※この作品はR-18です。

悪の不死鳥   作:早見 彼方

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第53話

「あぁあっ……! んぁあっ……! ぉっ……! お尻、動かすのっ、止められなっ……! あぅっ……! んぁっ……!? あっ……! あぁっ……!」

 普段、祈りを捧げる者が座るチャーチベンチに腰掛けた俺は、アーシアを膝に座らせていた。そのアーシアは俺の肩に両手を置いて体を支え、一心不乱に腰を振っている。それによって、股間で反り立つ俺の肉棒が、アーシアの膣穴にしゃぶりつかれる。

「はぁああっ……! あ、ぅうっ……! だ、駄目ですぅっ……! とめてぇぇっ……! あひぃぃっ……! ん、ぉ、ぉっ、ぉぉっ……!?」

 アーシアの正常な心が言葉の端々から見え隠れしているが、それは自分の行動を律するほどじゃない。腰の動きに全く淀みはなく、尻を振り下ろし、肉棒を食らい、俺の股間に柔らかい尻を叩きつけるたびに表情に笑みがこぼれる。

「あはっ……。ぁっ、あっ、んふっ、ん、んんっ……! っ、や、やめて、くださいっ……。やめてっ……やめてっ……んぁああっ……!」

 口の端を緩ませ、吐息を俺の顔に吹きかけながら、熱のこもった瞳で俺を見るアーシア。雄と交わることを至上の幸福と認識していそうな雌の顔を浮かべておいて、やめてと言われても全く説得力がない。

 戻したはずのアーシアの良心は既に、欲望に対して劣勢に立たされていた。

「やめたいのならやめればいい。ただ、俺を受け入れた先には、永遠の幸福が待っているぞ? お前が求めた分だけ、俺がお前に愛情を注いでやろう。ろくに愛も与えず、貰ってばかりの神と違ってな」

「っ……!? そんなこと、言わないでくださいっ……! ぁぁっ……! 違いますっ……! これは、決して、喜んでいるんじゃなくっ……! ぃいっ……! ぁああっ……! ぉ、ぉおっ……!?」

 俺の言葉に反応して、アーシアの尻がさらに躍動する。

 普通の男ならば、容易く射精に導ける高速ピストン。視線を交わすだけで経験の乏しい若い雄から精液を漏らさせてしまうような艶やかな表情と、濃い熱に彩られた愛らしい容貌。俺に抱かれているためか、日に日に美味そうに実っていく女体。

 アーシアは立派に成長している。

 俺と出会わなければ、こうはならなかっただろう。

 おそらくは、アーシアは好意を寄せていた兵藤一誠と結ばれていたはずだ。あのガキの精力など知ったことではないが、これほどの快楽を与えられるわけもない。俺と出会えたからこそ、アーシアはこの悦びを得られているのだ。

「俺に手を出されたことを感謝しろよ。と、言いたいところだが、ここからは本音だ。何度も言うが、お前たちはグレイフィアのおまけだ。だが、別に手に入れて悪かったとは思っていない。むしろ、お前のように純真で、可憐な女を堕とすことができて、俺は今満足している。元聖職者というのも、非常に俺好みだ」

「ぁ、あぁあっ……!? ぉっ……! ぉっ……! っ……!? ふ、ぅうっ……!」

 アーシアに向かって穏やかな口調で語り掛けながら、金色の美しい髪を手で梳いてやる。それだけでアーシアは淫らに乱れ、俺の首に抱き着いて肩に顔を埋めてくる。俺に縋りながらも絶えず尻を振る。

「ふ、ぅっ……! ぅううっ……! っ……! ぅうぅうっ……!」

 アーシアが俺の肩で喘ぎを押し殺し、細い両腕でぎゅっと抱き締めてくる。

「アーシア、これが最後の質問だ。お前は、どちらを選ぶ?」

 今一度、アーシアの心に問いかけてみることにした。

「片方は、俺と完全に決別し、仲間たちと一緒に歩む元の日常だ。そこでお前はこれまで犯した罪を償いながら、好きなだけ仲間たちと日々を送るといい。俺のいない、俺から与えられるこの快楽のない健全な世界で」

 アーシアの尻の動きがゆっくりに変わる。アーシアの頭をウィンプルの上から撫でてやると、ビクンッと体が拒絶したように跳ねた。俺の提案に希望を見出し、欲望に押さえつけられていた良心が浮上してきたようだ。

「そして、もう片方だ」

「っ……! ぅうっ……!」

 アーシアが首を横に振る。我が儘を言う子供のように。

 聞きたくないのだろう。聞いたら、きっと心が揺らいでしまうと感じているのだろう。

 だが、欠伸の出るような希望ばかり見せるのでは面白くない。刺激的な絶望も同時に見せて、その上でアーシアに決めてもらわないとな。

「俺や堕ちた仲間たちと共に送る、狂おしいほどの悦楽に支配された日常だ。そこで、お前たちは何物にも縛られることのない、自由な日々を送るといい。兵藤一誠のいない、俺から与えられる邪悪な淫気に穢れた世界で」

「っ……!? っっ……!?」

 アーシアの震えが酷くなる。俺の肩に口元を埋めて呼吸を繰り返している。

 どうにか欲望を抑えつけようという考えらしいが、今のアーシアにそんな抵抗をいつまでも続けられるはずがない。

 アーシアが顔を離し、俺と正面から顔を向き合わせてくる。

「はぁっ……はぁっ……はぁっ……!」

 尽きない欲望に犯されて、もうどうしようもなく緩みきった表情。瞬きをも惜しむように俺の姿を捉えた瞳には暗い欲望が宿っている。

 だが、欲望ばかりではなく、そこには戻してやった理性も残っていた。

 欲望と理性。天秤にかけた両者のうち、アーシアがどちらに思考を傾けるのか。

「ライザー、様……。私は、ライザー様がいないと、もう、駄目なんですぅ……」

 さっきよりかは速度は緩められているが、けれどもしっかりと股間に打ちつけられる尻。膣肉が肉棒を強く締めつけて、精液を持っていかれそうな快感が下腹を這いまわって、大きく膨らみ始める。

「つまりそれは、俺を選ぶということで良いんだな? 兵藤一誠ではなく、俺を?」

「そ、それは……。ぁぁっ、あぁんっ、んぁあぁっ!?」

「はっきりと、お前の口から答えろ」

 俺が催促をするが、アーシアはまだ答えを出しかねている。

 一生を左右する選択だ。苦悩するのは仕方がない。

 しかし、これ以上はアーシアを苦しめるのはやめてあげよう。俺は優しいからな。

「アーシア、俺はお前を愛している」

「ぁ……ぁあっ……」

「俺の傍にいてくれ。そして、俺と一緒に、この世界を面白おかしく穢していこう」

「ぁあぁああっ……!?」

 まともな心を持った者ならば、頷くはずのない最悪の告白。

 だが、アーシアは確かに歓喜に震えた。

「兵藤一誠を捨てて、俺を選べ。アーシア」

 そして、俺の言葉を聞き届けたアーシアは、俺の唇を塞いだ。

「んっ……んふぅっ……ちゅぅっ……」

 アーシアの唇が宛がわれ、唇の間を舌が押し入ってくる。

「ふぅっ……ぐぢゅっ……ぬちゅちゅっ……ぐちゅぅぅっ……」

 口内で暴れ回るアーシアの舌。

 俺の股間で跳ね動く尻。膣肉で扱かれまくった肉棒が、抑えきれない興奮を溜めている。それを察した様子で、アーシアがだんだんと尻振りの速度を上げる。パンッ、パンッ、パンッと賑やかな音を響かせて、そして、止めとばかりに盛大に叩き下ろされる。

 どびゅるるるっ! びゅるるるっ! ぶびゅびゅっ! どびゅっ! どぷんっ!

「っ~~~~!? っ……! ぐちゅちゅぅっ……!」

 俺の舌を舐め回しながら、アーシアが身震いする。

 気持ち良く俺が吐き出した精液を受け止めて、アーシアが絶頂したときだった。

「っ……私は……」

 アーシアは俺から口を離し、はっきりと言い放つ。

「ライザー様を、選びます……。選ぶしかないんです……。そうしないと、罪悪感で壊れてしまいそうで……。ぁ、ぁあっ……! 子宮に精液が溜まっていくだけで、心が洗われるみたいで……。ん、ぁっ……! も、う、駄目……」

 堰を切ったように、アーシアの容姿が途端に様変わりしていく。

 金髪は銀髪に、白皙の肌は褐色の肌に、緑の瞳は紫の瞳に。

 俺から精液と一緒に悪意を吸い上げるように、自発的に元の悪堕ち姿に戻っていった。

 変化は肉体だけじゃなく、精神にまで訪れたようだ。

「ぁ、ふふっ……あははっ……」

 これまでの自分を嘲笑うかのような笑顔を見せ、さっきまで感じていた苦悩など窺わせない晴れやかな表情に変わった。最後に流した涙はアーシアの手で拭われて、悲しいという感情ごと払拭したようだった。

 精神的に何かを乗り越えたアーシアはやがて、その言葉を紡いだ。

禁手化(バランス・ブレイク)……」

 それをトリガーにして、闇色の領域が教会内部を覆い尽くすように広がった。

 同時に、アーシアの周囲に靄のようなオーラが出現し、頭上に集まってくる。やがてそれは徐々にはっきりとした形を成して、妖しく輝く黒い天輪を作り上げた。

 アーシアが有していた『聖母の微笑(トワイライト・ヒーリング)』が、このタイミングで禁手に至ったようだ。これまでの自分を捨て、俺を選んだことによって、心の内で劇的な変化を迎えたためだろう。

「あひっ……ひひひっ……あっはぁ……あははははははっ……!」

 自分の頬に両手を当て、陶酔したような表情で笑い狂うアーシア。

 それに合わせたように、天輪から無数の蔓のようなものが四方八方に伸びていく。棘を宿したそれは、床を這いずり回っていた闇の触手の幼体たちを容赦なく突き刺し、雁字搦めにして身動きを取れなくした。

「『邪悪な聖女の牢獄(イーヴィル・セイント・プリズン)』……」

 アーシアが呟くと同時に、闇の触手を穿っていた蔓が、何かを吸収し始める。

「ギィ……ギギギッ……!?」

「あぁあ……エネルギー……美味しいですぅ……」

 ドクンッ……! ドクンッ……! と脈打って、穿った対象から生命力を吸っているようだ。串刺しにされた闇の触手が悲鳴を上げてのたうち回っている。しかし、段々とその動きは大人しくなって、何もかも吸い尽くされて枯れ木のように干からびた。

 奪われた生気。それは全て、アーシアに集められたようだ。

 そのエネルギーをどうするのか。

 疑問に思っていると、早速アーシアが実践してみせてくれた。

「あぁぁんっ……!」

 アーシアが尻を動かして肉棒を膣奥までズップリ咥え込むと、全身に黒いオーラを纏った。それは繋がっている俺に伝播してくる。

 注ぎ込まれた濃密な生命エネルギーによって活力が体の底から湧いてくる。そして、全身を弛緩させるような治癒効果も俺にもたらされた。

「おぉっ……これは、いいな……」

 どうやら、他者から奪った生命エネルギーを別の誰かに与える能力のようだ。敵を攻撃しつつ、味方を癒せる。これがアーシアの神器の禁手。仲間想いのアーシアらしい力だ。

「ライザー様ぁ、見ていてくださいね……?」

 何かまだ見せたいものがあるようだ

 アーシアが言った直後、天輪から突然光が発せられた。

 教会の正面に向かったそれは、壁に張りついて蠢いていた闇の触手の塊を穿つ。

 急な襲撃に驚いた闇の触手が退いたその場所には、両手と両足に杭を打たれ、巨大な十字架に磔にされていた神父がいた。俺が来る前からずっとそうして囚われて、闇の触手に絡まれていたのだろう。体の至る所に、触手に食われたと思しき傷跡があった。

 恐怖一色に染まった表情で、絶望に沈む黒い瞳が俺を見つめている。

「たすけっ……」

「死ねっ」

 俺に助けを求めようとした神父が口を開いた瞬間、再びアーシアの天輪から光が発せられる。それは空中で散らばって数え切れないほどの剣に変わると、一斉に神父に突き立てられて、全身を細切れに切断された。

 十字架諸共破壊され、地に落ちた生物だった無数の肉の塊。

 アーシアはそれを見ることなく、ただ狂喜を浮かべる。

「死んだっ……死んだ死んだ死んだぁぁあっ……! あふっ、ふふふっ、あははははっ……! ライザー様、ご覧いただけましたか……? 私が、アーシア・アルジェントが自分の意思で、自分の力で、人を殺すところ……。ひ、ひひぃっ……ぁぁあ……気持ちいいですぅ……。十字架ぶっ壊すのもぉ、罪のない人間を惨殺するのもぉ……。これで立派な犯罪者ですねぇぇ……! でもぉ、罪を償うつもりなんて、全っ然ありません……。これからもたっくさん罪を犯しまくって、この手を汚していきますねっ……。あっははぁっ……! 本当に、最っ高な気分ですぅぅっ……!」

 アーシアの心はもう操っていない。だというのに、堕ちた途端にこの残虐性だ。俺の悪意によって影響を受けたようではあるが、ここまでとは。さらに俺好みの悪女に育ってくれて申し分ない。

 ちょっとした遊び感覚で、改めてアーシアの心をぐちゃぐちゃにしようと思ったが、思いの外楽しむことができた。決して贖えない罪に押し潰された結果、聖女の辿った道と成れの果て。清い乙女の転落劇は最高の見世物だった。

「兵藤一誠の代わりに、徹底的に可愛がってやるからな」

 堕とすだけ堕として終わりではない。

 堕とした女を目いっぱい愛し尽くす楽しみが、まだ残っている。

「ありがとうございますぅ、ライザー様ぁ……! ライザー様みたいな素敵な方にハメていただけてぇ、とっても嬉しいですぅっ……。あぁ、兵藤、一誠……? そういう名前のカスもいましたねぇ……。でもぉ、殆ど忘れちゃいましたぁぁっ……! あはははははぁっ……! ぁっ……! あんっ……! あぁんっ……! 気持ち良いですっ……! ライザー様のおチンポぉっ……! 子宮に響くぅっ……! 子種汁でいっぱいの赤ちゃんのお部屋、喜んでますぅううっ……! もっとぉ、もっと突いてくださぁぁあいっ……! んぁああぁあっっ……!?」

 穢れ尽くした教会。闇の触手の子供を産み続ける女たちの悲鳴をBGMに、俺たちは繋がり続けた。

 

 

 

 ガブリエルはまた、夢を見ていた。

 以前も見たことのある広い洋室で、ベッドの上で男と抱き合う。相手の男は当然のように、もはや見慣れてしまった金髪の悪魔。全く見知らぬ男ではなく、同じ男であったことにガブリエルはほっと安堵していた。

「んぅ……」

 ガブリエルは横になったまま、彼に抱き着く。天使としての翼を消して、身一つで。何故か体に纏っていた妙に透けたネグリジェを恥じらい、それを自分の視界から隠すついでに、男の体に肌を重ねる。

 むにゅりと、男の胸板に自分の胸を宛がう。

 トクン、トクンと普段よりも速い心臓の鼓動を伝えてしまう。

 それでも、ガブリエルは体を離さず、夢とは思えない彼の温もりを感じていた。

「あの……」

 聞いてもいいのだろうか? ガブリエルは思いながらも、口を開いた。

「あなたの、ことを、教えていただけませんか……?」

 相手は夢の登場人物だ。それはガブリエルもわかっている。

 だけれど、気になって仕方がなかった。

 あなたの名前は?

 あなたは悪魔なの?

 どうして毎回私の前に現れるの?

 ガブリエルはまくし立てるように質問を投げかけた。答えてくれなくても構わない。ただ、聞かずに黙っていることはできなかった。もう言い逃れができないほどに、彼の存在はガブリエルの中で膨らんでいた。

 この感情が、恋に近しいものなのかもしれないと、ガブリエルは自覚していた。

 だから、感情を抑えられずに一気に質問をしてしまった後に、酷く後悔した。

 落ち着きのない女だと思われていないだろうか。

 嫌われてしまわないだろうか。

 でも、もっと聞きたいことがたくさんある。

 羞恥や後悔。様々な感情でドキドキと鼓動を高鳴らせていたガブリエル。

「ぁ、あ……」

 そんなガブリエルを、彼は優しく抱擁し、耳元で囁いてきた。

「俺は――」

 以前の夢よりも明瞭な声で、彼は彼自身について語ってくれた。

 彼の名前はライザー。ガブリエルが認識していた通り、悪魔の男だった。

 どうやら彼は、自身のことをガブリエルの恋人だと認識しているらしい。だからこうして、同じベッドで横になって、抱き締めてくるようだ。

 恋人。勿論それは、夢の中での設定だ。ガブリエルに恋人がいたことはない。

 現実には存在せず、あくまで夢の中の人物であるライザー。彼は今もガブリエルを抱き締めて、温もりを伝えてくる。

 そんな彼に応じて、ガブリエルもライザーの背に回した両手を内側に寄せる。

 設定とはいえ、相手は悪魔の男。天使である自分とは敵対関係にある。

 だというのに、離れたくないと感じてしまう。

 それくらい、ガブリエルは既に彼に心を惹かれていた。

 こうして抱き合っているだけで、ガブリエルは心地の良い熱に包まれた。特に、下腹が温かい。体の内側でじわじわと熱が膨らんで、快感が全身に行き渡る。

「っ……ぁ……はぁ……」

 いつの間にか、ガブリエルは汗を掻いていた。呼吸も乱れ、意識が蕩ける。

 そんなガブリエルを、ライザーはただ両腕の中に包み込むだけだった。

 ライザーは気がついていないだろう。ガブリエルが先ほどから擦り合わせている股の間が、湿り気を帯びていることに。

 日々、ガブリエルが自慰を繰り返してきたことによって、触らずとも濡れるようになってしまった。それは夢の中でも変わらないようで、こうしてライザーのことを想いながら抱き合っているだけで、膣内で愛液が分泌される。

 なんて、はしたない。

 純粋な好意から抱擁を続ける彼に対し、自分はあまりにも不純だとガブリエルは感じていた。どうにか冷静になろうと心掛けるが、気持ち一つで抑えられるほど、ガブリエルの体が抱く欲望は小さくはなかった。

「ライザー、さん……」

 初めて彼の名前を呼んだ瞬間、子宮が疼き、その内側を発熱が襲った。焼けるような、けれども心地いいとも感じる不思議な熱。ずっとこの熱を子宮に孕んでいたい。そんなことを考えながら、もはや羞恥を感じている余裕もなく、ライザーにしがみついた。

「ガブリエル……。愛してるぞ……」

 名前を呼んで、愛を囁いてくれる。

 夢の中限定の、恋人である悪魔のライザー。

 そんな彼との生活は、ガブリエルの想いに呼応するように、その後も長く続いた。

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