済北にて対陣を開始してから、ひと月が経過していた。
黄巾軍の陣内には、かなり飢えが拡がっているはずである。頃合いだと判断した曹操は、使者を派遣していたのだ。和睦の意思があるのならば、話し合いに応じてもいい。そういった内容の書簡を、曹操は届けさせていたのである。
上から闇雲に押さえつけられれば、黄巾軍は必ずや牙をむく。
熱狂という域はとうに過ぎ、信徒らは疲弊しきっている。そして、国家変革の象徴として祀り上げられていた姉妹のひとりは、手中にあるのだ。信仰などは、好きにすればいい。ただし、その結束が叛乱となって秩序を乱すのであれば、徹底的に潰すだけなのである。
黄巾軍には、理想がある。いまや、かつてあった理想、と言うべきなのかもしれない。
その熱をいかなる方法で燃やし、どこに向けるのか。正せなければ、あとは薄汚い賊軍となり、死していくだけなのである。
曹操は、陣屋に呼んだ
引き締まった表情。眼鏡をかけているから、よけいに凛々しく見えてしまうのだろう。それでも、ちょっとした時にのぞかせる笑顔には、他者を引きつけるだけの魅力があるのだった。
許緒から、聞いていることがある。山で暮らしている間、人和は塞ぎ込むことが多かったのだという。
姉妹との離散。終わることのない、黄巾軍の叛乱。それらが重くのしかかり、人和の心に蓋をしていたのではないか。その人和が、近頃はよく笑うようになっている。馬超や夏侯惇、それに自分との出会いが、心に影響をもたらしているのかもしれない、と許緒は愉しげに話してくれたのである。
「きてくれたのだな、人和」
「わたしにだって、責任がない話ではないんだもの。それにこの機会を逃せば、あのひとたちは死ぬまで、先の見えない闘いを続けることになるのよ。そんなの、あっていいはずがないでしょう?」
「和睦がなろうとも、俺はあの者たちに闘いを命じるだろう。それは、よいのだな」
「かたちはどうあれ、生きているかぎり、誰しも闘っているものなんでしょうね。乱世を抜けた先には、きっと平和な暮らしが待っている。みんなが望んでいるのは、結局それだけなのよ。……導いてくれるのよね、あなたが?」
「ははっ。いい眼をするようになったな、人和。もともと持っていたものを、取り戻しつつあると言うべきなのかもしれぬが」
「そんなの、どっちだっていいことでしょ? それに、あの日出会ったのがあなたでなければ、わたしはいまごろ死んでいたっておかしくないような女なのよ。最近、そのことをつくづく感じさせられているの。曹操孟徳だったあなたと再会したのは、偶然なんかじゃなく、必然だったんじゃないかってね」
「もし、天運などというものがあるのだとしても、それを引き寄せるのも結局はひとでしかないのだよ。おまえが怪我をした
「そうね。うん、あなたが言うのであれば、そうなんだって、思うようにするわ。それで、あちらからの返答はどうだったの、一刀さん?」
「ああ、それなのだが」
曹操の提案に同意し、交渉の席を持ちたいというのが黄巾軍からの返答だった。
向こうも、自分たちの話を聞く気になってきている。それだけ、飢えと厭戦の感情は、着実に拡がっているのだろう。
締め上げる手を、曹操は一切緩めてこなかった。黄巾軍に勝機がないと見たのか、徐州からの補給物資も形骸化して久しくなっている。そんな状態では、現在の規模の人員を維持することなど無理に等しかった。
「わかったわ。どこまで力になれるかわからないけど、わたしも努力はしてみるつもりよ。だけど和睦交渉ともなれば、黄巾軍のほうも、具体的な取り決めを求めてくるのは当然よね? その細部を詰めるためにも、あなたの麾下から誰か出してもらいたいのだけど」
「その役目は、郭嘉に申し付けてある。敵陣に乗り込んでの交渉になるから、護衛もしかと選定しておくつもりだ」
「ええ、お願いね。こんな時、姉さんたちがいてくれたら、心強いのだけど」
「弱気になるな、人和。この交渉は、必ずやうまくいく。そう信じているのだよ、俺は」
郭嘉とは、交渉の着地点についてこの何日かずっと話し合っている。
第一に優先すべきなのは、いま結成している軍を解散させ、民衆を青州に帰すことだった。その上で、何割かの人員を曹操軍に組み入れる。交渉がうまくいけば、十万に近い兵力を手に入れることすら可能なはずなのである。それだけに、兵力を供出させるという点に関しては、曹操にも譲歩する気はなかった。
人和が、身体を寄せてくる。ふと、まばたきをした瞬間だった。
「ごめんなさい、一刀さん。あなたならわがままを聞いてくれるんじゃないかって、わたし甘えてしまっているのかも」
「誰にだって、甘えたくなる時くらいあるものだ。それに、おまえはそれだけ俺を信用してくれているのだろう、人和? だったら、なおさら悪い気などするはずがないではないか」
「そ、そういうものなのかしら。あっ、んんっ……。一刀さんにぎゅってされると、すごく安心できるような気がして……。だめね、わたし」
「あまりかわいい顔をされると、俺も自制心を捨てたくなってしまうな。それとも、今日は遠慮など不要なのかな、人和?」
「そんないじわるな聞き方、やあっ……」
「どうされたいのか、おまえの口から聞かせてはくれぬか。最初ひどい目に遭わせた手前、俺も臆病になってしまっているのかもしれん」
「んっ……。そんなの、絶対嘘よ。いまだって、こんなに愉しそうにしているじゃない。あっ、そこ、ちがっ……」
「ははっ。言ってくれなければ、なにもわからぬぞ? 察しが悪いのでな、俺は」
頬、首筋と伝って、柔らかな肌に吸い付いていく。少し強めに吸い上げられるのが、人和は好きなようだった。
雨。人和をはじめて抱いた日は、確か大粒の雨が降りしきっていた。
思えば、あれは人和の心が流していた涙だったのかもしれない。
生気のあまり感じられない肌。ずっと、冷たい雨にうたれていたせいでそうなったのだ。あの日も、いまのように吸い付いたものだった。どうすれば、冷え切った眼に生への渇望が宿るのか。それだけが知りたくて、曹操は人和の身体を愛し続けたのだった。
「はあっ、んっ、んう……。そ、その、前みたいに、ね……?」
「はて。口吸いを欲されたことだけは、覚えているのだが。それだけで、よいのかな?」
「んっ!? んむっ、ちゅく、ふむっ……♡」
両手の指を絡め合う。
じっとりとかいた汗。それを感じながら、今度は音を立てて舌を吸い上げていく。押し付けられる肌。吐息でも、かなり熱を感じている。
「ふっ、うぅ、はあっ……。一刀さんの、いじわる」
「……ン。すまなかった、人和。おまえのかわいい反応を見ていると、ついいたずらをしたくなってしまってな」
「そんなの、知らな……。あっ、ふあっ、ああっ。そんな、胸ばっかり……。わたし、あんまり大きくないから、その……」
「大きさなど、関係あるものか。触れたいと思ったから、俺はそうしている。ただ、それだけなのだよ」
恥ずかしがる人和の服を、少しずつ脱がせていく。
薄暗い陣屋のなか。恥じらいに染まっていく白い肌の感触を、指にたっぷりと覚え込ませていく。
ほどよい大きさの胸。下から掬うように持ち上げ、柔らかな肉を潰していく。人和は自信がないようだったが、しっかりと張りもあり、男の指を愉しませるには十分な大きさをしているのだ。
未熟そうな色をした突起。そこにはあえて触れずに、乳房特有の柔らかさを存分に味わっていく。人和も、感じてきているのだろう。遠慮がちな吐息。首筋を強く吸い上げてやると、人和は小さくあえぎをもらす。
「んっ、ふあっ……♡ 胸、どんどん熱くなってくる。一刀さん触り方がいやらしいから、そうなってしまうのかしら」
「きっと、そうなのであろうな。人和のかわいらしい部分を見てみたくて、必死になってしまう。ははっ。そんな浅ましい男なのだよ、俺は」
「もう、一刀さんったら。んっ、はあっ、ふうっ……。でも、不思議ね。前に流されて、その……した時よりも、ずっと温かな気持ちに包まれてしまうみたいなんだもの」
「それは、当然ではないのか? いまは、互いに求めあって、こうして睦んでいるのだからな。心が重なれば、快楽はより大きなものとなる。その事実を、おまえの身体に刻み込んでやろう」
「そんなっ……♡ んっ、んんっ……。言葉だけで聞かされると、ちょっとこわいのかも。だけど、あなたにしてもらえるのなら、わたしは」
「信じてついてきてくれるか、人和。俺の野心の、行く先を」
「わたしには、もうなにも残されてなんかいない。そう思っていたはずなのに、こんなに心が熱くなってしまうんだもの。なにが正しいかなんて、現時点でわかるはずなんてないわ。だからわたしは、あなたと一緒にいきたいと思うの。たくさんの可能性をくれる、曹操孟徳、一刀さんとね」
そう言って、人和はゆっくりとまぶたを閉じていく。
あの日のように、もう離したりはしない。そんな誓いすら込めて、唇で丹念に愛し合う。口内を満たす唾液。どちらのものなのか、わからなくなっている。
下腹部を包む下着だけになった人和を、寝台に優しく押し倒した。唇では、まだつながったままである。じりじりと、甘いしびれが脳内に拡がっていっている。触れ合う肌。股の間に手を差し込むと、人和はおずおずと足を開く。
唇と胸への愛撫を受けて、人和は秘所を濡らしているようだった。
魅惑の縦筋。そこに指を走らせながら、反応をうかがっていく。
「んむっ、ちゅくっ、ああっ……。ごめんなさい、一刀さん。いやらしいのは、わたしも同じだったみたいなの。あなたに、もっと触れられたい。こうして抱き合っていると、そのことばかり考えてしまって……んっ」
「謝る必要など、どこにもない。むしろ、人和が強く感じているところを、俺は見てみたいのだ」
「んっ、んあっ……。一刀さん、もっと、もっと……」
「脱がすぞ、人和? これ以上汚れると、下着が使い物にならなくなる」
「やっ、そんな言い方、恥ずかしいから……っ」
指をかけ、簡素な下着を足先に向けてずらしていく。
糸を引く愛液。人和の秘部をじっくりと観察するのは、今日がはじめてなのである。指で軽く入り口をほぐしてから、曹操は顔を近づけていった。発情した雌の香り。徐晃からも感じていたそれを、堪能したいと思ってしまっている。
「えっ……? そんな、舌でなんて……。んっ、うあっ♡ ちょっと、一刀さん。そんなところ、あんまり見られると」
「言っただろう、人和の感じているところを見てみたい、と。それに、おまえとここでつながるのは、ほんとうに久しぶりなのでな。なるべく、ほぐしておかなければ」
「だ、だからって……ぇ♡ あっ、やんっ……。んっ、くすぐったいけど、ちょっと気持ちいい?」
弱々しい抵抗。快楽の滲んだ声を聞きながら、曹操は舌での愛撫を続けていく。
薄く生えた陰毛。その感触を鼻に感じながら、秘裂全体を舐めあげていった。ひくつく入り口。挿入を欲する本能が、愛液をより多く分泌させていく。さらりとしていて、まとわりつくような粘度ではなかった。もっと味を確かめてみようと、舌を内部に突っ込んでいく。
「んぐっ、んああぁっ……♡ わたしの中に、一刀さんの舌、はいって……?」
「気持ちいいのか、人和? 濡れ方も、かなり強くなってきているようだが」
「え、ええ、そうみたい。はあっ、あんっ……♡ 舌でされていると、お腹の奥まで熱くなってくる。ほんとにいやらしい女なのね、わたしって」
「ははっ。いやらしいのは、俺も同じだ。快楽を欲するおまえの姿を見て、興奮がおさまらないのだからな」
「そう、なんだ……♡ 一緒なのね、一刀さんも。あっ、ああっ♡ それ、もっと……ぉ♡」
あえぎも、先ほどから比べると段々と大きくなっている。
それだけ、人和が心を解き放っているということなのだろう。
挿入している舌を、膣肉が柔らかく締め上げてくる。その動きに合わせて男根のように抽送してやると、人和は甘い声で鳴く。
「あっ、いっ、それ、いいっ……♡ ぐちゅぐちゅって、舌でされるの、気持ちいい……♡」
拡がっている快楽。それが、人和の全身を硬直させていく。
愛液の流れは、激しくなっていくばかりだった。その匂いに、感触に、曹操は男根を硬く勃起させていた。先端は、もう先走りでどろどろになってしまっている。人和と、早くつながってしまいたい。溜め込めば溜め込むほど、情欲はさらに燃え盛っていくのだ。
「んっ、はあっ、ふうっ……。あっ、一刀、さん?」
姿勢を変え、今度は男根を使って秘裂を擦り上げていった。
人和の、期待に満ちた視線が先端に注がれている。以前与えた快楽が、身体に残った毒のように女の情欲を刺激している。そう思うと、余計に強く昂ぶってしまう。粘液同士の混ざりあった音。やけに、大きく鳴り響いている。その音に興奮を感じているのは、人和も同じなのだろう。
人和が、腕に触れてくる。この場面で自分に対して言いたいことなど、ひとつしかないのだ。
「一刀さん。わたしだったら、もう平気だから、ね?」
「欲しいのだな、これが。よい。俺も、そろそろ我慢の限界だったのでな。自分で拡げられるか、人和」
「んっ、ふうっ……。こ、こう、かしら……♡ どう、一刀さん?」
「ははっ、上出来だ。これだけ濡れていれば、痛みも感じないだろう」
数年越しの再会に、男根がいきり立ってしまっている。
亀頭の先。体重をかけて沈み込ませてやると、人和は胸を上下させて大きく呼吸をするのだった。
少しの緊張と、それ以上になった大きな期待。人和の中にあるのは、そういったものなのだろう。荒々しく突っ込んでやるのもいいが、それではあまりにも素っ気ないように思えてしまう。
ここは、慎重にいくべきだった。
「はっ、ふあっ、はふっ……♡ か、一刀さん。わたし、ちゃんとできているのよね?」
「腹の奥に、意識を集中させてみるのだな。さすれば、俺がどこまで入り込んでいるのか、おのずと理解することができよう」
「ひゃふっ、んあっ♡ だ、だめだってば。いま、胸なんて触られたら、んんっ……♡ 一刀さんに、集中できなくなっちゃうじゃない♡」
「どちらでも構わないのだよ、俺は。人和の、かわいく感じている姿さえ見られるのであれば、それでな」
「あっ、んあっ♡ ち、乳首、そんなにされると、ぴりってしちゃうから♡ はあっ、はふっ……。ああっ、一刀さんの熱くて太いのが、ずるずるって入ってきてる♡」
「よく感じられているようだな、人和。では、これはどうだ?」
まだ、最奥までは愛してやらない。
ふくらんだ乳首を爪先で愛撫しながら、男根に力を込めて膣肉をかいていく。
上気した頬。焦らされているような感覚が、人和のなかに生まれているのだろう。じっくりと、かたちを覚え込ませながらの挿入には、蹂躙するのとはまたべつの快感があるのだった。
「んくっ、やあっ♡ それ、お腹の裏の部分、かかれてるみたいなの♡ 一刀さんのがすごく硬くて、わたし、んあっ♡♡♡」
「恥ずかしがらずとも、なにを挿れられているのか、口に出してみてもよいのだぞ? ほら、人和のぬるぬるになった膣内を、チンポが奥まで埋めていっているのが、よくわかるだろう?」
「や、やだっ♡ そんなの、恥ずかしすぎて絶対無理だってば……♡ くふっ、はひっ♡ だめ、胸もアソコも、おかしくなってしまいそうなの♡」
「言えば、もっと気持ちよくなれるとは思わぬのか? 羞恥心など、この場では捨ててしまえ、人和。それとも、ここをもう少しほぐしておくべきだったか?」
二本の指。それを、人和の口内に侵入させていく。
充満した唾液。すぐに、まとわりついてくる。頬の裏側。それに、舌を揉むように愛撫していく。人和は少し苦しそうだったは、そこでまた快楽を得ているようなのである。
甘ったるいくらいの締め上げ。男根で反応を感じながら、曹操はさらに理性を突き崩そうとした。その間も、挿入はゆっくりと続けている。熱さを増していく吐息。口内に指を突っ込んだ状態であるから、直に変化を感じることができている。
「んひゃっ、くふっ♡ わ、わらっはから、ひゃふっ、んはっ♡」
「……ン。よく、聞こえぬな。なんと言ったのだ、人和?」
「くぷっ、ふぐっ……♡ んっ……♡ ひっ、ひんほっ、おふぃんほが、わらひの、んあっ♡♡♡」
「ははっ。すまなかったな、人和。口に指を突っ込まれたままでは、上手く話せなくて当然だ」
しごくように舌を撫でてから、挿入していた指を引き抜いた。
唾液の塊。どろりと、垂れ落ちている。それを気にしている余裕など、いまの人和にはないはずだった。強く締め上げてくる膣内。奥への刺激が、欲しくてたまらないと言っているようだった。
「おっ……、おチンポ♡ んっ、はあっ♡ 一刀さんのおっきなおチンポ、わたしのいやらしく濡れた穴の奥に、たくさん突き刺して欲しいのっ♡」
柔らかくほぐれた膣肉が、この日一番の締まりを感じさせた。
恥じらいを捨て去ったのが、絶頂のきっかけとなったのだろう。淫語を言い放った人和は、感極まったかのように下腹部を何度も痙攣させていた。
その波濤に乗じて、曹操は男根を一気に子宮口の手前まで突き入れていった。あえいでいるのは、上下どちらの口も同じなのである。快楽の波。途切れることなく、送り込んでいった。
絞り上げられている男根から、甘いしびれが次々に伝わってくる。どこで手放し、解き放つのか。大きな波を越えてなお、人和は意識を快楽に呑まれたままだった。
「はひっ♡ ああっ、はっ、はひぃいっ♡♡♡ 一刀さんのおチンポ、ぐりぐりってされるの気持ちいいっ♡ ああっ、こんなに熱くなってるのに、まだ硬くなるなんて♡」
「嬉しいぞ、人和。おまえが、これほどまでに喜んでくれるとはな。ここを、もっと擦って欲しいのか?」
「うんっ、そうなのっ♡ ずっと、ずっとあなたにこうされたいって、頭のどこかで考えていたようなの、わたし♡ はあっ、はげしっ♡ んあっ、一刀さん♡」
「ははっ。すごい締めつけだな、人和。そんなに、俺のチンポが旨いのか? 乳首もこんなにしてしまって、言葉通りいやらしい子だ」
「こんな、こんなにされたら、わたしおチンポのことしか、考えられなくなるっ♡ そんなの、ひゃぅうう♡ 絶対に、らめなのにぃ♡♡♡」
食らいついてくる膣肉。全体を何度も刺激しながら、亀頭を奥に擦りつけていく。
溢れ出す感情を、制御することができないのだろう。人和は必死になって曹操の腕をつかみ、快楽を注がれることを欲しているのだ。
胸に吸い付いて、すっかり赤くなってしまっている乳頭を、唇を使って転がしていく。甘い反応を見せる膣内。これまで我慢していた衝動を、すべて吐き出そうとしているようだった。
なにもかもをさらけ出し、一度まっさらになればいい。
心地よい嬌声に耳を傾けながら、曹操は女体の快楽をさらに引き出していった。人和が散々達しているせいで、下腹部は洪水に見舞われたかのように、濡れに濡れている。
「んあっ♡ すき、すきなのっ、一刀さん♡ 腐りかけていたわたしを、めちゃくちゃにしてくれたひとっ♡ だから、あなたにまた会えて、ほんとに嬉しかった♡ まだ、なにも諦めなくてもいいんだって、思うことができたのっ♡」
情動。それが抑えきれない炎となって、おのれの内側で大きくふくらんでいく。
人和の目尻に、薄っすらと光るものが見えている。涙。美しいとすら、感じられてしまう。そしてこの涙は、悲しみからきているものではないはずだった。
男根を中心に拡がるしびれが、ずっと強くなってしまっている。人和と一緒に、達してしまいたい。そんな思いが、自分の中で生じているようだった。
突き上げ、侵していく。痛々しいくらい尖った乳頭に強めの刺激を与えてやると、人和はさらに身をよがらせる。
絶頂は、すぐそこにあるようだった。
「このまま、おまえの中に放ってしまってもよいか、人和?」
「いいっ、いいからっ♡ 一刀さんの子種だったら、わたし、いくらでも注がれたっていいの♡ ああっ、ふはあっ……♡ また、すごいのきちゃいそうだからっ♡」
「今度は、俺も一緒にいってやる。だから、人和」
吐息が、自然と熱くなっていった。
それを肌で感じているのだから、人和には限界だというのがよくわかったのだろう。甘い締め上げ。乾いた膣内が、男根に精を放たせようとしているのだ。
互いに、必死に快楽を貪り合っているような状態。人和は眼を閉じて、その時を待ちわびているようだった。
終わりは、不意に訪れた。
痙攣する男根。射精による独特な快感が、下腹部全体に拡がっていく。
「あっ、あはっ♡ 一刀さんのおチンポ、びくびくって脈打って……♡ ふあぁあっ♡ それにすごい勢いで、こんなのわたしっ♡」
黙したまま、曹操は濃厚な雄の汁を人和の中に注ぎ続けた。
首筋。浮かんだ汗を舐め取ると、ちょっとした塩気が感じられた。射精は、まだ止まらない。こじ開けられた子宮口は、多量の精液を浴びせられて、恍惚としているのだろう。
満たされているようで、どこか乾いた感じもする。引き寄せられるように、曹操は人和の唇に口づけた。
「あむっ、んくっ、んちゅっ……♡ すごかったわね、一刀さん。まさかこんなになってしまうだなんて、少しも思わなかったもの。求め合うって、素敵なことなのね」
「理解してもらえたようで、なによりだ。それに、乱れているおまえを見ることができて、俺も愉しかった」
「そ、それは、できれば忘れてもらえないかしら。気持ちよすぎて、自分でもなにを言っているのか、わからなかったんだもの」
「ははっ。それは、無理な相談というものだな。あれほど情熱的に、気持ちをぶつけられてしまったのだ。忘れることなど、できるはずがあるまい」
寝台に身体を預けて、寝転んだ。くすんだ天井。それだけが、眼に入ってくる。
よほど、情動のままに発していた言葉が恥ずかしかったのだろう。唇をちょっと尖らせて、人和が上に乗ってくる。柔らかな身体。それを余さず感じさせられて、男根がぴくりとふるえた。
「んっ……。一応言っておくけど、好きだって気持ちは、ほんとだから。熱に浮かされせいで、出てきた言葉って思われたのなら、それはそれで心外なんだもの。だから、それだけは……。んんっ、一刀さん……?」
「おまえも、まだまだ知る必要があるのではないかな。そんな風にかわいいことを言われると、我慢が効かなくなってしまうのだよ。男の思考というのは、至極単純なつくりをしていてな」
「ふわっ……♡ そんな、あれだけわたしに出したのに、ちっとも満足できていなかったのね。やっ……♡ 硬いの、押し付けられると、わたしまたっ」
「もう少し、愉しもうではないか。愛している、人和」
「だ、だめっ。いやらしいことしながら、そうやって言うの、ずるいんだからっ♡」
「なにも、ずるくなどないさ。心でも身体でも、おまえのことを欲している。単に、それだけのことなのだよ」
笑いかけながら、曹操は乗っかる人和の尻をつかみ、自身のものをあてがっていった。
ふたり分の体重を受けて、軋む寝台。いまは、その音すら愛おしく思えるのだった。