※この作品はR-18です。

恋姫異天記~曹操伝~   作:KKS

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十三 甘い嫉妬(栄華)

 絶影を得た夜。居室の扉を遠慮がちにたたかれる音を聞いて、曹操は読んでいた書を閉じた。

 居室周辺には、常に典韋が詰めている。その典韋がすんなり通したかどうかで、自分に近しい者かどうかがわかるのである。扉をゆっくりと開け放つ。立っていたのは、昼間行動をともにしていた曹洪だった。明かりに照らしだされた表情は、わずかに緊張を帯びている。夜更けに、男のもとを訪れる。その意味を、曹洪は知っているはずだった。

 

「どうした、栄華(えいか)。こんな遅くにおまえが訪ねてくるとは、珍しいこともあるものだ」

「お兄さまのお顔を、見ていたくなったのです。それは、いけないことなのでしょうか」

 

 曹洪の唇が、強く結ばれる。鼻先。女体から発せられる華やかな香りに、包まれていった。曹洪の身体を、抱きしめる。自分よりも背が小さいぶん、見上げられるような格好になっていた。

 

「お兄さまったら、ずっと(すい)さんに夢中だったでしょう? それに、絶影にも。わたくしだって、長くお側におりましたのに」

「ははっ。翠だけでなく、絶影にまで妬いていたのか、栄華は」

「だって、仕方がありませんわ。わたくしだって、お兄さまをお慕いする、ひとりの女なのです。こんな気持ちにさせたのは、お兄さまなのですからね?」

「そうか。ならば、さみしい思いをさせただけ、愛してやらねばな」

「あんっ、お兄さま……」

 

 味わうように、唇を吸い上げる。送り込まれた唾液を、曹洪はじっくりと嚥下しているようだった。

 情欲の炎。急速に、大きさを増していった。柔らかな舌が、口内に入り込んで触れ合いを求めている。水音をたてながら吸ってやると、曹洪は心地よさそうに声をもらした。

 

「ふはあっ……。お兄さまとの口づけは、何度しても緊張してしまいます。わたくし、上手にできていますでしょうか?」

「ああ。おまえとこうしていると、俺もたまらなくなってしまうのだよ」

「うれしいです、お兄さま。だったら、わたくしにもっと唾を飲ませてくださいまし……」

「そのくらいの願いであれば、いくらでも叶えてやろう。ほら、栄華」

「あむっ、んくっ、こくっ……。うふふ、お兄さま……♡」

 

 見つめてくる瞳。そこには、淫欲の色が確かに混じっていた。

 口づけによって、男根は着物のなかですっかり張り詰めてしまっている。内腿。弾力のあるそこに硬くなったモノを擦りつけてやると、曹洪は小さく微笑んで見せた。

 

「わざわざ夜更けにくるくらいだ。覚悟は、できているのだろうな?」

「はい、もちろんですわ。わたくしのすべては、お兄さまだけのものなんですから。そうですわね、お兄さま?」

「ふっ、違いない。おまえは俺だけのものだ、栄華。ほかの誰にも、触れさせてなどやるものか」

 

 軽い口づけを交わす。

 緊張は、完全にほどけてしまったのだろう。曹洪が、自ら着物に手をかけた。艶やかに色づいた肌。それが、眼の前であらわになっていく。

 

「ほう、これは」

 

 曹操が、思わす感嘆をもらした。

 従妹の扇情的な格好に、男根はさらに硬度を増していく。

 あらわになったのは、美しい肌だけではなかったのだ。淫靡なつくりをした下着。本来隠すべき部分は、ほとんどさらけ出されてしまっているようなものだった。

 澄んだ色をしている乳頭。それが、穴の開いた下着によっていやらしく強調されている。下腹部に眼を移す。まさしく、男を悦ばせるためだけに存在する構造だな、と曹操は息を呑んだ。薄っすらと生えた陰毛。もう少し下に進めば、魅惑的な三角地帯にまで簡単にたどり着くことができるのである。

 視線だけで、じっくりと女体を犯していく。きっと曹洪も、そうされることを望んでいるのだろう。紅潮していく頬。かすかに開いた口からは、熱い吐息がもれている。

 

沙和(さわ)さんに、教えてもらいましたの。殿方、とくにお兄さまのように色を好まれるお方は、こうした下着をお喜びになると。気に入って、いただけましたでしょうか?」

「嬉しいぞ、栄華。おまえが、俺のためにここまでしてくれたのだからな」

「うふふっ。喜んでいただけで、幸いですわ。さすがにこれを着るかどうか、わたくしだってかなり迷いましたもの。んっ、お兄さま……ぁ♡」

 

 むき出しになっている乳首を、爪の先で弾いてやる。自分に見られて期待が高まっていただけに、強く感じてしまっているのだろう。少々強めに愛撫を加えてやっても、曹洪はそれを喜んで受け入れるのだった。

 ぷっくりとふくらんだ桃色の突起。指でつまんで左右にこね回しながら、腿の間に勃起した男根を差し入れていく。すると、気持ちよさそうに曹洪が喘ぎをもらした。

 しっとりと濡れた女陰。腰を前後させると、吸い付くようにかたちを変えていく。加えて、肌に擦れる陰毛の感触が、気分をより昂ぶらせていった。

 

「これがお兄さまの、お、おちんちんなのですね……。ふあっ、んんっ。とても熱くて、わたくしも感じてしまいますわ♡」

「いやらしい顔をしているな、栄華。なかを、自分でいじったことはあるのか?」

「やあっ……♡ いくらお兄さまといえども、そんなことを教えられるはずがないでしょう?」

 

 いやがる素振りを見せる曹洪。しかし、その程度で許すつもりなど、曹操にはなかった。

 腰の動きを停止させ、乳首だけを徹底して責め立てる。断続的な強い刺激。それでも、快楽は得ているのだと思う。染み出す愛液。男根にしたたるその熱さが、なによりの証拠だった。

 

「んっ、はあっ……。そんな、胸ばかりいじめないでくださいまし、お兄さま♡」

「ならば、俺の問いにこたえてみろ。どうなのだ、栄華」

「は、はいっ。わたくし、したことがあるのです。ひとりで、その」

「続きを、言ってみろ」

 

 感度の高い肉芽を巻き込みながら、割れ目を擦り上げる。待ち望んでいた快感に、曹洪は表情を歪めていた。

 

「んっ、は、はいっ……♡ その、ひとりでするときには、決まってお兄さまのことを思い浮かべてしまうのです。そうしていると、あたまが真っ白になるくらい感じてしまって♡」

「可愛いことを、言ってくれる」

「あふうっ、んあぁあっ……♡ ですが、それは所詮想像でしかありませんでしたわ。現実のお兄さまはずっと熱くて、激しいんですもの。お兄さまにいじめられて、わたくしの身体はこんなにも悦んでしまっているのです。ああっ……。愛しておりますわ、お兄さま♡」

「俺も、気持ちはおまえと同じだ。愛しているぞ、栄華」

「ふあぁあっ、んんっ♡ これ、どきどきが止まらないのです。お兄さまのおちんちんで擦られると、わたくし軽く絶頂し続けているみたいで♡」

「それでは、この先が心配になってきてしまうな。栄華。おまえが耐えきれそうになければ、今夜はこれで終わりにしてもよいのだが」

「だめっ、そんなの、だめにきまっています♡ わたくし、刻みつけていただきたいのです。栄華が、お兄さまのものであるという証を、この身で感じたいのです」

 

 ちょっと泣きそうな顔をして、曹洪が懇願の声をあげた。

 最初から、ここで終わらせるつもりはないのである。曹洪の身体を抱き上げ、寝台の上に寝かせてやる。淫らな部分が、すべて見えてしまっているような格好だった。

 

「見事だな、栄華。ここなど、いやらしく開いてしまっているではないか」

「やあ……♡ そんなに見ないでくださいまし、お兄さま」

「それは、無理な相談だな。それに、栄華は俺のものなのだろう? だったら、その隅々まで観察する権利が、俺にはあるのだよ」

「はうぅ♡ それは、そうかもしれませんが」

 

 覆いかぶさり、唇を吸った。

 膣口は、しとどに濡れている。男根。愛液を先端にまとわせ終えると、曹操は唇を離した。

 

「よいな、栄華」

「んっ……。は、はいっ。くださいませ、お兄さま。わたくしの心は、とうに定まっているのですから」

 

 胸を愛撫しながら、亀頭を膣内に侵入させていく。

 自慰をしたことがあるといっても、それは入り口でだけの話なのだろう。奥深くで得る快楽は、きっと未知のものなのである。それを、一晩かけて掘り起こすのだ。

 男根に、力が込もっていく。真新しい膣内。割り開かれ、拡張されていった。

 

「ああっ、お兄さまがわたくしのなかに♡ んうっ、うあぁああっ……!? さきほどよりも、とても熱を感じさせられて。それに、太さやかたちまで、わかってしまうようですわ♡」

「俺のかたちを、よく覚えておくのだぞ。これから、何度も交わる相手なのだからな」

「はい、お兄さま♡ わたくしのなかで、存分に愉しんでくださいまし。んっ、ふうっ、これっ……すごくてぇ……♡」

 

 破瓜による痛みは、あまり感じていないようだった。きらびやかな印象があろうとも、曹洪には戦場で生きる軍人としての側面もあるのだ。これまで、ともに生き抜いてきたのである。その時点で、並の女とは胆力が違って当然だった。

 

「ははっ。奥まで挿れられて、感じているのだな。すっかりいやらしい子になってしまったな、栄華も」

「だって、こうしてお兄さまに、愛していただいているのですもの。感じてしまうのは、当たり前ですわ♡」

「まだまだ、こんなものではないぞ。少々強く動いても、平気だな?」

「きてくださいまし、お兄さま。お兄さまのたくましいおちんちんで、わたくしのなかをたくさい突いてもらいたいのです♡」

 

 男根が抜ける寸前まで腰を引き、強く打ち付ける。

 濡れそぼった膣肉。一気に突き入れると、その柔軟さをより感じることができてしまうのである。狭い膣奥が、亀頭を甘くしゃぶりあげてくる。曹洪の甘えるような声。それを耳で聞きながら、曹操は満足気に笑みを浮かべた。

 

「いいぞ、栄華。おまえのなかも、俺にえぐられることを欲しているようだ。どうだ、奥は気持ちいいか?」

「ひゃふっ、んっ……♡ そこ、気持ちいいんですの。お腹の奥のところ、お兄さまのおちんちんでずんずんってされると、頭のなかまで熱くなっていくみたいでぇ♡」

「そうか。栄華は、これが好きなのだな」

 

 深部を、連続して突き上げていく。嬌声をもらす曹洪。ひと突きするごとに、感じ方はよくなっているようだった。

 男根を通じて、甘いしびれが全身に拡がっていく。互いの汗と、分泌液。その両方によって、明かりに照らされた曹洪の肌が、怪しく光を放っていた。

 

「お兄さま♡ ン、ああっ、お兄さまっ♡」

 

 うわ言のように、組み敷かれた曹洪が自分のことを呼んでいる。

 交合による昂ぶりが、いっそう強くなったような気がしていた。とろけきった曹洪の頬。そこを愛おしそうに手で撫でながら、曹操は抽送を続けた。

 

「あっ、はあっ♡ はっ、んぅうう、ふあぁああ……♡」

「そろそろかな、栄華」

「ふぁい? お兄しゃま、んあっ、きゅうぅうう……♡」

「よい。おまえは、そのまま快楽を得ることだけに集中していろ。可愛らしく絶頂するさまを、俺が余さず見届けてやる」

 

 いまはただ、快楽だけに溺れていればいい。

 曹洪の思考をさらに白く染め上げるべく、曹操は追い込みをかけていく。響き渡る法悦によがる声。溢れ出た愛液はもはや泡立っており、整えられていた陰毛は、交合による擦れで乱れきってしまっている。

 情欲の熱がふくらんでいく。腰全体に、重さを感じるほどだった。曹洪の身体は、自分の子を孕みたがっているのかもしれない、と曹操は思った。膣肉と子宮口による甘い吸い上げは、ひっきりなしに続いているのだ。

 

「だすぞ栄華。おまえも、イッてしまえ」

「はっ、ひゃわっ♡ ンはあっ、これっ、んぐっ、ひゃふっっっっっ♡♡♡」

 

 最奥に、熱く腫れた亀頭を押し付ける。

 弾け飛ぶ精液。曹洪のなかは、それを貪欲に飲み下していった。吐息がもれる。赤い舌に誘われるように、曹操は口づけていった。強い快楽に支配されて、曹洪は全身をうち震わせている。舌。絡みついている。吸い上げてくる力も、これまでとはまったく違っていた。

 

「んふっ、じゅうぅううう♡♡♡ れろっ、ちゅる、ちゅぱっ♡」

 

 射精は、まだ収まらなかった。

 震える曹洪の身体を押しつぶすかのように、体重をかけていく。敏感になった膣内。男根を、絞り上げにかかっていた。陰のうに溜まった最後の一滴まで、飲み下そうというのか。膣肉による締め上げは、そのくらいのものだった。

 

「ああっ、はあっ……♡ お兄さま、わたくし、いまとっても幸せですの……♡」

「奇遇だな。俺も、そう感じていたのだよ。ン……、栄華」

「うふふっ♡ 今夜のことは、きっと生涯忘れられませんわ。あっ……。お兄さまのおちんちん、わたくしのなかでまたびくって脈打って♡」

「おまえも、まだし足りないのではないか。少なくとも、俺はそうだ」

「わたくしは、お兄さまのものにされてしまったのです。ですから、満足されるまで付き合ってさしあげますわ。それに、わたくしだって♡」

 

 甘えるように、曹洪が膣内をやんわりと締める。それに呼応して、曹操はゆるやかに腰の動きを再開させていった。

 

「はあっ、んっ。このくらいの刺激も、素敵ですわね。お兄さまの優しさを、お腹で直に感じられるようで♡」

 

 労るように、膣内全体を感じさせていく。そこに、さきほどのような激しさはなかった。

 余裕があるのか、曹洪は柔らかく微笑んでいる。抽送で震える胸。そこに、曹操は舌を這わせていった。主張する乳頭を、口に含んで転がしてみる。心に、安らぎが拡がっていくようだった。

 

「あら、ふふっ♡ お兄さまったら、お可愛らしいですわね。どうぞ、わたくしの乳房であれば、気の済むまでお吸いになってくださいまし♡」

 

 温かな手のひらに、頭を撫でつけられている。それも、自分が女にしたばかりの、曹洪の手なのである。そう理解していても母性を感じてしまうのは、男の(さが)とでも言うべきなのだろうか。

 ちょっとしたおかしさがあった。それでも、悪い気はしなかったのである。小さかった頃を思い出すような温もりと、下腹部から昇ってくるじんわりとした甘美なしびれ。それを同時に味わいながら、曹操はしばらく従妹の乳房に甘え続けたのだった。

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