闇を内包したおぞましい魔力が駒王学園内に広がっていく。水槽に注いだ多量の毒液が水中に染み渡るように。堂々と浸食していく魔力だが、それを知覚して抵抗できる者は関係者以外には一人もおらず、獲物と見なされた者の認識を容易く蝕む。
「この前、彼ピがしつこく迫ってきて困ってさぁ」
「ああ、はいはい。また惚気話ねー」
「もう聞き飽きたってば」
放課後になっても帰宅せず、教室でだらだらと話し込む三人の女子生徒。セックスは結婚してからという意外に貞操観念の固い金髪褐色ギャルと、パパ活はするが肉体関係は絶対無理な茶髪美白ギャルと、両親の遺影の前で叔父に薬漬けレイプされて快楽堕ちした末にアヘ顔ダブルピースで叔父のお嫁さん宣言をさせられた黒髪清楚風ギャルだ。クラスで人気の高い華やかな容姿をした彼女たちを魔力が襲い、影響を及ぼす。
世界における雌の在り方。
学校における雌の過ごし方。
人生における雌の生き方。
様々な観点で少女たちの脳に再教育を施す。どれだけ効力のあるドラッグよりも素早く、心を壊すことなく安全に。
「……なんであのとき、セックス拒んじゃったんだろ?」
「生理だったからとかー?」
「駄目だよ? 男に求められたときはすぐに股を開かないと」
心が歪んでいく。
「あー、今度土下座して謝らないとなぁ」
「ついでにそのまま子作りセックスさせてもらったらー?」
「赤ちゃんの名前考えておかないとね」
何気なく話しながら、少女たちの手は自身のスカートの中に伸びていた。穿いているショーツを躊躇いなく横にずらし、陰裂に指を沈める。指先で膣口を撫でるように弄り回し、濡れた頃合いを見計らって穴を穿っていく。
ぐちゃっ、ぐちゃぁっ、ぐぢゅっ、ぬちゅちゅっ。
弾む会話に水音が混ざっていき、教室に反響する。発情に伴って少女たちの顔が赤らみ、声が上擦っていくが、互いの反応に疑問を抱くことはない。これが雌という生物であることを理解しているから。
そんな少女たちの下に、来訪者が現われた。
「また教室に残ってたのか……。用がないんだったらさっさと帰れといつも言ってるだろ……」
男性教師という肩書きを持った雄。
雌を従え、御するに相応しい支配者。
「ぉっ……?」
「ぅんっ……!」
「ゃ、んっ……」
声を掛けられた瞬間、少女たちの子宮がドクンと跳ね、卵巣からぷりゅっと卵子が放出された。本来自覚できるはずのないそれを雌の本能で察知し、少女たちは声を漏らしながらビクンッと体を跳ねさせた。
そして、声を掛けてきた教師に目を向ける。
相手は、日頃少女たちを口煩く注意してくる中年男。恵まれた容姿の彼女たちからすれば、決して吊り合うことのない風貌だ。本来であれば、彼女たちが彼のような男と深い縁を持つことなどなかっただろう。
「あ、せんせぇ」
「やっほー、せんせー。今日も格好いいっすねー」
「こんばんは、先生」
少女たちは椅子に座ったまま股を大きく開き、片手の指で陰裂を開きながら、もう片方の手で男へと手を振る。その手にはべったりと愛液が絡みついていて、窓から差し込みつつある夕日を浴びてぬらぬらと光って見えた。
教室に入ってからそれに気付いた男は一瞬言葉を失い、唇を震わせた。
「ぉ、お前ら、教室で何を……」
教室で平然と自慰をし、笑い掛けてくる女子。男からすれば現実とは思えない光景だっただろう。目を疑うように何度も瞬きをしていたが、変わらない光景に改めて絶句していた。
男の様子を少女たちは逆に不思議そうに見つめていたが、やがて我慢ができずに席を立ち、男の傍まで歩み寄る。男ははっと我に返ってたじろぎ始めたが、その場から逃げ出すことはしなかった。
「せんせぇ、いいところにきたぁ。帰る前にさぁ、あたしたちとしてくれない?」
「生ハメ子作りセックスしよー。お金払うからさー」
「先生の赤ちゃんを妊娠したくなったので、子種を頂けませんか?」
「……は?」
困惑を深める男を少女たちが取り囲む。退路を断つようにして背中に一人が抱き着き、二人が両腕に胸を押しつけて拘束する。三人は男のズボンへと手を伸ばし、指先を這わせていく。膨らみ始めていた股間が少女たちの指に揉みほぐされ、ビクッと跳ね動いていた。
「無責任に孕ませてぇ?」
「ボテ腹にしてー?」
「お嫁さんにしてください」
三人の美少女たちによる孕ませ懇願。この男では、その魅力に抗うことはできないだろう。
駒王学園に満ちた魔力は女のみならず、男にも若干の変化を与えている。女と違って異常性を認識することはできるのだが、それから逃れようとする考えが浮かばない。だからこうして少女たちに絡まれる隙を与えてしまい、性欲を煽られる。
「どうするぅ?」
嬉しそうにはにかみ、誘ってくる食べ頃の雌。
度重なる誘惑に堪えかね、男は無言のまま首を縦に振った。
交渉は成立。男は教師でありながら、教室という日常的な空間で女子生徒三人と肌を重ねることになった。その事実に強い罪悪感を抱える反面、それよりも強烈な背徳感に心を踊らされて、雄の象徴に血を滾らせていく。
教室でそんなやり取りが起こる中、校舎から離れた場所にある剣道場でも異様な光景が広がっていた。
「一番後ろの一年生。ちゃんと見えているだろうか?」
剣道部の部長である三年生の女子がよく通る声で呼び掛けると、呼び掛けられた剣道着姿の男子がこくこくと何度も頷いた。その顔は真っ赤に色づき、大きく見開いた目で部長の姿を見つめ続けている。
「それは良かった。皆も、しっかりと目に焼き付けておくようにな」
部長は涼しげな美貌に無表情を湛えたまま、目の前で正座をしている二十名近い男子部員たちの顔を見回す。全員が先ほどの一年生と似たような反応を示しつつ、手に持った携帯電話を部長に向け、動画や写真の撮影を行っている。
凄まじい熱量。雄から発せられる肉欲を肌で感じ、部長は小さく震え上がっていた。それは部長だけに限ることではなく、彼女の背後で綺麗に整列していた十数名の女子部員たちも同じ様子だった。
「これが、私たち雌の姿だ」
そう言って、部長は閉じそうになっていた自身の股を改めて大きく開帳した。
部長は今、脱ぎ捨てた剣道着や下着の上につま先立ちでしゃがみ込み、全裸を披露している。両手は後頭部に当てられていて、白く綺麗な脇が晒されている。剣道をするには邪魔になりそうな釣鐘型のふんわりとしたデカ乳を突き出して乳首を見せつけ、背筋を伸ばす。
部長に倣って、女子たちも同じポーズを取っている。それが、ネットではエロ蹲踞と呼ばれている体勢であることを知っている者も、そうでない者も、自分たちの行動に疑問を抱いている気配はない。純粋な微笑みを浮かべ、男子たちの欲望を煽る要因になれていることを名誉に感じているようだ。
「君たち選ばれし人種である雄はもう理解していると思うが、私たち雌は下等な存在だ。正直言って、生き物としての格が違うと常々痛感させられているよ。本当ならば今すぐにでも頭を垂れ、雄である君たち相手に相応しい敬語で接したいのだが、雌の個性も大事だという学校からの教えを優先させてもらっている。不快だと感じる者もいるだろうが、どうかこのまま話を聞いてもらいたい」
よく手入れされた美しい黒髪と、男を知らず知らずのうちに惑わす女体を有した剣道部の部長。由緒正しき家柄に生まれ、昔ながらの厳格な教育の下で育てられてきた。男の前でみだりに肌を見せることも、夫となった男以外と性行為に及んではならないことも教え込まれている。
「雌は、どれほど研鑽を積もうと、同じだけの努力を積み重ねた雄には決して届かない。これがどういう意味かはわかっているだろう。土台が違うのだ。土壌の質によって作物の育ち方に差が出るように、雄と雌では秘めたる素質が段違いだ」
今日に至るまで育まれてきた常識は、酷く変わり果てていた。
「しかし、そんな雌にも取り柄がある」
部長が語る歪んだ価値観を、男子たちは興奮しながら聞き入れていた。女子たちの言動を異常だと認識できているはずだが、一人も剣道場から出て行かない。先の教師と同じように、拒絶するという選択が頭から抜け落ちているようだ。
「雄の子を胎に宿し、人類繁栄の役に立てることだ。これだけでも大変名誉なことではあるが、それだけでなく子作りの過程で雄を悦ばせることもできる。柔らかい女体で雄を癒し、日々溜まってしまった鬱憤と一緒に子種を吐き出してもらう。そういう欲望の捌け口としての役割も私たちは担っている」
雌を貶める部長の言葉は思春期の男子たちには刺激が強く、彼らのズボンは既にテントを張っていた。女子たちの姿を少しでも長く見つめようと開いた眼は少し血走っていて、雌たちを食らうこと以外は眼中にないようだった。理性は働いているが、この場から逃れることが無意識に制限されている以上、性的な刺激によって増幅していく欲望に抗う術はない。
「前置きが長くなってしまったが、そろそろ本題に入ろう。雄の皆には、子を生むためにこの世に生を受けた私たち雌を自由に犯してもらいたい。孕むのに最適な年齢になった私たちは、これから本格的な子作りに人生を捧げることになるのでな。どうか、私たちが使命を全うしてできるだけ多くの子を生み出す立派な雌になれるよう、協力してもらいたい」
「誰と、しても、いいんですか……?」
「ああ。ここにいる女子全員を好きに抱き、雌に対する鬱憤のぶつけ方と、子作りの仕方を学んでもらいたい。勿論、その際に暴力を振るってくれても構わない。女の命である髪を手綱のように握り、尻を引っ叩き、犯すもよし。死なない程度に首を締め、苦しむ様を嘲笑いながら優越感に浸るもよし。複数人でひたすら輪姦して種付けをするもよしだ。雄の君たちに選択を委ねよう」
恐る恐る手を挙げた男子の質問に、部長は真剣な眼差しのまま答えた。
男子たちが顔を見合わせ、話し合いを始める。ざわざわと聞こえてくる内容には、この状況を拒絶する声は含まれていなかった。女子たちの行動に驚き、これは夢ではないかと未だに疑う者も少なからずいたが、一度踏ん切りがつくと途端に色めき立つ。
「ぶ、部長、俺とセックスしてください!」
「ぉ、おいっ! ずるいぞっ。部長、俺が先ですよね!?」
「村山っ、俺の子を妊娠してくれ!」
「それじゃあ、俺は片瀬と!」
男子たちによる女子の争奪戦が始まった。それを止めるでもなく、期待感に満ちた表情で見守る女子たち。当然のように彼女たちの子宮では、新鮮な卵子が卵巣より排出されていた。
彼女たちの卵子は待っている。まだ若い雄の精子に食いつかれる瞬間を。
雄もまた、彼女たちを孕ませることに躍起になっているようだ。初回は公平にジャンケンで相手を決めようとする姿は少年らしいが、その表情は立派な雄だ。放っておけば元気よく雌たちを食らい尽くしていくだろう。
そんな男子たちに言い忘れていたことがあったのを部長は思い出したが、少し考え直して口を閉ざした。
ここにいる部長はオリジナルではない。オリジナルをコピーして作られた分身体だ。オリジナルは今、生徒会室にいる。学園内から厳選された見目麗しい女たちと一緒に。駒王学園の新しい支配者に捧げられるために。
わざわざ言って水を差す必要もない。分身体とはいえ、心以外はオリジナルと殆ど相違ない。分身体であるという自覚があり、オリジナルと創造主には逆らえないというだけで、これからこの体で生きるのには支障はなかった。
「さあ、誰でも良いぞ」
部長は雌である自分の役目を果たすため、交わる雄を待った。
程なくしてジャンケンが決着し、男子たちがそれぞれの相手の前に移動する。
望んでいた女子を勝ち取れずに残念がりながらも、目の前の少女に勃起してしまう者。移動してすぐに女子に抱きつき、胸に顔を埋めて深呼吸を繰り返す者。ニヤニヤと笑いながら女子の胸を力いっぱい手で捻り上げ、髪を引っ張る者。早速取り出した肉棒を女子の口内にぶち込み、後先考えずに腰を振り始めて悦に浸る者。
部長の前にも二人の雄がやってきた。女子より男子のほうが部員数が多いため、希望者の多かった部長に複数人が充てがわれたようだ。相手は大人しそうな小柄な一年生と、体格の良い二年生の少年。一年生がビクビクしながら部長の裸を食い入るように見つめる中、二年生は下ろしたズボンから肉棒を曝け出した。
「俺、昨日先輩の写真で抜いたんすよね。こんなことになるなら精子溜めておけば良かったっす。それでも十分射精できると思うんで、楽しみにしてくださいね」
薄ら笑いを浮かべ、部長の姿を携帯で撮影しながら肉棒を突きつける二年生。一年生も慌ててズボンを脱ぎ、肉棒を部長の鼻先に近づける。その肉棒が見た目にそぐわない剛直であったことに二年生が少し怯む横で、部長はくすりと笑っていた。
「では、子作りを始めよう」
その言葉を皮切りに、剣道場でも倒錯的な宴が始まった。
駒王学園が狂っていく。
教室の机に手を突いた女子生徒三人を、教師が順番にバックでハメていく。夢のような体験に狂乱した様子で腰を振り、最後には腰を突き出して気持ちよく射精。子宮に叩きつけられる精液は尋常な量ではなく、子宮は精液に溺れていた。
「く、ぅっ……!? このっ……! 孕めこのビッチ共がッ!」
剣道場では、手始めにと女子たちによる騎乗位ピストンが行われていた。脱ぎ捨てた剣道着の上で仰向けになった男子たちに跨って、女子たちが好き勝手に跳ね動く様は圧巻の一言であり、来年の部員勧誘に向けた動画の撮影も行われていた。
「んっ……。け、剣道部はっ、ぉっ……! 日々、練習と将来のための子作りに励んでいる……! んぁっ……!? 立派な剣を鞘に収め、気持ちよく汗を流したいと思う者は、ぜ、是非、門を叩いて欲しいっ……! ぁっ、ぉ、ぉおっ、おほぉっ……!?」
この二か所だけではなく、学園の至る所で交尾が行われている。
職員室では、新婚の若く麗しい女性教師たちが男性教師たちに輪姦されていた。下から巨漢の男に突き上げられながら、両手と口で三本の肉棒を相手取っている。その際、男たちに妊娠出産の約束をさせられ、今後排卵される卵子のうち二十個が予約済となった。
図書室では、清楚で巨乳な文学少女に誘惑され、下級生の少年が種付けプレスを繰り返していた。その腰振りは少女によって支援されており、構図だけ見れば少年のほうが食われているように見える。
二人の交尾の音が図書室に喧しく響き渡っているが、誰からも注意されることはない。本来注意をすべき図書委員の眼鏡を掛けた少女は、受付の席に腰掛ける体格の良い不良男子と対面座位でセックスを楽しんでいた。前々から不良男子に目をつけられて困っていたようだが、こうして仲良くなれたようだ。
運動部の部室では、マネージャーの女子たちが男子たちや外部から雇ったコーチの男に犯されてハメ撮りされていた。周りをぐるりと男子たちのチンポに取り囲まれ、コーチによって大人のセックスの味を膣奥まで味わわされている少女たちは、これ以上ないほどの幸せに彩られていた。
廊下、トイレ、屋上、校庭、中庭、体育館、プール。あらゆる場所で男と女が繋がり合っている。魔力の影響で強制排卵した雌たちは雄の精子を簡単に受け入れてしまい、次々に受精していく。多くの少女たちが複数人の精液を取り込んで受精ロシアンルーレットを試みているため、父親が誰なのか判断がつかない状態だった。
処女を散らしてしまった者。受精させられてしまった者。取り返しのつかないことが次々に起こる学園を見て、この状況を作り出した者は何を想うのか。喜びの感情を抱くのか。それとも、全く異なる反応を見せるのか。
それを知るのは、生徒会室に集められた面々のみ。
そこでは、魔力に犯された駒王学園の様子を楽しむ観賞会が行われていた。