「受け取れ」
何度目になるかわからない射精をグレイフィアの膣内で行う。どくっ、どくっという脈動に合わせて膣奥で精液が放たれ、既にあった古い精液と合流する。やはりこの膣は最高だ。木に両手を突き、差し向けられた尻を掴む。尻肉に指を埋めながら射精の快感に浸る。
「んっ……」
掻き回すように肉棒を動かすと、グレイフィアの口から声が漏れ出た。
これくらいにしておくか。俺はグレイフィアから手を離し、挿入しっぱなしだった肉棒を膣から取り出す。どろぉ、と精液の塊が膣口から顔を出し、地面に落下した。その光景は立て続けに展開され、やがてグレイフィアはその場に膝を屈した。
「はぁっ……はぁっ……」
普段と比べて激しい交わりを繰り広げたわけではない。だというのに、グレイフィアの息は乱れている。
日が傾き、外は西日に照らされている。遠くを見ると別荘の前にはまだリアスたちの姿があった。修行をしに山奥の別荘へやって来たグレモリー眷属たち。途中、昼食や修行場所の変更などでいないときはあったが、俺はグレイフィアを犯すことを止めなかった。
今日一日で、リアスたちに俺たちの気配を察知できるだけの実力がないことがわかった。俺は何も能力は使っていない。今回に限っては普通に物陰に隠れて、意図的に気配を消しただけだ。それでもさすがに見つかるだろうと思ってはいたが、少々リアスたちの実力を過大評価し過ぎていたらしい。
「舐めろ」
茂みに精液を吐き垂らしていたグレイフィアに命令する。グレイフィアは緩慢な動作で俺のほうを振り向くと、しゃがみながら肉棒を舐め始めた。「足を開け」という俺の追加の要求に従い、ガニ股の体勢でグレイフィアは肉棒を口で抱擁し、付着した精液を舐め取っていく。
俺は温かい奉仕に満足感を抱きつつ、次はどうしようかと思考を巡らせる。
レイヴェルに言って用意させた別荘に向かい、グレイフィアを休ませるとしよう。リアスたちの修業はまだまだ続く。明日も引き続きリアスたちの前でグレイフィアを犯すとして、俺は俺で今日のところは別の遊びに興じようじゃないか。
思考を終えた俺は、グレイフィアにばれないように『能力』を使用した。
「ん、はぁっ……」
アーシア・アルジェントは奇妙な熱に襲われていた。風邪とは違う、下腹部の内側から湧き上がってくる熱だ。夕食後の入浴時から発生したそれは、徐々にではあるがアーシアの体を蝕みつつあった。
最初は我慢できた。しかし、今はもう無理だった。
別荘にある個室トイレで、アーシアは便器に座って声を押し殺しながら自分を慰めていた。パジャマを捲って胸を揉み、股を左右に開いて右手の指先で陰部を撫でる。その動きに合わせて膣から溢れる愛液の量は普段からは想像もできない量だった。
慣れない環境で体が驚いているのだろうか。それにしてもおかしい。自分の身を襲う異常に悩みながら手を動かす。皮を冠った陰核を恐る恐る指で摘まむと、直後に走った強い刺激に背を反らした。
「っ、あぁっ……」
慣れない自慰に翻弄される。これまでの人生で自慰をした経験は殆どなく、どうしていいかわからない。そのため試行錯誤の状態だ。ここを触ると気持ちいい。ここは痛い。体で覚え、熱の発散方法を学んでいく。
いつしか声を抑えるのも忘れ、アーシアは自慰に夢中になった。清楚な彼女はどこへやら、発情し切った表情で陰部を弄る。くちゅくちゅ、ぬちゅぬちゅっ。狭い空間に響き水音と甘い声。これを聞いている者がいれば思わず息を呑むだろう。欲望に素直な者が聞けばその場で自慰を始めてしまうかもしれない。
「あっ、あっ、んっ……」
アーシアは自身を制御することもできず、声を上げる。
もっと、もっと気持ちよくなりたい。誰もが抱く欲求に従い、行動する。ただ、知識が乏しいせいで上手くいかない。
そんなとき、アーシアは思い出した。アーシアが恋心を抱く少年、大切な仲間でもある兵藤一誠の自宅にあった大人向けの本のことを。イッセーの家に居候中のアーシアはイッセーのためにと部屋を掃除することがあるのだが、その際にイッセーが所有するそれらを見ることがあった。
その中に、男の生殖器を咥えてしゃぶる女が映っていた。その手の職業の者だろう。ベッドで仰向けになる男の股間に顔を埋め、表情を緩めて美味しそうに咥えていた姿を見て、しばらく胸の鼓動が鎮まらなかったことを思い出す。
確か、こんな感じ。
アーシアは胸を揉んでいた手を持ち上げ、人差し指を口に近づけた。
「んっ、ちゅるっ……」
指を肉棒に見立てて咥えてみたが、何かが違う。
当然だ。そもそも比較できるものではなく、アーシアは指を口から取り出した。
「……んぅ?」
直後、アーシアの身に不思議なことが起こった。
おかしい。既に口から指を取り出したはずなのだが、口の中に残ったその「指」がどんどん大きくなっていく。それに、指とは思えないほどに熱く、雄臭い匂いを感じる。まるで本に映っていた肉棒、いや、それ以上の立派な物だった。
これは指じゃない。
アーシアがその正体を確かめようと手を伸ばしたとき、意識が突然曖昧になった。アーシア自身に経験はないが、まるでアルコールに酔ってしまったかのようだ。視界がぼんやりとし、思考もまともに働かない。
ふわふわと心が浮つく。奇妙な高揚感を覚えた。
「ぢゅぷっ、ぐちゅっ、んぐっ……」
口の中で指が――肉棒が前進する。口の奥へ奥へと動いたそれは、アーシアの喉奥に当たった。大きい。そして、太い。アーシアは特に何の疑問も抱くことなく口を大きめに開き、肉棒を受け入れる。
唾液に絡み、雄の臭いが口内に広がる。鼻を通り抜けたそれはアーシアの鼻を蹂躙し、肺を満たす。
「んっ……!」
思考が蕩ける。気持ちいい。癖になる臭いだった。もっと嗅いでいたいと思えるほどに。これは何だろう。当然湧き上がろうとしていた疑問はどういうわけか形になる前に自壊し、アーシアに疑問を抱かせなかった。
「ぶぢゅっ、ぢゅるっ、ぐちゅっ、ぢゅぼぉっ……」
アーシアは茫然としたままトイレの扉を見つめ、口の中で動く肉棒をただ受け入れる。そうしながら左手の指で陰核をこりこりと弄び、陰裂を掻き分けた中にある桜色の花園に指先を何度も這わせる。
気持ちいい、気持ちいい、気持ちいい。
アーシアは便座の上で足をさらに開脚する。正面に立つ者がいればアーシアの股間は丸見えの状態だろう。指で陰部を開いて見せているため、女の大切な部分も曝け出されている。
「ぢゅぶっ、ぐぢゅっ、ぢゅるっ、ぐぽぉっ、んんっ……!」
口に溜まった唾液を呑むと、子宮が疼いた。愛液の製造が加速する。両手の指、特に陰部を撫でていた右手は愛液に塗れていた。愛液は指だけでは拭いきれないほどの量で、便器の中に溜まった水の中に絶えず滴り落ちる。
肉棒を咥え、自慰を繰り返すだけの快楽人形。不可思議な現状に疑いを持つこともなく、アーシアは自慰に時間を注いだ。人生の中でこれほど無益な時間はないだろう。だが、アーシアは止まらない。
指を動かす速度を上げると気持ちいい。陰核は皮を剥くとより一層の刺激を味わえる。膣口を指で引っ掻き回すと気持ちいい。だけど、注意しなくてはならない。処女を自慰で破いてはいけない。後で、奪ってもらう予定になっているから。
脳内に雪崩れてくる情報。何をすればいいか、何をしては駄目か。自分だけでは知り得なかった有力情報を鵜呑みにし、アーシアは快楽の奴隷に成り下がる。
そんな中で、アーシアの快感がひと際大きく増幅した。
意識が弾ける。全身を駆け巡る快感に頭の中が真っ白になって、アーシアは全身を痙攣させながら潮を吹いた。ぷしゅっ、と勢いよく飛び出たそれは便座を、トイレの床を濡らす。そのことに気がついているのか、そうではないのか、連続する絶頂の支配下に置かれたアーシアの焦点は虚空を見つめていた。
「んっ……んぐっ……!」
ちょうどそのときだ。口内に咥えていた肉棒が震え、吐精を始めた。
ぶびゅるるっ、びゅるるっ、びゅるるっ、どびゅっ、どぴゅっ、びゅくっ!
先ほどまでと比較にならない濃密な雄の臭い。生臭く、アーシアの嗅覚を犯す。
大量の精液が注がれたことでアーシアの頬はリスのように膨らんだ。
『飲み干せ』
脳内に響く男の声。どこかで聞いた覚えが、という思考は即座に分断され、アーシアは言われるままに精液を呑み始めた。一滴も零してはならない。零せば大切な人に迷惑がかかる。脈絡のない結論が当然のことのように脳内に広がる。
「ごくっ、ごくっ、ごくっ……!」
ぷしゅっ、とアーシアは潮を吹きながら精液を取り入れる。喉が、胃が、白濁液に触れて喜んでいる。飲む度に広がる幸福にアーシアは細い腰を左右に振った。間を空けて放出された透明な潮がその動きに合わせて揺れ、床の至る箇所を汚した。
胃の中に溜まっていく白濁液。度重なる絶頂。
無垢なアーシアには未知の体験が多すぎたようだ。
便器のタンクに背を預けるように、アーシアは気絶した。その間も、潮吹きによる放水は止まらない。
水浸しになった床。両足をこれでもかと開いて便座に座り、ビクビクッと震えながら目を閉ざす金髪の美少女。女性経験のない男が見れば、触れずとも射精に至ってしまうだろう。そう思えるだけの濃密な雌の匂いが空間に充満していた。
ぬちゅっと音を立て、アーシアの口から肉棒が離れる。亀頭についた精液をアーシアの柔らかい唇を使って丁寧に拭い終えると、大気中に溶けるように肉棒が消えていく。最初から何もなかったかのように。
一人残されたアーシアが目覚めたのは、それから数時間後のことだった。自分が粗相をしてしまったと思って羞恥に顔を染め、人知れず後始末をする。
そのアーシアの胃袋で、たぷ、たぷ、と濁り切った白濁液が濁流のように揺れていたが、アーシアは終ぞそれに気がつくことはなかった。時間を掛けて消化されたそれは栄養となり、アーシアの体内を巡回するのだった。
今のところ、まだリアスたちに『手』は出してないです。