※この作品はR-18です。

聖なる杯   作:もっち~!

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小動物系は苦手

「ねぇねぇ、聞いてよ。新一ったら」

 

蘭の愚痴。そもそもの原因は僕だった。新一を蘭の元へポイしたのだが、ラッキースケベなことに、蘭の着替えている女子更衣室に強制転移したらしい。

 

「アイツったら、堂々と着替えを見ていたのよ!」

 

蘭はプンプンしている。

 

「でも、新一と結婚したら、毎日見られるんだし、今から慣れておけよ」

 

「それはそうなんだけど…」

 

何故に、のの字を人差し指で書いている蘭。

 

「ねぇ、シュウじゃダメかな?」

 

ダメ?何がだろうか?

 

「更衣室を覗くのか?」

 

「そうじゃないよ~。結婚…相手…」

 

真っ赤な顔で僕の胸に埋めてきた。僕の主砲はとっくに蘭の体内に確保されている。

 

「新一?僕はそっちの趣味はないよ」

 

「そうじゃなくてね…私の相手…」

 

バケモノ相手に結婚出来無いと蘭が言ったはずだけど…

 

「人間辞める?」

 

「そこが問題だよね…」

 

大問題だと思う。

 

「僕は蘭だけで満足出来無いよ」

 

初めての結婚の時点で、一夫多妻的な結婚式だった僕。

 

「それは問題にならない。人間の尺度とシュウの尺度は違うし」

 

一夫多妻でも桶らしい蘭。

 

「もう少し悩んでみるわ」

 

そういう結論が出てから、こういう営みってするんじゃ…今日も懲りずに、蘭とラブホ延長時間突入…

 

◇

 

悩める女子高生である蘭を家まで送り、とある人物に夜襲を仕掛けてみる。ターゲットが夜道を一人で歩いて来たので、『エアーバレット』で急所への狙撃をしてみた。

 

「えっ!」

 

蹲りながらも、剣タイプのCADを手にして、臨戦態勢を取ったエリカ。そんなエリカに木刀を片手で襲い掛かった。CADで応戦してきたが、『雷斬』で、CADの内部配線ショートさせ、『居合』で、着ている物を総て斬り刻んだ。

 

「なに?」

 

夜道で全裸にされ、四つん這いになったエリカへ追撃をしていく。エアーバレットで後ろの穴を狙撃していく。何故そこをって、そこならキズが出来ても、他人に見せられないからだ。

 

「いやっ!やめてぇぇぇぇ~!」

 

叫ぶエリカのお腹を蹴り抜く。その反動で、植え込みに背中から落ちていく。その結果、植え込みの樹木の枝で四肢の自由を奪われたエリカ。

 

「手合わせしに来てやったぞ」

 

「シュウ…闇討ちとは卑怯だぞ!」

 

中々そそるポーズのエリカ。

 

「僕は実戦タイプなんだよ。模擬戦なんかで本気だせるかよ」

 

こっそり、『催淫』を掛けていく。何やらモゾモゾし始めたエリカ。シチュエーションに感じているようだ。

 

「どうしたよ。見られているだけで、感じているのか?」

 

エリカの股間に顔を近づけていく。

 

「やめろ!嗅ぐな!舐めるな!息を吹きかけるな!」

 

では、甘噛みはどうだ?

 

「ダメっ!感じる…はぁ…はぁ…」

 

クリちゃんの甘噛みでもだえ始めた。では舌の挿入はどうだ?

 

「うぅぅぅ~、いいっ…」

 

淫乱化してきたエリカ。ここで淫乱化はマズイので、エリカの部屋へ強制転移させた。さて、帰るか。エス心は満たされたし。

 

◇

 

翌日、学校へ行くとエリカは欠席だった。制服がないのかな?斬り刻んだもんなぁ。

 

放課後、真由美から呼び出し。今日は何もしていないんだけど…真由美の元へと向かった。

 

「ねぇ、どうして不定期登校なの?!」

 

怒りの焦点はそこなのか。

 

「色々と忙しいんだよ。この際、退学でもいいよ」

 

「退学は認められません!」

 

うん?鈴音とあずさが真っ赤な顔で僕を見ている。どうしたんだ?

 

「お小言だけなら、部活していいかな?」

 

「部活って、早退部とか帰宅部?ダメに決まっているでしょ!」

 

「そんなに怒ると、血管がブチ切れるよ」

 

「あなたのせいでしょ?!ねぇ、色々訊きたいことがあるのに、直ぐに帰っちゃうし」

 

「訊きたいこと?真由美の下着は達也の部屋にあるだろ?」

 

僕の言葉で、真由美の顔が茹だって行き、達也の視線が冷たくなっていく。

 

「お前!俺の部屋に盗品を置くな!」

 

達也が重い口を開いた。開いて、その程度のことか?なら、逆にしてやる。達也の下着を真由美の部屋へ強制転移させた。

 

「うっ!貴様!」

 

事態に直ぐに気づき、僕の胸ぐらを掴もうとした達也は、肥だめにポイした。

 

「まさか…またお兄様を…」

 

深雪が真っ赤な顔で俯いた。肥だめで溺れるクールな兄を想像したのか、笑いをこらえているようだ。

 

「で?渡辺先輩はどうされたいんですか?」

 

視線の合った摩利に声を掛けた。男性である副会長はポイされないように、推移を見守っているだけのようだし。

 

「模擬戦をしてもらおうか」

 

摩利がそんなことを言った。服をもいでいいのかな?

 

「いいですよ。お相手しますよ」

 

「摩利!止めなさい。勝てる相手では無いわ」

 

真由美は正しい。CAD使いに対し、負ける要素はない。CAD有りきの剣技であり、CADが無ければ一般人よりちょい上程度だ。そもそも、透過スキルな身体である僕に、攻撃ダメージは入らないしな。

 

「シュウ、君は昨晩、千葉さんに何をしたの?」

 

真由美が漸く本題を出して来た。エリカが苦情を言ってきたのか?

 

「手合わせをしただけですよ。再三申し込まれていましたから」

 

「シュウ!模擬戦で制服を斬り刻む行為は禁止ですよ」

 

問題はそこか?しかし、身体を斬り刻んだら、死んじゃうと思う。

 

「いや、斬り合いをしたら、切れるでしょ?」

 

「どんな切り方をしたの?」

 

空間から木刀を取り出して、『居合』で摩利の制服と下着を斬り刻む実演を披露した。

 

「いやっ!」

 

しゃがんで身体を丸め、身体の前面を見えなくようにする摩利。服部副会長は、そんな摩利をガン見して固まっている。

 

「こんな感じです。だって…身体を切るのはマズイから…」

 

身体を切ったら殺人である。いくら修復蘇生が出来ると言っても、精神ダメージはまっさらには出来無い。斬り刻まれる感覚は、記憶に残ると思うしねぇ。

 

「…それ…木刀よね?」

 

真由美の声は震え、あずさが木刀を調べた。

 

「会長…残念ながら、普通の木刀です」

 

CADだと思われたのだろうか?服と下着だけを斬り刻むCADかぁ~。性犯罪者に売れそうだな。

 

「木刀で、そんなことが出来るなんて…」

 

「出来ますよ。会長の制服もしますか?」

 

「もう実演は結構です!」

 

「じゃ、帰ります」

 

やっと、帰宅部の部活が出来た。

 

◇

 

家に戻り、プレイルームに行くと、全裸の美琴がいた。

 

「なんで、全裸なのよ!」

 

「見たいからに決まっているだろ?」

 

美琴は隠す行為をせずに、僕の目の前に立っている。

 

「で、用件はなんだ?」

 

「あの子達をどうするつもり?」

 

美琴の首には、アースに繋がっている首輪が嵌められている。帯電する能力を封じる為だ。

 

「保護を要請されたから保護をしている。ただ、調理場とかハウスキープとか、保護する代価に関わって貰っている」

 

「誰に頼まれたの?」

 

「土御門元春だ。お前の彼氏のダチになるのかな」

 

「アイツ…」

 

学生寮で、美琴の彼氏の隣人だと言うつっちー。

 

「保護だけ?」

 

「お前、頭悪いのか?調理場とハウスキープなどの仕事をして貰っているって、言っただろ?」

 

「私をどうするの?」

 

「躾ける」

 

「どうやって…」

 

身構える美琴。今日はエス心は満たされているのでパスだな。

 

「今は考え中だよ。あぁ、この部屋は録画している。一人エッチの様子とかもな」

 

僕の言葉で、真っ赤な顔に染まっていく美琴。ハッタリである。美琴がいる場所に電子機器は勿体ない。漏れ出る磁気エネルギーでビデオのメモリは破損する可能性があるらしいから。

 

◇

 

翌日…ハジメに呼び出された。ハジメの元に転移すると…ここって…

 

「なぁ、ここに、どうやって来たんだ?」

 

「うん?お前がそこまで言うってことは、来ちゃいけない場所だったのか?」

 

ハジメの頬に汗が流れ落ちていく。連れの兎は楽しそうにハンマーを振るっているし。

 

「いや、シアとイギリスの森でデートしていたら、人相の悪い魔女に出会ってな。ソイツを退治したのだが、最後の一撃でここに飛ばされたんだよ」

 

「言っちゃあ、なんだけど…お前達、悪魔払いに払われて、ここに堕とされたんじゃないのか?」

 

「うん?どういうことだ?あれは魔女でなくて、エクソシストだと言うのか?」

 

ハジメの頬をいやぁ~な汗が這っている。コイツ、薄々感じていたんじゃないのか?

 

「ここは悪魔払いされた悪魔達が堕とされる地獄門の中だ」

 

悪さをしない悪魔は冥界に住んでいる。で、地獄には悪魔は住んでいない。しかし、目の前にはお城やら神殿やら街が広がり、悪魔達がハンマーウサギに叩き潰されている。

 

「それは、俺達が悪魔だと思われたのか…な?」

 

頷く僕。ハジメを地獄へ堕とす程のエクソシスト。ソイツは最強クラスだと思う。この世界に元々いる魔王のサーゼクスよりも、転生魔王なハジメの方が強いし。そのハジメを堕とす程の力って…十字教で問題になりそうだ。きっと、その調査は僕に回ってきそうだし。

 

「ハジメ…証拠を隠滅するつもりで、ここを破壊するぞ」

 

「シュウがそこまで言うってことは、ヤバい事態なんだな」

 

「そのエクソシストは確実に仕留めて、ロストしただろうな?」

 

「いや、確認する前に、ここに飛ばされた」

 

それは、生き残っているんじゃ…そうなると、ここを無くすとマズイなぁ。堕とされたハジメ達は、消えたにしないとダメかな?

 

「方針を変える。ここを脱出するぞ」

 

「もう、この階層は何も無いぞ。シアが撲滅したようだ」

 

確かに、元気そうな悪魔が見当たらない上、建造物がまるで無い。それはそれでマズイが、この問題をここまでにしよう。ハジメ達と共に、地上へと転移した。

 

◇

 

翌日、火織がやってきた。

 

「ねぇ、英国にある森を調査して欲しいの」

 

「何の森?」

 

火織を抱き寄せて、谷間に顔を埋めた。きっと、昨日の件だろうな。

 

「最強のエクエシストと呼ばれた者が、隠居生活していた森なんだけど…禍々しいオーラを纏った者達に襲撃されたのよ」

 

ジーンズを脱がせ、ゆっくりと入って行く。

 

「全力で払ったそうなんだけど、地上に舞い戻っていないか、調査してきて欲しいのよ。あぁ…もっとゆっくり…」

 

久しぶりの刺激を愉しんでいる火織。

 

「いいけど…」

 

これって、ハジメ達の件だよな。どうするかな…

 

「一応、五和も連れて行ってね。向こうでの書類仕事は五和にさせるから」

 

五和かぁ~。ごまかせるかな。

 

火織と2ラウンドして、五和と共に、天草式の英国支部まで転移して、そこから馬車で森へと連れて行かれた。現場ではバチカンから派遣されたっぽいエクソシスト達が、検証をしているようだった。

 

 

「被害者はどうなった?」

 

「亡くなったそうです。検証チームからは、ほぼ相打ちという見解が出ています」

 

森は森では無くなっていた。高火力で燃やした痕が転々としている。屋敷のあったとされる場所にはクレーターがあるし。あのハンマー兎だな、この痕跡は…

 

「シュウ様の見解はいかがですか?」

 

五和に訊かれた。

 

「どうって…相手は悪魔だったのかな?」

 

クレーター部分に、隕石の小さな欠片を、こっそり転移させ、クレーターを調査する振りをした。

 

「うん?これは隕石かな?」

 

拾った欠片を検証チームに手渡した。

 

「これは隕石ぽいですね。そうなると相手は」

 

「星霊術使いかな。もしかして、そのエクソシストは魔女に誤認されて、退治されたんじゃ…」

 

「う~ん…可能性は否定できません。あの方、魔女のような服装で有名でしたから…」

 

誤魔化せそうだ。と、安心した時、地表に震えを感じた。

 

「お~い!臨戦態勢を取れ!何か、地下から来るぞ」

 

僕の警告に、五和以下検証チームも臨戦態勢をとった。これ、たぶん…城とか神殿を壊した仕返しでは無いのか?クレーターの底を破って、悪魔達が湧いて出てきている。悪魔の湧き出る井戸を『地獄の業火』で焚く。地獄へ堕とされた悪魔達は、本来の地獄には入れない。堕とされた故、アイツらは地獄の業火に弱いと言って良い。コイツらって業の塊だから、地獄では燃料扱いだし。

 

「あの炎を松明に付け、湧き出た悪魔に引火させろ」

 

検証チームに指示を出す。問題は、腹黒い人間も業が濃い為、引火しやすいことだ。検証チームの何名かが松明状態になり燃えさかっている。

 

「カルマの少ないヤツは安全だ。って、言うか…カルマの多いヤツが検証チームに入るなよぉぉぉぉ~!」

 

検証チームのリーダー格がよく燃えている。コイツが一番腹黒いのかもしれない。

 

◇

 

五和と一緒に帰国した翌日…懲りずに学校へ登校する。真由美が大切な話があると言うのだ。告白かな?速攻で断ろうかな、などと考えながら、放課後を迎え、深雪と共に生徒会室へと向かった。達也は臭いが取れずに、今日も欠席だと言う。

 

「シュウ…やっと来たわね」

 

真由美に声を掛けられて、

 

「お断りします」

 

と、速攻で断言した。

 

「まだ、内容を話していないのに…深雪さん、代わりにお願い」

 

真由美の表情が子悪魔チックになった。ずるい…深雪を代打に送って来るなんて…僕の弱点を突くような攻撃である。リンとか深雪とか小動物系に弱い。アレコレしようと思わず、保護したくなるというか…結果的にはアレコレしますけど…

 

「今度、学校対抗の運動会のような物があるんです。それにシュウ君にも参加して欲しいそうです」

 

「断る」

 

面倒な予感がする。面倒事はハジメだけで充分である。

 

「シュウ君、一緒に行ってくれませんか?」

 

深雪に言われたら断れないじゃないか…ずっこいぞ!真由美!

 

 

 

 

 

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