薄暗い個室に二人の男がいる。
一人は筋肉隆々の男で、全裸の状態で椅子に縛り付けられていた。ただ椅子に縛り付けられているわけではない。両手を背中の後ろで拘束され、両足も同様に拘束されており、完全に自由を奪われていた。
もう一人の男は、下着のみを着たこれまた筋肉隆々の男で、縛り付けられた男を正面から見下ろしている。
「ふぅん。良い格好だな、干よ」
「くっ……! 一体ナニをするつもりだ興よ!」
「くくく……。ナニをするかだと? 決まりきったことではないか」
興は身動きがとれない干に近づき、人差し指でそっと干の胸をなぞった。絶妙なソフトタッチに、思わず身震いをする。
「やめろ! 私に触るな!」
「長きに渡る私たちの因縁も、この日を以て終了だ。貴様を捕らえるこの時をどれほど待ち望んだことか。目を閉じれば、今までの戦いが瞼の裏に鮮明に映る」
眼を閉じた興の指が、干の敏感な胸の突起に触れる。
「……ッ!」
興はまるで気づいていないかのように振舞うが、もちろんすべてわかってやっている。干は乳首が弱いのだ。現に、干が固く閉ざした脚の間のイチモツが、ピクリと反応した。
興は眼を閉じたまま指を細かく動かし、爪で突起を刺激する。
「……貴様っ!!」
「なんだ? よもや胸をなぞられただけで音を上げるのか? 情けないものだ」
「だ、誰が! これしきの事で!」
興は愉快そうに笑いながら眼を開けると、干の後ろに回り込んだ。
背後から両手を回し、干の胸に手を伸ばす。
しかし、敏感な場所には触れず、左右の乳首の周囲を優しくなぞるだけだ。
触れてほしいのに、触れられない感覚に干がうめく。
「ヌゥ……!」
「どうした? 望み通り、先端は避けてやっているぞ?」
干が首だけで後ろを向き、肩越しに興を睨む。その瞳には欲望が現れている。
もちろん、これも興の算段だった。
がんじがらめの状態の干に、興が告げる。
「なんだ? 言いたいことがあるのなら、はっきり言ったらどうだ?」
「……! ……っ!」
「ナニも聞こえんぞ。このままでは私だけが満足して終わりだぞ?」
急かす興。
干は体中から脂汗を流しながら、必死にこらえる。そんな干を眺め、興はほくそ笑む。
「これ以上は無理か?」
「………」
「ふっ、まあいい。今回は許してやろう」
そう言って、興は申し訳程度に身に着けた下着を脱ぎ去ると、その股間にそびえ立つ猛々しいイチモツを露わにした。
背後から感じる興のイツモツの威圧感に、干は思わず息を飲む。
いや、息だけではない。これから興にされることを想像すると、口の中に唾液が溢れる。唇からこぼれそうになる唾液をなんとか飲み込む。
「ふふふ……。唾液は飲み込まない方がいいぞ? 私のしろくべたつくナニカは、量も質も尋常ではない。口に唾液を溜め込んでおかなくては、まともに飲みきれないだろう」
耳のそばでささやかれる興の宣言に、干は息を荒げる。
そんな干の様子に満足すると、興はついにその言葉を発した。
「や ら な い か」
「ああ。尻を貸そう」
「待て、早いぞ干。もう少し耐えるんだ」
「む、すまない。我慢できなくてな」
特に悪びれた様子もなく干はそう言うと、「ふんっ!」と全身の筋肉を膨張させ、身を縛る縄を引きちぎった。縄がはじけ飛ぶ。
「干、まだ終わっていないぞ」
興が言葉を言い終わる前に、干は椅子から立ち上がり、興に飛びついた。
筋肉同士がぶつかり、衝撃で部屋が揺れる。干の肉体を濡らす汗が部屋中に飛び散り、部屋の湿度を2割増しにする。
2つの巨体の間で、屹立した2人のイチモツがぶつかり合う。触れた2つのイチモツが同時にビクンと跳ね上がる。その様はまるで、最愛の人と出会ったかのようだ。
干が興の唇に吸い付く。干の口内に溜められた唾液がこぼれ、二人のたくましい胸を濡らしていく。干はぬめっとした太い舌で自身の唾液をすくい、興の口の周りに塗りたくる。そして興の唇を割って口内に侵入しようとする。
「んっ……はあ……興……興」
うわごとのように興の名前を呟き夢中で唇を貪る干を、興は手で押し引き離す。
「おい、干。待てと言っているだろう。私の言う事が聞けないのか」
「はあ、はあ。すまない。焦らされ過ぎて意識が飛んでいたようだ」
「あの程度で焦らしたとは言わんぞ。まったく、お前が「いつものは少々飽きたから、違うプレイをしてみたい」と言ったんだろうが」
「ああ。そうだったな。しかし、どうやら私は自分で思っていた以上に欲しがりだったようだ。もうあれ以上は耐えられなかった」
「ふふ、そうか。かわいいやつめ」
興は自分の胸に顔をうずめて、まるで1週間、親と会えなかった子供のように甘える干を愛おしく思い、大きな手でその頭を撫でた。
「ああ……興……興よ。……もっと愛してくれ」
「ああ。わかっているさ。焦らした分、埋め合わせしてやる」
「ふふ、一体ナニをドコに埋める気だ?」
そんなジョークを言っていたずらっぽく笑みを見せる干。
興は干の背中に回した手を、指で背中をなぞりつつゆっくりと下ろしていき、干の筋肉で膨れ上がった尻を掌で優しく包み込む。
「お、おお……興よ……」
そして興は干の尻を力強く揉んだ。
揉む。揉む。揉んで揉んで、揉みしだく。
いつもならば、ちゃんと前戯を行うのだが、今回は違う。もうすでに干の心は準備万端なのだ。これ以上の焦らしては、きっと干の気を違えてしまうだろう。
すさまじい肉圧で硬くなっている干の尻を、それ以上の力で興は揉みしだく。
ひとかけらの遠慮も無く、興の手が干の尻の形を変えていく。
その姿はまるで痴漢だ。いや、痴漢の方が優しいかもしれない。こんな力で揉まれては、尋常の女なら1揉みで尻を部位破壊されてしまうだろう。
だが、はっきりと言っておこう。
この興の行為は痴漢などのような卑劣な行為とは同じに比べられることはない。
「相手が嫌がっていない」とか「合意の上」とか、そんな話ではない。
痴漢のような後ろからこそこそとした尻揉みではない。正面から相手を受け止め、自身の肉体で包み込み、両の手でがっしりと揉む。このような“漢”らしさは、か弱い女性を狙う痴漢などにはきっとあるまい。
興の尻揉みによって柔らかくなった干の尻。興の指が干の尻の割れ目に侵入し、左右の尻をさよならさせる。
「おおう!」
尻を無理やりに開かれる感覚に、干がまるで初めて膣を広げられる処女のような声を上げる。
興は干のこの声が好きだった。処女のような彼の声は、いつも興を新鮮な気持ちにさせてくれる。初めて干と肉体を重ねたあの日を思い出させてくれるのだ。
過去の思い出の感傷もほどほどに、興は指で干の尻の穴の周囲をなぞり始める。どうやら、まだここは濡れていないようだ。なら、しっかりとした前戯をする必要がある。
再び息を荒くする干。
だが、すぐに尻から液が流れ始める。
干の肉体はもうすっかり興によって開発されており、アナルの周囲を刺激してやるだけで、このように愛液が溢れ始めるのだ。
興は己の右の示指を干の尻穴に突っ込んだ。
「おおおお!!!!」
干が歓喜の声を上げる。
「どうだ? これが欲しかったのだろう?」
「ああ! そうだ! これが欲しかったんだあ!」
干のアナルがひくひくと痙攣し、興の指を締め付ける。自分の指を襲うすさまじい圧迫感に、興は指に力をこめる。
干のケツ圧は尋常ではない。以前、アナルバイブを試みたことがあるのだが、そもそも入らなかったのだ。
もし、ただの男が彼のアナルにイチモツを突っ込もうとしても入らないだろうし、仮に入れることに成功したとしても、一瞬で“ゴクリンチョ”されてしまう。
干のアナルはただのアナルにあらず。あらゆるイツモツを飲み込もうとするブラックホールだ。
ちなみに、興は干のアナルを「全てを飲み込む漆黒の輪」という意味で「ダークリング」と名付けた。
興は満足気に頷くと、指を抜き差しする。指の動きに合わせて、愛液が水音をたて、干が嬌声を上げる。
潤滑液が十分になったところで、興はさらに指を一本増やす。さらにケツ圧が増すが、これも耐える。
「興! 興! もう……!」
「今度はどうしたというのだ? 干よ」
興の背中を叩いて意思表示する干。身体を離して、興は干の顔を窺う。
干は顔を赤らめてうつむいている。「あ……その……」と、もじもじと声を漏らすだけだ。
すぐに興は干の考えを察した。
「ふっ。いいだろう。少しばかり早い気もするが、今日は特別だからな」
そう言って、干に口づけをする。
「あ、ありがとう。……感謝する」
満面の笑みで干が礼を言う。
干はベッドに乗り込むと、うつぶせの姿勢で両膝を立て、興に尻を向ける。
「なんだ? 私のイチモツも口で愛撫してくれるのではないのか?」
その光景に魅了されながらも、少し呆れたように言う興。
干は尻を振って懇願する。
「すまない。しかしもう我慢できないんだ。頼む! 今日だけは、今日だけは!」
興は優しく微笑むと、干に近づき彼の尻をがっしりと掴む。そして、尻の間の魅惑の空間に己のイチモツをあてがう。
「ではいくぞ」
そして、一気に奥まで突っ込んだ。
「アッ―――!!!!!」
部屋に干の叫び声が響き渡る。壁にひびが入る。きっと、その隙間から部屋中に充満した興と干の性臭が外へ飛び出し、その匂いにつられて男たちがやって来ることだろう。
「ああ! 興! 興! いいぞぉ!」
「むん! むん!」
イチモツを食いちぎられそうになるのを必死にこらえながら、興は力強く腰を打ち付ける。その度に、干の口から喘ぎ声が漏れ出す。
興は干の前立腺を狙ってイチモツを打ち込む。
太い肉棒が干の肉壁に激しくぶつかる。力強く奥を突かれ、喉を仰け反らせる。
干はあっという間にその快楽に捕らわれた。上半身は力なくベッドに横たわり、だらしなく開かれた口からは嬌声とともに唾液が漏れ、ベッドを濡らしていく。
興は腰を振りながら干の様子を眺める。
たくましく凹凸が出た背中から腰にかけてのラインと、筋肉で膨張した尻。その間に興自身のイチモツが突き立っているのは、ひどく卑猥な光景だった。繋がった穴から溢れた粘液が、興のイチモツに絡みつく。
「む?」
ふと、干の様子がおかしいことに気づく。
興は干の腰をがっちりと掴むと、一気に裏返した。
一瞬で仰向けになる干。その右手は干自身のイチモツを握っていた。
「あ、ああ……。興、こ、これは……」
さらに顔を赤らめ、まるでいたずらがバレた子供のように恥ずかしがる干に対し、興はニヤリと笑った。
「なんだ、干よ。自分で自分のモノを触るとは、いじましいやつめ」
「ああ。すまない興よ。私はいやらしい男だ」
そんな干の言葉など気にも留めず、興は干のイチモツを握りしめた。
「おおう!」
「そんなに扱いて欲しかったのなら、そう言えばよかっただろう」
「すまない。こんないやらしい男、きっとお前に嫌われてしまうと思ったんだ」
干のかわいらしい恥じらいに、興は胸を打たれた。
興は身体を倒し、干の身体を包み、口づけをした。
「お前がいやらしいことなど、既知の事だ。それを承知で私はお前を愛しているんだ」
興は干の目をまっすぐに見つめ、そうささやいた。
「興……」
干のアナルが収縮する。まるで興を奥へ奥へと引きずり込むようだ。
「干。お前はどうだ」
興が問う。
「……わ、私も」
干が口ごもる。だが、すぐに気持ちを露わにする。
「私も! お前を愛している! 心の底から、いや、尻の底からだ!!
もっと私を愛して欲しいし、私の欲望を受けてめてほしいんだ!!
お前は私にとって必要な漢……、いや違う……。
私はもう、お前のモノなんだ!!」
瞬間。
「うおおおおおお!!!」
興は干のイチモツを両手で握りしめ、激しく上下に扱く。もちろん己のイチモツによる抽挿も忘れない。
繋がった部分の粘液の音はさらに激しくなり、干の尻の締め付けがさらに強くなり、干の喘ぎ声も大きくなる。
興のイチモツで刺激されるアナルと前立腺、興の手で扱かれる己のイチモツ。
興から与えられるすべての刺激に、干は完全に捕らえられてしまった。
興は干の姿にある種の感動を覚える。今、干を支配しているのは己なのだ。
干はどんどん昇り詰めていく。干の欲望の塊も、巣から尿道を昇っていく。
「興!! 興!! もうイってしまう!!」
「ああ! 私もだ!」
「一緒に! 一緒にイこう! 興よ!」
干が興に向かって、駄々っ子のように両手を伸ばす。
興は再び身体を倒し、干の身体に自分の身体を重ねる。干の両手が興の首に回される。
2人は激しく口づけをする。舌を絡ませ、唾液を交換し、互いの口元に愛の証を残していく。
興が身体を前後すれば、2人の肉体に挟まれた干のイチモツが扱かれる。2人の汗が潤滑液となり、干を昂らせる。
「興! 興!! 興!!!」
「イクぞお! 干よ!!」
2人は同時に絶頂にたどり着いた。
興の尿道から白濁が飛び出す。
熱いモノが干の中を満たす。干の飢えた愛を埋め尽くさんばかりに白に染めていく。
射精の勢いに身体がのけぞり、腰は密着させたまま、何度も熱い塊を受け止めた。 先程までの強い快感の変わりに、じんわりした感覚が下半身に広がる。
干は己に流れ込む興の熱を感じ、ため息を漏らした。
干も射精している。
放出された精液が、2人の肉体を白く濡らす。
精液から発せられた性臭が部屋中に満ちる。もし、未精通の少年がこの部屋に入って来たら、一瞬で股間のモノを勃たせ、その場で自慰行為にふけってしまうだろう。
興は己のかかった白い液体を救うと、口に運んだ。
「ん……ふぅん……」
声を漏らす。この世のどんな珍味も、このチン味には及ばないだろう。
「干?」
静かになった干に目を向けると、干は眠っていた。
きっと興の愛を全身に感じて、安心したのだろう。穏やかな寝顔だった。
「ふぅん」
興は、息子の寝顔を見守る父親のように優しく微笑むと、干の額に口づけをした。
「愛しているぞ、干。お前は私だけのゲイヴンだ。お前こそが私にふさわしいゲイヴンなのだ」
そう呟いた後、濡れタオルで彼の身体を拭いてやると、シャワーを浴びに行った。
新年早々ナニ書いてんだ……。
まあでも、三が日とか変なテンションになっちゃうし、別に不思議なことじゃないよね。
たぶんみんな同じようなことしてるだろうし。