試製・転生請負トラッカー日月抄~撥ね殺すのがお仕事DEATH~【18禁版】 作:珍歩意地郎_四五四五
「じゃぁ──コイツら……彼女たちは、ナンなんです?」
オレは両側から腕を取るOLを互みに
「やっぱり、人造のAIアンドロイドですか?」
「その子たちぁ、警護・反撃に特化されたサイボーグさね」
これも
「左のヤツぁ、繁華街で〝立ちんぼ〟してた
そう言って、ロックは近づくとオレの右腕をつかむグレースーツのOLのほおをつねった。それでも彼女は、相変わらず無表情のまま前をむいて。
「生体改造する前は……没落した資産家の──レッキとした〝お嬢さん〟サ」
「え……」
胸のうちで、不快感が冷たい霧のように静かに広がるのを覚えながら、
「ソレって本人の……彼女の同意は取ったんですか」
「もちろん。実家への融資と引き換えに、な。もっとも……」
ここで、この男は今までに見たことがないような、ほの暗い醜悪な笑みを浮かべる。
「──
濃いグレースーツを着た、当の〝生体改造OL〟に変化があった。
相変わらずガンコに正面を向いている彼女が、無表情のままプルプルふるえはじめる。
「──いまじゃ〝おマンコ〟を名器に改良された反面、子宮を摘出されてるんで妊娠の心配もなし。戦闘面では骨格と筋肉も強化。完全な送迎用・護衛ユニットさ。歩く防壁、といったトコかね」
「そんな……」
「見た目だけは細腰なんで、護衛も兼ねた“アッチのほう”の接待も、OKさ。VIPのジジィにゃ、けっこう人気があんだぜ?なんせ元・令嬢を好きなようにできるってンで。おまけに、この上もなく口がカタいときた。もっともフェラは絶品らしいがね」
「試したんですか?」
「まさか!オレはもうこの歳だ。勃つモノもたたねぇし、もうそんな趣味はない。あるのは、いかに人体を目的にそって生体改造するか、だ」
みろよ、コイツを。と、技術顧問は胸から尻まで。
彼女の豊かな凹凸の曲線を手の平で、まるで芸術品のようにやさしくたどった。
「オレの最高傑作だ……生理だナンだで、組んだ送迎計画定を崩されるのもイヤだしな……」
3Dモニター画面が変わり、黒髪を結い上げた振り袖すがたの若い女性が浮かんだ。
口もとをほころばせる初々しい笑顔。
まだハタチを少し超したぐらいだろうか。
品のある顔立ちと、落ち着きのあるしぐさや振る舞い。
どこかの庭園だろうか、桜の花びらが散る下で、仲間と一緒に笑い合っている。
見れば分かる。グレーのOLの、改造まえの姿だろう。冷たい印象はなく、ハツラツとして。
まさに人生の春を謳歌する、いいトコ出のお嬢さんという感じが、画面いっぱいに広がっていた。
と──それが一転。
四方を煉瓦壁が囲む、地下室めいた肌寒そうな薄暗い小部屋。
いきなり、四つんばいを強いる鞍馬状の拘束台で、黒革のベルトで固定される全裸の彼女。
『やめてェ……もう、やめてぇぇぇ!!!』
愛液と飛沫をあげ、やがてアクメに達したのか、拘束台の上でジョロロロロ……盛大に失禁してしまう。
とたん、周りを囲むPVCボンデージ姿の美女たちから罵声がとび、尻にムチ打ちの赤い
画面は、さらに転換。
まるで馬の種付けをするための擬牝台めくものに拘束された元・お嬢さま。
のがれようと必死にもがく、その後ろでは、筋骨隆々の馬頭半獣人たちが、興奮で全身汗まみれになりつつ凶悪な馬チンポをボッキさせ、無毛処置されたらしい元令嬢のパックリ露出した下半身に眼を血走らせている。
その傍らでは、手術用のラテックス手袋をしたロック技術顧問が鬼ボッキする馬チンポを令嬢の膣口に誘導しながら、
『ホラ、獣人ども。先走りの汁ばかり出してないで、シッカリ
『いやぁぁぁぁぁっ!!!!!』
『ふむ。まだ洗脳が足りないらしいな。しっかり白濁汁ブチかまして、オマエに子宮に引導を渡してやらねぇと。ヒトさまと〝まぐわう〟なんざキミにはもうゼータクなんだよ』
次に画面が変わると──もう着物すがたの初々しい面差しは、ドコにも無かった。
内むきに装着者を責める道具を生やすらしい貞操帯。
それをギッチリと下半身に咥え込み、オープン・カップの黒革なブラ。
同じく黒革の首輪につながるクロームのクサリをチャラチャラと床に引きずって。
つま先立ちを強制する、バレエ・ヒールとなったニーハイ・ブーツをコツコツと歩きならす。
トロンとしたまなざし。乳首ピアスを穿たれ自分の巨乳を片手でモミしだき、もう片方の手は、カリ高の巨大なバイブを持ち、その亀頭を美味しそうにおしゃぶりしながら病院らしき廊下を歩いている……。
『おマンコぉぉぉ……おマンコしてくださぁぁ……ぃ』
惚けたような蕩け声が、モニターから流れた。
股間からは、糸を引く粘液がキラキラと、とめどもなく滴り落ちて。
だが、通り過ぎるナースたちは、そんな彼女のありさまをとがめる風でもなく。
むしろすれちがいざま、彼女に装着された貞操帯をゆすったり、豊胸された胸をモミしだいたり。
「きゃん♪」
「あひゃぁっ❤」
「ふぐぅぅ……っ」
そのたびによがり声とも嬌声ともつかぬ悲鳴をあげる、元・令嬢。
ギュッ!その情景に、右腕をつかむ握力がいっそう強まる、イテテテ……。
「じっさい、世間知らずのお嬢サマは、ちょっと背中をおしてやると堕ちるのもハヤいもんだ。ナニせそれまで、オナニーすらしてこなかったとか言ってやがったからな(また強まる握力)。ケツアクメを覚えさせ、ボンデージ衣装の〝タチ役〟な女どもから二穴、三穴つかった3P、4Pで責められ、アッと言う間にエロ堕ちよ……」
「いてててて……」
「ん?どうしたぃ」
「いえ……なんでも」
「ふん、だァが、それに引き換え……」
ここで技術顧問は、ステンレス・ベッドに横たわるリサちゃんの、こんどはレオタードのお股を、指の腹でネチっこくサワサワして恥丘にプッくり、小さな突起を浮き立たせる。
《color:ff00ff》《/b》(くぅ……ぅ……)《/b》《/color》
リサが、イヤイヤとプラチナブロンドの髪をゆらし、小さな喘ぎ声をたてた。
「この小娘は、ガンコなくらい意思が強ぇからなぁ──〝
みつぎモノ?とオレは強くなる右腕の苦痛に眉をしかめながら、
「どこへ……その実験部隊のための?」
「イヤイヤ、この娘の〝
やや久しい沈黙。
ロック技術顧問は、次いでフィとオレの方を見ると眼を光らせ、
「そして……オマエも、な?」
モニターに別の画像が浮か微上がった。
(画像を新規に作る?)
このメカニカルな小娘は……以前、どこかで見たことかある。
どこだったか……そうだ〝紅いウサギ〟で、あの下品なミラー・サングラスをかけた『サード』に見せられたのだ。
「どうでぇ!?ダンナぁ」
あのヤニ下がった中年男の声が驚くほどはっきりとよみがえる。
「このカワイ子ちゃんに、会って見たくねェかい?もっとも
そう……207回・第87話:崩壊する夜(その2:裏切りモノの “皮算用”)であの男はそんなコトを言ってたっけ?現実に居るなら、会ってみたくはある。だがロックは、いきなり妙なコトを言い出した。
「これが──6ヶ月後の、オマエさんの姿だよ」
「……は?」
「ナンのために、オマエをここに
オレを、この少女のように改造する……だと?
そんな……〝紅いウサギ〟みたいな、と次第に高まる怖気とともに考えていると、
「もっとも
また、『サード』の声が浮かんできた。
「
「
そこでハッとひらめく。
そういうことかよ!
遅ればせながら、ようやく合点した。
なんてオレは危機感のないボケ野郎だったんだ!
あれは『女になったオマエの姿を、鏡で見せてやる』と言ってたのだ。
オレの緊張を察してか、ブラウン・スーツのOLが、腕をつかむ手を強める。
だが、もう片方は、先ほどからプルプルと、前を凝視したままわずかにフルえて。
「もっとも、これは施術・第一段階の完成形でナ?単なる脳洗浄のためのテストベッド……ようは一時的に脳を入れるためだけの『義体』だな。このとき生身のカラダは、まだ培養中さ……一気に身体を改変し、おまけに性奉仕用の洗脳まですると、生理はもちろん、精神にも異常をきたす。ならば最終の施術形態は、生身でドウなるか、っつーと……」
ロック技術顧問は、さらに手もとの器機を操作した。
すると、今までとはまったく雰囲気の違う女性が宙に浮かぶ。
そこには20台前半の金髪女性が、コバルト色をした
頭にはシカのような角。
耳はエルフのようにトガって。
銀色の瞳は、ネコのように縦長だ。
一転、象眼のついたベルトが細い腰をシメあげるスタイル。
それが、うしろに膨らみ、ゆったり広がるスカートへと続いていた。
傍らには、首輪を付けた白いサーベル・タイガーめくネコ科の大型獣を伴って。
──サーカコム山脈の奥に都をもつ、高地オルフェンド民の貴族みたいだな……。
そう考えたとき、以前にもこの考えを抱いたコトに思い至る。
「マイケルさまが“女体化施術”された後の、お姿予想ですわ」
こんどはチーフ・レディ『麗華』の声が記憶の中から耳奥に響いた。
「まさか……転生協会って〝紅いウサギ〟と、つながりがあるのか?」
すると。
リサが着せられている銀色レオタード、そのおマタをビショビショにさせ、愛液の分泌機能を試しているようなロックは、冷たい
「繋がりどころか!我々の技術の一端は……
「なん……だと……?」
すこしァ脳みそ使って考えてみたまえ、と技術顧問はあきれたように、
「トラックに装備された捕獲用触手。『罪業魂』の転生技術。人格までもったAI。それに処分後の当人を映し出す転生モニター。みんな〝現実ばなれ〟してるとは、思わなんだかね?」
「それは……最先端の軍事技術と思ってた」
いささかムッとしつつも、オレは弱々しく反論する。
「転生モニターは、ドライバーの心理負担を軽くするための、AI的な作り物かと」
「みんな現実なのだ。ただし、この世界の技術じゃないがな……」
オレは微かに身じろぎする。
「と、いうと……」
「ラノベの転生モノってなぁ、文明の劣った転生先で、現代の先端技術を使って無双するハナシだろう?」
「……」
「なら逆に、超技術を持ったヤツが〝劣ったこの現代社会で無双する〟ハナシも……アリというワケだ」
「それが……紅いウサギだと?」
ロック技術顧問は、しばらくオレを値踏みするように見ていたが、
「まぁいいか。どうせオッパイつけて、おマンコや子宮、移植するコロにゃ、記憶を
そんなことを呟いて、オレの不安とアセりを倍加させてから、
「あぁ、そうさ。もっとも技術の輸入先は、他にもあるがね。日本の場合でいやぁ、アッコだな。もっとも──」
「……もっとも?」
「最近、某国で戦争のため、技術の輸入先がドローンの爆撃でツブされ、パーになった。だから〝あの店〟を乗っ取ろうという勢力が出てきたがな。表面上は、半グレ同士の勢力あらそいだが……」
『黒龍互酬會』と『武蔵連合』!
「おやっさん。アンタはこの協会、長いんだろ?」
「うん?まぁな」
「協会の草創期からいるのか?」
はぁ?協会の草創期だぁ?と技術顧問はアゴを掻きながら、
「そんなヤツ、まだ生まれてないんじゃねぇの?」
「……どういうことだ?」
「つまり、この協会は時間軸すら無意味、ってヤツよ。さて、おしゃべりも過ぎたな。ドローンで監視してる管制室のヤツらも、退屈しているだろうて……」
──ヤバい……!いよいよ本当に、女に改造されてしまう!
背中を、あごを、冷や汗がつたった。
【SAI】との連絡はとれない。
手持ちの武器は取り上げられた。
両側のサイボーグは屈強そうだ。
──万事、Qす!……なのか?
「さ、かわいいメスに、なっちまいな」
「まてまて、オレを女にするのはイイが……」
「ほう♪……いい心がけだぁ」
「特級AIを操るドライバーが急に居なくなったら、騒ぎにならないのか?」
このときのロック技術顧問の表情。
しようもないこのマヌケはナニを言ってやがるのか、と言わんばかりに面白そうな顔で、
「おまえ、ドライバーの立ち位置を、ナンだと思ってやがる?」
「……は?」
「おまえ、自分の『転生指数』を知ってるか?」
女にされてしまう!と焦りながらも、そう言われてオレはムッとする。
罪業や因縁が深いほど、転生指数がハネあがるのは、知っての通りだ。
強盗殺人。老人の懐をねらうサギ。児童虐待そして──婦女強姦。
ようはイヌ畜生な人間ほど、転生指数はたかまる。
普通のチンピラで50~60。
重犯罪歴のある半グレで60~70。
無差別テロなどや広域犯罪で70~80。
婦女暴行、強姦殺人などは、じつに80~90。
とくに婦女強姦殺人は、転生指数が爆発的にハネあがる。
「なるほどオレは、前世でいろいろあった。でも女をムリヤリ犯したり、仁義にもとる行いをしたことはないよ」
「あの特級AI、【SAI】にも教わらなかったのか?」
「あいつは、転生協会のトップ・シークレットだと教えてくれなかった」
「ふふん。やはり制御が効いてるか。よしよし……」
「どういうことなのさ?」
おまえの転生指数はな……、とここで相手は一息。
「95だよ」
不意をつかれ、しばしアタマがフリーズする。
──なんで……。
──いったいどうして……。
──このオレが……転生指数95……!?
両足の拘束が終わって、ブラウンスーツのOLが立ち上がり、またオレの腕をとった。
だが、ショックのあまり、オレのアタマはそれにも対応できない。
「意外だったか、えぇ?」
この情報通な初老の技術者は、あくまで楽しそうに、
「もともと転生ドライバーってのは『転生指数』の高い人材から採用してるのサ。いずれは知りすぎたものを処分するため、転生処置などを使って存在を抹消するワケだし。おまえの師匠である『
さ、時間をムダにした、とロック技術顧問は腕のロレックスを見ながら呟いた。
「【ユニット2205】、スタンダップ!この男──マイケルの両足首を拘束しろ!」
レオタードの生地から乳首を浮き立たせ、股間から愛液をたらしながら、リサはのろのろと起き上がった。
そしてロックの白衣のポケットから革の拘束具と投げ与えられると、オレの足首に足枷をまきベルトで留める。
ブラウンスーツのOLがさらに力を入れてきた。ただし反対側のほうは、相変わらずプルプル震えたまま。
「リサ……おい、リサちゃん、目をさませ……!!」
「マイケルさぁん……アらひ……ダメなの……サカらえないのォ」
「リサ、おいシッカリしろ!」
「いっしょにメス奴隷ンなってご奉仕して……淫乱おマンコ地獄に堕ちましょうよぉ……」
彼女は焦点の定まらない虚ろな目つきをしつつ、ろれつの回らない、舌ったらずな口ぶりでヨダレを垂らしながら、それでも手つきはシッカリと、オレのくるぶしに革の足枷をまいて尾錠でカチリ、止める。
「さぁ、おネンネの時間だ。目が覚めたとき、おまえは〝ネンネ〟の可愛いメス人形になってるって寸法サァ」
こちらの必死のアセりをよそに、技術顧問は白衣のポケットから圧力注射器を取り出し、ジリジリと詰め寄ってくる。
と、そのときふと、グレースーツOLの様子に、この男は目を留めた。
「なんだ?【ガード8055】……オマエ、動作不具合をおこしとるぞ!」
腕を取られた状態でオレも首をムリヤリ真横にねじ曲げると。
なんと。元・お嬢サマは顔を正面に向けたまま、無表情にポロポロと涙を流しているのだ。
「ちぃぃぃ……どうも洗脳システムにバグがでてるな。情シスと資材部め!予算をケチるから」
まあいいさ、としばらくして技術顧問は注射器を片手に、オレへと向き直る。
「さぁ……カワイクしてやるぞ?キミ……」
そのとき、ふわっ──急に右腕をつかむ握力がなくなった。
──チャンス!
オレは元・お嬢サマの手を振りほどき、注射器を持つ技術顧問の腕に掴みかかった。
反射的に左にいたOLがオレを引き戻そうとする。だがもう遅い。そのとき、相手の腕から圧力注射器を奪い取ったオレは、組み合ってたおれながら、すかさずこの〝元・立ちんぼ〟の首に押し当て、注射器の引き金を引いた。
シュッ!!と圧力音。
だが、相手は薬剤耐性の生体改造もされていたのか、オレの手から圧力注射器をもぎ取ると、恐ろしいパワーで馬乗りになり、頸動脈をシメにかかってきた。
うぐっ……くっそ……。
酸欠で視界が暗くなり、目のまえを~。~。~。のようなものがよぎった。
必死にもがいていると、相手のスーツにある堅いモノが、手の甲にブチ当たる。
仕立てがイイらしい、そのスーツのポケットを引きちぎる勢いで、オレはワルサーを引き抜くと、朦朧としたアタマでスライドを動かし、初弾を装填。
ビシャッ!
塗れぞうきんを机に叩きつけるような音がして、熱い飛沫が顔に。
とたん、ブラウン・スーツのOLは、急に脱力して俺の上に倒れこんだ。
一気に酸素が戻ってきたためか、眼球が心臓の鼓動にあわせ、ズキズキと痛む。
明るくなった視野で見れば、オレの首をしめていたOLのアタマが欠け、脳漿が見えて。
色濃く匂う香水と血の気配を、相手の死体とともにエイヤ!とようやくオレは押しのける。
──ロックのクソ野郎は!?
排薬をミスっているワルサーを掴んだまま必死に身を起こし、
「ぐっ!……ガッ!」
イヤなうめき声の方に身をよじれば、なんと、こちらもグレースーツのOLが、技術顧問に馬乗りになって、ヤツの首を絞めているではないか。必死の形相に醜く歪んでいるヤツの顔は、すでに赤黒くなり、唇はチアノーゼ※をおこして。手はパタパタと床を叩き、オレの方に指をのばして、まるで『はやく助けろ!』とでも言うように。
(……ルサ ナイ)
【ガード8055】が、いや元・お嬢サマが、なにか言っていた。
(アナタ……ダケ ハ……ゼ……ッタイ……)
その傍らでは元・リサちゃんが、クリトリスが浮き出る銀色レオタードのクロッチを、そろえた指で激しくさすり、腰を動かしてアクメをむさぼるように。
「だめぇっ……イケないィ!
……イケないょォォォ❤」
やがて彼女はなにを思ったか。
ヨダレを垂らした痴呆的な笑みでヒザ立ちになるや、いきなり首をシメられているロックの顔をまたぐと、そのままゆっくり腰をおろした。そしておマタの位置を工夫し、ヤツの鼻を愛液に塗れたクリトリスに押し当て、グリグリをはじめるという、悪夢のような光景……。
「おぷぅっ!ぷぷぷ……ぷぅっ!」
オレは彼女たちの方に向かおうとして足枷につまづき、ハデに転倒する。
腹立たしくブラウンスーツの死体に歯がみをして、
──くっそ!この糞ビッチめ!足枷のカギは!?
ブラウン・スーツの死体を転がして艶めかしい身体をアチコチ探るも、見あたらない。しかたなく、スーツのポケットから取り返した飛び出しナイフのブレードをチン!と鳴らし、黒革の間をつなぐ革ベルトを切り裂く。
よぅし!と振り返れば……。
すっかり力を失ったロック技術顧問に、ふたりの〝元・おんな〟は相変わらず取りすがっていた。
〝顔面騎乗〟の状態で腰を前後してオナる〝リサ〟こと【ユニット2205】。
初老の男の鼻先に自分のトガったクリをあて、必死にアクメを得ようとする姿。
相変わらず生体改造された体のフルスペックで首をシメ続ける元・お嬢さま。
いつのまにか、無表情だった面差しには、うっすらと笑みすら浮かんでいるような。
女たちをどかしてみると、ロックは白目をむいて舌を突き出し、まるで地獄にでも堕ちたかのように、顔面を真っ黒にして死んでいた。愛液がヌラヌラと死に顔にまみれ、首を絞められて死んだのか、愛液に窒息して死んだのか──もはや分からない。
そんな地獄のような情景の上で、ドローンが数機。ゆったりと輪をえがいて。
「くっそ……コイツこそトラックに食わせて……」
その後を転生モニターで見てみたかったのに、と思っていると死んだOLのスーツで呼び出し音。
数度鳴って──切れる。
すると今度は死体のスーツから、オレのトラック用コネクターの電子音。
発信主は同じだ、とピンときた。おそらくドローンで監視している連中だろう。
〝元・立ちんぼ〟の死体を動かしたとき、頭蓋骨の破口から脳の一部に電子機器らしきものが。
スーツを漁って、オレはワルサーの予備弾倉や財布もろもろを回収し、最期にコネクターを耳につけた。
『ヨォ、お見事。お前ェなら──ヤってくれると思ったゼ』
古典的なボイス・チェンジャー。
まるでヘリウムでも吸っているような、キンキンとした高めの声。
「おまえは……だれだ?」
『──〝L〟です……』
ハイ、これで相手が「ジジィ」であることが判明。
まったくギャグすら古くさい。
「貴様……見ていたんだろ?ドローンで」
オレはロック技術顧問のほうをふり向く。
すると、またもや元・お嬢さまは身体をゆすり渾身のちからで死体の首をしめつけていた。
元・リサ嬢はといえば、その傍らで身を艶めかしくよじり、オナニーに余念がない。
母乳が染みだすオッパイを持ちあげ、メタリック・レオタードの上から
気がつけば──部屋の中には濃厚な女の淫臭にまじり、ウンコの気配がまじっていた。括約筋のゆるんだ死体が、元・お嬢さまにのしかかられ、さらに揺すられることで脱糞したんだろう。
「この地獄みたいな……ありさまを」
『あぁ、バッチリと。お前ぇは〝イイ仕事〟をしてくれた』
「……どういうコトだ?」
『やりすぎたんだよ、その男は。技術部に根をはって、ウラから好き放題しやがった』
──へぇ……やっぱり転生協会も一枚岩じゃない、ってのは本当だったんだな。
『すまねぇが、もうあまり時間がない。【ガード8055】を連れてってくれ』
「それはイイが、リサくん……あー【ユニット2205】は?」
『コッチでなんとかする。【ガード8055】は
「そんな……」
『その
すると、今まで技術顧問の首をシメていた護衛用の改造メス奴隷が──ビクン!
まるで電撃に打たれたように、馬乗りになった死体の上で背をそらし、顔を宙に向けた。
おそらくドローンが
『元来た道をもどれ。トラックを回しておく。
それだけ言って、通話は切れた。
──いままで有り難う……か。
もはや〝用済み〟という意味合いが言外にふくまれるような、不吉なセリフ。
【ガード8055】、
そしてコチラの視線にきづくや、今までの無表情がウソのように、若干のテレさえ浮かべて、
『失礼いたしました。一級転生ドライバー。ハンドルネーム『マイケル』さま。出口まで護衛いたします」
そういうや、このOLは、最後に元・同僚とロックの死体、そしてオナニーを続ける【ユニット2205】(タイプb-2:rev.3)を一瞥してから、もときた方へ、またもこちらの腕を引っ張ってゆく。
「あの……キリエ、くん?」
Gを感じさせるエレベーターの上昇中、オレはグレースーツのOLに話しかけた。
「コレから──どうするんだぃ?」
『ワタシのJobネームは【ガード8055】……いぃえ、サモン、イン・キリエ……キリエ……』
脳に上書きされたブログラムとの整合性がとれてないのか、挙動がアヤしい。
ときおり、ガクガクと身体をふるわせ、視線をキョロキョロさせる。
次いで改造された自分の胸をもちあげ、しげしげと眺め、信じられないような顔つき。
そうかとおもえば涙ぐみ、なにかを口に出しかけるも、その言葉を強制的に封じられる様子が……。
※チアノーゼ:酸欠などのときに唇がムラサキ色になる症状。
さぁ!いよいよ最期の追い込みです!
またも来週月曜(10/26)早朝に更新!
試製・転生請負トラッカー日月抄・第92話。
死刑執行人も、また死す(前編)、をお楽しみに!