※この作品はR-18です。

悪の不死鳥   作:早見 彼方

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第6話

 天井から降り注ぐ照明の光を浴びて、解かれて真っ直ぐ背に伸びる銀色の髪が輝いている。美しい髪の持ち主である女は駒王学園高等部の制服に身を包んだ体で微かに身じろぎしていた。

 俺は自室のベッドの端に裸で腰掛けたまま、女の容姿を引き続き眺める。

 妙に短いワインレッドのスカート丈から伸びる、白くムチムチとした太股。サイズの小さい白いブラウスによってより大きく強調される胸。しかし、ブラウスの上から羽織っている胸周りの開いた構造の黒いブレザーはサイズが近いようで、腰周りには胸ほどの圧迫感はないようだった。

 要は、服の本来の持ち主と比較して背丈が高く、胸と尻が大きいのだ。それなのに、腰周りにさほど違和感がないというのだから、服の持ち主である少女が見れば悔しがるかもしれない。

「似合っているぞ、グレイフィア」

 思ったことを口にしてみたが、グレイフィアは立ち尽くした状態で無言を貫いた。羞恥を押し殺し、自分に制服を着せた俺を恨みがましそうに見据えている。そんな態度自体が魅力を底上げしてしまっているとは気づいてないようだ。

「どうした、こっちに来い」

 言葉で促すことで、扉付近で立ち止まっていたグレイフィアはようやく足を動かした。メイド服とも普段着ている服とも違うだろう制服。晒された魅力的な足に違和感を覚えているようで、その足取りもどこかぎこちない。

 ゆっくりと歩き、俺の前で止まるグレイフィア。俺が横のベッドを手で軽く叩くと、グレイフィアは指示に従ってベッドに腰を落ち着かせる。だが、俺との間に妙な距離があった。俺はそのことに気がつくと、すぐに距離を詰めた。

 そして、いつも通りに肩に手を回して抱き寄せる。

「こっちを向け」

「んっ……!」

 グレイフィアが言う通りに俺の方を向いた直後、俺は唇を奪った。興奮を抑えられずに勢いよく唇を触れ合わせ、すぐに舌を伸ばす。グレイフィアの揺れる銀色の瞳をにやにやと見つめながら唾液を流し入れ、舌で口内を掻き乱す。逃げようとするグレイフィアの舌を舌で撫で、擦れ合う感覚にまた笑みを零す。

「ん、はぁ……」

 グレイフィアの口から漏れる艶のある声に股間を膨らませ、口づけを堪能する。

 満足するまで触れ合った後、俺は唇を離した。

「いつもより呼吸が乱れていないか?」

「……気のせいかと」

 そう言って俯くグレイフィアはやはりいつもと違う。おそらくは着ている服装のせいだろう。十代の少女が着る制服を着て卑猥なことをする。しかも、着ているのは義妹のリアスが通う高校の制服だ。自分ではなんてことはないと思ってみても、複雑な心境になるのは避けられない。その感情の変化が表に現れているようだった。

「っ……」

 肩に触れていた手を下げ、俺はグレイフィアの尻を制服越しに触る。痴漢もしくは援助交際時の欲望滾らせる中年男のようにじっくりと、執拗に。グレイフィアは俺を非難することもできず、ただ耐えていた。

 そんなグレイフィアの耳元で、俺は優しく声を発する。

「それじゃあ、繋がりながら今日の報告をしてもらおうか?」

「……はい」

 気を取り直した様子のグレイフィアが立ち上がり、行動を始めた。

 ベッドで仰向けになる俺に跨り、手慣れた動作で俺の分身を受け入れるグレイフィア。制服は着たままだ。下着をずらし、膣穴で肉棒を根元まで咥えている。そうして騎乗位の体勢になると、腰を上下に動かし始めた。

「さっきの話し合いの結果はどうだった?」

 グレイフィアの狭く柔らかい膣に扱かれながら俺は話し掛ける。そんな俺にグレイフィアは普段と変わらない態度を努めながら口を開いた。

「レーティングゲームでご婚約されるか否かを決めていただくことになりました」

 聞かされた内容は俺の予想通りの物だった。

 冥界にはレーティングゲームと呼ばれる娯楽がある。異空間に作成したゲーム用のバトルフィールドで味方と敵の二つの陣営が戦い、勝利条件を満たしたほうを勝者とする娯楽だ。戦いに参加できるのは王自身とその眷属たち。我がライザーフェニックス陣営からは、王である俺と十五人の眷属が参加できる。

「ルールは?」

 レーティングゲームと一言に言っても、ルールは様々だ。純粋な戦闘力を競うものもあれば、フィールド上に存在する旗を奪うという特殊なルールもある。そのため、単純に強ければ勝てるというわけでもない。

「ノーマルルールです」

 ノーマルルール。つまりは、戦える者全員が一度にフィールド上に出て、相手チームの王を倒す、または降参させることで勝敗を決する。戦略にもよるが、個々人の戦闘力がゲームを大きく支配する。

「ゲームの日取りは?」

 俺が両手を伸ばすと、グレイフィアは渋々ながらも俺の手を握った。指と指を絡ませる恋人繋ぎ。その状態で尻を振り、膣全体で肉棒をしゃぶりながらもグレイフィアは俺の問いに答えた。

「十日後です」

 長いな、と思った。が、それくらいは必要かとも思い、声には出さなかった。

 レーティングゲームは通常、成人した悪魔だけが参加できる。既に成人しているライザーはゲームの経験者であり、接待でわざと負けたときを除いては今のところ無敗のようだった。

 その強さの理由は、偏に不死鳥としての特性にある。死んでも即座に蘇るフェニックスはゲームにおいて無類の強さを誇っている。フェニックスに勝つには、強力な一撃を食らわせて一撃必殺を狙うか、精神的に疲弊するまで何度も何度も倒し続けるかのどちらかだ。

 そんな俺を相手にするのであれば、十日でも短いほうか。

「俺が勝てば婚約。リアスが勝てば婚約は白紙。そういうことか?」

「はい」

 スカートの裾を翻し、俺の股間で何度も座り直すグレイフィア。話し声にほんの少しだけ変化が現れていた。気を抜けば上擦ってしまいそうになるのを堪え、必要のないときには唇を引き締めていた。

「それで、俺はどうすればいいんだ?」

「ライザー様には、ゲームで負けていただきたいのです」

 まぁ、そうなるよな。せっかく一時的にとはいえ身を売ってリアスを守ったというのに、俺とリアスが結婚してしまっては意味がない。結婚してからも手を出すなという無茶な要求をするわけにもいかず、俺がリアスを妻として愛するのを黙認するしかなくなるのだから。

 今のところ、予定通りだ。この後の流れも、大筋は読めている。

「構わないが、その代わりに俺は何を得る?」

 俺は腰を少しだけ突き出し、グレイフィアの体ごと持ち上げる。

「追加で一週間だけ、ライザー様を、女として愛します」

 動揺を最小限に抑え、グレイフィアは腰振りを継続する。その一方で俺はグレイフィアの子宮口にぐりぐりと亀頭を押し続けた。

「またそれか」

「今の私に差し出せるのは私の身しかありませんから」

「お前の一生では駄目なんだよな」

「はい。私には家族がおりますので」

 当たり前だが、そこだけは譲れないようだ。

 家族か。人間時代にはまともな家族がいた覚えがないからわからないが、そんなにいいものだろうか。親の愛情など受けたことがない俺にはピンと来ない。朝も昼も夜も。親は殆ど家にいなかった。息子を愛さない代わりに、それぞれの愛人に愛情を注いでいたのだ。

「まぁ、いい。一週間で手を打とう。これは譲歩だ。感謝しろよ?」

「ありがとうございます」

 これで、合計二週間分の期間を手に入れた。いつ使うかはよく考えないとな。今後も追加で得られるかもしれないが、それに期待して無駄に終わらせてしまうようなことはあってはいけない。

「ところで、ゲームの日までリアスたちは何をするつもりなんだ?」

 俺と戦うための準備をするのはわかるが、具体的には何をするかがわからない。

 俺がライザーとなってからは、あれこれ理由をつけ、時には『洗脳』を使ってレーティングゲーム自体に参加しなくなった。面倒臭そうだったから参加したくなかったのだ。そのために俺自身としてのゲーム経験は一度もなく、一般的な悪魔がどういった準備をするのか参考にさせてもらいたかった。

 ちなみにライザーの記憶を探ってみたところ、レーティングゲーム前に自身の眷属に愛を囁き、ベッドで性交渉していた。ゲームで活躍した者には褒美として一日中抱くという約束をし、眷属たちを奮い立たせていたのだ。

「修行をするとおっしゃっておりました」

 修行? 十日前から始めてどうにかなるものだろうか。ライザーは今まで修行らしい修行をしたことがなく、フェニックスとしての強さを使ってごり押すようにゲームに勝利を収めていた。

「場所は?」

 どこか特殊な環境下で訓練を積むのだろうか。

「それを聞かれて、何をなさるおつもりですか?」

 純粋に疑問を抱いて聞いただけなのだが、グレイフィアの声に冷たさが籠められた。淀みのない腰遣いで俺に奉仕を行いつつ、見下ろす眼差しにこちらを咎めるような色が含まれているのを感じ、俺は少し腹が立った。

「おい」

 短く威圧し、俺は言葉を続ける。

「質問しているのは、俺だ。いいから答えろ」

 言って聞かせるように口にすると、グレイフィアは唇を動かした。

「グレモリー家の別荘でございます。山の中で修行をされるそうです」

 山で修行。まるで少年漫画のノリだな。俺には合わなそうだ。努力、友情、勝利。寒気がする。それよりも、金、暴力、セックスのほうが俺には相応しいだろう。

「修行ね。見に行ってみるか?」

 裏で俺とグレイフィアが契約を交わしていることも知らずに、過剰な努力をするリアスたちの哀れな姿を見ておきたい。

「構いませんが、手を出されないというお話では」

「何度も言わせるな。約束は守る。リアスたちには手は出さないってな」

 浮かせていた腰をベッドへ落ち着かせ、俺はグレイフィアの手を握り直す。

「だから、お前に手を出す。身を呈して守ったリアスたちの前で、お前を犯したいんだ」

 グレイフィアの瞳が揺れる。リアスたちの前で犯される自分を想像したのか、膣が引き締まった。肉棒に絡みつき、より密着した膣襞が刺激を与えてくれた。それは甘美な刺激で、俺は口元を緩めた。

 肉棒が膨らみ、射精準備を整える。その気配を悟ったらしいグレイフィアが目を閉じ、小さくため息を吐くのを見た。表情に浮かぶのは諦念の感情。グレイフィアも俺の精液を受け入れる態勢に入ったのを見て、俺は体を震わせた。

 ぶびゅーっ、どびゅるるっ。俺の股間に座る制服姿のグレイフィアの膣内に精液を放出する。その殆どは子宮の中に収められ、強い粘着力で中にこびりついているに違いない。射精の気持ちよさに体を弛緩させながら、子宮を汚す光景を想像して気分を高める。

「俺をあまり舐めないほうがいいぞ?」

 俺の唐突な言葉を耳にして、グレイフィアが目を開いた。無感情の中に隠された不安が手に取るようにわかる。俺は子宮に子種をぎっしりと詰め込みながらその眼差しを見つめ返した。

「約束は守るが、お前が俺を過剰に拒絶すれば、リアスを含むお前の周りの大切な者たちがどうなるかわかるな。男には惨たらしい最期を与え、女には正気を保たせたまま永遠に俺の子供を産み続ける幸福をくれてやる。嬲り殺されるサーゼクスやミリキャス。泣きながら俺の子を膣から産み落とすリアス。見てみたいか?」

 グレイフィアの冷や汗が額に滲むのがわかった。俺が冗談を言っているわけではないのはわかっているのだろう。俺ならば本気に実行する。そう思って素直に恐怖しているのだ。

「お前は必ず手に入れる。他の何を犠牲にしてでもな。そして、お前には俺の妻として永遠に傍にいてもらう。俺に愛情を注ぎ、俺との間に生まれた子供も愛してもらう。絶対に逃がさない。わかったな?」

「……はい」

 置かれた間が気になったが、俺が「ミリキャスをグレイフィアに殺させるのもありかな?」と呟くと、激しい杭打ちピストンで奉仕をしてくれた。短い制服を揺らし、肉棒を一生懸命しゃぶる姿が魅力的で、俺は何度も子宮に遺伝子を注ぎ込んだ。

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