購入した数冊の書物を手に持ち、朱里は青空の下で背を伸ばしている。ちょっと余計な買い物をしてしまった気もするが、雛里も気になると話していたものが手に入ったのだから、共有すれば無駄にはならないはずだった。
明日には、鄄城に向けて発つ手筈になっている。
春蘭率いる五万の先発隊はすでに沛国を離れていて、自分たちはそれを後から追うようなかたちとなる。
行軍に際して、午後から曹操と軽く打ち合わせをすることになっていた。ただ帰還するのではなく、合間に調練を挟みながら、鄄城を目指すと曹操は話していた。『曹』、『袁』、『劉』。三つの軍旗が並び立つ、せっかくの機会なのである。
各将軍の仲は、間を取り持つ曹操により盤石といえるような状態になっている。それを部隊全体に波及させるためにも、大軍勢での練兵は欠かせなかった。
「あら、朱里ちゃんじゃないの。天気もいいし、散歩でもしているのかしら?」
「こんにちは、燈さん。あはは……。なんというか、時間を持て余してしまいまして。お昼過ぎから一刀さまと会う予定なのですが、早く着きすぎてしまったというか」
たまたま出会った燈に声をかけられ、朱里は恥ずかしそうに俯いている。
刻限に遅れるわけにはいかない。そう思うと、勝手に足が外に向かっていたのである。
かといって、曹操が住まう館の近くでふらふらしていたのでは、まるで不審者そのものになってしまう。なので、時間潰しに店でも見て回ろうとしていたのだが、早速目的を達成してしまい、軽く途方に暮れかけていたのだ。
「ふうん? 理由はとってもかわいらしいものだけれど、なかなかすごい趣味をしているのね、あなたも。なになに。よくわかる房中……」
「はわわ!? そ、そんな大きな声で読まないでくだしゃい!?」
「ええー? 別に、構わないじゃない。愛しいご主人さまのために、お勉強しようとしているのでしょう? だったら、恥ずかしがる必要なんて、どこにもないじゃない」
「あうう……。それは、そうなのかもしれませんが」
燈の視界から隠した書物を、素早く背負った袋の中にしまい込んだ。
自分も大人になったら、このくらいの余裕をまとえるようになるのだろうか、と思うことがある。少し妖艶さを感じさせる風貌。特に大きくふくらんだ乳房などは、憧れでしかなかった。
「うふふ。だめよ、そんなに胸を凝視しては。はっ……。まさか、朱里ちゃんあなた……?」
「なんですか、その疑いの眼は!? ほ、ほんとになんでもありませんから! ただちょっと、いいなぁ……とは思ったりしますけど」
いつまで経っても、燈には敵わない。
手助けをしてくれる姉であり、時には母のような優しさをくれる人だった。
知るほどに、曹操が昔から懇意にしているのが当然だと思えてくる。女性としての魅力だけでなく、燈は領主としても一流なのである。おそらく、曹操もかつてはその姿勢から学んだのではないか。朝廷内部に対する伝手も少なくなく、覇業の仕上げ段階に際して、これ以上ない人材だと言えるのではないか。
「そ、それで、燈さんはこちらでなにを?」
「ふふっ。そんなの、決まっているじゃない。会いに来たのよ、一刀くんにね」
「ああ、なるほど……。燈さんの次が、私だったということですか」
「ええ、そうらしいわね。そうだ、朱里ちゃん。せっかくこうして出会ったのだし、どうせなら一緒に行きましょうか。そうしたほうが、一刀くんだって時間を有意義に使えるだろうし、ね?」
「はわわっ……。その、よろしいのでしょうか。一刀さまとの貴重なお時間に、私が割り込んでしまっても」
燈が顎に指を一本添えて、妖艶にほほえんでみせている。
これから曹操のところに行って、なにをするつもりなのか。仕草を観察しているだけで、なんとなくだが理解できてしまう。
「いいのよ、もっと甘えてくれたって。ほら、娘の喜雨が、ずっとあんな態度でいるでしょう? だから、少し物足りないのかもしれないわね、私も」
「えと……。喜雨さんは、聡明な御方ですから。お母さまには御領主という立場があって、御自身にも農政を司っているという自負がある。それだけに、自然と気持ちに線を引いてしまっているのかもしれませんね。甘えられるものなら、甘えたい。ほんとうは、そう思われているんじゃないでしょうか」
「んー。だったら、いいのだけれど。なら今は、朱里ちゃんで予行練習をさせてちょうだい? うふふ……。あなただって、私のかわいい娘のような存在なのだし」
「あう……。ありがとうございます、燈さん。でしたら、その……」
「善は急げね、朱里ちゃん。さっ、行きましょう」
燈の優しげな手のぬくもり。
右手でそれを感じながら歩く朱里は、気恥ずかしさと嬉しさで、しばらく視線を地面に落とすのだった。
†
他愛もない話をしながら、燈と手をつないだまま曹操の暮らす館を訪れた。
護衛の仕事で来ている凪と挨拶を交わすと、居室はもう目と鼻の先なのである。
これから起こるであろうことを考えて、朱里はちょっと表情を強張らせている。燈が軽く自分に笑いかけてから、部屋の中に向けて声をかけた。返事はすぐにあり、曹操が在室であることがそれでわかる。
「ごきげんよう、一刀くん。私のわがままで、小さなお客さまにも着いてきてもらっているの」
「似合っているな、二人でそうしている姿も。まるで、実の親子のようではないか」
「ふふっ、でしょう? 今度は、雛里ちゃんも誘ってみるのもありかしら。ねっ、朱里ちゃん?」
「は、はいっ。雛里ちゃんも、きっと喜んでくれると思います」
「ははっ。二人のことばかりかわいがっていると、喜雨が今以上にへそを曲げるぞ」
冗談を交えながら、燈が曹操の方へと近づいていく。
ゆっくりと離れていく手。ぬくもりが消えていくのと同時に、ちょっとした寂しさがこみ上げる。
燈と曹操の間にあったわずかな距離が、瞬く間に失せている。寄せられる唇。大人同士の口づけというのを、見せつけられているような気分になる。燈は上背もあるし、無理なく曹操の唇をついばむことが出来ている。そうした部分も、朱里はちょっと羨ましくはあった。
「あむっ、んっ……。ふふっ……。気持ちいいわね、一刀くん」
「いきなりだな、燈。少し、話しておきたいこともあるのだが」
「そんなの、睦みながらでも出来るでしょう? ほら、待っているわよ、朱里ちゃんだって」
額を擦り合わせたまま、燈が視線を向けてくる。
言葉にするまでもなく、心の臓がうるさいくらい高鳴っていた。
「一刀さま、んっ、んぅ……」
燈のようにしてみたくて、つま先立ちになってみる。
どうしたって、曹操の顔には届かない。わかっていても、必死になって背を伸ばした。被った帽子に添えられる手のひら。自分は曹操の軍師で、しかも男女として結ばれているのだ。そうだというのに、胸中にはもどかしさがある。それをぶっつけ、吸い上げてもらいたい。そう思って、身体をかがめる曹操と口づけを交わす。
「はふっ、んあっ。ちゅっ、あむっ、ふむっ……」
「あら。案外情熱的なやり方をするのね、朱里ちゃんは。それとも、そうしてもらえるように、一刀先生がいけない教育を施したのかしら?」
「先生。んっ……。大好きな先生に、私もっとたくさん教わりたいです。れろっ、はっ、んんっ」
誰かに見られているという緊張感が、身体の中で興奮を高めているのか。それに、呼び方を『先生』と変えてみると、いつもより背徳的なことをしている気になってくる。
こんな姿、親友の雛里にすら見せたことがないのである。それでも、夢中になって曹操の唾液を求めてしまう。舌を絡ませ、もっとしてほしいと甘えてしまう。
「かわいい、朱里ちゃん。一刀くんの唇、懸命に欲しがって」
後ろから、燈に抱きしめられている。
曹操との濃厚な口づけ。燈がくれる、母性を含んだやわらかさ。その二つに挟まれ、身体がどこまでも熱くなっていく。
「ふふっ。少し苦しそうね、朱里ちゃん。いいわ、私が楽にしてあげる」
「あむっ、ふちゅっ……。んあっ、燈さん……」
「あなたは、一刀くんだけに集中していればいいの。ねっ、そうでしょう?」
「ふぁい……♡ しぇんしぇい……、あふっ、むっ、んふっ」
思考が蕩けるような感覚。
衣服を脱がす燈の指。優しい中に、熱を呼び覚ますようななにかがあるのか。
胸を直に撫でる両の手。そちらに意識を奪われかけていると、引き戻さんと曹操が音を立てて舌を吸ってくる。
「いけない生徒には、身体を使って教えを刻んでやらねばな。覚悟はできているか、朱里?」
「んっ、ふぁい……。先生のお好きなように、私の身体を弄んでください。どんなことでも、耐えてみせますからぁ」
裸になった燈に抱きかかえられ、寝台の上で曹操が来るのを待つ。
緊張にふるえる肌。同性の燈に撫でられるだけで、敏感に反応を示してしまう。
「わっ……。とっても雄々しいです、先生のおちんちん。また、お顔でずりずりってされたいのですか?」
大きさを見せつけるように、膝立ちになった曹操が男根を顔に擦りつけてくる。
以前、風と一緒に顔で奉仕したことを朱里は思い出していた。あの時も曹操の昂り方はかなりのもので、大量の精液を浴びたことが記憶に新しい。
「それでは、指導になるまい。口を開けてみろ、朱里。なるべく、大きくな」
「はい、先生。んっ……、こうれひょうか?」
「じっとしていろよ。無駄に動くと、苦しくなるだけだ」
唯一着用したままになっている帽子越しに、曹操が頭を撫でてくる。
その感覚に気分をうっとりさせていたところに、男根を口から突き込まれた。唇、そして舌を力で押しのけ、奥深くにまで侵入されてしまっている。苦しい。それなのに、自分の身体はどこかで悦びを感じてしまっている。
「ん゛っ、こふっ、お゛っ、んぐっ」
抽送。長く太い男根によって、時折気道が塞がれてしまっているのか。そのあたりの調整は、曹操にはお手の物らしい。
悶絶ぎりぎりのところで太いものが引き抜かれていき、また喉奥にまで突っ込まれる。唾液と一緒に濃厚な先走りが直接送り込まれて、腹の部分が熱くなった。自分が頑張って舌を絡ませることを、曹操は望んでいるのではないか。だから、苦しくても必死になって食らいついた。頭が再び撫でられる。どうやら、感じたことは正解だったらしい。
「厳顔から忠告を受けたのだが、廷臣の中にも俺の首を狙う気概のある者がいるようだ。司馬懿というのだが、知っているか」
「もちろん。司馬の八達といえば、界隈では有名人だもの。でも、そうね……。孫堅との決戦、邪魔をされたくはないわよね? いっそのこと、こちらから動いて消してしまいましょうか」
乱雑な抽送を受ける傍ら、朱里は二人の会話に耳を傾けている。
司馬懿。その名を聞くと、どうしてか胸がざわめき立つ。知っている人物ではない。それに、今すぐ曹操の脅威になり得るような感じでもない。
それなのに、この胸にある感覚はなんなのか。
男根に塞がれている口が自由であれば、燈の意見に賛同を示していたはずだった。不要な火種など、本来あるべきではないのだ。徐州を巡る闘いの時は、張邈の野心を利用するかたちで、自分はそれを作り出した。そんな事態など、これからは起きるべきではない。
「んふっ、ごっ、んお゛っ……」
曹操によるひと突きで、思わず意識が飛びかけてしまう。
身体はずっと興奮してきているようで、愛する人に弄されることによる幸福を感じているのだった。
「それには及ばない。ここで司馬懿ひとりを消したところで、後に続く者を生み出すだけだろう。だから、向こうが動くのを待つつもりだ。どうせならば、兵を挙げてくれた方がこちらも対処しやすかろう。それを口実に、朝廷から反対勢力を一掃することも可能になる」
「御意に。調査はしておくけれど、やり方は一刀くんに従うわ」
腰の動きが、少しゆるやかになっている。
大きく張り出した雁首。血管の浮き出した、太い幹。ねっとりと舌を絡ませながら、朱里は鼻で小刻みな呼吸を行っている。
「んぶっ……。れちょっ、むっ、ふむぅ……♡」
汁まみれになった男根が、唇の方に向けて抜けていく。
かなり苦しかったはずなのに、寂寥感があるのはなぜなのか。軽く追いかけるように亀頭に口づけた自分に、曹操がほほえみかけている。
「ふわぁ……。ありがとうございます、先生。おちんちんを使ったお勉強、とてもためになりました」
「うふふ。いい顔をしているわね、朱里ちゃん。んっ……。保護者として、私も先生のおちんちんにお礼をしておこうかしら」
突き出された先端に、燈が唇でしゃぶりついている。滴り落ちる唾液。なんの恥ずかしげもなく立てられる水音。感化されるように、朱里は陰囊に舌を伸ばしていた。
ここに、あの特濃の精液が詰まっているのだ。そう思って、皺のひとつひとつを舌で丁寧に伸ばしていく。技能では燈に勝てる気などしなかったが、曹操を愛する気持ちならば対抗できるはずだった。
「んちゅ、はむ……。んれっ、むっ、ちゅぅうう……」
一息つき、朱里は曹操の顔を見上げている。舌で口の周りを舐め取ると、付着していた陰毛にぶつかった。それを指で剥がし、曹操と笑い合う。
こんな穏やかな日常がいつまでも続けばいい、と思わずにはいられなかった。
「司馬懿の件、私にもお手伝いさせてもらえないでしょうか。なんとなく、その存在が気になってしまうんです。もし戦になっても、先手を取られるようなことにはなりたくありませんので、どうか」
「いいだろう。燈と手を携え、勢力の掌握につとめよ。無論、戦となればおまえを軍師として任ずる。それでいいな、朱里」
「ありがたき幸せです、先生。あっ、えとっ、一刀さま……!」
「ははっ。呼び方など、どうだっていいといつも言っているだろう?」
「ひゃ、ひゃいっ! でしたらその、しばらくは先生と……」
勢いではじめたようなものだが、自分でもその呼び方を気に入ってしまっているらしい。
もう一度『先生』と呼びながら、男根に深く頬を擦りつけた。唾液と先走りが入り混じった汁で、肌が汚される。そんなことですら、今は嬉しかった。
「ねえ、一刀くん。そろそろ、こちらにも」
燈の言葉に、曹操が頷いている。
ちょっと持ち上げられて出来た空間に、曹操が男根を挿し込んだ。身体が近い。それに、耳の後ろからは気持ちよさそうな喘ぎが聞こえている。
自分が挿入されているわけでもないのに、不思議な感覚が収まらなかった。自分越しに、曹操が燈と口づけを交わしている。じっとしている気にはなれなくて、見える部分に構わず吸い付いていた。
「あっ、んんっ、んあっ……! い、いいわよ、一刀くん。おちんちん挿れてもらうのなんて久しぶりなのに、とっても気持ちいい。もっと、ぐりぐりもっとぉ……♡」
曹操と交われば、あの燈ですら淫らさを曝け出して一匹の雌になる。
ある意味、自分だけがそうでないことに朱里は安堵していた。
「はあっ、ああんっ♡ いっ、それいいっ。ぐしょぐしょになったおまんこの奥、もっと突いてちょうだい。一刀くんのおちんちんで、飛んでしまうくらい感じさせて……!」
「いい鳴きっぷりではないか、燈。だが、朱里を忘れてやってはかわいそうだ。そろそろ、交代するぞ」
「ああっ、だめぇ……♡ んっ、ああっ。おちんちん、まだ抜かないでほしいのにぃ……♡」
切なさの宿る声。背中では、燈の高揚をはっきり感じ取れてしまっている。
引き抜いた男根で自分の膣口に狙いをつけ、曹操が腰を押し込む。寝台に上がる前から愛液は染み出していて、太いものを迎える準備は整っていた。
「んはっ、くっ、うあぁああっ♡ せ、先生のおっきなおちんちん来てますぅ……! あ゛っ、ひゃっ、くふぅうう!?」
少しも遠慮のない抽送。喉奥を抉られた時以上の反動が、身体の中に巻き起こっている。
これこそが、曹操が自分を子供扱いしていないという証拠だった。大人同然に肉体で快楽を貪り、思いを交わす。年齢を盾にして交合を渋られていたら、きっと心にわだかまりが出来ていたに違いない。
「幸せそうね、朱里ちゃん。小さいおまんこ必死に拡げて、とってもかわいいわ。ふふっ。あなたのこと、同志としてもっともっと好きになってしまいそう」
「と、燈さん? うあっ……♡ そんな、今おっぱいいじめられたらぁ……♡ 先生におまんこパンパンされながら、後ろから乳首くりくり……♡ 気持ちよすぎて、はっ、お゛ふっ、んくふぅ……!」
文字通り、意識が空を飛びそうになっている。
口で感じていたよりもずっと、男根が熱くなっている。もう少しこの状態が続いたら、簡単に絶頂を迎えてしまうのではないか。そう感じていたところで、身体を埋めていた熱が抜けていってしまう。
「少し休憩しておきなさい、朱里ちゃん。すぐにまた、素敵なおちんちんでいじめてもらえるから……ああっ!」
燈の身体が跳ねている。
背中で感じるやわらかな乳房。申し訳ないくらい潰してしまっているが、それでも消えない豊満さが羨ましい。
「ああっ、んあぁあっ! これ、これ……、やばぃぃい♡ だめっ、そんな押し込むみたいに子宮の入り口責められたら……。あっ、んひぃ……!」
燈のふるえる声。聞いているだけでも、全身がぞくぞくしてしまう。
曹操の顔がゆっくりと近づいてきて、口づけを交わした。それが気持ちよくて、燈の声が段々と遠くなっていく。
「はふっ、んう……。先生、きてください、先生っ……♡」
「わがままな子も、嫌いではない。いくぞ、朱里」
「んふっ、んあぁああっ♡ 先生の勃起しきったおちんちん、おまんこの深くまで突いてきてぇ♡」
前後から去来する荒い吐息。自分の嬌声を聞くことによって、燈はまるで自身が挿入されているように錯覚してしまっているのではないか。
入り口から子宮口まで、余すところなく犯されている。気持ちいい。腰を揺さぶられるたびに、痺れが走るようだった。未熟だった自分の中が、曹操の大きさや太さを受け入れ、かたちを変化させているのだ。そのことがなにより嬉しかった。
最初にした時から比べて、男根を上手く飲み込むことができている。視覚的なことだけなのかもしれないが、つながりが強くなったような気分にもなれている。亀頭に押し上げられて、ちょっと腹にふくらみができている。
いつかは、自分も桂花や風のように。朱里がそんなことを考えてしまうのも、当然の流れだった。
「あんっ、ああっ。一刀くん、もっと、もっとたくさん突いてちょうだい。そこっ、ああっ、くふぅ……っ♡」
「先生ぇ……♡ んあ゛っ、んっ、ひゃふぅ……♡ おちんちん、すごく熱くなって……。あっ、あーっ、あっ♡」
もはや、どちらが挿入してもらっているのかわからなくなってくる。
曹操の体温を、感じ続けていたい。腕を懸命に伸ばして、身体を抱き寄せた。こうなると、ずっと密着しているような状態になる。激しかった抽送が、ねっとりと奥を刺激するように変化している。もう、精液が欲しくて仕方がなくなっていた。たぶん、それは燈も同じなのだと朱里は揺られながら思っていた。
「子種が欲しいのか、二人とも」
囁き。返事をする代わりに、男根全体を甘く締め上げる。
曹操が頷いたような気がしていた。どちらかにだけ射精するなどという、半端な真似をするはずがないと思った。男根がふくらむ。射精の前兆だけは、飛びかかる意識の中でなんとか捉えられている。
「来て、先生♡」
それだけ発するのが精一杯だった。
精液が流し込まれる。これでもかという量で、狭い膣内など一瞬で満杯にされてしまう。
「はっ、うあ゛っ、んあぁあああっ♡♡♡」
曹操に抱きついたまま、思いっきり快楽に染まった声をあげる。
すでに男根は燈の中に向かっていたが、精液による熱量のせいで気づいている暇などありはしなかった。
「きてるぅ……! んお゛っ、んっ、くぅうううう♡ 一刀くんの元気な精液、びちゃびちゃっておまんこの中暴れまわってぇ♡」
自分に負けていないくらい、燈は甲高い声を室内にぶちまけていた。
どれだけ立派な大人であろうが、この快楽には抗えない。絶頂にふるえる膣肉を抉られながら、朱里は別の限界を迎えていた。
出る。出てしまう。白く染まった思考が、粗相を止めることを完全に放棄してしまっている。
「うあっ、あっ、ん゛ぅーっ♡ はっ、はあっ、はあっ……。いっぱい、出ちゃってます。おしっこ、先生と燈さんに見られちゃってるのにぃ……♡♡♡」
解放感が、おかしな方向に向かっている。けれども、今はそんなことを考えている余裕などなかった。
好きな人に組み敷かれながら、失禁することが気持ちいい。現在、朱里の頭にあるのは、そのことだけだった。