※この作品はR-18です。

抜きゲーみたいな島に住んでるTS娘はどうすりゃいいですか?   作:パチドリくん

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07月21日(オナニーの日)に遅漏したのでカンカンの至りに早漏パコ。


オホれよ、我を

「ふぅ・・・・・・ほら、そろそろ起きろアサちゃん。 もうすぐ学校だぞ」

 

「んぅ・・・・・・おぉ・・・・・・」

 

 尻壁の衝撃から翌日。

 太陽から燦々と照り付ける光は、まだ早朝だと言うのに俺から体力を奪っていく。

 無論、背負っている荷物(妹)のせいもあるだろうが。

 

「・・・・・・ぐぅ」

 

「起きないと引き摺って連れてくぞ」

 

「えぇ~やだぁ~・・・・・・ちゃんと優しくおんぶしてぇ~・・・・・・というか兄の背中が心地いいのが悪いんだよ適度に揺れる体にお日様と兄の体温が私を微睡みに誘うまさにここは妹にとってのゆりかごだからアサちゃんが眠くなるのは当たり前だも、んぅ・・・・・・」

 

「そんな事言ったって駄目なものは駄目なの」

 

 この島で過ごすにあたって、通学という極普通の出来事であっても俺たち反交尾勢力にとっては危険が伴う。

 何故なら、SHOガードマンやSSの生徒などにドスケベしていない所を見つかると、非性産者と見なされドスケベされてしまう恐れがあるからだ。

 それを避ける為に一番大事なのが、誰も居ない時間に通学する事。

 つまり、こうして朝早くから通学する事である。

 しかし、遅寝遅起きが常習と化しているアサちゃんにとってはこれが中々至難の業であった為、3日に一度はおんぶして運ぶ必要があった。

 

「よいしょっと」

 

「あぁーん妹の安住の地がぁ・・・・・・ゆりかごがぁ・・・・・・この人でなしぃー」

 

「何と言われようとお兄ちゃんはこれ以上おんぶしません。 ほら肩は貸してやるから」

 

 アサちゃんを背から下ろし、無理矢理立たせて歩かせようとするのだが、アサちゃんは動かざること山のごとし。

 仕方が無いので肩だけでなく首根っこを掴んで歩かせる。

 

「やぁーん・・・・・・イタズラした子猫みたいな運び方しないでぇー」

 

「だったらシャキっとしなさいシャキっと・・・・・・おっと、人が来た。 隠れるぞ」

 

 うだる妹を抱きかかえてすぐ近くにあった電柱の傍へと隠れる。

 やってきたのはSHOガードマン一人。

 どうやらいつもの巡回のようだ。

 

「はぁ・・・・・・この前は失敗しちゃったなぁ・・・・・・まさかあのサプリメントが新商品だなんて。 そのせいで一週間外回り禁止されちゃって、ドスケベセックスもあまり出来なかったからもうおまんこが疼いて疼いてしょうがないわ・・・・・・!」

 

 言っていることはよく分からないが、目つきがいやにギラギラとしている。

 まるで獲物を探す女豹のような雰囲気を感じ、思わず背筋が粟立つ。

 

「見つからないようにしないとな・・・・・・」

 

「――! 見てよ兄、あの人SHOのドスケベお姉さんだよ・・・・・・うっひょぉ発情したメスの顔してんなぁオイ! 気に入った、家に来て妹をファックしていいぞ」

 

「おいこら出ようとするな馬鹿! あと妹はお前でしょーが!」

 

「ん? 今の声は・・・・・・むむっ、おまんこレーダーに感あり! 童顔でだらしない所もあるけど締めるとこは締めるカッコイイ巨根の男の子の気配がするわ!」

 

「――――げっ」

 

 不味い、興奮する馬鹿な妹を抑えるために出した声で気付かれるとは、何たる不覚。

 SHOガードマンは徐々にこちらへと近づいており、このままでは見つかるのも時間の問題だろう。

 

「おっ、おいアサちゃん! いつもの『バカップル作戦』で乗り切るぞ!」

 

「うぇっ? ちょ、ちょっと待ってアサちゃん寝起きで良い言葉思いつかない」

 

「お前俺にエロ語彙貧弱って言っておいて土壇場でこれかよ!」

 

「――こっちね!」

 

 まずいまずいまずいまずい!!

 麻沙音とドスケベセックスの振りをしてSHOガードマンを誤魔化す『パカップルいちゃつき回避作戦』もこの距離から初めては違和感でしかない。

 どうする、どうする――こうなったら、アレ(・・)を使うか!?

 通学カバンへと手を伸ばし、アナルバイブの形をした“新兵器”を取り出そうと思ったその瞬間――

 

 

ピリリリリリリ

 

 

「あら、電話が・・・・・・はいもしもし、仙波光姫です! ・・・・・・えっ、番組のクレームが大量に来てる!? 通販で買った商品が番組で説明された内容と違うって、ど、どういうこと――わ、分かりました、今すぐ戻ります!」

 

 電話を受けたガードマンは驚愕した様子で、来た道を猛スピードで戻っていく。

 それを見届けた俺たちは緊張を緩め、大きく溜息を吐く。

 

「あ・・・・・・危なかった・・・・・・」

 

「ご、ごめんね兄・・・・・・私のせいで・・・・・・」

 

「・・・・・・いいんだ。 無事に乗り切れたし、それに俺はお前が無事なら何があったって平気さ」

 

 

 顔を曇らせる妹を抱きしめ、何でもないように装う。

 

 

「ほら、あんまり気にするな。 俺たちは二人で一人なんだから、片方がしょぼくれたままじゃお兄ちゃんまで元気がなくなっちまう」

 

「――・・・・・・うん、そうだね。 私たちは二人で一人だもんね!」

 

 その励ましの言葉で、妹は微かに元気を取り戻す。

 

「もう1人の私(兄)、好きっ!」

 

「俺もだ、相棒(妹)よ!」

 

 がしっ――

 俺たち兄妹の、愛を確かめ深め合う抱擁はいつになっても変わらない。

 

 馬鹿でのろまで図々しい奴だけど。

 大切な妹を――麻沙音を守る為ならば、俺は何だってやってみせる。

 

 だって、たった二人の兄妹なのだから。

 

「よしっ、それじゃあ学校までもう一息だ! せっかくだしここから走って向かうぞ!」

 

「あ、それはパスで」 

 

 兄のやる気をバッサリと切り捨てる妹だった。

 

「えぇ・・・・・・いいじゃん、どうせもうすぐなんだし」

 

「兄は妹と違って体力お化けじゃないんだよ・・・・・・その辺ちゃんと把握しろよ頭まで筋肉か?」

 

「なんだと」

 

「それより妹はまだ眠いです・・・・・・兄ぃーだっこー」

 

「こらっ、せっかく起きれたんだから自力で歩かないとめーでしょ」

 

「へっ、自力で勃起も出来ない童貞が何言ってんだか」

 

「インポは関係ないだろうが!!」

 

「あいだっ!? やったなインポ童貞!! そっちがその気ならこっちだって考えがあるぞ!!」

 

「こいつ2回も言いやがったな――殺してやる!!」

 

 

 

 

 

「うおぉぉぉおおおおお!!」

 ドンデンボコスカゴロゴロガッシャンドドギュウウーン

 

 

 その後、俺はケンカしたせいで動けなくなった妹を担いで登校する事になったのであった。

 

 

 

抜きゲーみたいな島に住んでる  
 

TS娘はどうすりゃいいですか? 
 

  ぬ        き 

N U K I 

      た       し

 T A S H I

 

 

 

 

 

「つつつ・・・・・・」

 

 校門前。

 学校の近くだった為妹を担いでいたのはほんの数分ではあったが、顎へ喰らったヘッドバッドが未だに尾を引いている。

 そのせいで妹をここまで運ぶのも一苦労であった。

 

「撃墜王の射精させたコンドームの回収はこちらで行っておりまーす! 女生徒の皆さまは一度お立ち寄りくださーい!」

 

 俺たちも朝早く来た方なのだが、SS達は撃墜王の関係もあってそれよりも早く来ている。

 そして、イベントの内容である射精回数を数えるコンドームの回収場所はこの校門前――女生徒たちは登校時と帰宅時に一度立ち寄る事となっている。

 なのでアサちゃんをここに連れてくる必要があったのだが――

 

「ひーふーみー・・・・・・はい、OKです。 引き続きイベント頑張ってくださいね」

 

 受付に居る黒髪の少女――木戸が女生徒からのコンドームを受け取り、帳簿に記録している。

 真面目な様子で対応している姿は、中性的な容姿も相まって昨日の女性的で淫靡な雰囲気を醸(かも)していた時とは似ても似つかない。

 そのせいで、余計に昨日の事を思い出しそうになってしまう。

 

 ――だが、俺は誇り高き童貞だ。

 誇り高き童貞は狼狽えない。

 昨日は何も無かったのだと、動揺する事なく華麗にこの場を乗り越えてみせようではないか。

 アサちゃんを背負いながら、受付の元へと向かう。

 

「やぁ木戸! おはよう、良い朝だな!」

 

「えっ? あ、あぁ橘くん、おはよう・・・・・・何かテンション高いけど、今日も麻沙音ちゃんの分?」

 

「あぁそうさ! 今日も麻沙音は朝寝坊さんだからな! 俺が起こさないといつもこうなんだよ!」

 

「麻沙音は朝寝・・・・・・」

 

「そう、麻沙音だから朝寝! ハハハナイスジョーク!」

 

「・・・・・・?」

 

 首を傾げられてしまった。

 おかしい、俺の予想ではこの妹渾身のダジャレで木戸をあっと笑わせるつもりだったのだが。

 小粋なジョークで場の流れを掴む作戦は失敗か――

 

「そ――それにしても木戸もこんな朝早くから大変だな! SSの仕事ってそんなに忙しいのか?」

 

 しかし俺はこんな所で慌てはしない。

 今日木戸と会う時の為に俺は予習という名のリバースカードを伏せていたのだ。

 ここで俺はリバースカード――“最近仕事どう?”を発動する。

 これは会話初心者がよく使うテンプレ的なデッキの一つ「仕事デッキ」。

 俗に言う天気デッキや食事デッキなど、会話に困った時に使われる常套手段の一つだ。

 これらを駆使することで、俺の会話スキルは普段の何倍も磨きが掛かり会話力(ぢから)は3000を超えている。

 

 ――さぁ、木戸。

 お前はこの戦法に対してどう返す?

 

「大変だよ・・・・・・仕事はほぼ毎日夕方まであるし、残業も多いし、こんなイベントの時は毎朝日が出る前に起きないといけないし・・・・・・イベントが終わった後はもうクタクタだよ・・・・・・」

 

 なんか思ってたより重たい回答が返ってきた・・・・・・このデッキは相性が悪かったかもしれない。

 そりゃそうだよな・・・・・・SSって見てるだけで忙しそうだし。

 見えてない所ではより多くの苦労があるのだろう、昨日のように。

 

 ・・・・・・昨日のように。

 

「そんなに大変なのか・・・・・・普通の社会人より大変なんじゃないか?」

 

「んー・・・・・・実際そうだと思うよ。 仕事だけじゃなく訓練もあるし・・・・・・私なんかは電子部隊担当だからサイバー対策とか、通信機器とかの管理もしなきゃならないし・・・・・・まぁそれに見合う奨学金は貰えてるから文句は言えないんだけどねぇ」

 

「大変だなぁ・・・・・・」

 

 SSという組織は、俗に特待生と呼ばれるものと同意である。

 入学、あるいは在学中の成績優秀な生徒がSSへの参加資格が得られ、入隊する事で学費全額免除に加え、給料まで支払われる。

 そんな好条件である為毎年多くの生徒がSSへと立候補するのだが・・・・・・入隊には過酷な試験が待っており、更に入隊してからも地獄の扱きが行われ、そこでSSを諦める者も多くいるらしい。

 

 生半可な覚悟では、入隊する事も出来ない――そんなエリート集団が、SSという組織なのだ。

 

 ・・・・・・思えば、木戸はどうしてSSに入隊したのだろう。

 彼女が家で話してくれた事――彼女が本島の価値観を持ち得ているというのなら、性行為を推奨する立場であるSSに入りたいとは思わないだろう。

 俺自身がそうであるように。

 

 そんな彼女がSSに入る理由――いや、入らざるを得なかった理由とは何なのか。

 

「・・・・・・」

 

 気になる――気になるが、これはきっと軽々しく踏み込んでいい質問ではない。

 人には誰にだって踏み入れられたくない、隠しておきたい部分があるのだ。

 俺だってこの島で受けた過去の出来事は触れられたくないのだから。

 

 だから今は――何も聞かないのが、人として当たり前なのだ。

 

 

 ・・・・・・本当に?

 

 

 

「あっ、隊長のご友人の・・・・・・えーっと、ハメ突き殿! おはようございまんこー!」

 

「ん・・・・・・あぁ、おはようゴリマスちゃん。 私は葉月だけどどうしたの?」

 

「うほい、失礼しました! っと、それよりですね――」

 

 思考に耽っていたら、いかにもアホっぽい間抜け面をした少女が物凄く失礼なことを言いながらやってきていた。

 大声で元気一杯な様子は微笑ましいが、その服装は木戸と同じくSSの制服である。

 

「実は、体育館横の尻壁オブジェが壊れたので直して欲しいのであります!」

 

「壊れた・・・・・・? ゴリマスちゃん、壊れたってのはどういう風に?」

 

「はい! 凛殿が壁尻オブジェに入ったらバナナをくれると言うのでハマったのでありますが、気が付けば凛殿が居なくなっていたので脱出しようと力を入れたら壊れてしまったのであります!」

 

 壁尻なのか尻壁なのか統一してほしい。

 しかしそんなことよりも何か凄いこと言ってないか?

 

「あっ・・・・・・・・・・・・つまり、オブジェは・・・・・・」

 

「バラバラのウホウホであります!」

 

「一台まるごと取替かぁ・・・・・・はは、郁子と凛のどっちにキレればいいのかなこれ」

 

 木戸は大きなため息をつきながら、片手で顔を覆う。

 

「・・・・・・どうした?」

 

「そこのゴリマスちゃん・・・・・・ストライクフォースっていう部隊の子で、脳筋な事だけが取り柄なんだけど、尻壁オブジェをバラバラに壊しちゃったんだって・・・・・・」

 

「バラバラって・・・・・・流石に冗談だよな?」

 

「冗談だったらよかったのにね・・・・・・」

 

 遠い目をしている・・・・・・。

 

「ちなみに、それを直すのは・・・・・・」

 

「・・・・・・うふふ、私だよ?」

 

 あ、目が死んだ・・・・・・。

 

 木戸はゴリマスと呼ばれた少女に「直すのに一体いくら掛かってるか分かる?」とハイライトの消えた眼で懇々と詰めよっている。

 ゴリマスちゃんはその視線にあわあわと体を震わせると、ひと際大きな声で謝って逃げ出してしまった。

 

「もっ、申し訳ないでありますーっ! そ、それでは私は巡回の仕事がありますのでーっ!!」

 

「あっこらっ! ・・・・・・はぁ、追いかけても仕方ないか」

 

「・・・・・・大変だなぁ」

 

 エリート集団でも、ああいう存在(ドジっ子)は一定数いるらしかった。

 

「ごめんね、橘くん。 身内のお恥ずかしい所見せちゃって・・・・・・」

 

「いや、俺は別にいいんだが・・・・・・その、大丈夫か?」

 

「大丈夫だよー・・・・・・慣れてるから」

 

 死んだ目で言われても不安なのだが・・・・・・。

 

 

 

 しかし、今の所会話は順調だ。

 予定外のトラブルで木戸の目が遠くなってしまったこと以外は大きなミスもなく、和やかに会話出来ている。

 

(まぁ、普通に話せたかな――)

 

 この調子でいけば何事もなくここを通り過ぎれる――そう思った時だった。

 

「何だろう、私最近ついてない気がするよ・・・・・・この前もミスしたし、昨日だって・・・・・・あっ」

 

「昨日、あっ・・・・・・」

 

 その言葉に、頭の中で昨日の様々な映像が蘇る。

 救命行為と無理矢理納得させ、やってしまった数々の行為――その軌跡を。

 

「きっ、木戸! 今日はいい天気だよな! 小鳥も鳴いて、花も咲いてる、すがすがしい日だよな!」

 

 このままでは不味い。

 そう判断した俺は速攻魔法“今日もいい天気”を発動し、会話の流れを断ち切る。

 

「そうだね・・・・・・喘ぎ声に栗の花が咲き乱れるいいドスケベ日和だよね」

 

 駄目だった。

 流れを断ち切るどころかチェーンで効果を逆転され俺のライフに直接バーンしてきた。

 やはり友達がいない時の方が多かった俺に華麗に場をやり過ごすなんて土台無理な話だったのだ。

 こんなバカな俺は地獄の業火で焼かれた方が良いのかもしれない。

 

「「・・・・・・」」

 

 お互い黙り込んでしまう。

 こうなってしまっては、いい話の切り出し方が分からない。

 彼女も昨日のことを思い出しているのだろうか、顔を前に向けると丁度視線が重なった。

 

「・・・・・・っ」

 

 逸らされた。

 

 泣きそう。

 

「あのーすみませーん。 アナル詰まってるんで、早くしてもらっていいですかー?」

 

「はっ・・・・・・す、すみません」

 

 受付に長い時間居たせいか、背後で待っていた女子が声をかけてくる。

 その声が聞こえたのか、木戸はハッと顔を改めこちらへと向き直る。 

 

「あっ――ご、ごめんなさい! えっ、と――それじゃあ麻沙音ちゃんの分預かってもいいかな?」

 

「あぁ・・・・・・集計頼むよ」

 

 くそ・・・・・・折角いい感じに話せていたのに結局無駄だった。

 それどころか、気まずい空気を後ろで待っていたビッチのおかげで何とかなったという事実が、俺の自信をへし折っていく。

 俺はこの島のビッチにも劣る存在だとでも言うのか。

 

(――俺にもっとコミュ力があれば・・・・・・っ!)

 

 悔しさと悲しさで、拳を固く握りしめる俺なのであった。

 

 

 

 

 

抜きゲーみたいな島に住んでる

TS娘(わたし)はどうすりゃいいですか?

Is the island Utopia or Dystopia?

 

 

 

 

 

 気を取り直して、使用済みコンドームを受付の机の上に置く。

 これは勿論片栗粉で作った偽物であるのだが――木戸は気付いた様子も無く、ひーふーみーと数えていく。

 

 

 

「・・・・・・・・・・・・」

 

 

 

 なにその数え方。

 かわいい。

 

 それほど多くないから見ればすぐ分かるのに、一個一個指折り数えている。

 なんだろう・・・・・・無意識なのだろうが・・・・・・いうなれば、あざとい。

 

 キリっと真面目な顔なのに、数え方が「ひーふーみー」って何。

 ギャップで俺を萌え殺す気なのだろうか。

 

「数はみっつ・・・・・・あとは重さを・・・・・・あれ、秤どこ置いたっけ・・・・・・」

 

 ――って違う、何を考えているんだ俺は。

 物の数え方なんて人それぞれで、木戸はたまたま珍しい和語の数え方だっただけじゃないか。

 普通の数え方は「いち・に・さん」で、彼女は「ひ・ふ・み」。

 そこに何の違いもありはしないのだ。

 

「違うのだ!」

 

「うおっ。 なっ、畔――いつの間に・・・・・・!?」

 

 気が付けば真後ろに髪を二つ結びにした紫髪の少女――畔が迫真の表情で立っていた。

 一体いつから居たんだ・・・・・・気配が全くしなかったぞ・・・・・・!?

 

「二人が見つめ合ってた時ぐらいからです! ・・・・・・ところで橘さん、葉月ちゃんのあの数え方には理由があるんですよ?」

 

「そうなのか・・・・・・というか、え? 知り合いなのか?」

 

「知りたいですか?知りたいですよね?えぇでは教えましょう! 我が唯一にして最大の友である葉月ちゃんが普通の数え方をしないのは遡る事2年前――」

 

 話を聞いてほしい。

 

 ――いや、ちゃんと聞いてるのか?

 

「SSの隊員として性産訓練をこなす葉月ちゃん。 彼女はある日催眠音声やASMRなど・・・・・・つまり、声の分野に関しての特訓を始めました」

「ある日は色気のある声を出すのが得意な子の力を借り、またある日は催眠音声と向き合い、時には寝落ちしてしまいながらも、葉月ちゃんは頑張っていました」

「それらの特訓により遂に葉月ちゃんは甘美で妖艶な発声を身に着ける事が出来ました。 しかし、その結果葉月ちゃんは普通の数え方・・・・・・さん、にぃ、いちと数を数え下ろすだけで相手を発情させてしまうチャームボイスの持ち主となってしまったのです・・・・・・」

 

「それ違う理由で発情したんじゃないか・・・・・・?」

 

「うっ・・・・・・はづぎざん゛がわ゛い゛ぞう゛ぅ゛う゛、お゛えっ」

 

「――!?」

 

 いつの間にか起きていたのか、アサちゃんが泣きながら俺の背中の上でえずく。

 流石に吐かれるのは勘弁なので下ろして背中を摩ると、木戸がこちらを見て目を見開く。

 

「集計かんりょ・・・・・・あれっ麻沙音ちゃんが泣いてる!?何で!? 美岬もいるし・・・・・・いやそれより麻沙音ちゃんどうしたの!?」

「うぐっ、うぐっ、葉月さんが普通に数字を数えられないって聞いて、私、わだじぃ・・・・・・」

「ああぁぁ・・・・・・泣かないで? 数字って何のことかよく分かんないけど、ほらこっち――」

 

 アサちゃんのセリフだけ聞くと凄く馬鹿にしてるように聞こえない?

 

 

 

「私、冗談のつもりだったんですけど・・・・・・」

 

「・・・・・・その冗談、今考えたの?」

 

「はい! 即興にしてはそこそこ説得力ありませんでしたか?」

 

「・・・・・・まぁこの島だったらあり得そうだよな」

 

 木戸だからそんな変な理由ではないだろうけど。

 

「ちなみに特訓してたのは本当ですよ」

 

「・・・・・・!?」

 

 なん・・・・・・だと・・・・・・!?

 SSの性産訓練とは、そこまでするものなのか・・・・・・。

 そういえば花丸委員長もバイノーラルSQC殺法*1なるものを披露していた気がする。

 あれもその一つという事なのだろうか。

 ・・・・・・SSと対峙する際の脅威として覚えておくか。

 

「・・・・・・で、畔。 木戸とは友達なのか?」

 

「はい! 葉月ちゃんと私はB等部から突き愛のある、チクニーの友なんです!」

 

「・・・・・・」

 

 チクニーはともかく、存在感が薄いと嘆いていた彼女にも友達と呼べる存在が居たのか。

 それが木戸というのは、世間は狭いというかなんというか。

 ただ・・・・・・

 

「・・・・・・畔の友達って、木戸以外にも居るのか?」

 

「いえ、葉月ちゃんただ一人です・・・・・・あっでも橘さん達も、その、お友達とお呼びしてもいい、でしょうか・・・・・・・知り合ってまだ数日ですけどもぉ・・・・・・うぅ」

 

「そうか・・・・・・悪いこと聞いてごめんな・・・・・・俺たちで良ければ好きなだけ話し相手になってやるから・・・・・・!」

 

 友達が居ても尚、悲しい畔であった――

 

「しかし、こう言っては何だが・・・・・・畔。 SSの木戸と仲が良いって、その・・・・・・大丈夫だったのか?」

 

「えっ? あっ・・・・・・その、すみません。 その事でちょっと相談があったんですけど・・・・・・ここじゃアレなので、また基地で話しますね」

 

「あ、あぁ・・・・・・」

 

 畔は今までずっと一人でドスケベから逃れてきた。

 それを実現出来たのは、他人に認識されにくいという彼女の体質あってのものだったのに――ここに来て木戸と仲が良いという事実が発覚した。

 木戸は畔の事情を知らないのだろうか。

 有り得る話だ、いくら畔でも条例違反を友人に話すわけにはいかないだろうから。

 

 ただ、それを何年間も隠し通せるものなのか?

 些細なすれ違いや、ちょっとした事からバレる可能性だってあるはずなのに。

 畔がよっぽど隠すのが上手いのなら分かるが・・・・・・畔はどうにもそういう腹芸は得意そうに見えない。

 それとも、まさか――?

 

「麻沙音ちゃんよしよし、ほら、私は何ともないよ・・・・・・」

「ちちちちかっ、ンヒッ、オッ、オヒョヒョヒョ、ほ、ほーっ、ホアアーッ!!ホアーッ!!」

「おおっ、元気になった! よし私も・・・・・・麻沙音ちゃーん、よしよしですよー?」

「フーッ!! しゅるばばばーっ!!」

「ひえっ! わ、私の時だけ凄い怒ってますぅ・・・・・・!?」

「美岬は麻沙音ちゃんと相性良くないからちょっと離れてて!」

 

 ・・・・・・色々と、思う所はあるが。

 彼女とはもう一度、どこかで話してみた方が良いのかもしれない。

 もし俺が想像していることが確かなら――彼女も俺にとって救わなければならない存在だから。

 

 妹と仲間と和気あいあいとする彼女の様子を、俺はただ見守るのだった。

*1:
花丸姉妹が相手を挟み込み右からは負けろ、左からは頑張れと言うことで脳味噌を混乱させ、射精を促す花丸家一子相伝の秘儀。一子相伝なのにコンビ技なの?とは聞いてはいけない




R-18日刊ランキング一位だって!?

そんな順位、僕のデータにないぞ!!


・・・・・・何だか数日間日刊一位に居座ってた気がするパチが、データドリくんがNo Dateなので月に代わってパチドリくんが御礼先輩すこ申し上げマスパチ。
これも全てはぬきたしという素晴らしい作ひぃん♡あってこそのケツ果。
生ハメイトには出来るだけ受け挿れて貰えるように、マダハメイトにはぬきたしの良さをシコってそのままぬきたし1+2を挿入して貰えるようぬきたしの魅力を伝えてイきたいと思うパコ。

ハメドリくんの絶頂を借る拙作ではありパコが、精子ん性絶頂カかせて頂きマスので、何卒よろしくお願いしますパコ。 性具。

――追記――

7/26はぬきたし2、7/27はぬきたし1のそれぞれ1・2周年記念なんだパチね!
ぬきたしハメでとう!そして、ありパコう!
全てのハメドリくんに忠誠を誓おほぉぉおおおおん♡
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