※この作品はR-18です。

恋姫異天記~曹操伝~   作:KKS

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二十 求める心に情は咲く(恋、愛紗)

 太牢の儀礼を終えた曹操は、譙県から西に進んでいた。

 豫州を離れていた間に、孫堅は陳国すべてを手中にしたようだった。

 先に行われた戦は、最終的に張遼軍の強襲によって、ややこちらが押すようなかたちで終結している。だが、遭遇戦の間に孫堅は麾下を率いて動き、残っていた部分を切り取ったようなのである。代わりに、麗羽(れいは)率いる曹操軍が、汝南に少し食い込むような格好で軍勢を駐屯させている。まだ、形勢は五分だった。

 汝南本陣の幕舎。着陣してすぐに、曹操は戦況を整理につとめていた。つぎなる手を、躊躇なく打つ必要がある。そのことだけに、曹操の思考は向いていた。

 

「豫州での滞陣、短くて半年はかかりそうだな。場合によっては、一年いることになるかもしれん」

 

 予測を聞かされた(りん)真直(まあち)の二人が、首肯している。

 桂花(けいふぁ)は一旦沛国にまでもどり、各地に兵糧を行き渡らせるべく奔走している。これからは、豫州に加えて徐州にも気を配る必要があるのだ。各方面軍の責任者を集め、輸送と報告の手順を取り決めておく。戦闘が激化してからでは、できることではなかった。

 

「戦の長期化に備えて、軍屯の準備に取りかからせております。わが君の許諾さえいただければ、実行はすぐにでも」

「任せる、稟。屯田については、朱里(しゅり)と相談しながら行ってくれ。開墾に関する知識も、あの子はかなり蓄えているようだ」

「御意です。それにしても、お二人の関係がよくなってほんとうによかった。私も、多少は気を揉んだのですからね?」

「心配をかけたようだな。だが、もう平気だ」

 

 稟の口調が軽い。体調面での不安がなくなったからなのだろう。

 

「主さまもお帰りになったことですし、孫堅との戦もこれからが本番になりそうですね。しかし、下手に動くと虎の牙にかかりかねません。後方の撹乱は、絶えず行うべきだと存じますが」

「劉表の旧臣、あるいは山越でも煽ってみるか。汝南を奪取しきれずとも、潁川だけはなんとかしておきたい」

「ならば、益州にも一応誘いをかけてみましょうか。同族の劉表が追われたことを、州牧の劉璋も気にかけているはずですから。軍勢の派遣までいかなかったとしても、反孫堅の動きが起こるだけでもあちらは警戒するしかなくなりますし」

「真直も、意外と悪いことを考える。だが、許可しよう。当面の間、自由にやってみるのだな」

「ぎょ、御意ですっ! ご期待に添えるよう、精一杯がんばりますので!」

 

 裏返った声で答える真直に、曹操が笑いかけている。

 あの孫堅のことだから、どこかで決戦を挑んでくると考えて間違いなかった。出来得るかぎり、孫策が勢いを盛り返す前に孫堅を退けたい。再度二方面から攻められるような状況は、なるべくなら避けたかった。

 

「話が逸れてしまいますが、(れん)が寂しそうにしていましたよ。愛馬とも離れているのが、余計に気持ちをそうさせているのでしょうね。華雄、甘寧との緒戦でも、呂布軍の活躍は見事でした。ゆっくりお会いになるくらい、してやるべきなのかもしれません。調練も終えていますし、この時間だとたぶん近くの川にいるのではないかと」

「ははっ。まるで朱里たちのお姉さんのようではないか、稟。だが、承知した。愛紗(あいしゃ)を連れて、様子を見に行ってみるとしよう」

「放っておけなくなるのですよ、あの子たちを見ていると。いじらしいではありませんか、どちらも」

 

 二人と別れ、曹操は愛紗を呼び寄せた。

 徐州に残すつもりをしていたのだが、愛紗は律儀にも直接会って赤兎を返すことを望んだのである。それならば、と手を挙げたのが香風(しゃんふー)だった。文武に長けた香風ならば、桃香(とうか)の手助けになることは確実だった。それに、鈴々(りんりん)との相性のよさもある。香風は、徐州軍とのつなぎとして派遣するには最適な将だった。

 

「お呼びでしょうか、兄上」

「恋のところへ行く。ついてくるだろう、愛紗?」

「ええ、もちろんです。赤兎も、早く主人のもとに帰りたいでしょうし。私も、恋には礼を申さねばなりません」

 

 愛紗が即答する。それだけ、返礼は優先するべき事柄なのだろう。

 歩いてすぐの川に行っているらしいから、赤兎を曳く愛紗を連れて徒歩で向かった。きれいな流れで、身体を癒すにはちょうどよさそうな場所だった。

 二人して、恋の姿を捜した。気配を感じることができるのもしれないと思い、なんとなく赤兎が頭を向けるほうに進んでみる。

 

「むう……。まさかとは思いましたが、ほんとうに恋を見つけてしまうとは。赤兎よ、おまえは一体なんなのだ?」

 

 岩陰から、恋の頭だけが見えている。愛紗に言われて、赤兎はちょっと誇らしそうだった。

 声をかけながら、近づいていく。振り向く恋。水浴びの途中だったのか、衣服はすべて川原に投げ捨てられている。

 調練のあとだけに、土埃を洗い落としたかったのかもしれない。こちらの姿に気づいて、恋が小走りに駈けてくる。小動物のようなかわいさがあり、飛び出した二本の頭髪が無造作に揺れている。

 

「んっ……。おかえりなさい、一刀。愛紗も、ちゃんともどってきてくれた。赤兎も、元気そう」

「ああ、赤兎には随分と世話になった……ってそうではなくてだな!?」

「……? どうしたの、愛紗。変な虫に、どこかで足でもかまれたりした?」

 

 愛紗が赤面している意味がわからず、恋は小首をかしげるだけだった。

 どうせ、身体の隅々まで知っている仲なのである。今さら、恥ずかしがるようなことは少しもなかった。

 鍛え上げられた肉体。その上を、植物を模した刺青が走っている。ちょうどよくふくらんだ乳房。女性らしい丸みを帯びた尻。

 芸術的ですらある美しさを備えていて、見る者の眼を釘付けにするのである。無骨な得物でも、磨き上げればやがて神々しさが宿ることがある。武人の肉体にも、それと同じことが言えるのかもしれない。その事実を最もよく体現しているのが、恋なのではないか、と曹操は思う。

 

「ああ、兄上もなにか言ってやってください! どうして、平然とされているのですか!」

「ン……、そうだな。何度見ても飽きることのない、美しい身体だ。華雄は、なかなかに手強かったと聞く。怪我など、していないだろうな?」

「ありがとう、心配してくれて。でも、恋は平気。華雄は強かったけど、一刀との約束があるかぎり敗けたりしない」

 

 視線ではなく、自分の言葉に恋は顔を赤らめている。

 俯いた頭に手を伸ばし、軽く撫でた。水を被る前だったようで、陽射しを浴びた髪はやわらかなままだった。

 恥ずかしそうに小さく笑う恋。しばらく時間をつぶすつもりでいるのか、赤兎は地面の草を自由に食んでいる。

 

「こほん。あ、兄上は、みなといつもこのように触れ合っておられるのですか? で、でしたら、私も努力して慣れようと思います。すぐにとは、いかないかもしれませんが」

「……兄上? 一刀は恋のご主人様。だけど旦那さまでもあって、お兄ちゃんでもあったりする?」

 

 不思議そうに上目遣いでこちらを見ながら、恋が身体を寄せてくる。濡れた褐色の肌が、いかにも瑞々しい。

 つんと上を向いた乳房が、押し当てられている。ちょっとした期待。雰囲気の変化を察したのか、愛紗がまた表情をかたくしている。

 

「一緒に、水浴びの続きがしたい。だめ、一刀?」

「恋のお願いを、どうして断れようか。俺もこちらに着いたばかりで、身体を清めたいと思っていたところだ。愛紗も、そうだろう?」

「わ、私ですかっ!? やっ、しかしですね……」

「愛紗は、だめ? 恋たちと、水浴びしたくない?」

 

 唇を噛み、愛紗が葛藤にふるえている。

 あれだけ純真な瞳を向けられて、はねつけることなどできるはずがなかった。恋にあるのは真っ直ぐな好意だけで、邪な下心など少しもないのだ。

 考えに考え、ついには愛紗が折れた。それでも、脱衣を見られるのはやはり恥ずかしいらしい。先に着物を脱ぎ捨て、恋に手を引かれて川に入った。

 緩やかな流れが、肌に心地いい。一度潜った恋が、全身ずぶ濡れになってあらわれる。見ていると、自然と笑みがこぼれた。

 

「お、お待たせいたしました。んっ……、少し冷たいですね」

「浸かっていたら、すぐに慣れる。……愛紗は、結構ばいんばいん」

「あ、あまり見ないでくれ。その、緊張のしすぎで、頭がどうにかなってしまいそうなのだ」

 

 愛紗のほどかれた黒髪が、川風を受けて流麗にそよいでいる。

 ほんのりと赤く染まった白い肌。細い腕一本だけでは、どうしたって豊かな乳房を隠し切ることなどできはしない。秘部にしてもそれは同じで、艶のある陰毛が手の隙間から見え隠れしている。

 

「……愛紗は、恥ずかしがり屋さん?」

「恋が、堂々とし過ぎているだけだ。だって、兄上がすぐそばにおられるのだぞ? それに、んっ……」

 

 縮こまりながら、愛紗が曹操の下腹部に視線を向けている。

 さらけ出された男根。隆々と立ち上がっていて、言い訳などできない程度に臨戦態勢をつくってしまっている。

 美女二人の裸体を前に、勃起するなというほうが無理な話なのである。このままなにもなければ、別にそれでもよかった。

 恋と戯れるのに、隠し事などするべきではない。ただ、それだけのことなのである。

 

「一刀のちんちんがおっきくなってるから、愛紗は恥ずかしい? 小さくなったら、平気になる?」

「ちょっ……。恋、なにを……?」

 

 瞬時に、恋が背後に回り込んでくる。穏やかな体温。全身を、密着させているのだろう。

 やわらかな乳房。むっちりとした腿。そして、手は猛り狂う男根をがっちりと握っている。

 加減の効いた手淫。根本から竿先まで、慈しむように恋が撫でてくる。言うまでもなく、男根の硬度が余計に増していく。眼の前で突如はじまった痴態に、愛紗の混乱はいっそう強まっているようだった。それでも、視線を外せない。というより、男根を包む恋の手を、食い入るように見つめているのか。

 

「にちゅっ、にちゅってされるのが一刀は好き。せーえきびゅって出したら、ちんちんも少しは小さくなる。そしたら、愛紗も一安心」

「あ、ああっ……。恋の手が、あんなにもいやらしく兄上の逸物を擦って」

 

 夢中になる対象が生まれたことで、愛紗の守りが緩くなっている。

 身体の曲線はほとんど観察できるようになっていて、それが男根の昂揚につながっているのだ。

 

「見ているだけでいいのか、愛紗? 期待しているのだがな、俺は」

「んくっ……。私にも加われと、そうおっしゃられるのですか、兄上は」

「そうだ。こうして立っていると、少し冷える。おまえの身体で、あたためてくれないか?」

「んっ、御意です。ご命令とあらば、大人しく従うほかありません」

 

 のろのろと、愛紗が歩み寄ってくる。

 かたくなな心を、命令というかたちで強引に引き寄せる。そうされることを、愛紗が望んでいると思ったからだ。

 前後を豊満な女体に挟まれ、昂りはいよいよ最高潮に達しようとしていた。遠慮がちに当てられる愛紗の乳房。男根に、都合十本の指が絡まっている。亀頭の先。とうに、我慢汁であふれていた。それを恋が塗り拡げ、全体を潤滑させていく。

 

「逸物からのねばねばが、こんなに……。んっ……。ただしごいているだけだというのに、どきどきしてしまう」

「一刀のだから、きっとそうなる。恋も、ちんちん擦ってるとお腹の奥がきゅうってするから。愛紗も、同じ?」

「そう、なのかもしれないな。兄上の熱が手のひらから伝わって、私の理性をことごとく塗り替えようとするのだ。このような場所で、淫らなことをしてもいい。愛するお方となら、なにも問題ないだろうとな」

「ふふっ。恋も、一刀が好き。ぴたってくっついてると、すごく安心できる」

 

 言いながら、恋の指が敏感な雁首を容赦なく責め立てる。驚異的な成長だった。愛紗が緩めに根本をしごいている分、刺激はより強く感じられる。

 自分の反応。そして、愛紗の動き。その両方を眼で確認することなく、恋は自在に快楽を与えてくる。

 

「気持ちいいのですか、兄上? 先端のどろどろ、すごいことになっています。んっ、むっ……。こうして、唾液を垂らさなくても、まったく支障がないくらいに」

 

 愛紗の唾液が、男根に垂れ落ちる。互いの粘液が入り混じり、興奮が高まっていく。

 恋の動きを見て握り込む加減がわかってきたのか、手淫のやり方が滑らかになっている。恥ずかしがっている余裕など、すでになくなっているのだろう。前後から押し当てられるやわらかな感触。愛紗の切なそうな視線が、たまらなく情欲をかき立てる。

 

「ちんちん、すごく熱い。それに、先っぽお汁でぐちゅぐちゅになってて」

「私も、どきどきが止まりません。こんな野外でしている以上、誰かに見られてしまうかもしれない。そう思うと、ずっと興奮してしまうのです」

 

 はじめての経験を、愛紗は忘れられないでいるのだろう。今度は、室内でじっくり愛してやるべきなのかもしれない。愉しみ方は、数多く知っておくべきだった。

 頭の中が沸騰しかかっている。このまま射精させるつもりでいるのだろう。亀頭を刺激する恋の手つきが、明確に激しくなっているのだ。

 

「ああ、っく……。最後は、二人の胸でしてくれるか。恋の顔が見えないまま終わるのは、少し寂しい」

「んっ、わかった……。一刀は、おっぱいでされるのも大好き」

 

 背中にあった熱が消えていく。

 しゃがんだ恋の先導に従って、同様の体勢となった愛紗が乳房を手で持ち上げている。魅惑的な四つの果実。密着した壁を割って、限界までふくらんだ男根を差し込んだ。

 包まれている。まさしく、そういった感覚なのである。腟内とはまた違う圧迫感。時折擦れる乳頭の刺激が、新しい快楽を生み出していく。

 

「んっ、あっ、ふあっ……♡ 兄上の逸物が、胸の中で暴れて……。んくっ、んんっ……。なんだか、こちらまで感じてしまいます」

「ぬるぬるのちんちん、とっても気持ちいい。それに、愛紗のおっぱいもすごくふかふか」

「あっ……。ちょ、ちょっと恋!?」

 

 乳房を操り、恋は貪欲に快楽を得ようとする。それによって男根への刺激に変化が生じ、甘美な痺れが足元をぐらつかせた。

 分泌される我慢汁が愛液のような役割を果たし、二人の乳房の中を極上の空間へと仕立てていく。突き出す腰。止まらなかった。

 柔軟に馴染む乳肉をかき分け、ひたすらに快楽を貪った。

 

「愛紗……。んむっ、ちゅっ、はむっ……」

「ああ、んっ……。恋の唇、やわらかいな。こうしていると、胸だけでなく頭まで蕩けてしまいそうになる。」

 

 昂りきった感情。少しでも発散したくて、恋と愛紗は口を吸い合っているのか。

 唇の間からこぼれた唾液が、胸の谷間へと落ちていく。混ざり合う。こみ上げてくる射精の感覚が、煮えたぎる精液を押し出そうとしているのか。

 

「んっ、あむっ、はむっ……♡ ちゅっ、あんっ、んふっ……」

「はふっ、あっ、んんっ……。恋、もっと……」

 

 限界。すごそこまで来ているようだった。

 乳肉を荒々しく擦り上げ、快感を頂点まで高めていく。

 じゅっ、じゅちゅっ、じゅずっ。引きずる粘液。淫靡な音が、静かな川面に響いている。

 

「いくぞ、二人とも」

「ふぁい、あにうぇ……♡ んりゅっ、ちゅばっ、はむっ」

「ちゅっ、んっ。きへ、んむっ、かずとっ……♡」

 

 腰を強く突き出し、乳肉の中で亀頭を爆ぜさせた。

 濁流。谷あいからあふれ、二人の身体を汚している。ねっとりとした中の感触がたまらない。生殖のためではなく、純粋に快楽を得るためだけの行為なのである。だからこそ、得難い心地よさがある。ふるえは、まだ止まりそうになかった。

 

「あっ、すごい……。兄上の精液が、胸の中であふれて」

「一刀のちんちん、まだびくびくって射精してる。んっ、んあっ……♡ 水の中にいるのに、あったかい。一刀の匂い、とっても濃厚」

 

 指でたまった精液をすくい、恋が舐めはじめた。

 おそらく味がよくない白濁を、さも旨そうに食し続けているのである。見ていて我慢ができなくなったのか、愛紗も同じように粘液を指で絡め取る。ちょっと歪む表情。それでも、健気に何度も口に運んでいく。理性の箍が外れているから、できることだった。

 

 

 脱力するように、並んで川の中に座り込んだ。

 火照った身体に、水の冷たさがちょうどいい。手についた粘り気がなかなか取れないようで、恋はしきりに指を擦り合わせていた。

 身体を洗うのは、もうしばらく休んでからでいい。今は、充足した気持ちの余韻を味わっていたかった。

 

「……ねばねば、全然取れない。一刀のは、相変わらずどろっどろ」

「ははっ。あれだけ手を使って舐めていたのだから、仕方があるまい。しかし、すっきりした。身体だけでなく、心もな」

 

 なにも言わずに、恋が頭を右肩に預けてくる。指先はいじったままで、視線も合わせようとはしなかった。

 

「わ、私も、失礼してもよろしいのでしょうか……?」

「遠慮など不要だ、愛紗。華侖(かろん)が言っていただろう。俺とおまえは、もう家族なのだとな」

「んっ、えへへ……。兄上に直接そうおっしゃっていただくと、うれしさがこみ上げてきますね。よろしくお願い申し上げます、今後とも」

 

 愛紗の身体を抱き寄せる。思わず洩れる声。川のせせらぎによって、かき消されていく。

 濡れた黒髪。持ち主の心根をあらわすかのように、指先に絡んでいた。

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