尿道口から我慢汁を垂らしながら、亀頭が正面の膣穴との距離を詰める。その気配を悟ったのか、膣穴が微かに開閉した。グレイフィアの心はまだ俺を突き放しているが、味わい尽くした体は俺を求めている。こぽりと愛液を外に排出し、それに気づいたグレイフィアが頬を羞恥に染める。
「ちゃんと見ていろよ?」
視線を外そうとするグレイフィアを先に制し、俺は体を動かす。
膣穴と肉棒が接触する。このまま貫いてしまう前に、柔らかいマン肉を楽しむことにした。肉竿を擦りつけ、我慢汁を垂らす。元々愛液で濡れていた場所はさらに汚れ、接触するごとに体液にまみれていく。
ぐちゅ、ぬちゃっ、ぱちゅっ。生殖器の外側が触れ合うだけで、互いが互いを感じて興奮を膨らませている。見事な怒張を見せていた肉棒がより硬く、威圧的なデカマラへと変貌を遂げ、期待に震えている。
そろそろいいだろう。
俺は亀頭の矛先を膣穴へ真っ直ぐ修正し、前進させた。
ついさっき再生したばかりの処女膜を亀頭が食い破ろうとする。ゆっくり食い込んでいくが、まだ破れない。少し強めに押し込む必要がある。俺はグレイフィアの視線を受けながら少しずつ力を込め、じっくりと膜を引き裂きに掛かった。
「っ、ぁ、あぁ……!」
グレイフィアにとって処女喪失の痛みなどたいしたものではないはずだ。だが、表情を強張らせ、開いた口から声を漏らしている。一度は夫に捧げた大切なものが復元され、二度目の純潔が奪われる様をただ見ていることしかできない。
「お前の処女は俺のものだ」
屈辱に歯噛みするグレイフィアに独占欲丸出しの言葉を叩きつけて、俺は膜を突き破った。
ブチッ、ズプッ、ズププッ。処女を奪い、肉棒がいつも通りに穴の奥へ進む。結合部から生温い血が垂れてくるが、構いはしない。膜以外は俺という存在を快く歓迎してくれており、膣肉の抱擁を受けながら奥に向かう。
赤い染みとなって夫婦の寝室に痕跡を作る。その間にも俺は腰を止めず、ギチギチと強く包み込んで俺を幸福にしてくれる穴の奥に至ろうとしていた。予想以上の喪失感を抱いたらしいグレイフィアのぼうっとした顔を見下ろし、亀頭で子宮口を小突く。
「ああ、やはりこの穴が一番だ」
温かい穴に帰ってきた。他の女もよかったが、グレイフィアの穴は格別だ。念入りに抱いてきたことで従順になったマンコが喜び、決して肉棒を離すまいと吸いついてくる。
繋がった余韻にしばらく浸り、グレイフィアの胸元に手を伸ばす。大きな盛り上がりを見せる布地に手を掛け、乱暴に引き裂いた。特大サイズのブラジャーに包まれた二つの大きな膨らみが現れる。ブラジャーすらも強引に引きちぎると、頂点が桜色に色づく新雪の如き美しい双丘がそこにあった。
両手で乳房を掴み、むにゅっと優しく指を沈めていく。この揉みごたえだ。適度な柔らかさと、指を跳ね返してくる弾力。ぐにぐにと何度も揉み、たまに力を入れて形が歪むのを見ているだけでも飽きがこない。
理想の肉体。顔。そして、心。手に入れるために他の全てを失ってもいい。俺にとってグレイフィアとはそんな女だった。顔を合わせ、言葉を交わすたびに想いは強まっていく。もう、この感情を抑えてはいられない。
「動くぞ」
一言告げて、細部まで確かめるように肉棒を掻き回す。愛液がたっぷりと詰まった肉壺は最高の使い心地だ。ねっとりと蕩けるような愛液が頻繁に絡み、周りからぎゅうっと押し寄せてくる膣肉の抱擁を受ける。俺ですら声が抑えられずに呻いてしまうほどなのだから、セックスが下手な男が挿入すればあっという間に射精してしまうだろう。
調べたところ、魔王にして夫であるサーゼクスもそんな一人だったようだ。
「グレイフィア、お前の家族を調べさせてもらった」
「調べ、た……?」
「いろいろと面白いことがわかったよ」
「家族に、手を、出したのですか……?」
グレイフィアから濃密な敵意が溢れ出る。俺が約束を反故したと思ったのだろう。
「待て。俺は手を出していない。あくまで、調べただけだ」
グレイフィアの敵意が緩やかに収まっていく。本人も思わず感情的になってしまったようだ。「申し訳ございません……」と口にする。しかし、動揺は残っているようだ。俺が何を調べて、何を面白いと思ったのか、それが気になって仕方がないのだろう。
もったいぶるのも可哀想だ。俺は簡潔に伝えてやることにした。
「サーゼクスは、お前の大切な夫は、浮気をしているぞ?」
「え……?」
グレイフィアの目を見張った。ここまで驚いたのを見るのは初めてではないだろうか。嘘か冗談だと即座に思いはしたのだろうが、それでも他人の口から夫の不貞の可能性を聞いてしまった衝撃は強いようだ。
「あ、あり得ません……! サーゼクスが、あの人に限ってそんなことが……!」
声を荒らげ、俺を否定する。そうだろうな。サーゼクスとグレイフィアはどうやら大恋愛の末に結婚したらしい。二人の恋物語は冥界で劇になっているほどで、多くの女悪魔たちの憧れの対象となっているらしい。
昔に何があったのか。詳細を調べることはできるが、興味はない。
俺はそんな過去の出来事ではなく、今を見ている。
「じゃあ、俺が撮影したこの映像はなんだ?」
今を見せてやろうと、俺は指を鳴らした。
直後、寝室の壁と天井を塞ぐようにディスプレイが出現した。それはとある映像を再生し始めると、音声を響かせる。真っ先に聞こえてきたのは粘ついた水音で、映し出された寝室で愛し合う一組の男女からその音は発生していた。
その場所は俺たちがいる部屋のオリジナル。サーゼクスとグレイフィアのためだけに用意された場所で、そこにいる男はサーゼクス。だが、相手はグレイフィアではない。グレモリー家に仕える、グレイフィアの次に位の高いメイド。長い髪も瞳の色も金色の美女。体つきはグレイフィア程ではないがメリハリが利いている。
『あぁ、サーゼクス様、そんな、仕事中にいけません……。んんっ……!』
グレイフィアと同じメイド服を着た女は、ベッドに押し倒された形だ。その上にサーゼクスが圧し掛かり、腰を振っている。邪魔な服を脱ぎ捨て、軽装になったサーゼクスが女へと愛情たっぷりの種付けプレスをお見舞いしている。
サーゼクスの声は聞こえない。聞こえるのは女の声と、情交の音だけだった。
『んんっ、ふっ、ちゅっ、ぴちゃっ、ちゅぷっ、ぐちゅっ、ちゅるっ、ぁ、んふっ……!』
サーゼクスと見つめ合い、女は拒絶する素振りを見せた。だが、サーゼクスの情熱的な視線に根負けし、求められて口づけを始めた。お互いの目を見ながら舌を絡ませ、唾液を注ぎ合い、熱を感じ合っている。
俺たちの周りにあるディスプレイは、様々な角度からその光景を捉えている。見間違いなどあり得ない。二人は男女として愛し合っている。既に射精もしてしまったようだ。膣を激しく掻き回す肉棒によって精液が外へと少しだけ漏れていた。
浮気の決定的な証拠だ。これを見てグレイフィアはどう反応を示すか。
俺はグレイフィアへと顔を向ける。
「あ、あな、た……? 何を、して……」
そこには殆ど放心状態のグレイフィアがいた。目の前に映るものが信じられない。でも、こうして証拠を突きつけられてしまっている。映像の中で獣のように荒い腰振りを見せる夫に問いかけるが、当然返事は来ない。
「お願い、やめて……」
搾り出すような声。グレイフィアの目から、大粒の涙がこぼれ出た。
「嘘……こんなの嘘よ……。だって、私たちはあんなに……」
頭を両手で抱え、グレイフィアは過去に想いを馳せているようだった。二人が愛し合った日々だろう。回想し、自分は愛し、愛されていたことを確かめ、そしてまた映像が捉えた残酷な事実を目にして銀の瞳は暗い絶望に染まる。
頃合いを見計らって映像を止めた直後、グレイフィアが俺の手を掴んだ。
そして、縋るような目で俺を見て、無理矢理作ったような笑顔を向ける。
「これは、あなたが作った映像でしょう……? お、怒らないから、本当のことを言って……!」
手に力が入る。俺を咎めるように、指が食い込む。すっかり敬語もなくなって、素の感情を俺にぶつけてきている。
まあ、疑うよな。この展開は俺にとって都合が良すぎる。俺ならば、存在しなかった光景を捏造するのも容易いことだ。俺の力がいかに強力で、万能であるかを見てきたからこそ、グレイフィアは俺を疑うことで心を落ち着かせようとしている。
「いや」
だが、俺は首を横に振った。
「これは実際に起きた出来事だ」
俺はこの映像を作ってはいない。撮っただけだ。
「お前の弱みを握ろうと、ずっとサーゼクスを張っていて、ようやく撮れた映像だ」
「違う、違う……。嘘を吐かないで……! どうして、こんなことを……!」
作ってはいないが、この映像が取れるように仕組んだのは俺だ。
映像の中のサーゼクスは、抱いている女を妻のグレイフィアだと認識している。また、抱かれている女も自分がグレイフィアだと思い込んでいる。グレモリー邸にいる他の悪魔たちもそうだ。仮にこの場を第三者がこっそりと覗き見したとしても、サーゼクスとグレイフィアが子作りに励んでいるのだと思うだろう。
俺は嘘を言っていない。余計なことを語っていないだけだ。
「嘘だとしたら、どこまでが嘘だと思うんだ?」
「それは……」
「何を以て、俺がやったと証明する? 答えろ。ただ疑われるのは納得がいかない」
グレイフィアは返答に困っていた。何度か応えようと口を開くも、決定的な証拠にはならなかったのだろう。今のところ、俺が実際どうなっているかはともかく、グレイフィアから見れば俺は約束を守っているように見えるからだ。
「証明してみせろ」
悪魔の証明だ。こんな現実はあり得ないと言うのなら、それを証明しろ。
「どうした?」
止まっていた腰を前に動かし、体を倒してグレイフィアに体を重ねる。
近くで見つめ、問い詰めると、グレイフィアは口を開閉した。答えなんて出ないのに。
最初からグレイフィアに勝ち目なんてなかった。この世界に転生し、この世界を容易に牛耳れるほどの力を手に入れた俺に目をつけられて、逃げることなどできない。こうやって男と女として繋がっているのが何よりの証拠だ。
「でき、ません……」
弱々しく奏でられた声に、俺は深くため息を吐いた。
「疑うだけ疑ってそれか……」
ばつが悪そうに、グレイフィアは視線を俯かせる。
それを見て、俺は次の段階へと移行した。
「残念だよ」
言いながら俺は自分の容姿を変えた。髪は金から紅色に。今よりも長く。体格も変わっていく。肉棒も、俺のものから随分とサイズが萎んだ。声すらも変え、瞬く間に俺は全く別人へと変貌した。それは映像に映る男と瓜二つで、細部に至るまで忠実に再現した肉体だ。
「グレイフィア」
「サーゼクス……?」
サーゼクスに擬態し、愛する夫の声で呼びかけると、グレイフィアは顔を上げた。
「どうして、ですか……?」
俺がなぜ、こんなことをしたのか。理解ができず、混乱しているようだ。夫の姿をした別の男。気味が悪いとも感じたのか、俺の体を押し返そうとするが、思考に意識を引き裂かれている状態ではたいした力も感じなかった。
「何がだい、グレイフィア」
「やめてください……。なぜ、サーゼクスの体になって……」
「おかしなことを聞くね。私は最初から私だよ」
「違う……。こんなに小さ……。こ、こんなの、サーゼクスじゃ……」
「ああ、もしかして陰茎の大きさのことを言っているのかな? だとすれば、それはグレイフィアがライザー君の陰茎に慣れてしまっただけであって、私の陰茎が小さくなったわけじゃない。私は最初から、雄としてライザー君より劣っていただけにすぎな――」
「やめてっ!」
耳をつんざくような悲鳴。俺はサーゼクスの顔で穏やかに微笑む。
そして、止めていた腰の動きを再開させた。
「っ、な、なにを……」
「なにって、セックスだよ。せっかく愛し合う夫婦が二人きりで寝室にいるんだ」
「い、いや……。こんな状況で、するなんて……」
「久しぶりなんだ。楽しもうよ、グレイフィア」
耳に声を届け、俺はせっせと尻を振る。映像に流れていたサーゼクスのセックスを見倣い、尻を大きく上に引き、一気に収める。俺自身の身体でこんなことをすれば、もっと強い快感が得られるのだが、この体では劣って感じる。
グレイフィアも思っているはずだ。
どうしてこんなに腰を振っているのに、そこまで気持ちよくないのだろうと。
簡単な話だ。グレイフィアの膣穴は奥まで全部、俺のチンポで開拓済み。サーゼクスの肉棒は平均的だが、俺はそれよりも遥かに大きい。大きい穴にそれよりも小さい棒が出入りしても満足感の減少は避けられない。
「気持ちいいよ、グレイフィア」
「ぁ、ぁ、ぁっ……」
グレイフィアは嬌声を上げるが、どうにも不自然だ。本当に気持ちいいと思っていれば、もう少しいい声を聞かせてくれるだろう。夫のセックスを馬鹿にされないために、わざと喘いでいるのは明らかだった。
「お願いします、もう、元に戻って……」
「私のことが嫌いかい? やはり、ライザー君のことが好きなんだね。陰茎も大きいから、確かに物足りないだろう。情けない夫だ。愛する妻を満たすこともできないなんて。グレイフィアの言う通り、元に戻ることにするよ。でも、その前に」
この体では、もう射精してしまいそうだ。
「え……?」
言って間もなく、俺はサーゼクスの体で射精した。
どぷっ、と薄い精液が鈴口から飛び出す。それは量も少なくて、本当に出されているのかと思えてしまうだろう。でも、実際には動画のサーゼクスと同じくらいは出している。これほど少なく感じるのはやはり、俺という比較対象のせいだ。
「いつも早くてごめんね、グレイフィア」
グレイフィアに言葉はないようだった。これだけ? とでも思ってしまったのだろう。信じられず、それに全く満足できない自分に絶望しているのかもしれない。
「でも、すぐに元気になるから。いつも通り、ね」
グレイフィアに思い出させる。これが夫とのセックスだったことを。
グレイフィアがサーゼクスとの情事に心のどこかで不満を抱いていたに違いない。自分がイクよりも先に達してしまい、精液も薄くて少ない。連続して行為には望めるが、それでも肉体の内側で疼く欲を解消できるほどでもない。
グレイフィアに改めて夫とのセックスでの不満点を認識してもらってすぐ、俺はサーゼクスに化けるのを止めた。逆再生するように、今度はサーゼクスが俺の姿に変わっていく。容姿は勿論、女を抱いて包容力を伝えるためだけに鍛えてきた本来の肉体に。グレイフィアと繋がる生殖器は屈強な女殺しのチンポに変わっていき、膣内との隙間を埋める。
ミチッと膣内を広げるほどに内側を満たし、余計な空白はなくなる。
グレイフィアは、弱弱しく首を左右に振った。違う、こんなのは違う。驚愕と拒絶。顔に滲むその感情の裏側には、確かに高揚が感じられた。ほんの少し、膣壁を肉竿で撫でるだけで、「ぁんっ……」とグレイフィアはうっかり鳴いてしまう。サーゼクスが頑張って腰を振っても出せなかった声が、わずかな身じろぎだけで俺は上回った。
俺とサーゼクスの違いを十分に知ってもらえたことだろう。
「さあ、遊びはここまでだ」
俺は本腰を入れて、グレイフィアを畳み掛けることにした。