本屋の帰りに俺は探し物をしている中野五月と遭遇した。
「あの、探し物ですか?」
「え……?」
いきなり声をかけられた五月は肩をビクンと震わせた。
そんな五月の目には警戒の色が伺える。
なので俺はすぐにその警戒心を解いてもらうことにした。
「驚かせてごめん。俺は青梅真咲。……多分一花の妹さんだよな?」
「一花のことを知っているのですか?」
「彼氏です」
「……あなたがっ!?」
一花が妹たちに彼氏ができたことを報告しているか聞いていなかったが、この反応からすると報告はしていたようだ。
「そう。顔がそっくりだから一花の姉妹だと思ったんだけど……合ってる?」
「はい。私は中野五月です」
「五月さんね。よろしく」
「こちらこそ姉がいつもお世話になっています」
律儀に頭を下げる五月。やはり姉妹で一番礼儀正しい。
「俺の方がお世話になってるけど。それより何か落としたのか?」
「ヘアピンを落としてしまいまして……」
「ヘアピンか。ここで落としたのは間違いないのか?」
「はい」
「そっか。なら手伝うよ」
「い、いいですよっ!」
「でも二人で探したほうが早いだろ?」
「ですが……」
初対面の人間に手伝わせるのは悪いと思っているのだろう。
あまり人を頼らないのは原作と同じだ。
「遠慮しなくていいって。俺は五月さんのお姉ちゃんの彼氏なんだから」
「……わかりました。よろしくお願いします」
やっと五月が折れてくれた。
「お願いされました」
裏道はそれなりに続いているので見つけるのは大変そうだ。
ただ探す前に一つだけ気になることがある。
それは鞄にヘアピンが付いてることだ。さすがにあれが探し物じゃないよな。
「あのさ、一つだけ確認したいことがあるんだけど」
「なんでしょう?」
「鞄についてるヘアピンが探し物ってオチはないよな?」
「え……?」
指摘されゆっくりと鞄に視線を向ける五月。
「……ありました」
「馬鹿なの?」
「うっ」
五月の顔が見る見る真っ赤になっていく。
この子こんなにポンコツだったっけ?
「えっと、見つかってよかったな」
「……はい」
こうして五月の探し物の手伝いは一瞬で終わったのだった。
☆☆☆
「まさかあんな場所で一花の彼氏さんと会うとは思いませんでした」
「俺もだよ」
探し物が見つかった俺たちは裏道を抜けてファミレスに来ていた。
一花への口止め料として夕食を奢ってくれるらしい。
「しかも昨日報告されたばかりなので」
「そうなんだ」
「はい。しかも又聞きですし」
「直接は報告受けてないのか?」
「ええ。四葉――四女から聞きました」
雑談しながら次々に料理を口に運んでいく五月。
この世界でも大食いは健在である。
「五つ子だもんな。俺は一人っ子だから羨ましいよ」
「青梅くんは私たちのこと聞いていたのですね」
「名前だけはね。顔はそっくりだから見ればわかるよって言われた」
「なるほど。確かに髪形を変えると家族以外は見分けがつかないようです」
「だろうね」
五つ子は顔はもちろん身長、胸の大きさも同じと聞いている。
体重は五月がやや重たいのかな。一花よりぽっちょりしてるように見える。
「今失礼なこと考えませんでしたか?」
「考えてないぞ!?」
「そうですか」
顔に出ていたのだろうか。危なかった……。
「五月さんも学校帰りだったのか?」
「はい」
「黒薔薇女子ってここから離れてるよな。なんでここに?」
「このお店限定のメニューが食べたくて来たのです」
「ここ?」
俺たちがいるファミレスはチェーン店だ。
何度も足を運んだことがあるお店だが、お店限定のメニューなんて聞いたことがない。
「はい。今日から始まったので知っている人は少ないかもしれないですが」
「へえ」
発売日に来店するなんてよほど食べたかったんだな。
「しかも17時以降で30食限定なんです!」
「それで注文できたわけ?」
「はい。とても美味しかったです」
「もう完食したのか」
テーブルにはすでに5皿が空っぽになっている。
五月と結婚したら食費だけで給料の半分が消えそうだ。
「俺も今度頼んでみようかな」
「ぜひ頼んでください!」
俺が食べ終える頃には五月は15品ほど食しており、会計はファミレスなのに1万を超えていた。
「ご馳走様」
「いえ。約束通りあのことは一花には話さないでくださいね」
「もちろん」
「それではまた会いましょう」
「ああ、またな」
「はい。失礼します」
すんなりと五月と接触できてしまった。
一花の彼氏になれた俺だが五月とも面識があれば上杉も家庭教師がしやすくなるだろう。
問題は二乃だ。
家庭教師の上杉をあれだけ邪険したのだ。一花の彼氏になった俺には上杉以上の嫌悪感を持つ可能性がある。
「ま、頑張るしかないな」
☆☆☆
五月と出会った翌日。俺は一花に芸能活動をしていることを打ち明けられていた。
「ごめんね、バイトだって嘘ついて」
「気にしてないからいいぞ」
「ほんと?」
「ああ。それより女優って凄いな」
一花のグラマラスな身体ならグラビアの方が売れるような気がする。
アニメの範囲では名無しの役しか仕事がなかった一花だが女優として成功するのだろうか。
ビジュアルだけなら芸能人でもトップクラスだと思うが、演技のことは俺にはわからないからな。
「全然だよ。まだモブしか演じたことないし」
「でもドラマや映画に出てるんだろ?」
「ドラマも深夜だし、映画も小規模のだけだよ」
「駆け出しだしそれが普通じゃないのか?」
「そうかもね。……真咲くんは嫌じゃない?」
一花が隣に座る俺の顔を覗き込んでくる。
「なにが?」
「私が芸能活動をしていること」
「嫌じゃないぞ。一花は女優になりたいんだろ」
「そうだけど……」
「まあ、キスシーンとかあったら嫉妬するかもしれないけど……一花の夢のためなら我慢するよ」
「……っ」
そういえば俺ってどれくらい嫉妬深いんだろう。
彼女がいたことないから見当がつかないな。
「ありがとうっ! 真咲くん、大好きっ!」
「おわっ」
一花がぎゅっと抱き着いてきた。
当然豊満な二つの果実が俺の胸板に押し付けられる。
相変わらずけしからんおっぱいをしてやがる。
「私、頑張るねっ!」
「あ、ああ……。無理しない程度に頑張れよ」
「うんっ!」
この日は一花の提案で二人で夕食を作った。
二人とも料理はあまり得意じゃないので、不格好な出来上がりになってしまったが、味は悪くなかったと思う。
洗い物を終えると俺たちは一緒に風呂に入った。
一花はどこで覚えたのかわからないが、泡だらけのおっぱいで俺の身体を洗うなど、ソーププレイっぽいことをしてくれた。
当然我慢ができなくなった俺はその場で一花を襲ってしまった。
「あっ、あんっ! んはぁぁぁっ!」
風呂上がりの今も俺は一花の身体を貪っている。
寝室まで我慢ができなかった俺たちはリビングで身体を重ねていた。
「だ、だめぇ! ソファ汚れちゃ……ひぃぁぁんっ! だめぇっ!」
ソファに寝かせた一花の両足を大きく広げ、愛液塗れのまんこを激しく責め立てている。
「そんなの気にしなくていいって!」
「ほ、ほんとに……? あ、ああっ! あひぃっ!」
「ああっ!」
「なら気にしない……っ! はぅぅぅ! 気持ちいいよぉっ! んっ、あぁっ!」
ソファのことを忘れ快感に集中する一花。
抽送するたびに大量の愛液が結合部から溢れ出てくる。
「な、中に出していいからねっ……! あぁっ、きゃうぅっ! んひぃぃっ!」
今日は安全日のことで俺は一花から中出しを所望されていた。
妊娠に対する多少の不安はあるが、初めて味わう生の感触にたまらないほどの気持ちよさを感じてしまう。
さらに一花の膣は精液を搾り出そうときつく締め付けてくる。
「ひあぁっ、ああぁぁっ! あんっ、ひぃぃんっ……!」
一花の膣内の感触と淫らな声が、まるで麻薬のように俺の抑制を壊していく。
「もう
「出してぇっ! オマンコの中ぁっ! たくさんっ!」
抽送にスパートをかけ、一気に射精感を高めていく。
「ダメぇ、もうイッちゃうぅっ! イクっ! イクイクっ!」
「このっ……!」
「真咲くん、もうイクよぉっ! ひあぁっ、あぁぁっ!」
「うおっ!」
「ひっ、ひいっ! ひゃああああんっ!」
大量の精液が一花の膣内に発射された。
「あぁぁんっ! すごい出てるよぉっ! 私、種付けされちゃってるっ!」
中出しの気持ちよさと一花の隠語に興奮して、俺は何度も一花の膣内に射精を続けてしまう。
「あぁ……もう、出しすぎだよ……」
「ごめん」
「ううん、嬉しい」
一花は蕩けた表情を浮かべ、身体を小刻みに痙攣させる。
「ね、しばらくこうしていよ?」
「いいぞ」
射精を終えても俺たちはしばらく抱き合っていた。
何度か抜こうとしたが、精液が零れちゃうと一花に言われ、結局一時間近く繋がったままだった。
一花なら好きな男を養ってくれそうな気がしますね……