未題 - 蛍ノ酔話ノ続キヨリ 作:荒木田久仁緒
光の粒が舞っている。
夕暮れの川のほとり。草むらに立つ、私のまわりで。
あたりに響くのは、水の流れる音と、虫たちの鳴く声だけ。
もうすぐ日も落ちる。今日もやってきた、私たちの時間。
静かな静かな、美しい夜。
背後から、静かに草を踏む音がした。
「やあ……また、来たんだ」
散っていく光の中で私は振り向き、そう言って笑う。
人間をおどかすときの、いつもの作り笑いじゃなく。
なぜだか自然に、頬が緩んだ。
前の夜から、何日目だろうか。
ようやく今また、この場所に彼が立っている。
「また、蛍を見に来たの? それとも……」
少し首を傾げて、上目遣いに彼を見上げ、
「また私と……交尾しにきたのかな」
そう訊ねる言葉に、小さく喉を鳴らす音が聞こえた。
と、その顔が少しうつむいて、右腕がゆっくり持ち上げられる。
「あ……気づいた?」
上げた腕の上に、小さな黒い虫がとまっていた。
私の呼んだ、毒虫。
命じればすぐにでも、その毒を注入して、体の自由を奪えるけど。
でも。
彼はただ、その虫を見つめたまま、突っ立っている。
「……潰さないの?」
ゆっくりと目が動き、そう問いかけた私を見る。
恐れも嫌悪もない、静かな眼差し。
ああ、不愉快だな……と、いつもなら、思うんだけど。
私は軽く片手を振る。
虫は何もせず、彼の腕から飛び立っていく。
「変な人だね、あなたは。
それで……するの? しないの?」
両手の親指をズボンにかけて、少しだけずりおろしながら、改めて訊く。
飛び去る虫を追っていた彼の視線が、そんな私へと戻ってきた。
また、目と目が合う。
その熱っぽい瞳が、私の瞳を覗きこみ、私の顔を映しこんでいる。
やがて小さく頷いて、彼は一歩こちらへ、足を踏み出した。
腰の奥が切なく、熱くなる。
股間に粘液が染み出す感触が、じんわり広がる。
もうすっかり、私の体は……その準備ができている。
……あれ?
おかしいな。
まだ、求婚の合図を、もらってないのに。
あの言葉を、聞いていないのに。どうして────
……まあ、いいか。彼も、する気みたいだし。
ズボンを脱ぎ、はだけたシャツの下で、私のお腹が強く光った。
相手に選んだ、その人に向かって。
草むらの中に、響く音が三つ。
川の音。虫の声。そして、
「ん……あ……んっ……」
私の口から漏れる、そんな鳴き声。
声の下のほうで、彼の手が動いている。
目の前にしゃがみこむ彼の指が、私の股間を触っている。
肉の襞が、前後になぞられる。ぬるり、ぬるりと、あふれ出た粘液が、交接器の隙間に、膣口のまわりに、塗り広げられていく。
自分のとは違う、ごつごつした、太くて、硬い指。
それがゆっくりと、私の粘膜を撫でまわしている。
普段は膣口を覆っている二つの交接器が、左右にぱっくり開いている。それをさらに押し広げ、指で挟んでしごくように、彼の手が動き、そのたびにあの気持ちいい波が、背筋をしびれさせて、お腹の奥がきゅっとなって、半開きの口から鳴き声が飛び出す。
ここ、こんなに敏感だったっけ?
こんなに潤滑液、出るものだったっけ……。
彼の肩の上に置いた手で、震える体をなんとか支えながら、ただ私は彼の手の上で弄ばれている。
指が、少し上のほうをまさぐった。
割れ目の、つけねのあたり。狭い肉の隙間に、指先が入りこんで。
「っ!?」
思わず、体が硬直する。
襞の奥に埋もれていた、何か。そこに彼の指が触れたとたん、びりっと強烈な電気が、私の体を貫いた。
太股が勝手にぎゅっと閉じられ、彼の手を挟みつけて、それをますます強く、そこに押しつけてしまう。
「ひぁ、いっ……」
なにこれ。知らない。知らない、こんな場所。
そんなところに、そんなものが、なんで。
小さな突起のような何か。初めて襲う刺激に膨らんだそこを、指先が柔らかく押さえこみながら、ころころ転がしている。
だめ。そんな、そんなの、だめ。ヘンになる、とけちゃう、壊れちゃう……。
「あーっ……あ、あ、あ……っ……」
大きな波が、幾度も脳髄に打ち寄せて────やがて私の神経はすっかり濡れそぼり、へろへろにふやけてしまったようだった。
足から力が抜け、立っていられなくなった膝が崩れて、草の上に落ちた。とめどなく噴き出す体液が、彼の手を、私の足を濡らし、ぱたぱたと地面にしたたっている。支えられた腰だけが宙に浮いて、快感の波の上で揺らされている。
ようやく指が、そのじんじん痺れて腫れあがった場所から離れた。それは今度は下へ、震える粘膜をなぞるように降りていき、そして……
「ぁ……」
つぷり、と膣の中へ、差し入れられた。
何度かゆっくりと出し入れしたあと、入り口あたりで円を描くように、かき回しはじめる。その刺激に呼応して、ぴくぴく締めつける膣口を、じわりと引き伸ばし、上下左右に拡げていく。
体の外の親指は、さっき私をふやけさせた何かの上あたりを、そっと押さえて撫でている。撫でられるほどに私の頭は、なおも甘い水に浸されて、ぐずぐずに溶け崩れていってしまう。
ぷちゅり、ぬちゃり、水音が股間から、腰全体に響きだす。そして、もう一本、入ってきた指が、少し奥へと進みながら、ぐねぐねうごめく私の肉を、優しく、けれど力強く、揉みほぐす。ところどころ、敏感に反応する場所を、引っかくように刺激しながら、さらに、三本目。もっと太く、なおも深く。
「ふぁ……あ、ん……」
彼の指を陰茎と勘違いした受精
それがそっと持ち上げられ、ねっとりこねまわされる。
「んっ……あ、そこ……ぉ……ふぅん……」
じんわり鈍く、けれど熱い波濤が、受精嚢からお腹の中へ、全身へ広がって、私の肌を粟立たせる。頭の芯と、膣の奥とが、太い信号路で直結されて、そこを伝わって届いた熱が、脳髄の底を温め、沸き立たせはじめる。
気持ちいい。
気持ちいい、けど。
これはいったい、なんなのだろう。
これは、交尾じゃない。ただ、指で膣を触っているだけ。
交尾なら、陰茎を膣に入れるもの、なのに。
陰茎。オスの、生殖器、を……。
それを求めて、彼の下腹部を見る。
服を着たままの、下半身。その前の部分が、大きくふくらんでいる。
……なんだ、あるじゃない。
体内をまさぐる彼の腕に体をあずけたまま、私は自分の手を、そこへ伸ばした。
服をかきわけ、ずりおろし、それをつかみ出す。
「う……」
彼の喉から、小さな吐息が漏れる。
そっと握って、上下にさすってみる。太くて熱くて、硬くて長くて。どくんどくんと脈打っている、その感触を、しびれた手のひらで味わいながら。先端の奇妙な段差を、指でなぞるように。
そしてその下にある、袋のような、玉のような何かも。
あの夜のように、乱暴に握り締めるのではなく。柔らかく手の中で、ころがすようにして。
「ふっ……う、あ……」
私の手の中で、彼の棒がぴくぴく跳ねる。先端の穴から、私のと同じような粘液が漏れ出している。彼がしているように、それを陰茎に塗り広げる私の手の動きに合わせて、彼の口からも吐息が漏れる。
聞き覚えのある、吐息。前に交尾したときにも聞いた声。そしてそれは、私自身の吐息にも似て。
だからきっと、彼も私の手を、気持ちいいって感じてる。
不思議な行為。
自分が、気持ちよくなるためじゃなく。お互いを、気持ちよくさせるための行為。
いったい、何の意味があるんだろう?
頭に浮かんだ疑問に、答えは追いついてこない。
わかるのは、今こうしていることが、とても気持ちいいということだけ。
でも。
やっぱり、これじゃなくて。
いれたい。
彼の陰茎を、私の膣へ。彼の精液を、私の受精嚢へ。
胸の中でどんどん大きくなるその衝動に、私のお腹が強い光を放つ。何度も何度も、繰り返し。
重なりたい。つながりたい。交尾したい。
ねえ、しようよ。交尾、しよ?
その想いを伝えたくて、彼の顔を仰ぎ見て、きゅっと少し強く、彼を握りしめる。濡れた視界の中で、目と目が合い、そして。
とろとろにぬかるんだ膣内から指を引き抜いた彼は、その腕で私の足を抱え上げた。
ふにゃふにゃになった体が、濡れ開ききった股間が、地面に座りこんだ彼の腰の上へ持ち上げられる。
私は、震える手で握った彼の陰茎を、その先端を膣口へと導く。
そして腕が、腕に抱えられていた足が、下ろされて。
「……っあ……!!」
ゆっくりと、めりこんだ棒の先が、私の体を押し広げて、意外にあっさりと、膣内に入った。
そのまま、ずぶずぶと奥へ、私のいちばん奥へ。それはすぐに受精嚢に突き当たり、悦びに震える袋を持ち上げて、更に奥へ。
ああ、大きい。深い。気持ち、いい……。
お腹の中に、彼の太い棒が、いっぱいに詰まっている。
まるで私の胴体が丸ごと、それを納めるだけの筒になってしまったみたいな。
いくらなんでも、そんなに大きいはずはないけど。
でも、その部分で渦巻いている熱量は、本当に大きくて。
その熱に体が焼け、上半身が倒れてしまいそうになるのを、目の前にある彼の胸元にしがみついて、なんとかこらえる。
そんな私のお尻を、彼の両手がしっかりとつかんだ。そして。
ぐいっと、上に持ち上げられる。
「ひゃあ!?」
膣の奥から入り口まで一気に、ゴリゴリとえぐられた衝撃が、背骨を駆け上がって、頭の芯を思いきり殴りつけた。
「あ……だ、大丈夫……?」
ぼやけた視界の正面、ちょうど私の顔と同じ高さで、彼の口からそんな言葉が漏れた。
抜ける寸前、先端だけを私の中に埋めたまま、その動きは止まっている。
止まったまま私の入り口を拡げ続ける陰茎を、私の股間がぎゅうぎゅう締めつけている。
「うっ、あ……ふっ、う……」
波はなおも小刻みに揺り返し、全身の神経を翻弄している。
私は何度も、何度も大きく息を吸い、少しずつ呼吸を整えた。そして、
「……だい、じょ、ぶ……だか、ら……続け、て……」
なんとか発した言葉から、少し
今度はそっと、ゆっくりと静かに、私の体を下へ。彼の棒を、奥へ。
「あ、あ……はぁあ……」
ぞくぞくと、甘い刺激が膣壁から頭へ昇ってくる。さっきよりはずっと弱い。だけどその分、長い。
じっとり続く柔らかい波が、時間をかけて念入りに、私の心にその色を塗り重ねていく。
そしてまた、ゆっくりと持ち上げられる。陰茎の表面のでこぼこが、私の中の敏感な場所を、軽く弾くように引っかけつつ、裏返りそうなほど張りついた粘膜の間を、ずるずる滑りながら抜け出していく。その動きに引っ張られるように吸いこんだ息が、かすれた笛のように喉を鳴らした。
上へ、下へ、私は動く。たくましい彼の両腕で、揺り動かされている。ときおり水平に円を描き、中をかき回すような動きも加わり、上体が、頭がぐらぐら揺れる。
熱く泡立つ水が、そこに渦巻いている。それを生み出すために、彼の腕は動いている。交尾を完遂するために。私の中に、精子を送りこむために。
こんなにも強い刺激が、人間の交尾には、必要なのか。
一体、どうして? 全然わからない。
ああ、まったく……人間って、なんて面倒で、不思議で、厄介で……熱い生き物なんだろう────
揺られながら、すっかり濃紺に染まった星空を、振り仰ぐ。
彼の頭の向こうに、輝く円盤が見える。まぶしいほどに私の顔を照らす、大きな満月。
そんな私の顔を覗きこんでいる、彼の顔が。
不意に、目の前に、近づいてきて。
「え……?」
ぼんやり鈍った頭が、それに警戒を示すよりも早く。
「んぅっ……?」
彼の唇が、私の唇へと吸いついていた。
粘膜がこすれあい、ぴったり貼りつく。
つながった隙間を通して、彼の唾液が入ってくる。
……彼と出会ってから、一体いくつ目か。未体験だった何かが、またひとつ増えた。
なんだろう、これ。まるでアリが、仲間に蜜を受け渡すときみたいな。人間も、こんなことをするのか。
舌と舌が触れた。ぴりぴりと電気が走る。彼から私へ、私から彼へ、甘酸っぱい信号が行き来する。
きっと、何かを伝えるための信号が。
何を?
それは、わからない。わからないけど。
わからないままに、私もまた自分から、彼に唇を押し当てて、私の中にある何かを、伝え続けた。
月光が、夜の川べりと、交わる私たちを照らしている。
抱き合う私たちの間で、緑色の光が明滅している。
そして草むらに、なおも粘つく水音と、二人ぶんの吐息が響く。
「んぁ、あ、はぁっ……う、ふぅんっ……あ、あ、あっ……」
「くっ……ふう、はぁ、はぁ……うっ、くっ……」
だんだんと、彼の腕にこもる力が強く、動きが
あの段差が、私の弱点を何度もえぐる。粘膜が彼の陰茎に引きずられ、めくれかえって、ずちゅずちゅ音を立てている。
動きが速い。
膣内が、焼けるように熱い。
さっきよりも一層、大きく、硬くなった彼が、ぐちゃぐちゃになった私の中を、なおも彫り拡げるように、掘り返してる。
深くて、激しくて、体が壊れそう。いや、もう壊れてるのかもしれない。でも、いい。壊れてもいい。だから、早く。
早く、あれを。
「あっ、あっ、あ、あ、あああああっ……」
出して。精液を、早く。お願い、せーえき、だして、私も、アレが、もうすぐ、わたし、もう……
あ。
き、た、ぁ……
「……ひぁ……っ!!」
体の奥底へ、染み入るように打ちこまれた、重い衝撃。
思いっきり、しめつけた、硬い、肉のかたまり。
そのまわりから、弾けるように、熱い炎が、爆発して、燃えひろがって、脳天まで、焼きつくす。
おっきな杭で、貫かれて、広い胸の中で、しっかり抱きしめられて。
体が、がくがく震えて、あたまの中が、真っ白に、とろとろに、融ける。
震えるおなかの真ん中に、何かが激しく、注ぎこまれてる。
どろっとした、体液。彼の、熱い精液。
ずっと、欲しかったもの。
そう、きっと、ずーっと、これが欲しくて、わたし、何日も何日も、あなたを待ってたんだ……。
受精嚢が、彼の先端に、吸いついている。
おいしそうに、精液を飲みこんで、ふくらんでいく。
そんなとこに、味覚、ないけど。でも、もしあったら、多分、おいしい、おいしいって、言うと思う。
「ん……」
また彼が、私の唇を吸う。触れ合う粘膜と、溶け合う粘液。
二人の体が、上下の口でつながって、ひとつになった輪の中を、ぐるぐるぐるぐる電気がまわる。
あー……きもち、いー……。
やがて────その熱い時間も、少しずつ夜風に流されていく。
「……ふう……」
彼の口から、小さな吐息が漏れて。
私を抱きしめたまま、背中が草むらの上にゆっくりと倒れる。
私はその動きに身をまかせ、彼の胸の上へ自分の体重を預けた。精液を吐き終えた陰茎が、次第に硬さを失い、私の中から抜け出していくのを感じる。
甘い痺れに包まれた体は、まだ快感の余韻に満たされて震えている。高鳴る心臓の鼓動を彼に押し当てれば、触れ合う服と肌を挟んで、二つの呼吸が響きあう。
ああ、心地いい。あったかい。きもちいい……。
ぼんやりと目を閉じ、さざ波に揺られる私のまわりで、夜風ではない空気が動いた。
何かが、触れようとしている。
私の、頭に。
「……っ!?」
唐突に走った緊張に、体がこわばる。
反射的に小さく顔を上げ、見開いた目に映ったのは。
「あ……。ご、めん……」
少し怯えたように、私を見つめる彼の顔。
持ち上げられたその両手が、私の髪のすぐそばで止まっていて。
やがておずおずと、離れていった。
「……触りたいの?」
「いや、その……。……うん」
……。
「……いいけど、ヘンなことしたら、殺すからね」
そう言って、私はまた目を閉じ、彼の顎の下に頭を転がした。
どうしてだろう。
別に、許してやる必要もないのに。
でも、いいか。もう、あれこれ考えるのも、面倒くさいし。
数秒の間のあと、また何かが近づいてきた気配がした。
やっぱり本能的に、体が少し身構える。それでもじっとしていると、そっと、本当にそっと、彼の指先が、私の髪に触れた。
ふんわりと、大きな手が、頭の上に乗せられる。
私のかたちを確かめるように、上へ、下へ、柔らかく動く。
耳に、首筋に、少し湿った指が這う。ちょっとくすぐったい。でも、それが気持ちいい。
触れられたところから、緊張が抜けていく。彼はもうあまり遠慮もなく、けれども静かに、私の頭を撫でている。
何のために、こんなことをするんだろう。
小さく揺すられる頭の中に、小さな疑問が浮かぶ。
でも、ちょっとわかる気もする。なにか未知のものに、触れて、感じて、確かめたい。そんな欲求なら。
だから、私も。
目を閉じたまま、彼の顔に向かって、自分の頭から生えている触角を伸ばした。
今度は彼の緊張が、触れた胸と手から伝わってくる。でも、逃げるようなそぶりはない。私は遠慮なく、触角の先をそこへ下ろす。
ゆっくりと、そのかたちをなぞる。あごの下から、頭の上まで。
つつくように、撫でるように、その形と感触を、ひとつひとつ確かめる。汗に濡れた肌の
触るたびにその顔のこわばりが、ほどけていくのを感じる。私と同じように。
同じ?
同じなんだろうか。
妖怪と、人間なのに。
私たちは互いをふわふわと触り続ける。相手を自分に取りこむように。自分を相手に擦りこむように。
こつんと何かが、お尻に当たった。
熱くて硬い、肉の感触。彼の陰茎が、また大きくなって、私の股間を押していた。
その刺激に、私の膣の奥もまた、じわっと熱を帯びる。ついさっき、たっぷり飲んだばかりなのに。
「……もう一回、する?」
顔を上げ、両手で彼の顔を挟んで囁く。その返事すら待たずに、また唇を重ねて、互いの体液を混ぜ合わせてから、私は改めて彼の腰の上に跨りなおした。