---代羽周太郎---
翌日、学校へ向かうと、大荷物を持っている深雪に遭遇した。
「どこかへ、旅行か?」
「あっ!シュウ君、おはようございます。この荷物はですね、シュウ君の家に持ち込む物ですよ」
爽やかな笑顔で言われても…それは、本格的に、僕の家に住むってことか?見ていて、重そうなので、深雪の荷物を、僕の部屋へ転移させた。
「あれ?まさか、肥だめにポイですか?」
悲しそうな表情になる深雪。さすが、深雪の私物をポイはしない。
「そんな訳無いだろ?僕の部屋に転移させただけだよ」
と、深雪の頭を撫でると、気持ちよさそうな顔を向けてきた。
「何?朝から深雪が小動物化か?」
エリカ達と合流した。
「あれ?深雪、達也君は?」
そう言えば、見かけていないなぁ。
「臭いが取れないので、欠席するそうです」
肥だめの臭いは洗っても消えないよね。『浄化』もしくは『清掃』とかのスキルは必須だと思う。
「シュウ、攻撃方法は考えろよな。周囲も迷惑するから」
エリカに注意された。が、
「だから、僕の能力は攻撃に向かないものばかりなんだよ。まさか、活火山の火口へポイじゃ、まずだろう?」
「それって、即死じゃないか?もっと、安全な場所にすればいいと思うぞ」
と、レオ。
「それじゃ、反省しないと思う。やられてイヤな場所にするのが鉄則だ」
などと、僕的な攻撃理論を披露しながら、教室へ…
◇
放課後…懲りずに生徒会に呼ばれた。今日はなんだろうか?生徒会室に入るなり、真由美の目の前に『退学届け』を置いた。真由美は、一瞬動揺したが、それを手に取り、破り捨てた。もしもし、そんな権限有るんですか?
「退学なんかさせないわよ。私と父を、あんな目に合わせて…狸親父が泣いていたし」
真由美の父の心を完全に折ったようだ。
「私は柳の枝と同じ。折れないわよ」
真由美の場合、折れないのではなく、懲りないだと思う。
「じゃ、どうすんだよ。問題を減らす案を出してくれないか。そもそも、魔法使いでも無い僕が、この学校に通う意味がわからない」
僕の発言に、真由美と摩利が呆気に取られている。
「はぁい?魔法使いでない?」
あっ!つい、口が滑ってしまった。ストレスの溜まりすぎで、冷静さを欠いたかな。
「僕の正式なジョブは魔導戦士だよ」
この世界には無いジョブ…魔法も使え、剣も使えて、拳や体術でも戦える戦士のことである。
「それはどういうジョブなの?」
ちょっと強めな『催淫』を発動した。真由美と摩利は床に這いつくばり、床に身体を摺り合わせている。本能的に快楽を得ようしているようだ。
「聞いちゃいないと思うけど、戦わずに勝てる戦士のことだよ。じゃ~」
転移して帰宅部の活動をした。
◇
蘭の家の近くへ転移をして、蘭の家の1階にある喫茶ポワロへ入店をした。
「いらっしゃいませ」
色黒の青年がカウンターの向こう側にいた。
カウンター席に座り、珈琲を注文した。
「降谷零さんだよね?安室透さん」
僕の掛けた言葉に、素早く反応して、銃を手にした零。僕は瞬動術を使い、彼の背後に廻り込み、投げっぱなしのバックドロップを放った。首を丸めて、両肩で着地し、銃を素早く構え直す零。僕は空気と同化して、彼の前に立ち、銃を金属の玉に変えてあげた。
手にした銃が玉になった為、驚愕な表情を浮かべ、僕のいない空間を見つめている。
「スカウトしに来ただけだよ。そんなに好戦的にならないで欲しいな」
「お前は何者だ?どこの勢力だ?」
「僕は高校生で、所属は国立魔法大学附属第一高等学校1年E組だ」
ウソ偽りない答えをした僕。
「そういう意味じゃない」
「どういう意味だ?」
彼の背後で空気との同化を解いた。気配を感じ取れたのか、即座に僕の方に振り向き、体勢を整えてきた。
「魔法サイドか?魔法師サイドか?」
その分類だと、どこかな?
「う~…そうだな、魔物サイドかな?」
「お前があの組織を潰した張本人か?」
「新一の敵は僕の敵だからね」
「そうか…魔物だったのか。人間では勝て無い相手ってことか」
何かを勝手に納得しているのだが…
「ねぇ、僕の家で料理番してくれないかな?」
「料理番?」
「駒王町で働きたいんだよね?」
「それはそうだが…」
「じゃ、決まりね」
安室透さんをお持ち帰りした。
◇
翌日、深雪に呼び出された。学校へ荷物を持っていくより、僕が深雪の家に行く方が、楽だと気づいたらしい。
「この荷物なんですけど…」
結構な量のダンボール。深雪に割り当てた部屋へ転移させていく。
「お前の兄は、別居を認めたのか?」
「認めてませんけど、あんなお兄様は見ていられません。私の知らない女性を連れ込み、一緒に夜を明かすなんて…」
元凶は僕であるが、達也への怒りが充満している深雪。
「まして、全裸でした。お兄様も、その女性も…」
そうだったね。更に言うと交わらせていたし。
「不潔です。私が一緒に住んでいるのに…」
「そういうことなら、僕の家もカオス臭満載だけど…」
巨大胃袋な聖女、肌の露出の多い聖人などなど、変な人が多い我が家。更に言うと、僕は聖属性の鬼だし、ヤマトは半神、九重は九尾の狐というイレギュラーモンスターだしなぁ。
「シュウ君は別です!」
何を持って言い切れるんだ?エロ神と言われているボンクラだぞ。
「深雪、何をしている…貴様!」
達也がやってきた。肥だめ臭は既に消えているようだ。
「また、肥だめにポイされたいのか?」
僕の言葉をスルーして、体術を駆使して、僕に迫ってきた。対男性用コンポもあるんだぜ。『男根喪失』『女性器創造』『臍の尿道化』のコンポを発動していった。達也は身体の違和感に気づき、固まっている。
「お前…何をしたんだ?」
「触ればわかる程度のことだ。あぁ、お前の能力で戻すことは不可だから。身体の組成自体を操作し、遺伝子レベルでの変質を行っているから」
しょせん鬼の子供です。鬼と言われる行為を躊躇無く執り行えます。
「お前…何者だ?」
「0時を過ぎれば元に戻る、シンデレラ属性の術式にしてあるから、それまで、その身体で生きてみな」
と、悪役チックなセリフを吐き、深雪と共に転移した。
◇
家に戻ると、蘭に呼び出された。今度はなんだ?蘭の元へと転移をした。
今日は公園のようだ。
「シュウ」
背中に抱きついて来た蘭。背中に柔らかな物が押しつけられている。気持ちいい…
「デートしよう」
「新一は?」
「なんか、大阪で事件だって。朝一で出掛けたわ!」
新一よ、蘭をかまえよ…
「ねぇ、いいでしょ?」
って、俺の右腕に抱きつき、柔らかな物を腕に押し当てている。
「押し倒すかもしれない」
「押し倒さなかったら、ボコるからね」
笑顔で怖いことを言っている。蘭くらいのレベルだと、本気を出さないとダメな場合がある。だけど、それは死に直結するから…無抵抗が一番かな。
食べ歩き中心のウィンドウショッピング有りの…最後はピンク色の建物に吸い込まれて行く。
「ねぇ、このSM部屋って何?」
へっ?インするボタンをポチッとした蘭。今日はSM部屋見学会ですか?部屋に入り、いつものように興味深そうにアレコレと見て回っている。
「うん?これって、どう着るの?」
女性用拘束着に興味を持った蘭。しかた無い上、僕も興味を持ったので、蘭に着せていく。鼻と口と胸とデルタゾーンとお尻だけ出ている拘束着。ベルトで腕と足を適度に締めて拘束していく。蘭からすると、視覚と聴覚は奪われている。じわじわと濡れていく蘭の秘部。シチュエーションで感じているようだ。その蘭を三角木馬に設置した。
「何?何しているの。ダメ…いいんだけど、ダメ…」
三角木馬で遊んでいる蘭。ビンビンに立っている乳首の感触を愉しむ。木馬に対して腰を振り始めた蘭。気に言ったようだ。
木馬上で失神している蘭を降ろして、今度は手首を鎖で吊り下げていき、鞭でスパンキングしていく。巨大バイブとボールチェインを入れてあげ、お尻と胸に鞭を打ち付けていく。
「痛っ!でも、もっとください」
舌を真空容器を使い吸い込ませ、唾液を飲み込ませないようにして、屈辱を味合わせていく。後、どんな玩具があるのかな?おぉぉぉぉ~、EMS式の責め具があるじゃないですか。バイブを抜き、内部に電極を設置して、スイッチオン。蘭の身体が蠢き始めた。色々な液体が蘭からあふれていき…
◇
今日も延長2時間だった。さすがに、今日の蘭はぐったりしている。
「未知なる体験が出来て良かったけど、こんなに疲れるとは…シュウは楽しめたの?」
「うん」
「ならいいか。最後のアレは何をしたの?」
「体内にEMSの電極を貼り付けたんだよ」
「…はい?」
「あれなら、僕の能力で再現できるよ」
「…はぁい?ちょっと、ここでは止めて、恥ずかしいよ~」
軽く発動すると、蘭はその場でしゃがみこんだ。
「シュウ…責任とってね」
出ちゃいけない物が出たらしい。なので『浄化』『清掃』『脱臭』の洗体コンポを発動してあげた。
「その責任の取り方は、なんか納得いかないのよね」
って、お怒りの蘭。ではサービスで、蘭の背中から抱きつき、『透過』スキルで、後ろから蘭を責めた。僕の主砲は布地を総て透過し、蘭の穴へズブッと刺さった。
「えっ!ちょ、ちょ、ちょっと待ってよ、シュウ…」
徐々に恍惚な表情になる蘭。体を僕に預けてきた。
「いいよ…シュウ…」
蘭のご機嫌が治ったので、帰宅することになった。
◇
翌日、ヤマトと共に、学園都市へと向かった。
「で、何をすれば良いんだ?」
「研究所から少女を連れ戻るクエストです。兄さん、好きでしょ?」
「少女にもよるなぁ」
「アホ毛の少女ですよ、兄さん」
って、言われてもなぁ。そそらない。
「その子は必要なのか?」
「必要です」
必要なら奪還しないとダメだな。
「師匠、おはようございます」
「あぁ、初春ちゃん、おはよう」
割を顔立ちがしっかりしている少女が合流した。
「彼女は初春飾利さんです。こちらは僕の兄さんです」
「あの噂のお兄様ですか」
飾利が僕に、キラキラした視線を向けてきた。
「ヤマト、あのって、なんだ?」
「兄さんが気にすることでは無いです。あぁ、このビルです」
窓の無いビル。入り口はあるようだ。
「奪還後、即離脱してください。離脱場所は学園都市の外が安全だと思います」
まぁ、転移すれば問題は少ないだろう。早速ビルに侵入していく。空気に同化して気配を消し、壁を透過して内部へ侵入をした。次に、見えない翼を展開して飛び上がり、天井と床を透過して上の階へと次々と登っていく。
何段か昇ると、ガラス容器に入ったアホ毛の女の子を見つけた。この子かな?見た目は幼女で…えっ?少女でなくて幼女なの?う~ん、なんかだまされた気分だな。まぁ、気を取り直して、彼女を『強奪』して、手元へ引き寄せた。
「うん?あなたは誰?って、ミサカはミサカは、恥ずかしくて俯く。だって、全裸だし」
確かに全裸であるが、まるで萌えない。手を翳し、ベビー服を着せてみた。
「赤ちゃんでないのよって、ミサカはミサカは少女だと主張してみたり」
って、周囲を上条の彼女軍団に囲まれているんですが…アイツのコピー品か?
『兄さん、みんなと転移して!』
と、ヤマトから念話が届き、取り敢えず、冬木市の拠点へと転移した。
---代羽ヤマト---
兄さんが無事奪還を果たしたようだが、僕の目の前には、学園都市第1位の能力者が立っている。
「おい!貴様、ここで何をしているんだ?」
「彼女とデートだけど…」
初春ちゃんを引き寄せた。
「デートだと?こんな場所でかぁ?」
宣戦布告も無しに、僕に鉄骨が飛んで来た。コイツの能力はベクトル変換だっけ?見た目は、白い髪、赤い瞳、整った顔立ち、張りのある肌、細いライン、首元のチョーカー、灰色を基調とした衣服、筋肉少なめの手足と、どこかの迷宮都市の兎君のようだが、コイツは長身であある。
飛んで来た鉄骨を防御障壁でロストさせる。
「貴様、何の能力者だ?」
「言える訳ないだろ?」
今度は四方八方から鉄骨やら、自動車が飛んで来た。重量に関係なく、進行方向のベクトルを制御できるようだ。だけど、その総ての物をロストさせていく。僕の防御障壁はブラックホールと同じ。破ることはまず出来無い。出来るとすれば、闇属性の者だけだが、人間でなれる属性では無いので、人間に破られることは無い。問題は、僕の攻撃力である。殺さないことを前提にした対人戦に向く攻撃方法は余り無い。どうするかな?
初春ちゃんがいなければ、瞬動術を使った体術で翻弄は出来るが…
グシャ!
なんか、嫌な音がして、初春ちゃんが顔を背けた。目の前の敵は、潰れたトマトのようになっている。
「よぉ~、ヤマト」
不機嫌な顔の兄さんが戻ってきてくれた。
「でも、殺しちゃダメでしょ?」
土御門との協定で、コイツは生かすことになっていたはずである。
「お前らが逃げた後、修復蘇生しておくよ。今のうちに、逃げろ」
では…初春ちゃんと共に、転移して逃げた。