※この作品はR-18です。

恋姫異天記~曹操伝~   作:KKS

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十一 天子奉戴(燈)

 宣言の通り、孫権から刺客を差し向けられることはなかった。長いようで、短かった一夜。結局、寝床には春蘭(しゅんらん)(すい)を伴って入ったのである。決着をつける気など、はじめから春蘭にはなかったのかもしれない。軍人として、友として。一緒になって乱れた姿をさらしただけ、絆は深くなると言っていい。

 (けん)城に戻れば、翠は正式に将軍としての立場を得ることになる。青州兵はもとより、新参の兵が多くなっている。軍の再編のために、残してきた秋蘭(しゅうらん)たちは走り回っている頃だろう。

 供として連れてきた(えい)が、釈然としていない表情を陳珪に向けている。その様子を特に咎めることもなく、曹操は椅子に腰かけたまま腕を組んでいた。

 会談の場となっているのは、陳珪が住まう館の一室だった。開け放たれた窓から、陽光が一筋入りこんでいる。庭園はよく手入れされているようで、数種類の花が空間を美しく彩っている。いい土壌があるから、これだけ多数の植物を育てることができているのである。そこには、喜雨(すう)の見識が役立てられているのかもしれなかった。

 茶を淹れると言って、陳珪は席から立ち上がったままだ。蒸らされた茶葉の香り。鋭くなりかけた心を、やんわりと引き留めてくれる。茶を杯に注ぎながら、陳珪はかすかに笑みを洩らす。どこか、老獪とすら思えてしまうような笑みだった。案の定、孫権と接触している事実を、陳珪はおくびにも出さないのである。

 そのことを不審に感じて、詠は先ほどから眉間にしわを寄せているのだった。ただしそれでは、陳珪の手のひらの上でいいように転がされることになる。熟達したやり口には、真っ向からぶつかるべきではない。いちいち腹を立てていては、それこそ相手の思う壺なのだ。

 

「昨日の話だが、めずらしい女と城郭(まち)で出会ってな。荊州にいる孫堅の娘なのだが、貴殿はご存知か?」

「あら、孫権殿とお会いになっていたのね。豫州が慌ただしくなる前に、一度言葉を交わしたいと誘われていたのよ。そのくらい、断るのもなんでしょう? さっ、どうぞ。いい茶葉が手に入ったから、あなたが来たらお出ししようと思っていたのよ。冷めないうちに、どうぞ召し上がれ」

「貴殿のそういうところは、変わらないな。茶は、ありがたくいただこう」

 

 何事もなかったかのように、陳珪が茶を飲むように勧めてくる。

 このくらいで揺れていては、太守など務まらない。ちょっとほほえんだ陳珪の表情が、清々しいくらいだった。茶は飲み頃の熱さとなるように調整されていて、乾きかけた喉を心地よく湿らせてくれる。香ばしさの中に、強すぎない甘みがある。もう少し飲みたくなって、曹操は杯を陳珪に返した。

 

「……ふうん。孫権と会ってたこと、簡単に認めるんだね。というか、一刀殿はなに呑気にお茶を愉しんでいるのよ!」

 

 冷ややかな視線。眼の前に置かれた茶杯の縁を指でつつき、詠はこちらを見つめている。

 物事を白黒はっきりさせないと、気がすまない性質なのか。世の中には、両方が入り混じっていることの方がよほど多い。それを知らない詠ではないはずだが、好き嫌いだけはどうにもならない場合もある。

 

「うふふ。だって、べつに隠していたわけではないんですもの。聞かれなかったから、こちらからはなにも言わなかった。単に、それだけのことなのよ?」

「うへえ……。なんだか、あなたといると胡散臭い廷臣と話している気分にさせられるわ」

「その様子だと、そちらもいろいろと苦労をしてきているみたいね。いいわ、私のことは(とう)と呼んでくれて構わないわよ。不快にさせてしまったことに対する謝罪と、これからよろしくという意味を込めて、どうかしら?」

「なんだろう、この感じ……。ちょっと、うまく言いくるめられてしまっているような……?」

 

 再び、詠が視線を向けてくる。今度は、自分に助けを求めてのことなのか。相変わらず、陳珪は愉しそうに笑っている。机上に乗っかっている、大きな二つの塊。重みをどこかに預けていると、多少は身体が楽になるのか。それとも、自分を挑発するために、陳珪はあえてそうしているだけなのか。

 みっちりと詰まった肉の谷間が、誘いかけているようだった。たおやかな陳珪の笑み。かすかだが、妖艶さが含まれているような気がしていた。互いに、知らない仲ではないのである。忘れていた乾きは、空白の期間が長かっただけ、いつか反動として返ってくるものだ。

 

「ははっ。おまえは、燈殿に気に入られたのだよ。だから、安心して真名を預かっていいのではないかな」

「なんとなく察してはいたけど、やっぱり真名で呼ぶような間柄だったのね。うん、わかったよ。ボクは詠。よろしくね、燈殿」

「あら? もっと強情なのかと思っていたのだけれど、素直ないい子じゃない。以前お会いした荀彧殿と比べても、ずっと一刀くんに従順そうね?」

「どうかな。これでも詠は、まだ曹家の客将でしかないのだよ。ははっ。それとも、いっそこの場で口説き落としてみるべきかな」

 

 優雅に茶を喫しながら、燈は笑みを隠さないでいる。堅苦しい雰囲気の話し合いをするつもりなど、少しもないのだろう。自分に対するくだけた呼び方が、そのことをよくあらわしている。

 詠の額に浮かんだ汗。気持ちは、まだ定まりきっていないのか。(ゆえ)とは寝所で存分に交わったあと、眠りにつくまで語らっているのが常だった。遠く離れた故郷への思い。それに、洛陽や長安では、どのように過ごしてきたのか。董卓の名を捨てたとしても、伝えられることは確かにある。そう感じているから、月は話すことをやめないのか。その中で、元配下の処遇についても、話題に上ることが当然だがあった。詠たちみんなには、それぞれ行くべき道がある。この先はなににも縛られず、思うさまに生きてくれればいい。それだけが、月の願いだった。

 汗を手の甲で拭ってやると、詠は驚いて頓狂な声をあげる。

 

「わっ、うわわっ……!? ちょ、ちょっと、いきなり触られたりしたらびっくりするじゃない、一刀殿っ」

「まるで、恥ずかしがっている時の翠のようだな、詠?」

「ううっ……。一刀殿は、またそうやって人を虚仮にしてぇ……」

 

 頬を軽く膨らませて、詠は抗議の姿勢をとっている。

 感覚的には、あとひと押し。曹操の考えていることがわかったのか、燈は薄く笑みを浮かべている。

 

「少し先の話をしてもよろしいかしら、一刀くん?」

「構わないが、なにかな」

 

 いくらか、燈の声にも真剣味が宿っている。

 孫権の要請に応じたのは、なにも冷やかしがすべてではないはずだった。自分と孫堅。そのどちらが、沛国、ひいては豫州を高く買ってくれるのか。その値踏みを、燈はやっているのだと思う。

 袁術の影響がなくなったいま、豫州の諸将は身の振り方を考えるようになっていくのだろう。汝南には、すでに孫家が軍勢を入れている。その事実は、やはり小さくはなかった。

 

「長安に座しておられる天子さま。その御身を、奉戴する気はないのかしら、一刀くんには?」

「帝をとな。しかし貴殿も、俺の腹のうちを知らないわけではあるまい」

「そのうえで、申し上げているのよ。先のことをどう考えているにせよ、帝を手中にしている方が、なにかと都合がいいんじゃないかしら?」

「ふっ。よもや廷臣の誰かに、泣きつかれでもしたのか?」

「あら、よくわかったわね? 私のような豫州のいち領主に助けを求めたくなるほどに、朝廷は弱りきっている。董卓殿が亡くなってから、それはより顕著になってきているのよ」

 

 話しながら、燈は詠にじっと視線を向けていた。

 月のことを、どこまで嗅ぎつけているのだろうか。知られて困るわけではないものの、そのあたりは用意周到にやっているに違いない。緊張によって喉が渇いたのか、詠は杯に残った茶を飲み干している。

 天子奉戴。それをすべきだと、燈は言っている。今後取り得る選択肢として、考えたことがないわけではなかった。桂花(けいふぁ)をはじめとする三人の軍師たちにも、その可能性があることだけは知らせてある。

 時期としては、いい頃合いなのかもしれない。董卓が長安に君臨していれば、とても考えられることではなかった。それが消え、都では有象無象による政争が続いている。

 

「おまえはどう考える、詠? 帝の奉戴は、確かに俺にとって悪い手ではないように思うが」

「うん、それにはボクも同意できるかな。帝を保護していれば、やっぱり勢力としての箔がつくもの。そのぶん、面倒事を抱えることにもなるけどね」

「ははっ、面倒事か。それに、小物同士の諍いに使われている間はよいが、将来力ある誰かに持ち出されては、余計な手間ともなるか」

 

 詠の表情が苦り切っている。扱った者にしかわからない苦労を、知っているからなのだろう。

 厄介だった宦官どもは死に絶えて久しいが、帝の周囲には廷臣たちがいまだ跋扈したままなのである。旧き血を守りとおし、漢としての体制を立て直す。そうした思想を持つ廷臣と曹操とでは、考えに折り合いなどつくはずがない。

 

「……ン。周りを飛び交うやかましい羽虫は、いずれ潰してしまえばよい、か」

 

 詠の顔を見ながら、曹操は呟いていた。そのくらいのことを断行するためには、もう少し力がいる。

 邪魔な廷臣たちの処分は、月たちのためにも考えるべきことでもある。朝廷を抑えつけていた、賈駆や呂布。その存在を、帝の周辺にいる者たちは苦々しく思っていたはずだ。それらを一緒に引き込むことになれば、内患の種にもなりかねない。そうした面倒事は、なるべく避けたいというのが本音だった。

 

「結局、帝を抱き込むくらいの覚悟を持て、と燈殿は言いたいのかな?」

「ええ。一刀くんには、それだけ大きな期待を寄せているのよ、私は。いますぐにとは言わないけど、働きかけをしておいても損はないでしょう? 私の知っている筋から、それとなく話をとおしておくこともできるわよ」

「敵わないな、貴殿には。して、協力することに対しての見返りは? なんの得もなしに、動く燈殿ではあるまい」

「へえ、私のことをそんな風に見ていたのね、一刀くんは? ちょっぴり、かなしく感じてしまうのかも」

 

 着物の袖で眼の端を擦る燈。あまりにも演技臭い涙声に、詠が首を傾げている。

 

「そうそう。今日は娘とも会う予定があるのよね、詠殿は? あとは二人で詰めておくから、そちらに行ってらっしゃいな」

「へっ……? なんだか、降って湧いたような提案ね。ボクはべつにそうしたっていいけど、一刀殿?」

喜雨(すう)と会ってくればいい。こちらの大まかな用件は、まとまったようなものだ」

「ふうん? なら、ボクはこれで失礼しようかな。それじゃあ、燈殿」

「詠殿。ついでに、喜雨に伝言を頼めるかしら? せっかくだし、今晩みんなで食事をしようと思っているの。だから、夕餉を勝手に食べないように、釘を差しておいてちょうだい」

 

 頷く詠。二人きりになったのを見計らって、燈は静かに立ち上がった。

 穏やかなほほえみ。熟れた二つの果実を、曹操は自然と眼で追ってしまっている。

 燈が近づくにつれて、上品な香りが鼻孔をくすぐった。完熟した女体には、もう数年触れていない。その間、燈は乾いたままでいたのだろう。上気した表情を見れば、そのくらいのことは理解できる。

 座したまま手を差し出し、曹操は燈を迎え入れた。擦れ合う着物。ほほえみは、妖艶さを強く増している。

 

「うふふ。いいわよね、一刀くん?」

「それは、こちらの台詞だろう。燈殿の身体には、忘れがたい魅力がある。会談の最中から、ずっとこうしていたかったくらいなのだ」

「んっ、ああっ……。もう、いまくらい呼び捨てにしてくれないかしら。その方が、私も熱が入るのよ」

「いやらしい女だな、燈は。いつから、こんなにも性欲を持て余していたのだ?」

 

 抱きついてくる燈の重みを感じながら、曹操は豊満な乳房に手を置いた。二人分の負荷がかかり、椅子がぎっと鳴いている。

 焦らすように、指を沈み込ませていった。やわらかな肉は、逆らわず潰れていく。久しく味わっていなかった感触。悦んでいるのは、燈も同じだった。

 

「ねえ、一刀くん。久々にするんだし、今日は私がかわいがってあげましょうか?」

 

 かたくなりつつある男根。衣服越しにやんわりと撫であげながら、燈は首筋に熱い吐息を吹きかけている。

 乳房を揉んでいる手を一旦とめて、曹操は首を縦に振った。

 

 

 薄暗い寝所。半裸になった燈はひざまずき、いきり立った男根に奉仕していた。

 年頃の娘がいるとは思えない、整った体型。それでも、女の熟しきった魅力は、各所にあらわれていると言っていい。

 やわらかな二つの肉。柔軟にかたちを変えて、男根を包み込んでいる。あまりの快楽に、感嘆が洩れるのを曹操はとめられないでいる。

 乳房の中に埋まった男根を刺激して、燈は愉しそうに笑っている。ほとんど、膣内に挿入しているような感覚だった。自在に操られた強弱で、先から根本までもを甘くねぶられている。粘っこい音が、肉の間から聞こえている。滲み出る先走りを、燈は乳内で弄んでいるのか。

 

「射精、いつでもしてくれていいのよ、一刀くん。うふふっ……。一回で収まるようなものじゃないってことくらい、よく知っているんですもの。だから、私の胸の中に出して、楽になってしまいなさいな?」

「くっ、ああっ……。燈相手に意地を張ったところで、無駄だということを忘れていたようだ」

「ふふっ。気持ちよさそうに、おちんちん跳ねてしまっているわね。だったら、ほらっ……♡」

 

 圧力が強くなる。刺すような快楽が、下腹部から駆け上がった。締め上げられた男根が、苦しさから解放されたがっているからなのか。

 こちらの表情をうかがいながら、燈は乳房での奉仕を続けている。あと少し。焦らすなどというつもりは、ちっともないのだろう。このまま絶頂まで追い込み、肌で男の放つ熱を浴びる。燈が欲しているのは、それだけだった。

 腰のふるえ。もはや、とめようとも思わなかった。締め付けの中に、青臭い精液を撒き散らしていく。

 

「うふふっ。一刀くんの精液、すっごくあたたかいわね……♡ はあっ、んんっ……。この熱さが、ずっと欲しかったの。やっ♡ そんな、腰を打ちつけてはだめよ?」

 

 まだ圧迫感のある乳肉の狭間から、男根を引き抜いていった。

 簡単に逃がすつもりはないらしい。一際強まった左右からの圧力が、敏感となった男根を油断なく刺激する。乳房の間から垂れ落ちる精液が、異様なくらい淫靡に思えてしまう。燈はそれを手で塗り拡げ、新鮮な淫臭を愉しんでいるようだった。

 

「本番は、まだまだこれからなのよ。一刀くんだって、もっと愉しみたいわよね?」

「無論だ。つぎは、燈の中を使って奉仕してくれるのであろうな」

「もう、せっかちさんねえ。だったら、そこに寝転んでもらえるかしら、一刀くん?」

 

 整えられた寝台に上がり、曹操は燈を待った。

 肌の擦れる感触。規格外の大きさをしている乳房が、顔の上で揺れている。下になって見上げていると、圧巻なのである。そこにべっとりと付着した精液が、背徳感を煽って男根にかたさを与えていった。

 入り口で、先端を擦られている。奉仕による興奮で、女体の方も準備はできていたのだろう。ねっとりとした愛液が、竿をつたってこぼれ落ちている。

 

「あら? 私のおっぱいで、興奮してくれているのかしら。一刀くんのおちんちん、射精したばかりだって言うのに、もうこんなにかたくなって……♡」

 

 興奮しているのは、お互い様だった。

 腰を使って、燈の敏感な部分を擦り上げる。ほんとうは、すぐに挿れたくて仕方がないはずなのである。少し時間をかけているのは、自分を愉しませるための雰囲気を作ろうとしているからなのか。

 

「んっ、いけないおちんちんなんだから♡ そんなに、私の中で気持ちよくなりたいの? それじゃ、んっ、んあぁあっ……♡」

 

 ぬるりとした襞の中に、男根が吸い込まれていった。久しく受けていなかった快感に、思わず燈も身をふるわせている。

 かたさはほとんどないとはいっても、緩いというわけではない。なにより、その熟達した締め上げ方で、ずっといたいと思わせるような快楽を与えてくる膣内だった。

 ゆっくりと、燈が腰を上下させていく。

 いやらしい肉襞が、動くたびにめくれ上がって姿をあわらにする。ずっしりとした乳房を下から支えるように持ち上げ、曹操は挿入の感触を愉しんでいた。

 

「ああっ……♡ やっぱり、一刀くんとの交わりは最高ね。んはあっ……。そり返ったおちんちんが、いいところにあたってるのぉ……♡ これ、こんなの思い出してしまったら、私もうっ……♡」

 

 ぞりぞりとした感触。乳房への愛撫が、燈の昂揚を高めているのだろう。腰使いに、段々と遠慮がなくなっている。弾ける粘液。その音が、二人だけの寝所に響く。

 男根から昇ってくる快楽に流されるように、燈の身体を抱き寄せた。

 口づけをしたがっていたのは、燈も同じなのだ。いきなり舌が絡み合う。互いに唾液を送り合いながら、情欲を鋭く高めていった。その間も、腰の動きは続いている。抱きしめられているから、大胆な上下運動はできなくなっている。そのぶん、ねっとりとした円を描くような動きで、燈は男根を責めていた。

 

「んむっ、ぷはあっ……♡ ああっ、んんうっ、一刀くんっ……。これ、気持ちいい? はああっ……。私は、すっごく感じているわよ。ああっ、いいっ♡ おちんちん、奥にあたってぇ……♡」

「いい乱れっぷりだな、燈。だが、俺も」

「んあっ、んおぉおおっ……! はあっ、だめぇ……。そんなにおちんちんで突かれると、私すぐにいってしまうからぁ♡」

「我慢せずにいけと言ったのは、燈ではないか。おまえも、かなりため込んでいるのだろう? 今日は、心ゆくまで発散させてやる」

「ああっ、うれしいわ……! 私も気持ちよくなれるように動くから、だから、一刀くんも一緒に……ね?」

「それがいい。では、いくぞ」

 

 身体を離した代わりに、両手を結んだ。

 それで安定感を得られるようになったのか、燈の動きはよりなめらかなものになっている。絞り上げてくる膣内。それに合わせて、快感にふるえる中を擦り上げていった。

 交合による気持ちよさで、心までふるえている。互いの口から洩れる吐息。聞こえているのは、それだけだった。

 

「んあっ、あぁあああっ♡ ふあっ、あはあぁあっ、んあぁああっ♡ これっ、すごくいいのっ! もっと、もっと私のおまんこの中を突いてぇ、一刀くん!」

 

 燈の絶頂が近づいている。

 先ほど出したばかりだとはいえ、下腹部にはじりじりとした疼きが拡がっている。余裕なく収縮する膣内。油断していると、きつい窄まりに射精まで持っていかれそうになるくらいだった。

 

「奥、気持ちいいっ! 一刀くんに突き上げられると、深いところまで入ってしまうのぉ! んぁ、んあぁああっ♡ いく、こんなにされたら、私もういくのっ!」

 

 燈の絶叫が寝所内に響いている。

 強烈な締め付けがやってくるのと同時に、曹操は抑え込んでいた欲望を解き放った。

 

「あっ、ああっ、はぁあんっ、はひっ♡ 出てる、一刀くんの熱いどろどろが、いやらしいおまんこの中をいっぱいにしているの♡ こんなの、またいくっ♡ 若い精液中出しされて、私いっちゃうぅぅうう♡」

「ぐっ……。燈、俺もまだっ……!」

 

 連続して絶頂を迎える燈。それだけに、膣肉による締め付けはかなり強い。

 歯を食いしばって、曹操は情欲のすべてをぶつけていった。男根のふるえは、まだ収まるところを知らなかった。子宮におびただしい量の精液を浴びせられて、燈は淫蕩な嬌声を放ち続けている。

 

 

 あれから、燈の身体に何度精を放ったのだろうか。秘部はもとより、休憩と称して間に行われた奉仕のせいで、乳房までもが白濁で汚れきってしまっている。

 二人して寝台に倒れ込むと、どちらからともなく笑いが生まれた。交合の最中とは逆に、今度は燈に抱きしめられている。

 曹操は、母の温もりというものをほとんど知らなかった。師である橋玄。それにこの燈から、似たようなものを受けたような気はしている。しかし、そのどちらとも、自分は男女の契りを交わしてしまっているのだ。それだけに、純粋に甘えた経験など数えるほどしかないと言っていい。

 

「うふふっ。相変わらず素敵だったわよ、一刀くん。むしろ、前よりも凄味が増していたくらいだったのかも。だけど、よかったのかしら。こんなに出されてしまったら、喜雨に弟か妹ができてしまうかもしれないわよ?」

「なにをいまさら。もしそうなれば、陳家と曹家はより親しい関係となる。俺からしてみれば、それはむしろ歓迎すべきことではないか」

「ふうん、言ってくれるじゃないの? だったら、もっと注ぎ込みたいわよね、ここに♡」

 

 うなだれている男根を、燈が指を使って膣口に誘導しようとしている。

 しかし、ここまでかなりの時間を使っているはずだ。自分はそれでも構わないが、約束を反故にされた喜雨は機嫌を悪くするに決まっている。

 

「燈の身体を味わっていたいのはやまやまだが、これまでだな。水浴びでもしなければ、これは落ちぬぞ?」

「んふふっ。これなら、喜雨や詠殿も誘うべきだったかしら? でも、もう少しだけ、ね」

 

 口の前で人さし指を立て、燈はいたずらっぽくほほえんでいる。

 交合の終わりを惜しむような接吻。乾きかけた口内が、どこか切なかった。

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