
その“便利なホース”で強制フェラさせて!」
その言葉は、車外スピーカで拡声されたらしい。
ぶら下げられたカラダがジタバタもがき、悲鳴まじりの罵声が聞こえた。
それが詩愛の怒りにガソリンを注いだらしい。まさにウィッグを逆立てる勢いで、
「あの店でムリヤリ女にさせられた男みたいに!おチンポを──引きちぎって!」
逆さまにぶら下げられた三人が、キュッ!両手を股間にやってチンポをカバーする。
だが、それもムダなことだった。
ひとりひとり、まさに強姦したむくいが降りかかってきたように、肛門をつらぬかれてゴシゴシされ、上げかけた悲鳴は触手でノド奥までふさがれ、さいごにズボンを剥ぎとられて、チンポはブチィィィィ……ッッ!むりやり引きちぎられた。
「これで、6人」
「……そうだな」
「まだ……はんぶん以上……のこってる」
「大丈夫だ。残りの者もオレが、かならず狩る」
「あの……ドレッドヘァーの、人間も?」
“人間”という言葉をことさら憎々しげに使い、放心状態で3人の残骸をみつめる彼女。
「まかせろ。そしてツレのサル野郎も!処刑リストに入っている」
……ふふっ。
いかにも酷薄そうな笑み。
それを、このとき詩愛は妖艶なくちびるのはしに浮かべてみせた。
オレの見なれない笑みだった。
美香子が“夜の蝶”である『美月』になったように、もはや彼女も“
「ワタシを犯した人間が、ぜんぶこの世から消えたら……ワタシは完全にキレイになるかしら」
「いまだって、キミはキレイだ……いや、ずっと綺麗なママさ!」
「……」
「そうさ!『小男』──“ウサギ”の店長に言って、キミを元のカラダにもどすよう、ハナシをつける!」
だか、その声はトラックの車内にむなしく響いた。
そして詩愛も、そのことに気づいたのだろう。
「言いつくろいは、もうたくさん。ワタシは……(と、ココで彼女は
次いで、その哀しげな顔は急に露悪的なものになり、さきほどの笑みを連想する
「あとは……“あのお店”で『サロメ』さまにレズのネコ役として飼い殺しにされるだけ。そうそう、お財布の余裕ができたら、是非お越しくださいね?ポール・ダンスのアングルで、タップリサービスして差し上げますわ……」
オレはモノもいわず、身を乗り出して助手席の詩愛をいきなり抱きしめた。
「いやっ!ナニをなさいますの!?アブない!」
「大丈夫だ!ウソなんだよ──あの紅茶!」
「……えっ?」
「じつは『レティシア』が主人の言いつけにそむいて、毒を入れなかったのさ」
そう言うや、オレは詩愛に熱烈な口づけをする。
彼女の歯が自動的に引っこみ、口腔のヒダがヌメヌメと動く。
無惨にもイボをつけられた長い舌が、入れ違いにオレの口のなかに
「あぁッ……
くちびるを離し、なにごとか言いかける彼女を押さえつけ、さらにオレは詩愛の口をむさぼり、人形めいた彼女の肌を撫でさすり、愛撫する。
彼女の苦しみを、嘆きを、どうにかして祓いのけてやりたかった。最終的に、それが彼女を犯すことになっても構わない、そんな投げやりな──それでいて必死めいた気持ち。
トラックの車内に、もはや
※【SAI】のキメ台詞は、油茹で刑にされる石川五右衛門の辞世の句
『石川や浜の真砂子は尽くるとも世に盗人の種は尽くまじ』のもじりです。