※この作品はR-18です。

恋姫異天記~曹操伝~   作:KKS

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いまさら何言ってるんやって感じですけど、作者の脳内一刀くんは関智一ボイスです。


二十八 絡み合う心(恋、稟、華侖)

 滞陣を続けて、五日になる。

 ほとんど不休でやったおかげで、陣の守りは完成したと言っていい状態に仕上がっていた。

 黄巾軍は抗戦の姿勢こそ示しているものの、士気は低いままだった。精鋭部隊が曹操軍に突き崩されたうえに、兵糧の不足がより深刻なものとなってきているのだろう。曹操軍は逃げる黄巾軍を追うさなか、かなりの量の兵糧を焼き、あるいは接収していたのだ。

 完成した陣屋のなかで、曹操は稟と語らっていた。急ごしらえのものだから、大きさはたかが知れている。それでも、起居と軍議を行うには十分な広さをしている。

 稟は、先日やった戦の疲れがまだ抜けきっていないようだった。負わされた浅手の痕が、数ヶ所腕に見えている。

 

(りん)。ひとりでよく眠れないのであれば、俺のもとにきてもよいのだぞ?」

「なっ!? ご、ご冗談を。同じ寝床に入ったわたしを、一刀殿はどうなされるおつもりなのですか。ふっ、ふふっ。ああっ、一刀殿の熱い吐息が首筋にあたって……。い、いけません、いきなり敏感な場所に触れられては。はあっ、んうっ……♡ わ、わたしは、ああっ、一刀殿っ」

 

 これも、疲れによるものなのだろうか。

 胡床に座ったまま、稟はうわ言をつぶやきながら身を悶えさせている。このままでは、いつぞやのように鼻から血を噴き出してしまうのではないか。

 妄想の世界に浸っている顔だった。早く、こちらに引き戻してやらねば。そう考え、曹操は胡床から身を乗り出した。狙うは、稟の半開きになった唇である。

 

「できたばかりの陣屋を、汚されては困る。それに、妄想などおまえには必要ないはずだが?」

「はっ!? ん、んあっ。一刀殿、だめですっ、んっ、いきなりそんなっ……」

 

 嫌がっているのが口だけだというのは、知っている。

 はじめての時は骨が折れたが、触れ合うことにも段々と慣れてきているようだった。唇の輪郭。そこを舌でなぞってやると、稟は物欲しそうに艶っぽい声をもらす。

 

「か、一刀殿。はうっ、じゅぷっ、んっ♡ だめっ、こんなに激しく舌を吸われては……♡」

「なにが、だめなのだ? それにしても、報告があってここにきたのではないのか、稟は」

「んぐっ!? も、申しわけありません。わたしとしたことが、つい職務の本分を忘れてしまって」

「そんな稟も、嫌いではないのだがな。先だって、紅波(くれは)から荊州のことは聞いている。俺の勘も、少しは冴えていたというわけか」

 

 離れていく唇。その間にたゆたう唾液の糸を、稟は名残惜しそうに眼で追っていた。

 荊州。孫堅が強く欲し、志半ばで散ったはずの土地だった。その勢力図が、にわかに塗り替えられようとしているのだ。劉表か、袁術か。そのどちらかが、荊州を支配することになると、誰しもが考えていたのだった。

 

「んっ、ふう……。孫堅が生きていたというだけでも驚くべき事実ですが、よもや袁術の率いていた手勢を丸ごと手に入れてしまうとは。いますぐにとはいかないにせよ、孫堅は荊州の実権を握ったも同然です」

「ははっ。孫堅には、天運がついているとでも言うべきか。できすぎな気もするが、それもあの御仁の豪胆さあってのことなのだろう。それに劉表は、孫堅がおそろしくなって襄陽を捨てたと聞いたぞ。これではもう、戦になるまい」

 

 孫堅が、生きていた。生きて、再度荊州にて気炎を上げているのだ。

 天運など、孫堅は信じようとしないだろう。あるのは、おのれの磨いてきた剣だけだった。そうして袁術を人質同然のものとし、孫家の軍勢を瞬時に数万としてみせたのだ。

 ぶつかる日は、そう遠くないのではないか。曹操が、感じていることだった。孫家は、間違いなく大きくなる。抗するためには、青州黄巾軍をうまく下すことだった。それには、いま少し締め上げてみる必要がある。長くても、数ヶ月。決着は、なるべく早くつけることだった。

 

「わたしの思い違いなのでしょうか。今後脅威となる可能性の高い相手の生存を、我が君は喜んでおられるように思えてしまうのですが」

「そう睨むな、稟。孫堅とは、知らぬ仲ではないのでな。江東の狂虎。そうあだ名される通り、閨であっても俺を喰らおうとしてきたほどの女なのだ。気にならない、と言えば嘘になる」

「はあ……。我が君のほうこそ、桂花(けいふぁ)が普段口汚く罵っている通りのお方なのかもしれません。ほんとうに、どこまで種をばら撒かれるおつもりなのですか」

「ふっ、そう毒づくな。噂をされて、桂花がくしゃみでもしたらどうする」

 

 稟が、だらりと肩を落としている。

 孫家には、優れた将も多く在籍している。当人も豪放磊落であり、時にしたたかでもあるのだ。

 そんな孫堅であるがゆえに、劉表の麾下を帰順させることを狙うはずである。

 黄祖は討たれて久しいが、残ったなかにも能力のある者がいないわけではなかった。荊州統一と、さらなる未来への布石。それを考えていない、孫堅ではないはずだった。

 

「少し、外を出歩いてこようと思う。絶影も、つながれたままでは面白くあるまい」

「わたしも、ご同行いたします。それと、護衛として誰かをお連れください。孫堅と同じ轍を、一刀殿に踏ませるわけにはいきませんので」

「わかっている。ははっ。俺も、そのくらいは考えているさ」

「な、なんですか、その視線は? 我が君の身を案じるのは、臣下としては当然の行いなんですから」

 

 そっぽを向いてしまった横顔。

 ちょっとした、照れのようなものがあるのだろう。そんな稟の反応を愉しみながら、曹操は機嫌よく絶影のもとに向かうのだった。

 

 

 絶影をゆっくりと駆けさせる。

 とどまっている時間が長くなるほど、馬は走らなくなってしまうのである。それを防ぐためにも、時々こうして外に出してやる必要があるのだった。

 ついてきている馬には、華侖が乗っている。滞陣で鬱憤がたまっていたのか、いつになく元気な声が響いていた。

 

「いいっすねえ、稟。あたしも、そんな風に一刀っちのうしろに乗ってみたいっす」

「それでは、護衛になりませんから。ほら、しっかりと見張っていてくださいよ、華侖(かろん)

「うーん、わかったっす。でも、今度ならいいっすよね、一刀っち?」

 

 華侖の問いかけに、曹操はうなずいてみせた。

 張っている陣の付近に、小川が流れているのを知っている。周囲の地形は、入念に調査させているのだ。伏兵の潜めそうな場所。それに、進軍に使えそうな道は、特に頭に入れておく必要があったのである。

 戦続きで、絶影にも無理をさせることが多かった。それで、今日は川で身体の汚れを洗い落としてやろう、と曹操は思い立ったのである。

 

「川、冷たくって気持ちよさそうっすね。ねっ、せっかくだし脱いでもいいっすか、一刀っち?」

 

 水面。陽の光を受けて、きらめいている。

 華侖が裸になりたくなるのも、無理はない。稟は確実に反対するのだろうが、少しくらい羽根を伸ばしても構わないだろう、と曹操は思っている。

 川下のほうから、馬蹄の音が聞こえてくる。複数ではない。身構えそうになった稟をなだめて、曹操は馬上で背を伸ばした。見えてきたのは、燃え立つような赤い馬体。乗っているのは、恋だった。

 

「……あっ。一刀、また会った」

 

 恋の手は、どちらも空である。となれば、自分たちのように馬を駆けさせたくなっただけなのか。

 右手を差し上げながら、曹操は絶影を近づけさせていく。小さないななき。恋の乗馬のことを、意識してしまっているのだろう。絶影は、珍しく気が立っているようだった。

 

「どこかに行くのか、(れん)も?」

「……んっ。赤兎を、川で遊ばせてあげようと思ってた。そしたら、一刀がいた」

「そうか。俺たちも、おまえと似たようなものでな。どうせなら、一緒に参ろう」

「うん。恋も、一刀たちと一緒に行く。ひとりより、そっちのほうが愉しそう。赤兎も、お友達ができて嬉しそうだから」

「そうなのか? 絶影は、その赤兎に対抗意識を燃やしているようだが」

「普通の馬なら、赤兎にそんなことしたりしない。やろうと思っても、できないから。それに、ほら」

 

 恋にならって、曹操は顔を下に向けてみた。

 絶影と赤兎。つい先ほどまで睨み合っていた二頭が、首を擦り合わせているのである。互いに、認めあったと言うことなのか。それを見て、恋は優しげにほほえんでいる。

 

「恋は、馬のことをよくわかっているのですね。強き者はそれゆえに、時に孤独を引き寄せてしまう場合がある。その孤独を癒せるのは、同じ境地に立てる者だけなのかもしれません。絶影と赤兎は、どちらも常ならぬ気迫を有していますから、互いのことをわかりあえたのでしょうね」

「稟の言ってることは、難しくてよくわからないっす。どっちも、気が合いそうな友だちを見つけられて喜んでる。それで、いいんじゃないっすか?」

「……ん。華侖と、……それに稟?」

「ようやく覚えてもらえたようで、安心しましたよ。一刀殿のことだけは、すぐに記憶してしまうのですから、恋は」

「一刀のことは、前から知ってたから。……ほかのみんなのことも、覚えられるようにがんばる」

「毒気を抜かれるとは、このことを言うのでしょうね、一刀殿。どうにも、想像していた飛将軍とは印象が違いすぎて、調子を狂わされてしまうようなのです」

 

 ため息をつく稟。

 それを見て、恋が小首をかしげている。意味を理解していない場合に見られる、仕草だった。

 

「行こう、一刀。もう少し奥まで進むと、あったかくなってる場所がある。そっちで洗ってあげたほうが、赤兎も喜んでくれるから」

「あったかい? もしや、湯でも湧いて出ているのか。恋は、なんでもよく知っているのだな」

「……そんなこと、ない。赤兎とお散歩してて、たまたま見つけただけだから」

 

 照れくさそうに、恋は顔を下に向けてしまう。

 こんな朴訥としている少女が、戦場では他を寄せ付けない鬼神となるのである。それだけ、戦とはひとを変えてしまうものなのか。自分の視線が気になったのだろう。恋の大きな瞳が、じっとこちらを見据えている。

 なんでもない、と曹操は首を振った。恋は、目的地まで先導するつもりなのだろう。赤兎の影を追うように、曹操は絶影を駆けさせていく。

 

「この匂い。なるほど、確かに温泉のようですね。ですが、ほんとうに湧いているとは」

「稟は、信じてなかった?」

「そ、そんな顔をされると、困ってしまうではありませんか。まったく、風とは違った意味で、わたしは恋が得意ではないのかもしれません」

「……んっ。稟は、恋のことが……あんまり好きじゃない?」

「だから、違いますってば!? むむむ……。わたしは、いったいどうすれば」

 

 温泉の放つ独特の臭気。それが、あたりに漂っている。

 館でも、数日に一度は湯を湧かし、身体を清めるのが普通だった。汚れが蓄積すれば、それだけ不調を招きやすくなる。それに、湯に浸かった時の心地よさというのには、抗いがたいものがあるのだ。

 

「そんなの、ごちゃごちゃ言ってないで、裸になっちゃえば全部解決するんじゃないっすか!」

 

 磨き抜かれた早業である。

 衣服を川原に脱ぎ捨てると、華侖は波を立てて川のなかに入っていく。稟は唖然としているが、華侖の愉しそうな声を聞いて、恋は表情を弛緩させているくらいだった。

 温泉を含ませた藁束で、絶影の馬体を擦っていく。そうされるのが、きっと気持ちいいのだろう。穏やかにしているのは、赤兎も同じだった。

 慣れているだけあって、恋は手際がいい。脚を川に浸して、稟も絶影を洗うのを手伝ってくれている。

 

「……ん、しょ。赤兎、ちょっと絶影と遊んでて。恋も、身体をきれいにする」

「ななっ!? どうして、そこで恋まで服を脱いでしまうのですか!? ここには、一刀殿だっておられるというのに……」

「服を着たままだと、お風呂に入れない。稟は、変なことを言う」

「いや、ええっと……。ですが、なにもいま入らなくったって」

「……? 稟は、裸を見るのが恥ずかしい? 一刀は、なんともなさそうだから」

 

 一糸まとわぬ恋の肢体が、眼の前にあった。

 なんともない、と言われればそうではなかった。褐色に近い肌。その上に、なにか植物を模したような刺青が走っている。

 鍛え上げられた肉体。それでも、女としての豊かさは間違いなく残っている。

 思わず、輪郭を眼で追ってしまう。揉み心地のよさそうな乳房。薄い陰毛によって隠された恥丘。そのどれもが、曹操を魅力してやまなかった。

 見ているだけでも、身体の芯が熱くなっていく。そんな美しさを、恋は備えているのだ。抗いがたい情動。奥深くから、押し寄せてくるようだった。そして、自分が猛りかけていることに、恋はきっと気づいていないのだろう。

 

「よもや、稟が言い負かされてしまうとはな。恋の言っていることは、至極当然ではないか。どうして、服を着ていて風呂に入れようか」

「ちょっと、一刀殿までっ!?」

 

 川原にあがると、曹操はすぐに服を脱ぎはじめた。

 下腹部にずっしりとした重みを感じてしまうのは、疲労のせいなのだろうか。血の巡りは、悪くないようだった。期待に震える男根は、すでに臨戦態勢となっている。

 

「一刀のちんちん、でてきた。ちょっと、おっきくなってる?」

「恋の奔放さに、あてられてしまっているのかもな。俺も、歯止めがきかなくなるやもしれぬ」

 

 勃起しつつある男根を、恋がまじまじと見つめている。

 知らないなりに、興味があるのだろうか。好奇に輝く瞳が、愛くるしかった。

 

「渋っていないで、おまえも裸になってしまえばよいのだ、稟。温泉につかると、傷の治りもよくなると聞く。それに仲を深めたいのであれば、裸での付き合いが一番なのではないかな」

「わ、我が君は、またそうやって無理を押し通してしまおうとされるのですから……」

「恋も、みんなと一緒にお風呂に入ってみたい。稟は、したくない?」

「わ、わかりました! ……なります。なれば、いいんでしょう? 見ていなさい、恋。そのくらいの度胸、わたしにだってありますとも」

 

 恋の懇願が、最後のひと押しになったらしい。

 確かに、あんな無垢な請われ方をされては断れるものではなかった。こちらの視線を気にしつつも、稟が肌を露出させていく。腹をくくったからには、髪まで洗ってしまうつもりのようだった。

 ほどかれていく長髪。その姿でいると、厳粛だった雰囲気が、少し柔らかくなるような気がしていた。眼鏡を外していることも、多少は影響しているのかもしれない。

 

「んふふー。気持ちいいっすねぇ、一刀っち。お湯も、ちょっとぬるぬるしてて不思議な感じっす」

「この滑りが、肌によいそうだ。栄華(えいか)あたりが温泉の存在を知れば、湯を持ち帰ろうなどと言い出すかもしれんな」

「ふうん。一刀っちは、物知りっすねえ。でも、あたしは一刀っちとこうしてるのが一番気持ちいいっす。ほかの場所だと、こんなことなかなかしてもらえないっすから♡」

 

 華侖を抱くようなかたちで、曹操は川のなかに腰を下ろしていた。

 胸の下あたりにまで、湯の温かさを感じることができている。湯の感触が心地いいのか、最初嫌がっていた稟も、いまでは身体を伸ばして愉しんでいるくらいなのである。

 恋が無遠慮に身体を近づけてくる。この前、張遼としていたことを思い出しているのかもしれない。あの時と違って、いまは裸なのである。それに、感じているのは、乳房の柔らかさだけではなかった。恋が、不思議そうに頭をひねっている。乳頭が腕に擦れて、知らないままに感じてしまっているのだろう。伝わってくる突起の感触が、男根にさらなる力を与えていく。

 赤兎と絶影の二頭は、自分たちのいるべき場所を心得ている。だから、わざわざつなぎ止めておく必要はなかった。どちらも、賢い馬なのである。

 

「んんっ、んふふっ……♡ 一刀っちのおちんちん、どんどんおっきくなってるっす♡ んっ……♡ たしか、柳琳はこうして」

「ははっ。勉強熱心なのだな、華侖は」

 

 どこかで、自分と曹純が交わっているのを見ていたらしい。

 快楽の素晴らしさを、華侖は知ってしまっている。教え込んだのは、自分の指だった。擦れ合う肌。もどかしい感覚が、伝わってくるようだった。

 

「一刀、華侖となにかしてる? 華侖、ちょっと苦しそう」

「心配はいらん。華侖は、したくてそうしているだけなのだよ」

「んうっ……? 一刀殿、いったいなにを」

 

 左右から見つめられながら、華侖は懸命にみずからの秘所をこじ開けていく。

 ぬるりとした感触。湯によるものだけではないはずだった。真新しい膣内。そこに、男根の先が迎えられている。切ない吐息。挿れやすいように身体を支えてやると、華侖はちょっと恥ずかしそうに笑みをのぞかせた。

 亀頭が、腹の奥を押し上げている。華侖が、女になった瞬間だった。そうしたのは、自分なのである。悦びは、やはり大きかった。

 

「はっ……? おふたりとも、まさかこんなところで!?」

「んへへぇ♡ これ、すごいっすねえ♡ 柳琳が夢中になっちゃうのも、しょうがないっす♡ ふはあ……。んんっ、一刀っちぃ♡」

「一刀のちんちん、華侖のなかに入ってる。交尾して、赤ちゃんつくりたい?」

 

 きつい締め上げ。男根を咥えこんで、華侖の膣内は悦びに打ち震えている。

 久しぶりの挿入で、自分もかなり昂ぶってしまっているようだった。処女を失ったばかりの初な内側。それを、遠慮なく突き上げてしまう。開放的な景観が、そうさせているのかもしれない。華侖は、強引な出し入れを身体を揺らして甘受している。

 

「それだけでは、ないのだよ。こうして交わると、互いのことが手に取るようにわかるのだ。どこが心地よくて、とけるようになってしまうのか。癖になるぞ、これは」

「一刀たちを見てると、恋もちょっとどきどきしてくる。ちんちんいれると、気持ちよくなる。恋も、華侖みたいに気持ちよくなれる?」

「なれるさ、きっと。俺は、おまえともつながってみたいと思っているのだ、恋。腹の奥底からでる声を、聴きたいと感じてしまっているのかもな」

 

 恋は、不思議な女だった。奇妙な縁で、結ばれている女だと言ってもいい。

 愛をささやくのではなく、本能で欲せばいい。甘ったるい付き合いなど、たぶんそこには不要なのである。

 

「あっ、うあっ♡ 一刀っちのおちんちん、あたしの奥ですっごく大きくなってる♡ 気持ちよくって、腰、とまらないっす……♡」

 

 けものとなったように、腰をぶつけあった。

 飛沫。飛び散る様子を、恋は黙ったまま眺めている。

 情交を見せつけられているせいで、稟も我慢が効かなくなってきているのだろう。甘い声がもれ聞こえているのは、疼く秘部をみずから慰めているからなのである。

 

「一刀は、変なやつ。(ゆえ)といても、こんな風にお腹の奥がぎゅってなったことはない。一刀が変だから、恋はこうなる?」

「ははっ、そうかもな。もっと近くにくれば、それもはっきりするのではないか?」

 

 うなずく恋。

 肉づきの良い身体を抱き寄せ、曹操は恋に口づけた。乱雑に吸い上げ、舌を突っ込む。華侖の膣内と、どちらが未熟なのか。そんなことを考えながら、曹操は恋の舌をつかまえた。下腹部は、ほとんど甘い痺れに支配されつつある。

 

「ちゅってするの、なに? んっ、んくっ、じゅうっ……。これ、ちんちんいれるのとは、また違う?」

「気持ちよくなるための方法など、いくらでもあるのだよ。それとも、恋はこれが嫌いだったか?」

「……んっ♡ たぶん、嫌いじゃない。一刀とちゅってすると、どきどきがおっきくなる。だけど、嫌な感じじゃない」

「いい子だな、恋は。ちょっと教えただけなのに、もうやり方を覚えてしまっているのだから。どちらかと言えば、気に入ったのではないか?」

「そう、なのかも。一刀とべろをくっつけると、ちゅってするのと違うあったかさがある。これが、気持ちいい?」

「わからなければ、何度でも試してみればいいのだ。つぎは、恋からしてみてもよいのだぞ」

「……んっ、そうする。あむっ、ぺろっ、んんっ♡ ちゅむ、あっ、かずっ、れろっ♡」

 

 直感的にすることが、嫌いではないのだ。それに、恋は思っていた以上に物覚えがいい。もっとも本能が浮き出る情交なだけに、恋は自然とそうなってしまうのだろうか。

 華侖は、小さな絶頂を繰り返しているようだった。

 収縮する膣内の攻勢に耐えつつ、恋の乳房に手を伸ばす。柔肉に指を沈み込ますと、また別の反応が帰ってくるのだ。それが愉しくて、曹操は愛撫を続けた。

 

「一刀殿、後生ですから、わたしにも……♡ こんなになってしまっては、どうにもならないのです♡」

「華侖がイッたら、つぎは稟の番だ。恋に、淫らになるということを教えてやれ」

「んっ、んあぁっ♡ なります、我が君のおちんぽで、いやらしい雌顔さらしますっ♡ で、ですから、早くっ♡」

 

 右手を稟の内股の間に滑り込ませて、隆起した陰核を集中的に責めていく。

 いやらしい膣穴。なかは、濡れに濡れているのだろう。想像しただけでも、男根に力が込もってしまうくらいだった。

 

「あっ、ああっ♡ だめ、あたし、もうだめっす♡ イクっ、イクイク……っ♡ 一刀っちのおちんちんで、イッちゃ……うぅううう♡ 」

 

 嬌声が川面を揺らす。

 締め上げてくる膣肉。かきわけながら、曹操は最奥で精を放った。言葉にならない声。それを、華侖は発し続けている。はじめて経験した膣内射精による絶頂が、よほどよかったのだろう。

 柔らかくなった内部を、何度か突き上げる。絶頂に湧き立つ華侖の身体。その奥深くに自身の子種をなすりつけてから、曹操は男根をゆっくりと抜いていく。

 入りきらなかった白濁。それが、水流に乗って流されていく。稟は、少しもったいなさそうに。恋は、ただ漠然と見送っているようだった。

 ぐったりとしてしまった華侖を湯から上げ、曹操は残ったふたりに命じた。

 

「そこの岩に手をついて、尻をこちらに向けてみるがいい」

「は、はいっ、一刀殿。これで、よろしいのでしょうか? よく、見ていただきたいのです。わたしの、我が君のおちんぽが欲しくて疼ききった、愛液でぐちょぐちょになった雌穴を♡」

「稟、なんだか愉しそう。恋も、真似して言ったほうがいい?」

「おまえには、必要のないことだ。少なくとも、いまはな」

 

 一度たがが外れると、際限なく快楽を求めてしまう。そんな稟の濡れそぼつ割れ目に精液を塗りたくり、さらに滑りをよくしていく。

 期待によってあふれた愛液。すくい取った指を、稟の口にねじ込んでいく。生まれる嗚咽。その瞬間、曹操は稟の淫窟をひと息に子宮口まで貫くのだった。

 

「んおっ♡ んっ、ああっ、あひぃ……♡♡♡ きたっ、きていますっ♡ 一刀殿のおちんぽが、お腹の奥深くにまで……っ♡ ああっ、これが欲しくてたまらなかったのです♡ 自分の指なんかとはまるで違う、我が君の雄々しいおちんぽなのです♡」

「華侖との交合を見ながら、何度絶頂していたのだ、稟。そのせいで、ちょっと緩くなってしまっているのではないか?」

「そ、そんなっ。締めます、ぎゅうって、おちんぽ締め上げますからぁ♡ ですから、たくさん愛していただきたいのです♡ 一刀殿の、太いおちんぽでっ♡」

「はははっ。いい具合に、できあがってしまっているようだな。しかし、よいのか? このようなおまえの狂った姿、さしもの恋であっても、簡単には忘れられぬと思うが」

「そんなの、ああっ♡ 快楽の前では、どうだっていいんです♡ わたしは、我が君に愛していただければそれで♡」

「かわいいことを言ってくれる。ならば、存分に味わうがいい。おまえの身体すべてで、俺を愉しませてみせるのだ、稟」

 

 絶叫が響く。

 冗談で言ったつもりだったが、いまの稟はそんな判断すらつかなくなっているのだろう。

 みずから腰を打ち付けながら、膣内を必死に締め上げようとしているのだ。普段の怜悧さからは、想像の及ばないほどの痴態。その変貌ぶりに興奮を高めつつ、曹操は恋の秘部の愛撫を開始していた。

 隙間なく閉じた秘肉。さすがに、そこに触れられるとなると緊張があるのだろう。安心させるべく、まずは優しく撫でていく。肉の扉。滲み出た滑りによって、指がわずかに入り込んでいく。たぶん、感じている。恋のもらす声に生じた変化を、曹操は見逃さなかった。

 

「……んあっ、くふぅ♡ 一刀の指、にゅるって入ってくる。あっ……♡ 恋のあそこ、ぐいって拡げちゃだめ……♡」

「平気だ、このくらい。これから、指よりもずっと太いものを挿れるのだぞ? これは、その練習に過ぎないのだよ」

「ちんちん、いれる? 一刀は、恋とも赤ちゃんつくりたい?」

「恋と、俺の子か。ははっ。それも、よいのかもしれぬ」

 

 激しく腰を打ち付けるたびに、稟は身をよじらせて快楽にふるえている。

 自在に収縮していく蜜壺。その離れがたい感触を振り切って、曹操は男根をずるりと引き抜いた。

 

「はっ、はへっ……♡ か、一刀殿は、意地の悪いお方なのですから♡ こんなになってしまったわたしを、まだ焦らすだなんてぇ♡」

「少し待っていろ。その間、指で遊んでおいてやる」

「あっ、んっ、んあっ♡ そんなっ♡ わたしは、我が君のおちんぽでイカせていただきたいのです♡ なのに、こんなのっ♡」

 

 半分崩れ落ちそうになった稟を横目に、曹操は恋の背後に位置を変えていく。

 汁という汁で、淫らな輝きを放つ男根。それを割れ目に擦りつけてやると、恋は心地よさそうに吐息をもらす。

 雌の本能。それが、自分に犯されることを望んでいる。屈してしまいたいと、男根の表面にだらしなくよだれを垂らしてしまっている。

 

「挿れるぞ、恋」

「……んうっ!? んっ、うあぁあっ……! きてる、一刀のちんちんがっ!? これ、お腹のなか苦しくって……♡」

 

 こわばる背中。そこに見える刺青に舌を這わせながら、曹操は肉厚な膣内を押し拡げていく。

 濡れ方は、十分ではなかった。それでも、男根に付着した滑りが挿入の手助けとなっていた。血。流れ落ちている。自分が、恋の純潔を奪ったという証拠だった。

 

「は、はいったの? お腹のなか、変な感じがする。ぴりぴりするけど、ちょっときゅうってしてるみたい。一刀のちんちん、挿れられたせい?」

「よく、確かめてみるのだな。ここが、おまえのもっとも深い部分なのだ。そこに、いまは俺がいるのだよ」

「はっ……♡ いま、恋の奥でちゅってした? ちんちんの先っぽ、恋のお腹の奥にあたってる♡」

「かわいいぞ、恋。おまえとひとつになれて、俺はきっと幸せだと感じているのだ」

「くふうっ……♡ 一刀のちんちん、ぴくってした。これも、恋のなかにいられて幸せだからそうなった?」

「ははっ、そうなのかもな。動かすぞ、恋。そうすれば、より強く感じられるはずだ」

 

 未熟な肉襞を、男根が擦り上げていく。

 どうすれば、気持ちよくなることができるのか。恋の身体は、それを求めて試行錯誤を繰り返していると言ってもよかった。

 後頭部をつかまえ、恋の唇を強く吸った。愛液によって、満たされつつある膣内。滑りがよくなったそこを、曹操は何度も穿つ。

 

「……あっ♡ 一刀、いっちゃだめ♡」

「悪いが、これ以上稟を放っておくわけにもいかないのでな。また、すぐに戻ってくる」

 

 抜こうとしていることを、たぶん読まれていた。そのくらい、恋の膣肉は急に締め上げを増してきたのである。

 さみしげに開いた膣口を指で埋め、稟の奥を再び集中的に突き上げていく。悦びに満ちた声。今度は、恋も一緒だった。

 

「んはっ、んうぅう……♡ お、お待ちしておりました、一刀殿っ♡」

「ここが、よいのだな? おまえの悦んでいる声で、そのことが簡単にわかってしまうのだよ。恋も、そうは思わぬか?」

「……んぐっ、ふうっ♡ よ、よく、わからない。ああっ、一刀の指、恋のなかくちゅくちゅって♡ ちんちんと違うけど、これも気持ちいい♡」

「うふふっ♡ 恋も、一刀殿との情交を、すっかり愉しんでいるようですね。あっ、んあっ♡ ですが、わたしも負けるつもりなどありません♡」

 

 曹操の腰の動きに合わせて尻を突き出し、稟は貪欲に快楽を得ようとしていた。

 弾ける粘液。肌には、汗まで浮かんでしまっている。それほど、この交わりがよくて仕方がないのだろう。うごめく肉壁が、雁首のあたりを甘く締め上げている。処女を失ったばかりの、華侖や恋では決してすることのできない動き。それを、稟は平然とやってのける。

 急速にふくらんでいく射精への欲求。稟も、疼く子宮を精液で満たされることを望んでいるのだ。恋は、どうなのか。それを確かめたくなって、曹操は男根を恋に突きいれた。

 衝撃。愛液に塗れた入り口を通過し、甘い快楽を与えようとしてくる襞を割っていく。

 なにもわからないまま、恋の膣内は最奥で射精することをせがんでくるのだ。そのことが、やけに愛おしく感じられてしまう。だったら、と曹操は突き上げを強めていった。

 

「うっ、んうっ、ふあっ♡ 一刀、一刀も、恋のなか気持ちいい? ちんちん、ぎゅうってされるのが好き?」

「ああ、好きだとも。お返しに、恋のことももっと感じさせてやる」

「はっ、くはっ、これぇ♡ ちんちん、きてる♡ 恋の奥で、なんかいもちゅってして♡」

「一刀どのっ、わたしにも♡ こわれてしまうくらい、突いていただきたいのです♡」

「ならばいくぞ、ふたりとも?」

 

 淫らに痙攣する膣内。突いて突いて、突きまくっていく。

 耐えきれなくなって震える下腹部。それを支え、強引に抽送を続けていった。嬌声。もはや、どちらもけものと変わらなくなっている。自分も、そうなのだろう。

 出る。感じた瞬間、全身が軽くなっていくようだった。最初に精を飲ませたのは、どちらだったのか。それもわからなくなってしまうくらい、おびただしい量の白濁を流し込んだ。

 

「あぐっ♡ んおぉおおっ♡♡♡ イグっ♡ わたし、イッていますっ♡ あはっ、はあっ♡ んうっ、一刀どのぉ♡」

「はあっ、んうぅうう♡♡♡ どくどくって、恋のお腹あったかいのでいっぱいにされちゃってる♡ ふあっ、んっ♡ かずとのちんちん、まだたくさんなかでふるえてっ……♡」

 

 ふたりが、夢うつつの状態となって自分の真名を呼んでいる。

 悪くない重みを身体に感じながら、曹操は熱い吐息をもらしていた。まだまだ、こんなものでは物足りない。火のついた情欲。それが、女体で快楽を得ることを欲している。

 水のなかを歩く音。どうやら、華侖もまたやる気になってきたようだった。

 注ぎ込んだばかりの、真新しい精液。それがふたりの内股に流れる様子を見つめながら、曹操は気分を熱くたぎらせている。

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