※この作品はR-18です。

抜きゲーみたいな島に住んでるTS娘はどうすりゃいいですか?   作:パチドリくん

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TS娘ですが、何か?

 月の光さえも遮る暗い暗い森の中を、一人の少女が駆けている。

 少女は急いでいるのか息を僅かに荒げながらも、周囲をしきりに見渡し、まるで何かを探しているように見られた。

 暫くすると、少女の顔がある一点に向けられる。

 顔を向けた先にあったのは、仰向けに倒れている人の姿であった。

 

「――・・・・・・ここだったか」

 

 そう呟くと、少女は倒れている人の近くへと近づく。

 

「・・・・・・ごめんね。 けど、眠りにつくにはまだ早いぞ橘 淳之介」

 

 すると少女は腰に付けたポーチから小さなスピーカーとマイクを取り出す。

 スピーカーを淳之介と呼ばれた少年の耳の傍に置き、そして少女は茂みに身を隠しマイクに口を近づける。

 さて、彼女は一体何を――?

 

『・・・・・・私が1から10までの数字を数え上げていくと、段々とあなたは目を覚ましていく』

 

 少女の口から発せられた言葉は、無線を介しスピーカーからも発せられる。

 

『いーち・・・・・・に・・・・・・あなたはゆっくりと意識を取り戻していく』

 

 それを聴く少年の体が、数字を読み上げる度に僅かに痙攣する。

 

『さーん・・・・・・し・・・・・・段々と意識が浮上して、身体に力が戻ってくる』

 

 床オナで果てた直後の男性を思わせる動きであった少年は、数字が大きくなるとその動きに変化が現れてくる。

 

『しち・・・・・・はち・・・・・・君にはやるべきことが残ってる・・・・・・それを君は思い出す』

 

 そして、その動きは遂にスイッチを最大にまで上げたバイブの如き動きに変わり――

 

『きゅう・・・・・・さぁ、目を覚まして?――・・・・・・じゅうっ♡♡』

 

 

 

「―――――はうあっ!」

 

 

 カウントアップを終えた瞬間、少年は長い期間射精管理をされ解放を許された後のイチモツの如き勢いで飛び起きるのだった。

 

 

 

 

 

 

抜きゲーみたいな島に住んでる

TS娘(わたし)はどうすりゃいいですか?

Is the island Utopia or Dystopia?

 

 

 

 

 

 

「ここ、は――――」

 

 何処だ?

 というか俺は何故こんな所に倒れて――

 

「――はっ、そうだ!俺はさっきSSの中隊長と・・・・・・ぐっ」

 

 そうだった。

 俺はさっきまであのビッチと戦い、戦いに破れ、そして俺は・・・・・・

 頭痛がする。

 体もふらつき、本調子と言い難い。

 先ほどまでのことを、嫌でも思い出してしまう。

 大事な妹や仲間たちのことが心配で、心が押しつぶされそうになる。

 しかし――

 

「――このまま帰るわけにはいかない」

 

 そうだ、俺にはまだやるべきことが残っている。

 何故だか分からないが、そう感じるのだ。

 震える脚を軽く叩きながら立ち上がり、山の奥へ顔を向ける。

 俺の窮地を救ってくれた、山岳の少女。

 その子のことが気にかかって仕方がない。

 まるで誰かの意思に流されるような感覚であったが、俺はそれにあえて逆らわず森の中を進んでいくのであった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ――少年は辺りを見渡し、呆然とした様子であったが不意に目を細め立ち上がると森の奥へと走り去って行った。

 それを私は見届けると、茂みから身を出しスピーカーを回収して少年が駆けて行った方向に目を向け一人ごちる。

 

「向かった先は文乃の居た方角・・・・・・あとは頼んだよ、ヒーロー」

 

 くるりと身を翻し私はその場を後にする。

 私の背後からは、普段静謐とした森に似つかわしくない眩い閃光や銃声が暫く鳴り続けるのであった。

 

 

 

抜きゲーみたいな島に住んでる  
 

TS娘はどうすりゃいいですか? 
 

  ぬ        き 

N U K I 

      た       し

 T A S H I

 

 

 

 

 

 時は20XX年。青藍島はドスケベの炎に包まれた!

 マ〇コは濡れ、チ〇ポは剥け、全ての童貞が卒業したかのように見えた。

 だが、誇り高き童貞は死滅していなかった!

 

 ここは“ドスケベ条例”により全てのドスケベが許された常夏の島、青藍島。

 ドスケベ条例、それは『この条例は、青藍島でのドスケベ交尾を推奨するものである』

 というパンチが効きすぎている一文から始まる頭のおかしい条例である。

 これは、そんな島に東京からやってきた1組の兄妹と、島のドスケベ条例に抗う少女たちの物語である――

 

 

 

 

『抜きゲーみたいな島に住んでる貧乳(わたし)はどうすりゃいいですか?』

 通称:ぬきたし

 

 ――それが私の知っている、この島を舞台にしたスタイリッシュ逃亡&バトルADVのタイトルである。

 一見するとラノベのような長文に薄い本にありがちな設定しか思い浮かばないタイトルだが、その本質は先程言ったスタイリッシュ逃亡&バトルADVに恥じない全身を震わせる程の熱い展開に、笑いと感動の涙といった全ての感情を与えてくれる名作エロゲーだ。

 私はそんなぬきたしの虜にされただけの一般人であった。

 仕事終わりにPCを起動し、いつもの流れでぬきたしとSNSを開き何回と見た場面で毎回笑い、涙すると感想をSNSに垂れ流す限界オタクと化し、夜が更けると寝床に着き一日を終える。その筈であったのだが・・・・・・――

 

 目が覚めたら私の体は小さく縮み、赤ん坊の姿になっていた!!

 

 そんなこんなで誕生した私の名前は「木戸 葉月」。

 青藍島の水乃月学園と呼ばれる学校に通うA等部2年の女学生である。

 出身は東京で、水乃月で言うB等部1年の時に青藍島にやってきた極普通の女の子だ。

 強いて違うところを上げるとすれば前世の記憶を持ってるってことくらいかナ・・・・・・

 見た目は肩で切り揃えた黒髪ショートにスレンダーボディで、顔は自己評価になるけど美少女すぎてビビった記憶があります。

 ・・・・・・けど最近周りに美少女が多すぎて実は普通の顔なんじゃないかと少し不安なんですよね・・・・・・。

 

 ちなみに前世は男です・・・・・・男だったんですよ!!

 前世で女体化願望があった身として「女の子のボディで好きなことが何でもできる!!」と最初は滅茶苦茶喜んでいたのですが、前世とは違う性別に色々と戸惑ったり、またある事件を切っ掛けに女に産まれた事を心底恨む経験がありましたがわたしはげんきです。

 

 ではよくある転生話をした所で、今私が住んでいる青藍島についてお話を致しましょう。

 青藍島は沖縄の奄美群島より少し南の位置にあり、周りをハートのような形をしたサンゴ礁に囲まれた孤島になっています。

 サンゴ礁で囲われた内海は水深が浅く、透き通った水色をしており、それが外海の藍色と境となることで生まれた景観の美しさを讃えてこの島は青藍島と呼ばれるようになったそうです。

 また島自体はそれほど大きくない為、島にある山の山頂からは島全体が見渡すことが可能でして、そこから見る景色はまさに絶景です。

 

 そんな青藍島ですが、過去には旧帝国軍の最終防衛ラインとしても考えられており、島の至る所にその軍事基地の名残が残されています。

 島の外周には対空砲や砲台――現在はただの飾りであり、対外的には動かないという話ではあるが――も設置されており、探せば物騒なものは色んな所で見つかります。

 本当に綺麗な島で、ここだけを切り取れば自然豊かな観光地として人気を博しそうなものですが・・・・・・原作の言葉を借りるなら“現状維持を望む愚かな人間たち”によって過疎化が進み、それを嘆いた仁浦県知事により今のドスケベ条例施行に至る・・・・・・というのが昨今の青藍島です。

 人口も今では15000人にまで増えてるって話らしいですよ!

 流石仁浦県知事、すごいなーあこがれちゃうなー。

 

 ・・・・・・正直、ドスケベ以外の方法は考えつかなかったのかと言いたくなりますが。

 

 

 ・・・さて!

 ここからは二次創作なんだから原作設定とか皆知ってるし尺取るのももったいないだろ、という全国1919万人の生ハメイトの皆様のために手っ取り早く私がこの青藍島にいる理由、つまりは目的についてお話しましょう。

 私の目的はずばり『グランドルートを目指しつつ片桐 奈々瀬と橘 淳之介をくっつかせること』である。

 

 これには1人の生ハメイトとしての原作の場面を見たい欲と、せっかく2度目の人生なのだから1つの目標にひた走るという前世では出来なかったことをやってみたかったというのもある。

 そして何より一番はぬきたし最推しヒロイン『片桐 奈々瀬』の初恋を成就させ、私はそれを傍から眺めて尊死する観葉植物になりたいのだ・・・・・・ッ!

 

 『片桐 奈々瀬』という人物は俗に言う報われない幼馴染系ヒロインである。

 主人公(恋する人)が辛い時には励まし、迷う時には道を示し、主人公が他の人に恋をしたらその想いを胸に秘め、恋路を応援する陰で人知れず涙を流す・・・・・・そんな姿が当時プレイしていた私の胸と性癖を貫き、報われてほしいと心底思ったのだ。

 そんな時に青藍島やドスケベ条例という単語をこの世界で知った時、つまりはぬきたし世界に生まれ変わったと知った私は「報われるしかねェだろォッ!」と一念勃起したわけである。

 ちなみに個別の奈々瀬ルートではなくグランドルートを目指す理由ですが・・・私はロマンチストなので、漢は黙って大団円のHAPPY ENDを目指す以外無いでしょう。

 というかぬきたしの登場人物みんな良い子過ぎてマヂ尊いから・・・・・・他ルートで失明する文乃の姿とか条例が完全に消え去ったSSの皆の姿とか考えるだけで無理・・・・・・

 

 兎にも角にも、私はこの数年で準備を重ねてきた。

 原作での流れでドスケベ条例が無くなった、もしくは真ドスケベ条例が施行されたという話も無く、ある偶然から丁度私が淳之介や奈々瀬たちと同年代ということも分かった私は幼少期から本格的に準備を進めていった。

 ・・・・・・事故とはいえ、B等部1年の年齢で青藍島に来ることが出来たのも準備をする上で良かったと言えるだろう。

 

 ――・・・・・・ここから私の永年の計画が始まる。

 未だスタートラインに立ったばかりではあるが、これを乗り越えた先こそが私の目標なのだ。

 

 “幾重にも辛酸を舐め 七難八苦を超え 艱難辛苦の果て 満願成就に至る”

 

 この名台詞が今の私の道標だ。

 ここまでやって、諦めるなんてのはありえないのだ。

 その為にも、私は何があろうと橘淳之介の味方であろう。

 そしてこの青藍島に住む非実在系女子たちが傷つかないように守ってみせよう。

 

 だから、幸せそうな姿を私に見せてくれ。

 

 

 

 

 そう心に誓う少女の腕には風紀委員と書かれた腕章と、青と白で構成された制服が着用されているのであった――




全国1919万人の生ハメイトの皆さま、初めましてパチ。
この作品は「抜きゲーみたいな島に住んでる貧乳(わたし)はどうすりゃいいですか?」
通称:ぬきたしの二次創作SSだパコ。

まずはこんな作ひぃん♡を読んでくれた皆さまに感謝の言葉を。ありパコう!
プロットは完精してるけどストックは全くないし、遅漏だから射精(投稿)頻度はそんなに無いパチが完ケツはさせるので生暖かい精子ぐらいの温度で見てくれると大変有難いハメ。
それでは皆さま、良いドスケベライフを~!
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