自室までの廊下。すっかり身体を硬直させてしまっている
暗闇のなかを抜け、戸を押し開く。小さな灯りに照らされて、寝台がぼうっと姿を浮き上がらせている。
握られている手が、熱かった。星の、濁りのない赤い瞳。それが、弱々しく自分のことを見つめている。
張り詰めた下半身が、主張をさらに強めている。このまま寝台になだれ込むのも、悪い選択肢ではなかった。だが、情欲と理性が、自身の内側で鍔迫り合っているような状態なのである。
星は、やはり不安を抱えているようだった。なにしろ、臣従を誓ったばかりの男に、身体のつながりまでを欲されているのだ。それに、こうした経験がほとんどないのだろう。初々しい唇の動き。それが、曹操の脳裏に鮮やかに記憶されている。
「ひゃっ!? あっ、主……?」
「奉仕のやり方は知っているのか、
「ん……ごくっ。む、無論、わかっておりますとも。それにしても、はち切れんばかりとは、このことをいうのでしょうな……」
着物をはだけさせ、反り返った男根を晒す。直視はしてこないが、決して目を逸らそうとはしないのである。星の熱っぽい視線が、心地いいくらいだった。
これから、共に過ごすことになるのである。閨での戯れ方を少し仕込んだくらいで、バチは当たらないはずだ。
「ふっ、そうか? まずは握ってみろ、星。いや、俺としたことが、いらぬ口出しをしてしまったのかもしれんな」
「なんですか、その言い草は。しかし……んっ、熱い……。それにこの硬さ、まるで槍の柄を握っているかのようです」
「槍の柄か。なるほど、それならば扱い方はよく知っているだろう? 昼間、春蘭との仕合いを見逃して、悔しがっていたところなのだよ。ここで、もう一度技の冴えを見せてはくれまいか」
「んうぅ……、いいでしょうとも。主のたぎりにたぎった剛槍、この趙子龍が見事
頼もしい限りの言葉である。しなやかな指。むず痒くなってしまうほどに、たどたどしい触れ方をしてきている。
もう少し、焚き付けてやることも必要か。曹操が、星の耳もとに顔を近づけていった。吐息で肌をくすぐりながら、命令を伝える。強まっていく緊張。曹操には、星が生唾を飲む音が、はっきりと聞こえていた。
「はあっ……。こうして間近で見ると、威圧されているようにすら感じてしまいますぞ」
「よく、反応を見ておくことだ。そうすれば、どう手を動かせばいいのかも、おのずとわかってくるだろう。多少力をいれたくらいでは、壊れはしない。思い切って
「んっ、わかっておりますとも……。はあっ、熱い……ッ。主の雄々しい逸物が、わたしの手のなかで跳ねているようです」
前後の動き。ようやく与えられた刺激を、曹操はつとめて甘受していた。
単調だったやり方に、段々と変化の兆しがあらわれてくる。絡みつく指。ときどき入れ替わる力の強弱によって、男根が硬さを増していく。
「まだ、硬くされてしまうのですか? はうぅ……、槍を振るっていても、これほど胸が高鳴ったことはないのかもしれませぬ。主の肉の槍には、女を狂わせてしまう特別な力でも備わっているのでしょうか」
「まさか、そんなはずがあるまい。しかし、星も楽しめるようになってきたのではないか? こちらとしては、大歓迎なことだが」
「ふふっ、そうかもしれません。んふう……。主の男根はこんなにも凶悪な見てくれをしているというのに、意外と可愛らしいところがあるのです。こうしてピクリと脈打つところなど、ふっ……どこか小さな動物のようで」
「ははは、気に入ってくれたのであればなによりだ。そうだな、つぎはそろそろ星の口で包み込んでもらいたいのだが、できるか?」
「こ、この男根を口で……? ふ、ふふっ、いいでしょうとも。この趙子龍、閨であろうとも主の期待に応えてみせましょうぞ」
「よし、ならばそこで跪いてみるがいい。ひとまず、よく観察してみることだ」
しばしの間、星は赤黒い亀頭とにらみ合いを続けていた。ゆるゆると動かされている手が、もどかしかった。亀頭と顔との間は、ほんのわずかなのである。先端からは、先走ったものが滲み出している。匂いも、しっかりと伝わっていることだろう。
我慢できなくなって、つい腰を突き出してしまう。柔らかな唇の感触。火照った男根の先が、真紅の唇にぴたりとくっついてしまっている。
「ひゃむっ……!? んあっ、あるじぃ……お戯れを。んっ、それになんですか、この味は……。ちゅむっ、はむっ……。舌先がぴりぴりとしてしまうようで、もしや毒でも……?」
「これでも一応、まともな人間でいるつもりなのだよ。しかし、苦く感じるというのであれば、それは俺の愛情が足りないためなのかもしれんな。ふっ、その逆も、また然りといえるか」
「これでもわたしは、主を……一刀殿のことを気に入っているのですぞ。そうでなければ、このような無体を受け入れるはずがありましょうや。ん……、んむっ、ちゅばっ」
「ああ、いいぞ星。俺もこの先、お前のことを愛し続けよう。ただし、先に了承してもらうべきことがある。俺は、星ひとりを愛してやることはできない。好いている女が、ほかにもいるのでな。抑えようとしても、抑えることができない。この性分だけは、多分死んでも変わらないのだろうな」
踏ん切りがついたのだろう。星が、口内に男根を迎えてくれている。酒を飲んだあとのせいか、口のなかがやけに熱く感じられた。時折触れてくる舌。目で見なくとも、恐る恐る動いていることがよくわかった。男をどう愛撫すればいいのか、まだ要領を得ないのだろう。
愛の告白。それも、口での奉仕をさせている最中なのである。星は、どう感じているのだろうか。
夏侯姉妹を愛していることなど、いまさら言うまでもないことだ。それに、荀彧がいる。強情ではあったが、可愛げのあるところを知っていた。
それに、もうひとり気にかかっている女がいた。あれは、雨の日のことだったか。
別れは、すぐに訪れた。
雨が止んだ。友人が待っているからと、女は駆け足で去ってしまったのである。引き止められなかったことを、自分は悔やんでいるのだろうか。しかし、縁があればまた会うこともあるはずだ、と曹操は思う。
男根をすすり上げる音で、我に返った。星が、上目遣いに見上げてきている。ぞくりとしてしまうような痺れが、竿を襲った。
「そのようなこと、んぶっ、れおっ……、どうだっていいのです。甲斐性のない男になど、わたしは抱かれたくありませんからな。英雄色を好む。使い古された言葉ではありますが、その分説得力があるとは思いませんか、主」
「嬉しいことをいってくれる。思っていた通り、いや……それ以上か。とにかく、星のような
「ええ。ちゅうぅう、んむぅ……。そうですとも、ですから大いに夢を見させてくださいませ。主の示された道を、わたしは歩んでみたいと思うのです。んはあっ、熱い……、ちゅるぅ……。ですが、たまにはこうして脇道にそれてみるのも悪くはないと、わたしの女である部分がいっているようなのです」
星にも、楽しむだけの余裕が生まれつつあるのかもしれない。うっとりとした表情。緊張は、ほとんど解けてしまったのだろう。
手で男根を扱きながらも、唇による愛撫を欠かさないのだ。望んでいた快楽。曹操は、それをようやく得ることができている。
「どうでしょうか、主。わたしは、上手くできているのでしょうか。んむぅ、ちゅるっ……。愛するというのは、戦と同じなのですな。攻めるべきときは攻め、守るべきときには守ればいいのです。んうぅ……。そのように、苦い蜜ばかりを吐き出さないでくださいませ。主の男根は、ほんとうにいじわるなのですから」
「星の唇が気持ちいいから、いくらでも出してしまうのだよ。少し、こちらからも動くぞ」
「はて、動くとは? んぐっ、ごほっ……!? あむっ、じゅう……♡ ぐぽっ、ぐぷっ♡」
星の後頭部に手を当て、男根を遠慮なく突き入れていった。丸く見開かれた目。奇襲が効果的なのは、戦場でも閨でも変わらないことだった。
すぼめられた口の端から、だらしなく唾液がこぼれている。生まれていた余裕など、どこかへ吹き飛んでしまったのだろう。喉奥を軽く突いてやっただけで、星は嗚咽をもらして咳き込んでしまうのである。
黒い情念の炎。ふつふつと、燃え上がっていく。
星は、自分との行為にどこまで着いてくることができるのだろうか。これでも、手心は加えているつもりなのである。夏侯姉妹であれば、もう少し激しく抽送を行ったとしても、平然と受け入れてくれるはずだ。反応を見極めながら、いくらか腰の動きを弱めてみる。星も、無茶をされないことに安心したのだろう。舌の感触。ゆるやかに、巻き付いてきている。
いまは、このくらいにしておくべきか。唾液の奏でる音に耳を傾けながら、曹操は控えめに笑った。
「んん、んあっ♡ じゅうぅう、じゅるっ♡ ぐぽっ、じゅぷ……♡ ン、ずるるるぅ♡」
「そろそろ、一度出すぞ。受け止めろ、星」
「ふちゅう……? んむっ、んくっ、んんっ、ふむぅう……♡」
多分、男の果て方というのを知らないのだろう。それでも、別に構わないのである。わからなければ、身をもって体験してみればいいのだ。それに、そのほうが何倍も快感が増す。
激しくなっていく抽送。それを受け止めている星の顔が、いぶかしげなものへと変わっていく。射精直前であるゆえに、先走る液体の味も濃くなっているのだろう。尿道口を、舌先がくすぐっている。
最後の最後で男根を引き抜くと、曹操は瞬時に精を解き放った。
今日はまだ、誰とも交わっていないのである。一日かけて濃縮された粘液が、星の顔に降り注いでいっている。かなり、匂いも強いはずだ。惚けてしまったように口をぽかんと開けて、星は白い雨にうたれ続けている。
キリのいいところまで絞り出すと、曹操は大きく息を吐いた。こういった快感は、そう簡単に味わえるものではないのだ。それにまだ、男根は硬く反り返ったままなのである。
白い着物に、ところどころ濁ったような点が落ちている。星は、押し黙ったままだった。
「戻ってこい、星よ。夜は、まだ明けてはいないのだぞ」
「……はっ!? い、いや、それよりもなんだというのですか、この有り様は!? ううっ、ネバネバとしているうえに、匂いまで強烈なのですから……♡ 味は苦くて……、少ししょっぱい?」
「ふっ。初めてでそこまで分かれば、上出来だろう。お前には、才があるぞ」
「なんと。しかし、このようなことで褒められようとは、今朝のわたしは微塵も考えておりませんでした。人生というのは、驚きの連続なのでしょうな、主よ」
「そうかもしれんな。だが、驚きはまだ終わりではないのだぞ。ほら立て、手を貸してやろう」
「は、はあ……?」
白濁まみれになった星を引き起こし、壁に両手をつけさせた。着物の裾を無造作にめくり、陰部の具合を確かめてみる。まぐわう準備は、もうできているようだった。
尻を、手で撫で回してみる。じっとりと浮かんだ汗が、情欲を煽り立てた。粘液でしとどに濡れた男根。それを割れ目に数度擦りあててから、曹操は挿入を開始した。
くぐもった声が聞こえる。味わったことのない異物感に、星は苦しんでいるのだろう。自分がなにをされているのかも、よくわかっていないのかもしれない。
「わかるか、星。これが、交わるということだ。初めは苦しいだけかもしれんが、直によくなる。どうしても我慢できないときは、俺を殴れ」
「な、殴るなどと……。しかし、うひゃぁ……!? わたしは、どうなってしまうのです……ッ? 股の部分が、こじ開けられていくようで……!」
「ははっ。生半可なことで、俺を止められると思うなよ。ぐっ……。だが、これでも優しくしているつもりなのだよ」
想像していた以上に、入り口が狭かった。
ぎゅうぎゅうに詰まった肉を割り開き、腰を前へと進めていく。こうして続行できているのも、愛液でほどよく濡れていたおかげなのだ。
強烈な締め付け。ひとたび気を抜けば、すぐに射精させられてしまうことだろう。奥へ、奥へ。そのことだけに集中しながら、曹操は星の身体を撫でつけていた。
「あ、あが……ッ♡ あ、主の巨大なものが、わたしの奥にぃ……!」
膣内で、最も硬い部分に突き当たる。躊躇はない。つながるためには、必要な痛みなのだ。
星の着物をずらし、胸に触れる。柔らかでいて、弾力がある。乳房への愛撫がよかったのか、星も少し落ち着きを取り戻している。
「はあっ、そこぉ……♡ んぐっ……!? ああっ、きています……。あるじぃ……、んあぁあぁあっ♡ わたし、わたし……ぃ♡」
「あと少しの辛抱だ。おまえは快楽を得ることだけに集中していろ、星」
ふくらんだ乳頭。それを指でつかみ、ひねり上げた。嬌声が耳朶を打つ。星が感じている隙をついて、曹操は猛る腰を押し込んでいった。
温かなぬめりを、下腹部で感じていた。多分、破瓜の血が流れているのだろう。断続的に呼吸を荒くする星。その姿が、余計に曹操の感情を強く揺さぶっていく。
「んぐうぅうう……!? ううっ、はあぁあああ……♡ は、入ったのですか、主……? これ以上は、わたしも耐えられる気がいたしませんぞ……っ」
「わかるだろう、星? この通り、俺のものが一番奥まで、すべて入ってしまっているぞ」
「やあっ、いまそのように動かれると……っ! ううっ、愛の交わし方がここまで壮絶なものだとは、知りませんでした。はあっ、んくっ♡ しかし、悪くはないのかもしれません。こうしていると、腹の内側で、主の熱を直接感じられるのです♡ あなたさまに愛されたいと、わたしの女の部分が思ってしまうのでしょうな」
ひくり、と膣肉が吸い付いてくる。
汗でしっとりと濡れた髪。それを指で弄びながら、曹操は星の話を聞いていた。
「ふふっ。主は、女の髪がお好きなようですな。こちらに来るまでにも、そうなされていた」
「なるほど、そうなのかもしれないな。気味が悪いと感じるかもしれないが、こうしていると気が休まるのだ」
「なんのこれしき。好いた殿方の、弱みを見せていただいているのです。どちらかと言えば、わたしは喜んでいるのかもしれませぬ」
無意識に、母性というものを欲してしまっているのだろうか。
長く伸びた髪を一房手に取り、鼻に近づける。複雑な香り。甘いようでいて、そうではないのかもしれない。しかし、これは女の匂いであって、母の匂いではないはずなのだ。それでも、手放すことができなかった。違うと分かっていながらも、胸いっぱいに吸い込んでしまう。
自分は、やはり母が恋しいのか。
幼少の頃を、思い出した。当時養父には、囲っている女が何人かいた。自分は嫡子として扱われていたから、優しくされたものだ。けれども、子供ながらにそれが薄っぺらい愛情なのだということに気づいていたのだろう。だから、自分から誰かの気を引こうとは考えなかった。養父との間に子ができた途端、突き放されると知っていたからである。
結局、誰にも子ができることはなかった。自分には、それだけの運があったということなのか。
曹家を継ぐことが正式に決まると、状況はまた変わった。自分を見る女たちの目が、これまでとは明らかに違っていることに曹操は気づいた。
交合の誘い。それを、養父の女からしばしば受けるようになったのである。養父が死んだあとのことを、女たちは考えたのかもしれない。
あの時に見た女の素振りは、まさしく
夏侯のふたりと肉体関係を持つようになったのは、ちょうどその頃だったように思う。
自分の心中を、誰よりも理解してくれる女たちだった。ふたりとのつながりがあったから、雑音に惑わされることもなかったのだろう、と曹操は改めて感じている。
星の髪を放し、肩口に舌を這わせた。
汗の味。塩気を感じてしまうのは、気のせいなのだろうか。星の背中が、ぞくりと震えている。連動するように、膣内が収縮している。どうやら、胸を揉まれるのは嫌いではないらしい。ほどよい感触の手のひらで感じながら、曹操は腰をゆすった。
「そんな、いきなり……っ!? あ、んうぅう、うはあっ……♡ ああ、主、あるじぃ……♡」
「星は、星でしかないのだ。女としてのお前に惚れたから、こうして抱きたいと思っているのだよ。決して、おまえに母の面影を求めているわけではない。それだけは、わかっていてくれるか」
「ひゃふっ……、んはうぅうう……っ! は、はいぃい……♡ 主の情熱を、こうして間近で感じさせられているのです♡ わたしも女ですから、んぐっ……♡ そのくらい、よくわかっておりますよ……っ♡」
人間の理性。その脆さというやつを、曹操はよく知っている。
真新しい愛液に満たされた膣内。まるで、涙でも流しているようだった。それをかき混ぜるように、男根を動かしていく。
初めてなだけに硬さがあったが、締まり具合は絶妙だった。根本が、甘く痺れはじめている。夢中で、腰を振り続けた。乾いた音が鳴っている。互いの肌が、何度もぶつかっているのだ。
「んあっ♡ あそこが、じんじんしています……♡ そ、それに、主の太いものが出入りしているのも、よくわかってしまうのです♡ んひゃあっ……♡ そんな、乳首までっ♡ それっ、んぐっ、気持ちよくてぇ……♡」
指の腹を使って、尖った乳首をぐにぐにと潰す。膣内からの快楽は、まだよくわかっていないはずだ。
自分のかたちがよく馴染むように、膣肉を上下万遍なく擦っていく。楽しむ機会など、これからいくらでもあるのだ。
星の顔に張り付いた精液。時間が経ちすぎたせいで、それが固まってきているようだった。一度意識を手放してしまえば、朝まで目を覚ますことはまずないだろう。汚した後始末くらいは、してやるべきなのかもしれない。だとすると、あとで拭うものを用意する必要がある。
そこまで至って、曹操は考えるのをやめた。気を取り直して、乳房をぎゅっと絞り上げる。いまは、交合の真っ最中なのである。そんなときに、ちょっと冷静になってしまう自分が、滑稽に思えてしまう。
「あ、あるじぃ……? んああっ……! ううっ、なにか、言ってくださいませぇ……。これでは、わたしがひとりで楽しんでいるようではありませんかぁ♡」
「ははっ。楽しめているのであれば、それもよいのではないか。しかし、わかっているのだろう? 俺だって、お前に負けぬくらいに興奮しているのだよ。星の初めてを奪えたのだと思うと、なおさら喜びが大きくなってしまうのだ」
「んぐぅ、んおぉおっ……!? それ、奥に響いてくるのです♡ 腹の奥のほうのじんじんが、まるで頭にまで伝わってくるようでぇ♡」
「いいぞ。その調子で、俺のことを感じてみせるのだ。締まりが、先ほどよりも強くなってきているようだ。ふっ、これも才ゆえか」
乳房を強く揉みしだく。腰を激しく打ち付け、星の膣肉を穿った。
苦しみを、快楽が凌駕しつつあるのだろう。強張った精液が、表情の変化によってパリパリと音を立てている。
「んんっ……♡ 手を、握ってはいただけませんか。はあっ、ふあっ……♡ 頭が、んくっ、白くなってしまいそうで、ああっ……♡ なにやら、急に寂しくなってきてしまったのです♡」
「そのくらい、お安い御用だ。星の身体は、俺がこの手でしかと掴んでおいてやるぞ。だから、安心して乱れるがいい」
感じている。それがわかったから、遠慮なく男根で突き上げていった。
何度も何度も打たれているせいか、星の尻の肉が赤く色づいている。
腕を引かれていることによって、星の身体が弓なりに反っていた。これまで以上に、深い部分が抉られているのかもしれない。室内に響く嬌声が、快楽に溺れつつあることを示唆していた。
「んんっ、んきゅうぅう……っ♡ はあぁああ、そんな奥ばかりいぃ……! ああっ、また痺れが強くなってしまいます♡」
「ふふっ、星はここがいいのか? だんだんと、締め付けが強くなってきているぞ」
「わ、わかりませぬ……っ♡ うあぁあ……っ♡ 主のたくましい槍が、はじめた頃よりも大きくなっているようなぁ……?」
「おまえの感じている通りだぞ。それだけ、俺は星に惹きつけられてしまっているのだよ」
小刻みな動き。間髪を入れずに、膣内にたまった愛液をかき出していく。
星の声が、快楽に震えている。それと同時に、男根に強い圧迫を感じた。
「も、もう、だめなのです♡ ふぁあぁあっ、なにかくる♡ んああっ、きてしまうのです……っ♡」
激しく身体を反らす星。圧迫が、痙攣に変わっていく。
精を吐き出してしまえ、と言い募られているようだった。蠢動する膣内。そこは、なによりも雄弁なのである。
「ぐっ……。これは、なかなかの締まりだな」
「あぁああん……っ!? ひゃあっ、あるじ、あるじ……ぃ♡ やあっ、んくっ、うぁああああぁ……っ♡♡♡」
絶頂に身を震わせる星。室内に、嬌声が響き渡っている。
それに合わせるようにして、曹操は燃えたぎった情欲を解放していく。
「やぁあぁあぁああ……っ♡ うぐあっ、あぁああ♡ ひぐっ、あついぃいぃ♡ 腹のなかが、まるで煮えているようで……っ♡」
「くうっ、星……っ!」
「主のものが、わたしのなかで暴れまわって♡ ああっ♡ これが、なかでイクということなのですね♡ 主、ああっ、子種熱い♡ まだ、腹のなかでびゅくびゅくってぇ♡」
星のとろけきった声。それを聞きながら、曹操は膣内に子種をたっぷりと吐き出していく。踊るような柔肉。男根が発する熱を、余さず受け止めようとしているのか。
しなやかな身体を、これでもかというくらいに両腕で抱き寄せた。星は、腰が抜けてしまっているのだろう。だらりと伸びた足が、わずかに宙に浮いていた。
隙間なく密着した結合部。そこから、収まりきらなかった白濁液が染み出している。その温もりが、星と結ばれたのだという事実を、生々しくあわらしているのだった。
「横になるぞ、星」
星の身体を支えたまま射精を続けるのは、さすがに無理があった。
女体を下にして寝台に倒れ込み、管に残った精液を搾り取らせていく。尻肉の弾力がちょうどいい。熱に染まった内部は、さらに居心地がよくなっていた。二回出したことになるが、男根はまだまだ硬度を保ったままなのである。情欲の炎も、まだ尽きることなく燃え盛っているのだ。
やがて、穏やかな呼吸音が聞こえてきた。このまま、交合を続けていいのか不安になってくる。うつ伏せになっている星の顔を、曹操はのぞき込んでみるのだった。
「どうした。身体は平気か、星」
「すぅ……、んんぅ? ふわぁ、ある……じぃ……」
「驚いたな。もう寝てしまうとは、豪胆なことだ」
寝息を立てている星。無防備に広がっている髪を何度か撫でると、曹操はいきり立ったままの男根を引き抜いた。
栓を失った途端、大量の精液が流れ出してくる。自分自身のこととはいえ、よくもまあこれだけ注ぎ込んだものだ、と曹操は苦笑してしまう。
「少し、夜風にでもあたろうか」
急いで、水を汲みに行くこともないだろう。それに、火のついた部分を冷ましてやる必要があるのだ。
着物の乱れを直すと、曹操はひとり夜空の下に足を進めた。