六月のある日、俺はフェニックス邸にある『分娩室』へと足を運んでいた。
俺の子を身籠った女たちが問題なく出産を行えるように、前々から十分すぎるほどの設備を整えさせていた分娩室。日頃は機材の定期メンテナンス時以外には誰も立ち寄らないその部屋だが、今日は多くの悪魔たちが出入りしていた。
「んっ……!? あぁぁあっ……! ぁあっ!?」
部屋の中心から響いてくるのはリヴェルの声。患者衣を身に着けた彼女は出産の真っ最中だ。分娩台で仰向けになって開いた両足を足台に乗せ、膣から俺の子供を産み落とそうとしている。
リヴェルの周りでは、優秀な助産師たちが集まって彼女のサポートをしている。リヴェルの体を支え、声を掛け、汗を拭く。殆どの仕事を助産師の女悪魔たちが担当しているため、俺はただ傍にいて手を握っているだけだ。
こうしている間にも、リヴェルの膣から赤子が頭を覗かせつつあるようだ。
「ん、んんっ……! はぁっ、あぁっ、んんっ!?」
汗で濡れた髪を頬に貼りつけたリヴェルが、喘ぎながら俺を見上げる。そう、喘ぎながら。陣痛が始まってから現在に至るまで、リヴェルの口から苦痛に近しい声が漏れたことはない。俺のために、俺の血を継いだ子を産むことがよほど嬉しいようだ。
そんな顔を見ながら、俺は真面目に考えていた。
この世界の悪魔として生まれ変わる前、人間として生きていたときは俺が父親になるなんて思ってもみなかった。俺が認知していないだけで俺の子を孕んだ女はいただろうが、その後に産んだかどうかなど思いを巡らせることもしなかった。
女は俺の欲を満たす存在。その考えは今も変わっていないが、愛する者たちを手に入れるうちに、女とじっくり愛し合うという心地よさにも触れた。俺の傍に侍らせ、愛で、俺と愛し合った証を子宮で育ませ、産ませる。そしてまた、俺なりの愛情を注ぐ。その循環を何度でも味わいたいという気持ちが俺の中にあった。
だが、父親としての自覚を持ったからといって、俺が優しくなったわけではない。これまで通り、俺は欲しい女を手に入れる。それが人妻であろうと関係ない。奪い、堕とし、俺に相応しい女に変える。
産ませた娘も、それが見目麗しい女へと成長したならば、俺は平然と抱くだろう。
「あぁああああっ……! っ、ライザー……! 生まれるわ、あなたの子が、あなたの娘が……!」
リヴェルが告げた後、頭まで出ていた赤子が膣道を完全に抜けて、この世に生を受けた。
響く産声。出産を喜び、リヴェルと俺に祝福の言葉を送る助産師たち。
そして、俺を見つめたまま感涙し、堪えきれない喜びを口元で結ぶリヴェル。
「あなたの、一人目の子よ。一人目の、ね?」
その言葉には、リヴェル自身が産む子供の他に、他の女たちが産む子供たちも含まれている。珍しく俺が真面目に思案しているのを見て、俺の母親として思うところがあったのかもしれない。俺が迷っていると思い、言葉を掛けてくれたのだろう。
だが、心配はない。俺のやることは変わらない。
俺好みの女は全て、俺の下に従わせ、愛してやる。俺の血を継ぐ子供を産ませ、子と共に俺が統べる楽園に永住する権利を与えよう。永住。その文字通り、永遠に終わることはない。俺と女たちのための世界を作る。
「ご苦労だったな」
夫が妻に向けるにはあまりに簡素で、素っ気ない言葉。
それでもリヴェルは十分だったようだ。
「はい、あなた……」
俺の母親としてではなく、俺の妻として。揺るぎない忠誠と愛情を込めた笑みを見せた。
やがて、リヴェルと繋がっていたへその緒から分断され、一人の悪魔として存在を得た娘がリヴェルの手に抱かれる。
母親に産ませた俺の子供。関係は妙だが、俺の娘に違いはない。リヴェルの胸に抱かれながらも大声で元気よく泣く娘に二人で触れ、俺たちはしばらくの間、夫婦と娘の三人で互いの温もりを静かに伝え合った。
そんな心温まる出来事があったのが、つい数時間前のこと。安静にしているリヴェルと娘を他所に、俺は一匹の雌猫と素肌を重ねて温め合っていた。
毛先が肩まで届く雪のように白い髪。デフォルメした黒猫の髪飾りをつけた少女の容姿は幼い。他の女より感情の起伏がなだらかだが、その顔は幼さをたっぷりと残した愛らしいもので、曝け出された白い裸身も非常に華奢だ。
「にゃあ……」
雌猫、小猫は白い猫耳をぴょこぴょこと動かし、白い尻尾を揺らしながら、俺の胸板に頬を擦りつけていた。もちもちとして吸いつくような頬を押しつけられるのは心地がよく、小猫の大きな目で上目遣いに見つめられているのもあって、俺の股間は既に元気いっぱいだった。下着すら履いていないために股間はビンビンで、猛る肉竿の先端を小猫の右手の人差し指でくりくりと撫でられて喜びに震える。
「ライザー様、頭撫でてください……」
「いいぞ」
ねだられて、俺は小猫の頭に手を乗せる。さらさらの髪を楽しみながら、たっぷりと可愛がってやる。すると、小猫は白い頬を赤くし、潤んだ瞳で俺を見上げながら尻尾を上機嫌に揺らす。
その尻尾の数は二本。
尻尾は少し前までならば一本だった。しかし、俺に与えられたフェニックスの力を十全に振るうために、躊躇うことなく仙術を極めようと自身で鍛え始めたところ、尻尾が二本になったらしい。短期間で目覚ましい進歩であり、褒めてやるには十分だった。
だからこそ、俺にそのことを報告しに来た小猫を二人きりで可愛がっている。
「お前の成長を楽しみにしているぞ?」
「頑張ります……」
うっとりとした様子で俺に答える小猫。その二本の尻尾がハートマークを描く。
俺に向けて尻尾で愛情表現をする小猫だが、ソファーの前方に投影された高画質の映像には、『もう一人』の小猫が俺とは別の男と仲睦まじく交わっている姿が映っていた。
『こ、小猫ちゃん!? ちょっと速くない!? も、もうちょっと、ゆっくり……!』
『駄目です……。一生懸命、お尻パンパン振って、イッセー先輩のお精子たっぷり搾り取ってあげないと……。せっかく恋人になったんですから、もっとイッセー先輩のおチンポと、子種汁味わわせてください……』
『あぁああっ!? その攻め方、やばいっ……! でも最高ぉおおっ……! ありがとうございます! ありがとうございますっ……! まさか、ロリっ子の背面騎乗位ピストンを拝むことができるなんてっ……!』
空き教室と思われる部屋に置かれた仮眠用のベッド。そこで仰向けになっている兵藤一誠は鼻の下を伸ばしながら号泣するという器用な真似をしていた。制服のズボンと下着を下ろされた兵藤の股間では、駒王学園の制服を着た小猫が跨っていて、ワインレッドの短いスカート丈から覗く白いショーツに包まれた小振りな尻を揺すっている。
パンッ、パンッと勢いよく弾む動きに合わせて、膣穴では兵藤の肉棒が忙しく出入りしている。兵藤の言う通り、小猫の尻振りは速く、強かに股間に振り下ろされて肉棒を根元まで咥え込まれるたびに兵藤の全身が震えていた。
これは、現在駒王学園旧校舎にて行われている、兵藤一誠と塔城小猫の『分身体』の交尾の映像だ。
ただの仲間だったはずの二人が何故、生でハメているのか。それは二人が恋人の関係になったからに他ならない。兵藤は既にアーシアの分身体とも結ばれているが、その後に続いてリアス、朱乃、小猫の分身体とも恋仲になった。
当然、この関係は自然にできたものではない。分身体たちは俺が直接操ることはしていないが、分身体を作成する際に兵藤を愛するようにという設定を盛り込んでいた。その設定に従い、この関係が出来上がったようだ。
どうやら毎日暇さえあればヤリまくっているようだ。
俺のご褒美に兵藤は悦んでいる。品性のないスケベな笑顔を振り撒いて、言葉にならない喘ぎを発して、股間で踊る小猫の色白小尻を注視している。目の前の現実を網膜に焼きつけようという考えのようだが、その必要はない。
今後も、兵藤と分身体たちは数え切れないほど交わるだろう。
そして、その兵藤が体験した記憶は、今も幽閉している兵藤のオリジナルへと一方的に共有される。それによって兵藤は、分身体が体験した現実と、スライムたちに搾取されて子作りを強制される現実を同時に味わい、悪夢に震えることになる。忘れたくても忘れられない記憶になるだろう。
オリジナルの兵藤が壊れることはないようにしているため、俺が解放するまで兵藤の悪夢は続く。可哀想だとは思うが、面白いのだから仕方がない。いつか十分な赤龍帝スライムが揃い、用済みとなったときにはまたご褒美を与えようと思う。
『あんっ、あっ、はぁ、イッセー先輩っ、好きっ、好きです……!』
「ライザー様、私はライザー様のことが、大好きです……」
分身体に対応するように、小猫が俺に跨る形でソファーに膝を突くと、閉じた陰裂の割れ目を開いた。未使用かと見間違う無垢なピンク色を湛え、小さな穴がヒクヒクと疼きながら口を開閉している。
いきり立つ肉の槍に膣穴を近づけたかと思えば、小猫はそのまま、一気に腰を落とした。
「んぁああああっ!?」
他の女たちの穴でも狭いと感じる巨大な肉棒が、小猫のロリマンコに一瞬で誘われて驚いてしまう。ビクンッ、ビクンッと何度も跳ねるが、この狭い穴ではその反応は全て封殺され、膣肉でギチギチに絡め取られてしまう。
強烈なフィット感。挿入したままチンポを温めておいてもらうというのも魅力的だったが、それよりもこれからもっと気持ちよくなれる。膨らみかけの胸の天辺で乳首をツンと勃起させ、挿入直後の衝撃でピアスを小刻みに揺らしていた小猫も、俺と同じくさらなる快楽を求めて踊り出す。
「私の腰振りおチンポ扱きダンス、心行くまで楽しんでいってください……」
小猫は自身の後頭部に両手を当て、つるつるとした両脇を見せつけると、その体勢のまま尻を高速で振り動かす。その速度は映像の中で分身体が兵藤に繰り出すものよりも遥かに速い。曲がりなりにもフェニックスの力を受け、各段に成長を遂げた本物の小猫に偽物が敵うはずもなかった。
ぱちゅっ、ぶぢゅっ、ぐぷんっ、ぬぢゅっ、ずぷんっ、ぐぢゅっ、ぢゅぷん!
「はぁあっ!? あぁあっ! ライザー様のおチンポ、最高ですっ……! ぉ、おぉおっ、兵藤一誠如きで満足している分身が、とても可哀想です……! んっ、あぁあっ……! ほ、本物の雄というものを知らないまま、兵藤一誠の粗末な棒だけを相手にするなんて……。考えたくもないです……!」
分身体たちには余計な記憶は抜いてある。自分たちが偽物であることも、本物が俺との間に構築した主従関係も、何も知らずに以前のままの自分として生きている。以前と違うのは、兵藤たちと分身体の遠慮のない恋愛関係だろう。何事もなければ結婚し、いずれは子を儲けるだろう。
『小猫ちゃん……! も、もう、出るっ!? うぁっ、あっ、あぁっ!?』
『出してください……。イッセー先輩の熱い精子……! 一番奥で、いっぱい、いっぱい、吐き出してください……。ん……、子宮、熱い……。今日もちゃんと、膣内で出せましたね……。その調子です……』
ごくっ、ごくっと子宮で一誠の精子を吸いながら、小猫の分身体が膣を引き締めているようだ。それを受けた兵藤が呻き、体を弛緩させて一気に精液を放出したらしいことが結合部から漏れる白濁液の量でわかった。
「あぁぁっ! ん、ぁっ、はぁっ、んんっ、あ、あ、あ……!」
偽物に追従するように、小猫も昂っていく。
俺の上で健気に上下運動を繰り返す小さな雌猫。その振れ幅が大きく、速くなっていく。
変則的なスクワット。小猫の膣内で糸を引くように張り巡らされていた愛液が擦れて、竿に白い泡が付き纏う。尻を振りあげながら膣肉でそれをごっそりと拭い取っても、次の挿入を終えた後にはまた真っ白に変わっている。
それを幾度も繰り返し、小猫の乱れた息が俺の頬をくすぐる中で、俺は達した。
びゅるるっ、びゅるるるるっ、ぶびゅるるっ、びゅるっ、ぶびゅーっ、びゅーっ!
「ぉっ!? おぉっ!? ぁ、っ、ぁああああっ……!? ん、ひぃっ、おぉおっ……!」
子宮の底に叩き付けんばかりの勢いで精液を噴き出す。小猫が悲鳴のような声を上げ、しかし表情はこれ以上ないほどの笑顔を見せる。それに伴って、後頭部に宛がっていた左手を下ろし、右手で敬礼をした。
「ら、ライザー様の最強熱々不死鳥お精子……。大切に子宮で保管いたします……。どうぞ、気が済むまでミッチリと敷き詰めてください……。ハメ放題、詰め放題、時間無制限です……。いつでもどこでも、持ち運び簡単な携帯チンポケース兼ザーメンミルクタンクとして、これからも私を……! んぉおっ……!?」
俺が下から腰を突き上げると、言葉の途中で小猫の体がぐらついた。たった今示した敬意を維持できず、俺に抱きついてくる。俺が突然攻めたことに対して小猫は「むー……」と両頬をぷっくりと膨らませ、ジト目を向けてきた。
その愛らしい姿に庇護欲を駆り立てられつつ、ゾクゾクと嗜虐心が湧いてくる。本来ならばまだ性行為を及ぶべきではない未成熟な女体をぐちゃぐちゃにして、俺のチンポで快楽を刻みつける興奮はいつになっても飽きが来ない。
「お望み通り、今日は一対一で相手してやるよ」
小猫に向かって言い、俺は口の中で舌を動かす。それを目にした小猫が瞬時に察し、空気を溜めていた口を大きく開く。喉奥まで確認できる状態になったところで、俺は舌で拭い取った口中の唾液の塊を小猫に向かって落とす。
「あぁー……」
伸ばして機嫌よく左右に揺れた小猫の舌がべちゃりと落ちた唾液を受け止め、喉へと滑らせていく。
「ごくっ、ごくっ、んくっ……」
砂漠の中で見つけたオアシスの水を飲むかのように、小猫は美味しそうに俺の唾液を呑んでいった。ちょうど、映像の中では小猫の分身が兵藤へと体を正面に向け、唾液たっぷりのベロチューを繰り広げていた。終始兵藤は圧倒されているようで、キスの間も叩きつけられる小猫の尻振りに身震いし、早速二発目の精液を搾り取られているようだった。
『愛しています、イッセー先輩……』
「愛しています、ライザー様……」
分身と小猫の声が重なって、それぞれの相手に求愛をするように尻を振る。二人分の杭打ちピストンの音が響き渡るのを聞きながら、俺はソファーに深々と身を預ける。俺が何をしなくとも、小猫は俺へと抱擁し、仙術によって気を送り込みながら、チンポの奉仕を止めることはなかった。
「幸せっ……。この幸せを、もっと他の人にも……。姉さまも、ライザー様に犯してもらえれば、また昔みたいに……。ぁんっ……! ぁああっ! ライザー様っ……! ライザー様ぁああっ……!」
小さな体で必死に俺へと媚び、未発達の器で子種を取りこむ小猫。従順で可愛い女は好きだ。相手が幼かろうが、容姿が整っていて、抱けるのではあれば構わない。内側も外側ももっと俺の色に染め上げてやる。
「んっ……!」
右手で小猫の尻を掴み、ぐにぐにと揉みほぐす。この綺麗な尻に手垢を擦りつけ、握った痕を少しの間残してやろうと締めつける。そんな苦痛すらも小猫にとってはご褒美でしかなく、小猫の尻尾は左右にブンブンと揺らされ、しばらく止まることはなかった。