※この作品はR-18です。

悪の不死鳥   作:早見 彼方

19 / 56
第19話

 俺は目を覚まし、体を起こした。ソファーで眠ってから二十分ほど時間が経ったようだ。そろそろだな。ソファーから立ち上がると、その足で生徒会室の窓辺に近づき、背中から炎の翼を広げて飛翔した。

 この戦場で多くの気配が集う場所を辿って真っ直ぐ空を進む。

 すぐに倒壊した旧校舎、その近くで楽しんでいるアーシアと小猫、朱乃の姿を視認した。

「ライザー様!」

 俺が地面に降り立つと、三人が俺の前に駆け寄って片膝を突いた。その背後にはポールダンス用の台で意識を失っているリアスがいる。さらにその後方にはスライムに丸呑みにされた木場と、アーシアを模したスライムに子種を搾り取られている兵藤の姿があった。兵藤の周りにはスライムアーシアと兵藤の間に生まれた子供が集っており、父からコピーした赤龍帝の力を研鑽していた。

禁手化(バランス・ブレイク)!」

「禁手化!」

「禁手化!」

「禁手化!」

「禁手化!」

 掛け声の後、アーシア本人と瓜二つの子供たちが赤い鎧を全身に身に纏った。

 禁手(バランス・ブレイカー)。自身の中で劇的な変化、成長を迎え、神器としての一つの到達点へと至る現象。禁手と化すことで元々の力と比較にならない力を獲得する。その力はものによっては世界の均衡を崩すほどであり、それ故にバランス・ブレイカーと呼ばれているわけだ。

 こうして生で禁手化を見るのは初めてだ。通常、意図的に禁手化を行うのは難しく、結果的に偶然会得する場合が殆どだ。ただ力が欲しいと願っただけでは劇的な変化を得られるはずもない。過酷な環境下に身を投じれば可能性は上がるだろうが、絶対ではない。

 だが、俺が作ったスライムであればそれも可能。コピーした神器を徹底的に解剖し、構造を完全に理解できたようだ。意図的に絶大な力を手に入れ、まだ禁手という現象すら知らなそうな兵藤を絶望の淵に叩きこんでいる。

 自分の種から凶悪な兵士が複製されたのだ。兵藤の恐怖は十分に推し量れた。

 スライムたちは鎧姿でじゃれ合い、相談し合い、力の扱い方を理解していく。一人がアーシアから受け継いだ神器『聖母の微笑(トワイライト・ヒーリング)』と赤龍帝の鎧の力を掛け合わせ始めたようだ。赤龍帝の鎧が淡い緑色に変わっていく。常に癒しの力で自己を治癒しつつ、自身の力を一定間隔で倍増して相手を殺すまで殴り続ける兵士が誕生した。

 一人を見習い、他のスライムの鎧も緑色に変わっていく。

 そして、また一人生み出されたスライムアーシアの子供が姉の姿を見て、同じ力を身に着けていく。姉たちは現状に満足することなく力を追求し、スライムの中で延々と射精を強要されている木場へと魔の手を伸ばした。男としての最後の快感を経て、徐々に男の要素が欠落しつつある身体から力を抽出。木場の持つ神器の力も入手したスライムが、新たな力を作り上げる。

「はははっ……!」

 愉快だった。俺は指を鳴らしてその場にソファーを創造し、腰を預ける。俺が手招きをすると朱乃たちが喜んで俺の体にしなだれかかってきた。背後から両手を回して抱き着く朱乃。ソファーの余った部分に体を滑り込ませたアーシアと小猫。二人の尻に手を回し、両手で揉みながら視線をリアスたちに向ける。

「滑稽だな」

「うふふ、ライザー様のおっしゃる通り」

「元仲間と思いたくないくらい……」

「本当に馬鹿みたいですぅ」

 三人が元主と元眷属仲間を嘲笑している。くすくす、と笑い声が俺の耳をくすぐる。

「お前たち。今からもっと面白いものが見られるぞ」

 俺は言いながらまた指を鳴らした。すると、気絶していたリアスの頭上に水の塊が出現する。それは重力に従って落下し、リアスの顔に当たった。まさに寝耳に水。リアスの意識は戻ったようだ。

「ごほっ、けほっ……!」

 水を飲んだらしいリアスが噎せ、両手で支えながら体を起こす。今、どういった状況なのか理解できていないらしいリアスが周囲を見回し、兵藤と木場の惨状を見て驚愕に目を見開いた後、その視線が俺たちへと向いた。

「ライザー!」

 リアスが慌てて起き上がり、身構える。手の先に破滅のオーラを纏った魔力の玉を作り出すが、それが放たれることはなかった。俺の周りを囲む三人の姿を見て思考を停止させ、魔力の玉が自然と消失した。

「あ、あなたたち、何をしているの!?」

 リアスにとって信頼できる仲間だった朱乃たち。しかし、その体に身に着けているのは俺の肉奴隷の証。格好だけでなく自分の意思で俺にすり寄っており、無理矢理従わされているのではないとわかるはずだ。

 俺の右肩の上から顔を出した朱乃が、リアスに向けて口を開いた。

「何って、見てわからないのかしら?」

「愛しいご主人様に甘えているんですよ?」

 アーシアが俺に耳に向かって口を近づけ、「ね? ライザー様」と甘く囁いてくる。

「処女だからわからないのかもしれないです……」

 俺の頬をペロリと舐め、小猫が馬鹿にしたように言う。それに釣られて俺たちも笑い、リアスの顔が羞恥に染まった。

「ふざけないで! ライザー! 三人にいったい何をしたの!?」

「何って。いろいろだよ。なあ? 三人とも」

「ええ。女としての生きる意味、ライザー様の素晴らしさ。この身にしかと刻んでいただきましたわ。まあ、処女のリアスでは想像もできないことよ。無理に考えようとしても無駄だから諦めたほうがいいわ」

「えっと、すみません。処女の部長さんにはご説明するのは難しいです」

「せめて処女を卒業してから話しかけてください……」

 処女、処女。リアスを侮るような言葉をかける。それによってリアスは冷たく、見る者によっては威圧感すら覚える黒いオーラを全身から立ち昇らせた。そのオーラに宿るのは怒りの感情であり、その矛先は三人ではなく中心にいる俺だった。

「ライザー……。私の可愛い眷属をよくもこんな……」

 リアスは全身に行き渡らせたオーラを使い、身に着けていた制服を消していく。

「あなただけは絶対に許さないっ……!」

 制服と下着。全ての布地から解放され、官能的な己の肉体を誇示するように胸を張ったリアス。ブルンッと双丘を揺らし、その次に取った行動は、リアスが寝ていた近くに用意されていた衣装を着ることだった。

 そして、手早く服に袖を通したリアスが、ポールダンス用の棒に手を掛けた。

「グレモリー流、ドスケベ求愛ダンスであなたを滅してあげるわ!」

 雄を滾らせる布地面積の少ない衣装を身につけ、堂々と頭のおかしいことを言ったリアスに、俺たちはまた笑いを堪え切れなかった。笑っている俺に対してまたリアスは苛立ちを抱きつつ、ポールを使って踊り始めた。

 俺に尻を向け、突き出して強調するようなポーズ。むっちりとした臀部がフリフリと左右に振られる。その後、ポールを肉棒に見立てて舌で舐め上げる動作をした後、ポールを中心に体を回転させていく。

 回った際の勢いを殺さずに両足を地面から浮かせ、頭上に位置するポールに足を絡めた。そのまま体を逆さにし、紅色の髪を台すれすれまで垂れ下げながら、ポールに巻きつかせた足を使って回っていく。

 艶やかな舞踊。自身の肉体美を見せつけ、男に媚びる仕草も入れている。

 リアスは気がついていない。あるはずのないポールダンスの知識も、それを披露することで俺を滅することができるという認識も、俺によって植えつけられたものであることを。

 力がないというのは恐ろしい。自分の恥ずべき行為すら認識できないのだから。

 俺はリアスの言うグレモリー流ドスケベ求愛ダンスを見ながら、ズボンから取り出した肉棒を小猫とアーシアに握らせた。小さく温かい手が不釣り合いに大きな肉棒に絡み、扱いていく。リアスから視線を逸らせば俺へと尊敬と愛情の眼差しを向けてくる小猫とアーシアの顔。俺が舌を伸ばすと二人は顔を近づけ、舌で擦りつけてきた。

 その間、背後の朱乃は俺の耳穴を舌でぐっぽりと舐めてくれた。

「ぐぷぅっ、あぁっ、じゅぽっ、じゅぽっ、ぐちゅ、ちゅ、ぢゅるるっ! んんっ!」

 耳を舐め、艶のある声が鼓膜を震わせる。

 これがグレモリー流か。意図せず主と元眷属による共同作業が行われていた。目的は俺の興奮を高め、射精に導くこと。そのために自分たちの女としての魅力を活用し、せっせと奉仕に励んでいる。

「んちゅ、ちゅぷっ、あっ、おちんちん、硬い。気持ちいいですか?」

「ああ、その調子だ」

 アーシアの股間をまさぐり、膣に挿入されたバイブを指先で押す。アーシアの表情に快感が広がる。アーシアは元シスターだったか? 神に仕えていた者とは思えない淫猥な微笑みだ。堕落したシスターという存在が俺の心をくすぐり、俺は褒美をやった。

 びゅるるるっ! とアーシアたちのバイブに溜まっていた精液を子宮に注入させる。一定時間が来る度にバイブの先端から子宮内に直接精液が注がれる代物なのだが、こうして俺の意思でタイミングを速めることも可能。失った精液も俺の自宅にある精液タンクから召喚されてバイブ内を満たす。

「はぅぅっ、ありがとうございます、ライザー様っ……!」

 アーシアが喜びながら肉棒を握る手に自身の力を放つ。神器『聖母の微笑』だ。対象者の種族に関わらず、負った傷を治す癒しの力。緑色の淡い光が肉棒から金玉に伝播する。その光は俺の股間を温め、快感とはまた違う癒しを与えてくれた。

「負けてられません……」

 アーシアに張り合った様子の小猫が頬を膨らませ、その身に宿す力を解放した。

 小猫たちの体を調べたことがあり、その際に知ったのだが、小猫は猫又(ねこまた)と呼ばれる妖怪の中でも仙術を扱える『猫魈(ねこしょう)』という種族だった。仙術は気の流れを読み取り、生命の流れに干渉する術だ。

 ぴょこ、と白い毛でふさふさの猫耳と、白く細い尻尾を生やす。普段は人間界に溶け込む関係でしまっていたそれらを出し、過去のとある出来事で忌み嫌っていたとされる仙術を平気で使っている。俺に役立つためならば過去に何があったかなど関係ないのだろう。仙術は世界に漂う邪気を取り込んでしまい、暴走してしまうという欠点もあるが、俺の部下となって手に入れた力によって完全に制御できている様子だった。

「にゃんっ、にゃあっ」

 小猫の尻尾の先端が金玉をツンツンと小突き、弄り回す。それと同時にアーシアと一緒に握っている肉棒へと仙術によって気を送り込み、俺の活力を与えてくれた。

 癒しの力と仙術。異なる力が混ざり合い、肉棒をぐぐぐっと成長させた。ただでさえ大きかった肉棒が十分すぎる生命力を蓄えて勃起した姿は、視認した二人を甘く蕩けた雌に変えるほどだった。

「ライザー様、好き、大好きですぅ。ずっと、ライザー様のそばにいてもいいですか?」

「私もです……。ライザー様の傍にいるために、もっとエッチで強い子になります……」

「うふふ、私もライザー様のために努力いたしますわ。強くなるためなら、私の身に宿る汚らわしい堕天使の力も受け入れます。ですから、何なりとご命令を。どんな犯罪、悪行も喜んで全うしてみせます」

 朱乃がそう続け、ぐちゅっ、ぐぽぉっと耳の穴を穿る。

 俺のために自分の全てを受け入れ、活用する部下たち。まだまだ弱いが、鍛えれば役に立つ手駒だ。奪い取った存在を俺の都合よくこき使うことに問題はなく、俺はこいつらの願いを叶えてやることにした。

「お前たちは永遠に俺の物だ。手放すことはしないから安心しろ」

 俺の言葉の後、「あぁっ……」という喜びの声が三人から漏れた。

「ぐちゅっ、ぶちゅっ、ぢゅるるっ、ぐぽぉっ、ぬぽぉっ、ぢゅぶっ、ぐちゅっ!」

 直後、興奮した様子の朱乃に舌でぐぷぐぷと耳を犯される。

「んっ、ちゅっ、はぁっ、ライザー様、ちゅるっ、んんっ、ぢゅるっ、ぴちゃっ!」

 アーシアの癒し手コキとベロチュー。

「にゃっ、んっ、ぴちゃ、ぴちゃ、ぢゅぷっ、くぷっ、ちゅっ、れろぉっ!」

 小猫の金玉尻尾突きと仙術手コキ、そしてベロチュー。

 三者三葉の接待を受け、気分が高まっていく。

 ちら、とリアスに目を向けると、しゃがみ込んでガニ股になって腰を前後に振っていた。みっともない主と、主の下を離れて俺に全てを捧げた部下三人。グレモリー眷属を使った遊びによって欲求は臨界を超え、俺は射精に至った。

 びゅるるるっ、どびゅるるっ、びゅーっ、びゅーっ、どびゅどびゅーっ、びゅるっ!

「ライザー様、ご立派です!」

「おチンポ汁、びゅーびゅーってすごい勢いで出てます……」

「さすがは我らが主」

 吹き上がり、股間に着弾する精液。アーシアと小猫は手を休ませずにシコシコと肉棒を扱き、最後の一滴まで搾り取ってくれる。朱乃も口を止めず、吐息を吹きかけながら俺の耳を唾液で蕩けさせてくれた。

 精液塗れの手と、飛沫を顔や髪に受けたアーシアと小猫。そこへ朱乃が混ざり、三人は仲良く俺の肉棒に舌を這わせて精液を分け合っている。その間も各自で持てる力を使って肉棒を癒し、次弾の装填が通常時よりも早く行われていた。

 肉棒が綺麗になり、三人分の唾液でテカテカになった頃合いを見計らって、俺はソファーから立ち上がった。正面で延々とポールダンスを続ける哀れな女。弱い癖に身の程を知らず、雄に媚を売るべき雌の癖に睨みつけてくる女。

 その細い腹に向けて、俺は軽く拳を放った。

「がはっ……!?」

 くの字に体を折り曲げ、台座に倒れ込むリアス。手加減したつもりだが、こんなにも弱いとは。全く痛まなかった拳を振り払い、俺はこのフィールドの外で試合を見守っている審判、グレイフィアに向けて高らかに宣言した。

投了(リザイン)する。俺の、フェニックス陣営の完敗だ」

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定
▲ページの一番上に飛ぶ  X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。