※この作品はR-18です。

聖なる杯   作:もっち~!

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デタラメな賢者

 

 

月曜日…学校へ向かう。学校の近くまで転移して、そこから歩く。すると、前に深雪達を発見した。

 

「司波さん、おはよう」

 

深雪の肩を軽くタッチした。

 

「あ…おはようございます」

 

僕を警戒したような視線で見る深雪の兄、達也。

 

「深雪、彼は誰?」

 

赤毛の女子が、深雪に訊いた。

 

「同じクラスの代羽君です」

 

「あぁ、皆さん、初めまして。1年A組の代羽周太郎です」

 

「私は千葉エリカ、彼女は柴田美月で、そこのデカイのはレオだよ」

 

「そうですか、宜しくお願いしますね」

 

「シュウって、呼んでいいか?」

 

エリカに訊かれた。

 

「いいですよ。じゃ、エリカと呼びますね」

 

千葉?千葉道場の千葉かな?お手合わせしたいかも。

 

「もしかして、千葉道場の?」

 

「そうだけど…」

 

「お手合わせしたいです」

 

「いいけど…今度、道場へおいでよ」

 

道場破りもいいかな…って、楽しい会話をしていても、深雪の兄の視線は警戒した物だった。何を警戒しているんだ?

 

◇

 

放課後…深雪のストーカーをしようと思ったのだが、連絡が入った。新一を狙う組織のメンバーの居場所を突き止めたそうだ。なので、現場へ向かった。ホテルにクリス・ヴィンヤードという名前で宿泊しているそうだ。シャロン・ヴィンヤードって名前で無いのか?まぁ、部屋番号は判っているので、その部屋へ向かう。部屋は当然オートロックであるが、『封印無効』のスキルで、施錠なんか無関係で部屋に入った。獲物はシャワーを浴びているのか、シャワーの音がしている。空気と同化して、背後から襲ってみた。

 

いきなり胸を弄び、主砲を挿入させた。

 

「何?何者…えっ…」

 

突然の行為に、唖然としているシャロン。乳首を捏ねくり回し、腰を大きく振る。

 

「止めて…ねぇ、止めてよ~」

 

防戦すら出来ずに、僕にされたいようにされているシャロン。背後から挿入されたのでは、抵抗は無理だよな。行為の果てに果てたシャロンをベッドまで運び、ベッドの上で大の字拘束をした。意識の無いシャロンへ『催淫』も掛けておく。意識が無いのに、腰がくねくねしだすシャロン。女体の本能だろうか。女で無い僕には分からないことである。今度、火織に訊いておこう。

 

「はっ…お前は…何者だ…私に…何を…したぁぁぁぁぁ~」

 

太ももが震えているシャロン。立つところは立ち、剥けるところは剥けている。そんな彼女を見るだけである。何もしないのも、甚振りであるから。

 

「お願い…何かして…」

 

海老反りをしたり、首を左右に振って、悶々さに対抗しているようだ。

 

「なんで、工藤新一を狙う」

 

本題を訊く。

 

「私は…狙っていない…」

 

錠剤を錠取り出し、股間の穴に入れるとシュワシュワ音を立てて、泡立っていく。

 

「何をしたの…ダメっ…助けて…」

 

感度を上げながら、泡立ち効果で攻める、対女スパイ用の薬剤である。続けて2錠目を投下した。

 

「本当に…本当なの…私は関わっていない」

 

「じゃ、質問を変える。お前達の組織の目的は?」

 

あれ?白目を剥いて、口から泡を吹いている。刺激が強すぎたみたいだ。つっちーに改良してもらおう。拘束を解いて、シャロンと共に、僕のプレイルームへ転移した。

 

◇

 

翌日…深夜までシャロンと遊んだので、眠い。まぁ、目的は聞けた。新一を狙う組織は、不老不死薬を開発しているようだ。そんな薬は作れないのに…無駄な事を…もし効果があれば、飲んだ人間は人間では無くなるからだ。産まれて死ぬが人間であり、生物である。不老不死なんてもんは、神の呪いだけである。憧れの不老不死も、いざ成ってみると、解除して欲しくなるものだ。

 

そんな朦朧とした意識の僕の肩が、誰かに叩かれ、揉まれた。

 

「夜更かしですか?ダメですよ」

 

深雪だった。

 

「おはよう、深雪…」

 

「おはようございます、代羽君」

 

「シュウでいいよ」

 

「はい、シュウ君」

 

背中に深雪の兄の刺すよう視線を感じる。敵として認識されているのだろうか?

 

「何なに?エロサイトでも見ていたのか?」

 

って、エリカ。

 

「う~ん…まぁ、そんな感じだよ」

 

「そんなサイトを見られるんですか?」

 

深雪に訊かれた。

 

「健全な男子です。興味無いのは、男子終わっていると思う」

 

「ねぇねぇ、達也君もそうなの?レオは当然として」

 

エリカは深雪の兄に訊いているようだ。

 

「なんで、オレは当然になるんだ?」

 

エリカのクラスは賑やかそうだなぁ。校舎内でエリカ達と別れ、深雪と教室へと向かった。深雪と一緒に教室に入ると、クラスメイト達の刺すような視線を浴びた。クラス内アイドルと仲良くするのが許せないようだな。

 

その日の授業は、魔法の実技。得意な魔法を的に当てていくようだ。深雪の得意系は氷なのか、氷弾が的に的確にヒットしていく。流れ弾を装った攻撃が僕に撃ち込まれて来た。深雪に当たりそうな物は吸収し、それ以外は透過していく。僕に魔法は効かないと学習していないのか?

 

「シュウ君はどんな魔法を撃てるんですか?」

 

深雪に訊かれた。

 

「ここじゃ狭くて撃て無いな」

 

室内では校舎を破壊してしまいそうだ。

 

「うそぶくなよ。透過しか出来ないんだろ?」

 

早撃ちマック系の魔法師が呟いた。なので、深雪以外のCADを総て消し去った。突然、自前のCADが消えたことで、慌て始めた愚者達。

 

「何をしてんですか?」

 

「得物をロストしてあげた」

 

深雪の耳元でこっそり囁いた。

 

「ロスト系なんですか?」

 

「小規模なのはね」

 

それ以外の系統も撃てるには撃てるが、貫通力がありすぎるし。そもそもロスト系は魔術ですらないし…

 

◇

 

放課後、生徒会長に呼び出しを頂いた。CADロスト事件についての事情聴取だと言う。

 

「で、何をしたの?怒らないから、正直に言ってね」

 

七草真由美生徒会長は穏やかな表情であるが、風紀委員長の渡辺摩利は刺すような視線を向けている。これって、怒っているんでは無いか?

 

「いや、撃てるものなら撃ってみろって言われて、ロストバレットを撃ちました」

 

実際は魔法を放っていない。単に『強奪』しただけだし。

 

「消失系?願書に書かれていないわよ」

 

会長の視線が険しくなっていく。

 

「実際、どの位の系統が使えるの?」

 

「まぁ、大抵の系統は…」

 

「全系統?」

 

「だって、僕は魔法師でなく、魔法使いですよ。呪文さえ覚えれば…」

 

魔法使いでもロスト系は使えない。あれはシーフ系のスキルだし…

 

「そうだったわね。ホグワーツ出だったわね」

 

魔法師は1系統しか使えない。CADが特定系統に特化している為である。それに対し、魔法使いは、特定の系統だけってことは無い。努力次第で、様々な魔法が使える。それが、大きな違いになる。魔法師は才能があれば、CADにより魔法の行使が出来る。それは、なんでも出来る訳でも無く、魔法使いに対して、優位性にはならないのだ。CADの利点もある発動時間が短いことだが、無詠唱の魔法使いを前にすると、その優位性もなくなるのだった。

 

「じゃ、今後、君への攻撃魔法は、禁止にするわね」

 

「いや、校則で自衛行為以外の魔法の行使は、既に禁止されてますよね?」

 

「そうなんだけど、個人名を出さないと、被害は減らないと思うのよ」

 

そうなるのか。

 

「で、実際問題、どの位の破壊力の魔法が使えるの?」

 

「天変地異を引き起こす程度は可能です」

 

「…あぁ、実演はしないでね」

 

しません。したら、この世界に住めなくなるでしょ?

 

◇

 

事情聴取が終わり、部屋を出ると、深雪が待っていた。いや、その兄もいた。

 

「ちょっと、顔を貸せ」

 

司波達也に声を掛けられて、実技演習場へ連れ出された。

 

「オレと勝負しろ」

 

「勝ったら、妹さんを貰えるか?」

 

「やらん!」

 

ケチ!

 

「シュウ君が負けても、私は友達ですよ」

 

友達?セフレが良いのだが…

 

って、達也が体術で仕掛けて来た。応戦する僕。達也の動きは人間として、最強レベルに近い動きであった。でも、あくまで人間としてである。人外である僕には勝て無い。打撃系のダメージをスルーして、達也の疲労を促していく。打撃系を繰り出しているが、手応えを感じないのか、焦り始めている達也。一方、魔法系は吸収していく。深雪に誤爆するとマズイから。

 

そして遂に、達也はCADを手にして、得意な術を発動したが、ソレも吸収した。

 

「魔法攻撃は効かないと言ったはずだぞ」

 

僕の言葉を受けても、尚も狩るような目つきの達也。では対男性用の秘策である、強烈な『催淫』術を、達也に放った。

 

「うっ!」

 

一こすり程度の刺激で達した達也の意識は奪え、その場に崩れる様にいして倒れた。性刺激に対しての防御力の強化は普通しないものね。って、言うか性刺激攻撃なんかするのは、僕くらいだし。

 

「お兄様、大丈夫ですか?」

 

深雪が達也に寄り添っている。帰るかなと、振り返ると生徒会長とガタイの良い男性が立っていた。

 

「俺は十文字克人だ。手合わせをしてもらおうか」

 

問答無用な感じの男性。生徒会長が送り出した刺客か?僕はバトルジャンキーでは無いんですよ~。って、既に構えているし。

 

「いいよ。じゃ、始めるか」

 

仕方なく、人間相手に最強レベルの術、『エアスタンプ』を、無詠唱で叩き込んだ。高圧縮した空気に踏み込まれ、一瞬で十文字克人の身体は、熟れたトマトが潰れるように、血肉が四方八方に飛び散る、圧搾死体となった。

 

「ウソっ!」

 

「えっ!」

 

ショックのあまり、放心状態に陥る深雪と七草会長。ここで殺人罪を被る訳にいかないので、修復、招魂、回復の『蘇生』コンポを発動して、十文字克人に、もう一度、生きるチャンスを与え、その場から転移した。

 

◇

 

翌日…深雪は近寄って来なかった。まぁ、あんな場面に遭遇すれば、そうなるだろうな。授業を淡々と受け、放課後になる。教室を出て、帰ろうとすると、

 

「待ってください」

 

深雪が声を掛けて来た。

 

「昨日は、兄が失礼なことをしました。ごめんなさい」

 

「気にしていない。じゃ、帰るから」

 

帰る気満々な僕の腕に抱きついた深雪。何がしたいんだ?

 

「シュウ君は何者なんですか?」

 

何者?

 

「単なる生徒だ」

 

深雪の腕を振りほどいて、校門へと向かう。そんな僕の後を追いかけてくる深雪。

 

「なぁ、なんの用だ?」

 

深雪に声を掛けてみた。セフレ願望はあるものの、プライベートには関わらせたくないのだ。新一を追い詰める組織を殲滅しないといけないし、もしかすると、深雪の叔母とも敵対関係になるかもしれない。今の僕にとって、召喚主である火織が最優先である。

 

「もっと、シュウ君のことが知りたいのです」

 

真っ直ぐな視線で僕を見つめる深雪。なんか、眩しいんですが…闇の世界に生きる者として。

 

「見たまんまだよ。また、明日だな」

 

校門を出て、直ぐに左に曲がり、即転移をして、その場から逃げた。

 

◇

 

夜、書類と格闘している。新一の件だ。新一を付け狙う組織には、公安やMI6、CIA,FBIなどの諜報機関からのスパイが多く、潜り込んでいるようだった。世界規模で、不老不死の情報を探しているってことか?そして、潜って居るヤツラは、まだ組織の目的には辿り着いていない模様である。辿り着く前に潰したいよな。もしかすると、各国の首脳も不老不死への模索をしているのか?疑心暗鬼になっていく。その場合、新一は、他の組織にも狙われるのだろうか?MI6に関しては、つっちーを通じて、調べて貰っているけど。

 

「シュウ、お客さんが来たけど…」

 

ドアがノックされ、五和が入って来た。

 

「客?誰?」

 

ここに住んで居るのを知っているのは、組織関係の者と学校関係者だけだが、それは客とは言わずに、身内とか学校に人になる。不審に思いながら、玄関へ向かうと、意外な人物が待っていた。

 

「何しに来たんだ、深雪…どうして、ここが…」

 

「お兄様に、学校のデータベースに侵入して貰い、住所を調べて貰いました」

 

深雪の後ろには、件の兄である達也もいた。笑顔の深雪、しかめっ面の達也。対象的な二人である。

 

「訊きたいことがある」

 

相変わらずの目つきで僕を見る達也。

 

「話すことは無いが…」

 

深雪が予想外の行動に出ていた。僕に抱きついて来たのだ。自分の身体をアピールするように、胸を押し当てて来ているし。その感触はノーブラではと思えるふわふわ感満載な物であった。

 

「まぁ、入るか?」

 

僕が深雪の行動で折れたことに気づいた身内達が笑っているし。あぁ~なんか、格好が悪いなぁ。これでは、ノーブラ攻撃に弱いって思われてしまう。そんな事を考えながら、二人を応接間に通した。応接間でも、僕の隣に座り、僕に寄り添う深雪。これって、達也の作戦か?

 

「訊きたいことってなんだ?」

 

「お前は敵か?味方か?」

 

意味が分からない。一応、平和主義者ではあるのだが…

 

「わからない。どうなりたいんだ?僕は四葉真夜に言われて、あの学校へ編入しただけだ」

 

深雪が一瞬固まった気がする。そして、ゆっくりと僕から離れていく。

 

「真夜叔母様の手の者か?」

 

真夜とこの兄妹は敵対関係なのか?

 

「それはわからないが、代羽家は四葉家の分家ってことらしい。で、同じ分家である司波家の者と仲良くなれって」

 

四葉家から、与えられた情報を伝えた。

 

「そうなんだ…」

 

深雪の声が震えている。

 

「お前は深雪とどうなりたいんだ?」

 

「セフレになりたい…」

 

正直な気持ちを即答する。

 

「へ?あの…」

 

深雪の声は戸惑っているようだ。これでダメならダメでいいって感じである。僕は新一の件に集中したいし。深雪がダメでも火織、五和がいるし。

 

「私で良いんですか?」

 

僕の顔を真っ正面から見つめてきた深雪。達也はなんか苦笑いを浮かべているような。なんでだ?

 

「深雪のことを護って貰えるか?」

 

達也から意外なことが返って来た。そこは、お前には妹はやれんと言う場面では無いのか?

 

『お兄様のお得意の女難の相が炸裂したんでは無いですか?』

 

念話ではあるが、九重は笑っているようだ。えっ?なんか、やらかしましたか?確かに予期せずにハーレム状態になりがちではあるが…

 

「いや…あのなぁ」

 

「私とお兄様を護ってください」

 

うん?護る対象に達也が入っているのは何故?

 

「もし、叶えてくれるなら、喜んで…」

 

僕に抱きついた来た深雪。あれ?僕は男を護る主義では無いんだが…

 

『ダウト!兄さん、新一君を護ろうとしていますよね』

 

ヤマトからの念話は、なんか楽しそうである。あれは幼なじみであって、性別は問題無いのでは…

 

 

 

 

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