※この作品はR-18です。

聖なる杯   作:もっち~!

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本日2本目…


選択ミス

蘭の元へ転移すると、またホテル街だった。なんだ、この流れは…

 

「ねぇ、興味がある場所があるの。カジュアルホテルに行ってみたいんだ」

 

ラブホと同義語に近いんだけど…蘭の希望に沿うホテルにインした。前回同様、目新しい物に触れて見ている蘭。

 

「ねぇ、この椅子は何?」

 

蘭がお風呂場で見つけたのは、通称スケベ椅子である。

 

「股間を洗う為の椅子だよ」

 

「ふ~ん。ねぇねぇ、試して見たいわ」

 

って、まず僕の服を脱がせた後、制服と下着を脱ぎ始めた蘭。

 

「新一のプロポーズを受けたんだろ?」

 

「言ったでしょ?身体はシュウが満たしてねぇ」

 

って、僕に抱きついて来た蘭。立ち尽くした乳首の感触が気持ちが良い。

 

「さぁさぁ、座って」

 

スケベ椅子に座る僕。僕の股間を泡立てたスポンジで洗う蘭。気持ち良いんだけど、こんなことをしていていいのか?

 

「ねぇねぇ、今度は私にして」

 

小首を傾け、笑顔でおねだりをして来た蘭。ご希望に沿う。

 

そして、ベッドの上へ…本日のベッドはウォーターベッドだった。

 

「不思議な感覚ねぇ。でも悪く無いわ」

 

僕の上に載り、嬉しそうに、僕へ奉仕をする蘭。断る理由が頭に浮かばない。気持ち良すぎる…

 

「ねぇ、どこへ行っていたの?素敵な服をくれたのはシュウなんでしょ?」

 

「ちょっと、パリに出張していたんだよ」

 

「ふ~ん、学生なのに、出張ねぇ~」

 

そう、学生なのに…出席日数を欠席日数が上回っている気がする。

 

「シュウも探偵なの?」

 

「探偵では無いなぁ。寧ろ…調整役かな」

 

「そっか…元気で帰って来て良かったわ」

 

って、また僕の上に載る蘭。主導権を譲ってくれる気は無いようだ。

 

 

 

---司波達也---

 

独立魔装大隊に所属している藤林響子さんに呼び出された。

 

「達也君に頼まれた人物照会なんだけど…」

 

彼女にシュウの素性を調べて持っていた。

 

「どうでしたか?」

 

「国籍は日本であるのは間違いが無い。だけど、それ以上の情報は得られなかった」

 

「国民情報ネットに載っていないんですか?」

 

この国では、国民一人一人の情報を国が管理している。

 

「閲覧禁止だったの。もっと上の人間出ないと、閲覧出来無いってことよ」

 

それは超重要人物ってことである。迂闊に故人情報がリーク出来無い存在ってことになる。それはどういう人物だ?

 

「もしかすると、彼も電子データを操れるのかも知れないわ」

 

響子さんは電子・電波に干渉する術式の扱いに長けている。なので、その電子データの本質を見ることが出来たりする。

 

「あの制限ロックは、我が国で掛けたものでは無いと思うの」

 

「どこかの国の諜報員ですか?」

 

「ありえるわね」

 

どこの国だ?四葉家の分家になりすますことが出来る者とは?

 

コンコン

 

彼女の車の中で話をしていたのだが、誰かに窓を叩かれた。そこには、シュウが立っていた。俺は車から降り、シュウの前に立つ。

 

「シスコンだと思っていたが、こんな歳上の彼女がいたのか」

 

「お前、2週間くらい、どこに行っていったんだ?」

 

「きゃ~!」

 

響子さんの悲鳴…車内を見るが、スモークガラスの為、車の中が見えない。

 

「い、やぁぁぁぁ~!」

 

「僕に黙って、僕の何を調べているんですか?お礼代わりに、彼女を調べさせてもらっています」

 

響子さんを調べるだと?車に乗り込もうと思うが、ドアが開かない。

 

「深雪の兄でなければ、この場で退場させていたかも。彼女、締まりがいいです。愉しませてあげれば、どうかな?」

 

シュウが手を翳すと、意識が遠くなっていく…

 

◇

 

身体に柔らかな物が密接している。夢心地な気持ちよさである。

 

「お兄様、遅刻しますよ。あっ…」

 

寝坊したのか、俺は…深雪が何かに驚き、ドアのところで固まっていた。

 

「お、お、お兄様…すみません」

 

真っ赤な顔をして、深雪がドアを閉め、部屋から出て行った。どういうことだ?深雪の視線の先を見ると、響子さんがいた。俺の腕に抱きつき、裸のようだ。布団をめくると、俺も響子さんも全裸で…男女の営みをしていた。どういうことだ?

 

 

 

---代羽周太郎---

 

眠い…蘭と2時間延長プレイして、達也達と遊んで…遊びすぎだな。が、2週間も学校を休んだのだ。今日こそ学校へ行かないと。いつものように、学校の近くまで転移して、歩いて学校へと向かう。

 

「あぁ~、シュウくぅ~ん!」

 

深雪の声が徐々に近くなり、背中に柔らかな物が不時着した。

 

「久しぶりですね。どうしたんですか?」

 

深雪の目には涙が浮かんでいる。泣かせるようなことをしたかな?

 

「ちょっと、海外へ…」

 

「お一人で?」

 

「うん、一人で…」

 

深雪の記憶を読むと、今朝、兄とあの女の情事を見てしまったらしい。兄を起こしに行ったのかな?それは、とんだ災難だ。

 

「よしよし」

 

深雪の頭を撫でてあげた。

 

「てへ、ありがとう、シュウ君」

 

落ち着いたのか、涙を拭い、僕の腕に抱きついて来た。

 

「しゅ~!」

 

今度はエリカの声だ。

 

「おはよ、エリカ。この前へ晩飯サンキュー」

 

「はい?いつの話をしているんだ?あぁ、休み始まる前日だったか。まさか、腹壊したのか?」

 

心配そうに僕の腹を撫で始めたエリカ。

 

「違うよ。あの翌日、急用が出来て海外に行ったんだよ」

 

「海外?」

 

「時計塔から呼び出されたんだよ」

 

「時計塔って、あの時計塔からですか?」

 

深雪が訊いて来た。エリカ達は首をかしげている。関係者以外、有名な場所では無いからか。

 

「そう…英国魔術協会の本部だよ」

 

「あぁ、シュウ君、ホグワーツの関係者ですものね」

 

美月が誤解をしているが、そのままにした。時計塔はホグワーツとは無関係であるが、深く突っ込まれるとマズいから。

 

「そういや、深雪、達也はどうしたんだ?」

 

「えっ…それは…」

 

真っ赤な顔になり、狼狽え始めた。彼女と朝かヤッテいたなんて、言え無いもんな。

 

「寝坊らしいぞ。遅くまでエロサイトでも見ていたんじゃないか?」

 

助け舟を出してあげた。既成事実を作る罠を仕掛けたのは僕だからね。

 

「達也って、むっつりなのかな。シュウとは違い」

 

って、エリカ。僕は歩くわいせつ物か?

 

「そうだ、シュウ。父上がまたいつでも来てくれって」

 

「シュウ!お前、エリカの父親に会ったのか?」

 

レオが詰め寄って来た。

 

「あぁ、剣の手合わせをしにだよ。別に交際宣言なんかしていない。安心しろよ」

 

「そうか」

 

何故か安心した素振りのレオ。エリカの顔は真っ赤であるが。

 

◇

 

昼休み…深雪に飯を誘われたのだが、そのことで、深雪の取り巻き達に取り囲まれた。

 

「司波さんに近づくな、このクズが!」

 

など、ワイワイ言われているのだが、今日の僕は眠いのだ。手を翳し、全員を近くの畑で見つけた肥だめへ強制転移させた。

 

「みなさんはどこに?」

 

「クソは、クソ置き場にだ。さぁ、飯を食いに行こう」

 

深雪と二人で食堂へ。食堂ではエリカ達が席取りをしてくれていた。

 

「シュウは何を喰うんだ?」

 

エリカに訊かれ、

 

「エリカか深雪の母乳…」

 

などと寝ぼけた答えをした。

 

「えっ…」

 

真っ赤な顔で固まるエリカ。

 

「ごめんなさい。出ません」

 

嬉しそうな顔で頭を下げる深雪。と、対応が分かれた。

 

「じゃ、生姜焼き定食にするかな」

 

「なんで、私は含まれないんですか?」

 

悲しそうな顔の美月。

 

「えっ、だって、シャレが通じ無さそうだし」

 

「ノリツッコミくらいできますよ」

 

うっすら涙目の美月。そうなのか…

 

「では、次回…セクハラ発言に加えます」

 

「はい」

 

嬉しそうな表情の美月。セクハラされたいのか?

 

◇

 

昼休みが終わる頃、生徒会に呼び出された僕と深雪。

 

「魔法攻撃の禁止をうたったのに、まだ問題が起きるのね」

 

深雪の取り巻き達が、肥だめから発見されたそうで、あの取り巻き達の親が、学校に猛抗議してきたそうだ。

 

「僕はなんら落ち度は無いですよ。深雪が話し掛けただけで、リンチ一歩寸前になったんだし」

 

「はぁ~」

 

ため息を吐く真由美。

 

「状況が見えるわよ。なので、生徒会権限で、代羽君と深雪さんにはE組に行って貰います。これで問題が減れば良いのだけど…」

 

「僕はいいけど、深雪は?」

 

「シュウ君と一緒なら安心ですし、エリカや美月もいますし」

 

深雪も納得したので、明日から僕達はE組へ移されることになった。

 

放課後、帰宅部の僕…何故か深雪が離れない。

 

「深雪、生徒会は?」

 

「シュウ君と帰ります」

 

深雪の家と逆方向なんだが…

 

「家は向こうだろ?」

 

「今日は帰りたくないので、シュウ君の家へ行きます」

 

まぁ、兄が彼女と…あんなことを…帰りたくないよな。って、深雪のことを考え無いで、ワナを仕掛けた僕が悪いんだろうな。なので、深雪のしたいようにさせることにした。転移を使わずに、正規ルートで帰宅する。途中で心変わりするかもしれないし。

 

が…駒王町まで来てしまった深雪。家に連れ帰る決心をした僕。家に帰ると、来客が来ていた。深雪を九重に任せ、応接間へと向かった。

 

◇

 

応接間には、元に戻った新一と、刑事が2名いた。

 

「君が、工藤君の協力者の代羽君かな?」

 

物腰の柔らかな女刑事、佐藤美和子。

 

「工藤君を狙っていた組織について、色々聞きたいんだよ」

 

その美和子の相棒の高木渉。

 

「新一に訊けば、終わりでないのか?」

 

「わりぃなぁ。俺が関わって居ない部分が、俺には答えられないからさ」

 

言え無い部分もあるんだぜ。四葉家が手を組んだ理由。完全調整体および調整体の延命効果の研究とか…

 

「で、何が訊きたいんだ?」

 

「まず、どうやって、辿り着いたのかな?」

 

言いたく無い部分に、早速纏わり付いてきた。

 

「協力者を通じてですが、詳しく言えません」

 

「うん?なんで言え無いんだ?」

 

高木刑事が詰め寄って酔って来た。

 

「あの…僕は何かの容疑者ですか?感じ悪いんですが」

 

「ごめんなさいね。高木君、落ち着きなさい。相手は高校生よ」

 

「高校生だからです。高校生が、謎の組織の正体を看破して、解散に追い込むって、あり得ないでしょ?」

 

あり得ないよね。

 

「内密に…命の保証はしませんから」

 

懐から身分証を取り出し、二人に見せた。それは『十字教女教皇直属騎士』の証である。要するに火織のお側要員って証である。僕を召喚したのは火織であるので、僕の身分に責任を持つって火織がくれた物だ。

 

「え…十字教の教皇の直属…エージェント?」

 

正確には違うけど、まぁ、大体合ってはいるので、訂正はしない。この世界の人口のおよそ9割が十字教徒である。イギリス清教や天草式など派閥がいくつもあるが、十字教で教皇がいるのは大本山であるバチカンだけである。僕にケンカを売るってことは、そこにケンカを売るのと同義語であると思わせる為の身分証である。

 

「なんだって…へ!」

 

「って、ことで、英国大使館に問い合わせてもいいけど、外交問題になるから、注意してね」

 

まぁ、英国本国から厳重注意が飛ぶと思う。この家には僕以外ヤマト、火織、インデックスなど、英国にとってのVIPが住んで居るし。

 

「う~む」

 

「って、ことでいいですか?佐藤刑事」

 

「わ、わ、わかりました。帰るわよ、高木君」

 

「ジャマしたな。すまん」

 

「いいさ」

 

刑事と新一が家を出て行った。この後、警視庁で揉めるかな?

 

 

 

---佐藤美和子---

 

帰庁後、目暮警部が英国大使館へ身分照会をしたのだが、外務省、内閣府から厳重注意が飛んで来た。

 

「重要人物への接触は控えてくれといわれたよ」

 

難しい顔の警部。

 

「その彼を取り調べ出来無いんですか?我が国に対するスパイの可能性がありますよ」

 

白鳥君が、警部に提案をした。

 

「未成年だし、我が国の国民であるんだ。難しいなぁ。罪状はスパイ容疑じゃ、国際問題になりそうだ」

 

もし、スパイ認定なんてしたら、十字教を敵に回すことになる。

 

「でも、十字教の本山はバチカンなのに、なんで英国なんですかね?」

 

千葉君がいいところに目を付けた。

 

「そうだな。バチカンから抗議は来ていない」

 

「MI6のメンバーの可能性がありますね」

 

ここで、私たちは大きなミスをしていた。私達が英国大使館へ問い合わせしたのだ。きっと、バチカンに問い合わせれば、バチカンから抗議が来ていたかもしれないことを失念していたのだ。

 

「よし。公安に報告をしておく。こういう案件は彼らが得意だからな」

 

 

 

---安室透---

 

漸く、あの組織を解体できた。これで戻れると思っていたのに、今度は解体に協力した組織の内情を調べろって…敵の敵は味方であって、実際は敵かもしれないってことらしい。あの組織が解体されたタイミングで工藤新一君が帰ってきた。彼は、その第三の組織と無関係では無いのだろう。

 

調査に当たり、ポワロを辞めて、駒王町で喫茶店を開店しようとしたのだが、上からの指示で頓挫した。

 

「駒王町に拠点を置くことは出来無い」

 

「なんでですか?米花町からでは遠すぎます」

 

「あそこは秘密協定を結んでいる地域なんだ。だから、公安とて、迂闊に手を出せない」

 

彼らの住むエリア自体、何かのベールに包まれているそうだ。

 

「どんな制約なんですか?」

 

「零、これから話す内容は、決して口外するなよ。命に関わるからな」

 

今まで以上に危険な場所のようだ。あの組織に潜入するときには、ここまできつく言われていない。

 

「わかりました」

 

「聞いたら、後戻りは出来無いと思え」

 

そこまでの秘密なのか…

 

「あのエリアは、人外なる者との共存地域なのだ。これは内閣府よりも上の組織で、友好平和条約を結んでいる。警察、政治が介入出来無い場所だから、治外法権エリアと認識しろ。但し、人間に関しては我が国の法律が適用されるダブルスタンダードエリアになる」

 

人外なる者…潜入調査する組織は人外な者達の組織なのか?

 

「ここで二人で話してはいるが、彼らには筒抜けだよ。もう君は監視対象になっている。調査なんて出来無いと思え」

 

「なら、何故、あのような命令を…」

 

「あの地域のことを知らないヤツラが命じたのだろう。零…生きろ…」

 

俺はこれから死地へ送り出されるのか…産まれて初めてレベルの恐怖を感じた。

 

 

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