※この作品はR-18です。

恋姫異天記~曹操伝~   作:KKS

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三 二人だけの戦場(炎蓮)

 果てしなく続く闇。そんな中を、彷徨っているような感覚だった。

 だが、まだすべてが終わったわけではない。身体の一点。伝わってくる熱が、曹操に覚醒を促しているようだった。

 指先に力を込める。動く。脈動も消えてはいないはずだった。

 首に締め付けられた痛みが残っている。殴りつけられた顔にしても、同じだった。それでも、自分は生きている。痛みが、そのことをはっきり教えてくれているのだと、曹操は思っている。

 重いまぶた。ようやく開け、身体に乗っているなにかを見ようとした。長い髪。愉しむように舞っている。つぎに眼に入ったのは、獲物を喰らう猛獣のごとき光を放つ女の双眸だった。

 

「ようやくのお目覚めか、曹操。あのままとどめを刺してやってもよかったのだが、据え膳食わぬはなんとやらだ。失神しているにも関わらず元気だった、このチンポに感謝しておくのだな。ハッ、ん゛っ、ハハッ……♡」

 

 妖艶さのにじみ出る声。覚醒した意識が、強引に締め上げられるような感覚に襲われている。

 

「んぐっ、ああっ……。好き放題にやってくれたな、孫堅。それとも、人間は一度死を経験すると、こうなってしまうのが普通なのか?」

「さてなあ。そう言う貴様はどうなのだ、曹操? 死の瀬戸際でチンポを搾られる感覚なんぞ、世の中の男ではまず味わえまい」

 

 孫堅の身体。騎乗位になって遠慮なく跳ね回り、下腹部を押し潰そうとしているのか。

 異様なくらい、男根が猛り狂っている。死に瀕した身体が、最後のあがきでいのちを残したがっているのか。鋭すぎるくらいの快感。孫堅の上手さもあるのだろうが、やはりいつもと勝手が違っている。長くは持ちそうにないが、本能がそれを望んでいるのだから仕方がない。

 重たげに垂れ下がった乳房。孫堅が上下するたびに、柔らかそうな肉がどこまでも弾んでいる。鈍痛。自分の視線に気づいたのか、孫堅が勢いよく額を寄せてくる。

 

「やはりいいな、貴様は。その人並み外れた獣欲に対して、少し褒美をやろうではないか。ほら、口を開けろ。んっ、じゅくっ、んむっ……」

 

 長い舌。瞬時に入り込んできて、口内を無遠慮に犯していく。

 この緩急こそが、孫堅という女のおそろしさなのか。激しいが、嫌な感じはまったくしなかった。乾いた血の味。孫堅の唾液で上書きされていく。どくん、と下腹部が脈打ったような気がしていた。

 

「あむっ、りゅぷっ、ふう……。フフッ、馬鹿みたいにチンポをでかくしやがって。構わんのだぞ、オレのマンコをこのままぶっ壊してくれても? そうなりゃあ、おのずと貴様の勝ちが見えてくる。んうぅ……、ふふぅ……、んはぁ……♡」

 

 言葉とは裏腹に、孫堅は支配を強めようと全身をより密着させている。

 狩られる側の気持ちとは、こんなものなのか。みっちりと詰まった柔らかな肉。それがあらゆる箇所を拘束していて、まともに身体を動けなくさせているのだ。巧みに揺さぶられる下半身。陰毛が肌に擦れる感覚すら、いまは脳髄を焼こうとする。

 反撃の糸口。どうにか掴まなくては、状況が好転することはなかった。膣肉に埋まる肉槍。鋭利な先端を使うことなく、淫汁で満たされた内部で弄ばれている。

 

「ひとつ、思いついたことがある」

「ほう。チンポを気持ちよく搾られているだけの貴様に、なにができる」

 

 孫堅が暗い笑みを浮かべている。

 熟した肉による甘い締め上げ。精液がせり上がりそうになるが、射精までは許さない。切なさを伴う束縛に晒され、意識がまた朦朧としそうになる。

 

「勝負というか、願掛けの真似事のようなものだ。これから一発おまえの中で放ち、子ができるか試してみるというのはどうかな? 孕ませられれば、俺の勝ち。つぎなる戦においても、俺が必ずや勝ちを拾う」

 

 艶かしく動いていた腰が止まる。

 顔に浮かんでいるのは呆れ。それとも、驚愕なのか。

 この場面で自分にできることなど、ほかにないと思った。焦らされたままの男根が熱い。中にいるだけでも、孫堅の膣肉は一定の心地よさを断続的に与えてくる。

 

「ハハッ。それでこそ、曹操孟徳というわけだな。馬鹿馬鹿しい提案だが、面白いじゃねえか。オレと貴様。どちらがこの国の覇者に相応しいか、天にも訊ねてみようってことだな」

「乗るか、孫堅?」

「いいだろう。貴様の特濃汁で、オレのマンコにガキを宿してみな。できなければ、その時は」

 

 強烈な締めつけ。

 あまりの圧迫感に、射精ができないでいる。

 

「オレの子宮に汚ねえ汁を吐き出したければ、もっと愉しませてみろ。ほら、この乳が好きなんだろ? だったら、好きなだけ揉ませてやる」

 

 密着による緊縛がとかれ、腕が自由になっている。

 ほとんど誘導されているようなものだが、構いはしなかった。

 乳肉をつかんだ指に、これでもかと力を入れる。低く唸るような声。子宮の手前で亀頭が擦り潰され、不意に声が洩れそうになる。

 これは情による交わりなどではなく、戦なのだ。

 孫堅の髪が乱れている。突き上げて余裕を乱してやろうかと思ったが、腰の動きで上手くかわされているような状態だった。

 大ぶりな乳房を揉み込み、乳首を捻りあげる。まともな快楽では、満足することなどできないのだろう。孫家一門に流れる血は、戦を重ねるほどに熱く身体を滾らせる。そのことは、以前に経験済みなのだった。

 

「んっ、ああっ、ふふっ……。貴様を勢いで殺さなくてよかったと、心底安堵しているぞ。このチンポは、やはり極上だ。おっ、んんっ、んはあっ……! 大きさもカタチも、おそろしいほどにオレ好みでなぁ……!」

「光栄だな、稀代の女傑にそうまで褒められると。俺に臣従を誓えば、いつでも使わせてやれるのだが。娘ともども、いつか喰らってみたいものだ」

「娘までとは、大きくでるじゃねえか。聞くところによると、貴様は曹家の拾い子だったそうだな。オレのもとに流れついていれば、存分に交わらせてやったものを」

「こればかりは、どうにもならんさ。だが、もしそうなっていたら、俺は今頃干上がっているのではないか?」

「ハハハッ。その程度の男が、オレとここまでやり合えるものか。たとえ養子であっても貴様のような子がいれば、とっくに家督を譲り楽隠居をしていたのだがな。あるいは、さっさとくたばっていれば、策にもその覚悟が生まれていたのかもしれん」

 

 男根を搾りあげながら、孫堅はおかしそうに笑う。

 あり得たかもしれない可能性。「孫」の旗を背負い、天下に向けて咆哮している自分の姿を曹操はちょっと想像してみていた。

 

「ククッ……。貴様さえいなければ、曹家など敵ではなかったはずだ。つくづく、残念なことだとは思わんか?」

「そうとは限らないさ。俺ではなく、別の誰かが曹操として立ちはだかっていたかもしれないだろう? 父に実子が生まれていれば、そうなっていたような気がするのだ。たまたま隙間のできた運命に、俺は入り込むことができている。その程度のことなのだよ、きっと」

「チッ……、年寄りみたいな眼をしやがる」

 

 雑談を切り上げ、孫堅が再び侵略を開始する。

 我慢すれすれにふくらんだ男根。絶妙な刺激で射精を回避させられているようで、快楽が無限に積み重なっていく。

 孫堅の上半身を引き寄せて、唇を貪った。全身のいたるところが熱い。たまりにたまった精液はとっくに煮えたぎっていて、吐き出す場所を求め続けている。

 

「愉しいなぁ、曹操? これが戦よ。オレと貴様のする戦は、こうでなくてはならんのだ」

「ぐっ、んぅ……。それについては、同意しよう。おまえとする戦は、俺も嫌いではない、なっ……!」

「あぐっ、んおぉお……! しかし、それにも終わりが見えてきたようだ。射精したくてたまらんと、貴様のチンポが泣き喚いているではないか」

 

 ぐちゅぐちゅと粘液をかき混ぜる音が響く。

 感極まりそうなのは孫堅も同じで、膣肉の痙攣が小刻みに続いているような状態だった。

 この女を確実に孕ませる。

 それだけを考えて、必死に腰を突き出した。わずかに硬い入口。亀頭がぶつかり、同時に快楽が爆ぜていく。

 気持ちいい。男根を舐めしゃぶる膣肉の動きは見事で、一切の苦しみなしに精液が迸った。

 

「あっ、ああっ、んあっ……ぁあ♡♡♡」

 

 これでもかという勢いで精液を叩き込む。

 次々に起こる脈動によって、子宮内部はすぐにいっぱいに満たされてしまうはずだった。

 

「かっ、はあっ……♡♡♡ んひっ、お゛……んぉお゛っ……♡♡♡」

 

 野性をさらけ出した獣。ぶっつけられた子種を呑み干す孫堅の姿は、そうとしか形容できなかった。

 あるいは、みずから孕みにかかっているのではないか。そう感じてしまうほどに、眼前の女は愉悦を湛えた笑みを浮かべているのだ。

 長い射精。今少し、出し残りがある。包み心地のいい膣肉によって丁寧に搾り出され、曹操は深く息を吐いていた。

 

「はっ……、ハハッ。たまらない量と勢いだな、相変わらず。死にかけたことで、むしろこっちは元気になったのかもしれん。だとすれば、思わぬ収穫だった」

 

 満足そうに腹を撫で、孫堅は腰をゆっくりと動かしている。

 結合部からあふれる精液。肌を流れていくその感触が、たっぷりと中に放ったことを実感させてくれる。あとのことは、天のみぞ知る。ただし、受精の成否に関わらず覇者になるのは自分だという思いが強くなっていた。

 

「麾下たちの驚く顔が愉しみだな、孫堅。今さら、恨み言など申すなよ?」

「言うか、そのようなこと。貴様の子種など、余さず喰い千切ってくれよう。虎の牙は、そのためについている」

 

 歯の輪郭を指でなぞりながら、孫堅が自信ありげに言う。

 

「やってみろ。やれるものならな」

 

 昂揚の落ち着きと一緒に、顔と首に鈍痛がやってくる。

 嵐のようなひと時。胸のあたりに触れる孫堅の指が、やけに優しく感じられた。

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