淡い桃色に彩られた内装。部屋の隅にあらゆる性玩具を揃えた収納棚。中央に堂々と設置された巨大なベッド。トイレやシャワールームまで完備されたその場所は、校舎内に新たに用意された施設とは思えない。
これではラブホテルだ。
「もっと学校らしい内装でも良かったが、まあいいか」
駒王学園の男子制服に身を包んだ俺は、ベッドに上がって膝立ちになる。
向かう先には、既に先客が一人。
女子制服を着こなしたグレイフィア。今の俺と同様に、魔力で外見年齢を高校生まで引き下げている。濃密な大人の魅力に溢れていた普段のグレイフィアは、かつてあった幼さや可憐さを取り戻し、大人びた容貌に笑みを刻む。
「後で、他の場所も回りましょう? 屋上や保健室、更衣室や男子トイレでもいいわよ?」
グレイフィアが両手を広げる。俺はそこへ誘われるように体を重ねた。
「んっ、ライザー、あぁっ……」
ただの抱擁。だが、グレイフィアは待ってましたと言わんばかりに俺を抱き留める。俺もグレイフィアの背に両手を回し、抱き締め返す。そうすると眼前でグレイフィアが目を細め、大きく開いた口からだらんと舌を垂らした。
「あぁあ~、ライザー、キスぅ……」
「仕方ない奴だ」
さっきしたばかりだが、こうもドスケベなキス媚び顔を見せられては我慢は不可能だ。
俺も舌を伸ばし、グレイフィアの舌先に押しつけた。
「んぁ、あっ、くちゅ、ぬちゅ、ふ、ぁ、にゅ、ぷぅっ、くにゅっ」
こつん、こつん、と挨拶代わりに舌先を密着させる。俺が円を描くように舌を回せば、グレイフィアがそれに追従してくる。追いかけっこをしながらたまに触れ合って唾液を絡めていると、向こうから舌を絡ませてきた。
「にゅぢゅっ、ぐっぢゅっ、ぬちゃぁっ!」
キスだけでこれほど幸せそうな顔をする女は、なかなか珍しいだろう。頬に朱を差し、瞳を潤ませ、甘美な唾液の味に舌鼓を打つグレイフィア。こんなものを間近で目の当たりにしては、俺のズボンは窮屈になるばかりだ。
「んぅっ、む、ふっ、ぢゅっ、ぐぢゅっ、んんっ」
最初はグレイフィアが仰向けになっていたが、唇を塞ぐようになっていくうちに互いの体を掻き抱き、ベッドの上で何度か転がった。最終的には俺が仰向けになって、俺に圧し掛かったグレイフィアに口の周りを唾液で塗りたくられた。
「汚れちゃったわね。全部、舐め取ってあげる。ん、ぢゅるるぅっ!」
自分で汚した俺の口元に唇をつけ、唾液を吸い上げる。
それを飲んでぺろりと舌なめずりするグレイフィアに、俺はズボンの内側でチンポをビクつかせた。グレイフィアはその押し上げる動きを察したようで、スカートの内側でショーツを纏った股間を押しつけてきた。
「すっごく硬ぁい」
隆起する股間を秘所でプレスされ、それにも負けずに抗うように勃起を強めていく。
「ごめんね、苦しめちゃって」
グレイフィアはくすりと笑い、ゆっくりと身体を起こす。
俺の太ももに尻を乗せて跨ったまま、グレイフィアは俺のズボンに手を掛ける。チャックをジーと下ろし、中に白い指先を滑り込ませていく。弄ぶように、くすぐるように指先を動かした後、ズボンの穴から一物を取り出す。
ブルッと跳ね動いて直立する肉棒。
「これだけ硬かったら、もう入れても大丈夫かしらね」
竿の根元を掴み、硬さを確かめながら扱いていくグレイフィア。
俺の準備はこれでもいいのだが、グレイフィアのほうはどうなのだろうか。
言葉はなくとも視線だけで俺の疑問を汲み取ったグレイフィアが、おもむろにスカートをたくし上げた。
純粋な白色のショーツ。飾り気はないが、無垢さを示すのにちょうどいいそれは、肝心な部分が勃起した肉棒に隠れて見えなかった。しかし。グレイフィアの膣の出来上がり具合を確認するには、直接目で見る必要はなかった。
くちゅ、ぬぢゅぢゅ~。
蜜で潤った淫肉の膨らみが、濡れたショーツを張りつかせながら竿に割れ目を擦りつけてくる。そのときの熱と粘り気が、一層俺の興奮を昂らせる。
「自分で挿入してみろ」
「ええ、わかったわ」
俺の命令を受け、グレイフィアは軽く腰を上げた。
俺に見せるように穿いたままのショーツを横にずらし、陰裂の外側に引っ掛ける。柔らかく膨らんだ恥丘はグレイフィアの指先によって割れ目を開かれ、サーモンピンクの粘膜で口をぱくぱくと開く肉穴が表れる。
収縮するごとに、膣穴から愛液が涎のように滴り落ちている。
「現役JKのグレイフィアのおマンコで、大切で愛おしい彼氏くんのバッキバキ思春期おチンポを包み込んで、内側のお肉でぬぷぬぷ扱いて、掻いた汗と一緒に金玉袋から高校生精子吸い取ってあげるから」
女子高校に成り切ったグレイフィアが、ゆっくりと腰を下げていく。
直下にあった亀頭に秘所が宛がわれる。くにゅと膣穴に亀頭が埋まって、愛液に滑って亀頭が食われた。そのまま竿が後に続いていく。
「は、ぁ、ああっ……!」
高熱が広がっていく。どろどろに溶かされ、ギチギチに締めつかれる穴。他の女たちとどれだけ繋がろうと、この穴に竿を埋めていく心地良さは変わらない。帰るべきところに帰ることができた安堵感で胸がいっぱいになる。
脚色ではなく素で、俺は心の底から安心感に浸りながら、グレイフィアと重なった。
「おかえり……」
「ただいま……」
マンコとチンポを完全に嵌め込ませ、合体した俺たち。グレイフィアも俺が覚えた安心感に頬を緩ませて、脱力したように俺に上体を重ねてきた。
そして、互いの息が頬に当たる距離まで詰め寄って、見つめ合う。
「あなたのおチンポを抱き締めることができて、おマンコが悦んでいるわ……」
「俺もだ。この包容力のあるマンコが堪らん。今すぐ射精してしまいそうだ」
「本当……? 嬉しい……。大好きよ、ライザー……」
「俺もだよ、グレイフィア」
「大人になったら結婚して、二人の赤ちゃんいっぱい作りましょうね……?」
「ああ」
「幸せな家庭を築きましょう……? ああ、あなたの傍で、あなたのために尽くす日々はどれだけ幸せなのかしら……。ちょっと前に見た悪夢みたいに、雄として性能が低いゴミカス優男と結婚することなく、カスの遺伝子を引き継いだこれまた塵みたいに無価値で、下等で、雄として死んで当然の息子を産むことのない、幸せすぎる性活……。待ちきれないわ……」
サーゼクスとミリキャスのことを言っているのだろう。
俺の傍で過ごすうちに、どんどん俺に似て性格が悪くなっている。
俺の影響で女が変わっていく瞬間を見られるのも、堕とした後の醍醐味だ。
「そんな悪夢、忘れちまえ。俺が最高に幸せな夢を見させてやる」
俺の言葉を聞いて、グレイフィアがにっこりと花咲くような笑みを浮かべた。
その優しい笑顔とは裏腹に、欲望に任せた腰振りが始まる。
「ぁっ、んぁっ、ら、ライザー、好きっ……! いつも、いつもいつもいつも、私の欲しい言葉を掛けてくれるんだもの……。私を本気で愛してくれる……。私とのセックスで、気持ち良さそうにしてくれる……! 私をいやらしい顔で見て、おチンポビンビンに勃起させて、赤ちゃんの袋に熱い精液を何度も何度も注いでくれる……! そんなあなたのことが、本当に、大好きよぉっ……!」
先ほどの笑顔が崩れていき、淫猥な微笑へと変わっていく。
ぱぢゅっ! ずぢゅんっ! ずぢゅっ! ずぢゅっ! ぐぢゅぅっ! ぢゅぷんっ!
グレイフィアの着席と尻上げが繰り返され、俺に振動が伝えられる。まるで、柔らかいベッドに俺の体を埋め込もうとするかのような猛烈な杭打ちピストンだ。
「結婚してっ、ライザー! 結婚、結婚、結婚、結婚、結婚、結婚っ!」
さっき返事をしたばかりだというのに、求婚を迫ってくるグレイフィア。
仕方のない女だ。こういう物わかりの悪い女には、正直に言って聞かせないといけない。
「するに決まってんだろ。お前みたいな傾国の美女を、誰が放っておくか。抱き寄せて、愛情を注いで、フェニックス家の一員にしてやる。仮にお前の言う悪夢みたいに、お前が他所の男の妻になったとしても、必ず奪い取って、俺の嫁にしてやるからな」
グレイフィアに投げかける言葉は、俺の純粋な欲望そのものだ。
そしてそれは、グレイフィアが欲しい言葉でもあったようだ。
「あんっ、あぁっ、はぁっ、んぁあっ、ライザー、ライザーぁあ、んはっ、ん、んんぅっ!?」
熱い息を俺の顔に吹きかけて、グレイフィアが俺の上で弾む。
女子制服を着た銀髪の美少女が、既に明るい未来が約束されている完全無欠で美麗な顔を幸福に歪めている。瞳にハートマークが浮かんでいてもおかしくないと感じる蕩けた表情で、見開いた眼で内側で俺の顔を瞳に焼きつけている。
将来、自分を娶ってくれる優秀な雄である俺を。
「は、ぁああっ! あぁああ、いぃっ……! 気持ちいいぃっ! んぅあっ! 彼氏のおチンポに子宮、ずっとどぢゅどぢゅ突かれてるからっ、あひぃっ、あ、ああぁ、我慢できな、いっ、おチンポっ、おチンポ、もっと、もっと突いてぇっ!」
グレイフィアから余裕が削り落とされていくのがわかる。それは全てグレイフィアの腰振りによる自滅で、自分の匙加減でいくらでも調整は可能なのだが、グレイフィアは決して動きを遅くすることはない。
むしろ、そこへ気持ちよく登り詰めようと、上下に跳ねる尻を加速させていく。
俺の股間に、尻の形が一瞬歪むほどの力で叩きつける。
「はぁぁっ、ぁああっ……!」
何度も振り下ろす。
「ぉっ、んぉぉおお……!?」
低い声を喉から搾り出して、グレイフィアがブルブルと震え上がった。
「あ、は、ぁあああ……!?」
高みに達したグレイフィアが、喉を反らして天を仰ぐ。
激しい痙攣と圧迫が、チンポに襲い掛かってきた。
直後、俺はグレイフィアに追随するように絶頂した。
どくんっ。どくんっ。どくんっ。
膣肉にむぎゅむぎゅと絡みつかれた状態で、脈動したチンポの尿道から噴き出す精液。亀頭に吸いついていた子宮口がじゅるじゅると白濁汁を啜っていく。中に一滴でも多くの精液を貯めようと、グレイフィアの尻がぐいぐいと押しつけられる。
「ライザーの赤ちゃんの素、いっぱい、いーっぱい、注いで……?」
普段よりも格段に甘い声で、グレイフィアが俺に囁いてくる。
「おねがぁい……。ぁ、むっ、ぢゅるっ、ぐぢゅぐぢゅ~、ぢゅぶっ、ぐぢゃぁ、ぬちゅっ!」
おねだりをして、俺に抱き着いて唇を重ねてくる。
「れるぅっ、れろぉ~、ぶぢゅぢゅっ、ぐっちゃ、むちゅぅぅっ!」
どぷどぷと精液を吐きながら、グレイフィアの美貌に詰め寄られながら、口内と言わず口の周りも舐め回され、吸いつかれる。
「最高だ……」
そんな本音をうっかり口から漏らした直後、グレイフィアの尻が再び踊り出した。
「ぁあっ……」
天界にある自室で、ガブリエルは自慰に耽っていた。
この部屋には、天使が同じ天使や人間と交わる際に使用している特殊な結界が展開されている。この中であれば、どれだけいかがわしい行為に励もうと、堕天することはない。
「ぁ、ぁ、ぁっ……」
ベッドで仰向けになって、日頃ではあり得ないくらいに両足を大きく開き、股の間に指を這わせる。白いショーツに包まれたそこは既に薄っすらと湿っており、指で擦るごとに段々と染みが濃くなっていく。
「はぁ……はぁ……」
経験のない自慰の刺激と、下着越しに指を湿らせる自身の愛液に、ガブリエルは瞳を動揺に震わせていた。
人間と違い、気が遠くなるような時間を過ごしてきたガブリエル。今は亡き主のため、主が遺した天界と人々の安寧を守るため、日々献身的に身を捧げてきた。その過程で様々な種族の男と出会ってきたが、ガブリエルは女としての本能を感じることなく、これまで純潔を守り続けてきた。
男を愛したことがない。
男に欲情をしたことがない。
相手がおらず、欲情を鎮めるための自慰も経験がない。
ただ、知識だけは知っていた。だから今、その乏しい知識を総動員させて、ガブリエルは股を擦る。直接触れたときの刺激がどの程度のものか想像もできず、布一枚を隔ててから徐々に慣らそうという考えだった。
その選択は、正しかった。
「こん、なに……」
追加で十分ほど擦り続けた影響で、膣からは愛液の流出が止まらなくなっていた。
まるでおねしょでもしたかのように、シーツには愛液の染みが大きく広がっている。
「どうして……? 体が、どんどん、おかしくなって……」
最近特に変わったことをした覚えがなく、自分の体が発情し始めた原因が掴めていなかった。
……もしかして、お茶会? いえ、でも、あれは紅茶を飲んでお茶菓子を頂いただけ。他の皆も同じものを食べていたし、そもそも皆が私に変なものを食べさせるなんてあり得ない。仮にそうだとしても、そうした悪意はすぐに天界のセンサーで検知されるはず。
ううん、絶対違う。
可能性を考えて、しかし、そんな疑いを抱いてしまった自分を恥じるようにガブリエルは罪悪感を覚えた。「ごめんなさい」と謝罪の言葉を口にし、では何が原因かと別の可能性を模索する前に、全身が痺れるような快楽が訪れた。
「ふ、ぁっ……。ぁ、ぁあ……!」
全身をしならせ、豊かな胸を突き出し、ガブリエルはベッドで震え上がる。
これが、絶頂。脳に押し寄せてきた快感が心地いい。全身から力が抜けてしまう。
「ぁ……ん……」
達したばかりで、改めて触れた秘所は敏感だった。まだ触るべきではない。そう思いはしたものの、さっきまでよりも強い刺激を得られるという好奇心がガブリエルの心を惑わせ、指を動かさせる。
「はぁっ……うぅっ……んぁあっ……」
粘度の高い液体を掻き回す音が、一人きりの自室に響く。
いや、一人ではない。
ベッドの天蓋を見据えるガブリエルの脳裏には、出会ったことのない男が映し出されていた。それは、夢で出会った男だ。たった一度だけ現れて、夢の中でガブリエルを優しく抱いてくれた悪魔。
ただそれだけの存在を、ガブリエルの頭は正確に記憶していた。
「ん、っ……ぁ、ぁ、あ……!?」
ガブリエルの脳が、ガブリエルとその男が絡み合う姿を勝手に想像してしまう。ただの抱擁よりも一歩先に進んだ、熱い口づけを交わす関係に至った二人。人間界のドラマよりも情熱的で、長く生きていても経験のないガブリエルでは、意味もないのに思わず視界を両手で塞ぎたくなってしまうほどの絡み合いだった。
キスをして、愛を囁き合って、それから……。
「こ、これ以上は……」
妄想とはいえ、あまりにも破廉恥極まりない。そういうのは、愛し合った者同士で行われる儀式だ。神聖かつ不可侵なもので、実在するわけでもない夢の中の男を相手にして興奮を得るのはいかがなものかとガブリエルは思っていた。
変な妄想はやめようと、ガブリエルは頭を振って金色の髪を乱す。
「で、でも……」
その先に興味がないというわけではない。少し前ならばあり得ないことだったが、快楽を知ったガブリエルは好奇心に胸を躍らせている。同時に罪悪感が身の底から溢れてくるのだが、自慰に耽る指の動きを戸惑わせるほどではない。
「あ、あなたは……」
ガブリエルは脳に刻みつけられた男のことを想う。
「誰、なの……?」
身体の細部まで思い起こすことができる男。そのモデルになったのはいったいどこの誰なのか。ここ数年の記憶を掘り返しても、該当する者は見当たらず、ガブリエルは困惑しながらも悦楽に浸る。
「あぁっ、あぅっ、あっ、はぁあっ……!」
ガニ股になって、秘所を解して、臨界点へと至る。
長い時間を掛けてそれを繰り返し、ガブリエルは少しずつ、快楽に耐性をつけていく。それを乗り越えて気持ちよくなるために、今よりもさらに少し、強い刺激を求めようと、指の動きや速度を工夫していった。