※この作品はR-18です。

優しき日輪と鬼殺隊の美蝶   作:蓮紅

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2019年11月29日から"pixiv"で執筆している作品をハーメルンでも投稿する事に致しました。
一人でも多くの方に楽しんで頂けましたら幸いでございます。

優しき日輪と鬼殺隊の美蝶
https://www.pixiv.net/novel/series/1212004

※キャプション必読・リクエストに関しての説明あり
※原作の展開に私の都合でテコ入れ改変してCP要素増し増しにする予定です。
・鬼滅の刃原作に関するネタバレあり。原作未読の方は閲覧注意。
・鬼滅の刃二次創作小説です。
・原作・キャラクターの性格・設定等改変の可能性大。一部キャラ崩壊注意。
・思い付き次第で何度も編集を繰り返す可能性大。お時間がある時で良いので、良ければ読み返してみて下さい。
・誤字脱字等のミス・内容の矛盾等の指摘は大歓迎。理不尽なクレームは受け付けません。
・コメント・メッセージ大歓迎。創作意欲の燃料になります。コメント・メッセージの返信は必ずさせて頂きますのでどしどし御投稿下さい。
・SS内容に関してはネタパクリと言う名の盗作を間違えてしないよう気を付けてますが、もし私が投稿した作品が既に別の作者様と作品内容が酷似していた場合、メッセージにて御連絡下さい。

※リクエストに関して
メッセージにてリクエスト内容を御連絡下さい。
以下規約
・100%受け付けられると保証された訳では御座いません。創作意欲次第で承諾する場合もお断りする場合も御座います。
・炭治郎×鬼滅女子のみ。
・作者は遅筆。またリアルの都合や他SSの執筆で投稿が遅くなる可能性大。
・CP、全年齢かR作品か、ネタの内容を御記入下さい。ネタの内容が詳細で有れば有る程、筆が進むので御協力をお願い致します。


序章
第壱話 傷付いた日輪は般若の激励を受ける


東京府・蝶屋敷付近の森

 

大正二年(一九一三年) 三月一日(土)

時間帯:朝

天気:晴れ時々曇り

 

 

「あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"っ! 逃げんなっ!! そこになおれっ!!! 待ちやがれぇぇぇぇぇぇ!!! 炭治郎うううぅぅぅぅぅ!!!!」

 

「すみませんすみませんすみません本当にごめんなさいっっっ!!!」

 

鬼殺隊隊士・竈門炭治郎は鬼になった実妹の禰豆子を箱に入れて背負ったまま般若と化した鋼鐡塚蛍と森の中で地獄の鬼ごっこを繰り広げていた。

 

無限列車での死闘後、重症の身に鞭打って早朝に蝶屋敷を抜け出して煉獄邸に赴き、あの死闘で殉職した炎柱・煉獄杏寿郎の事の顛末を遺族に報告しに行っていた。その帰りに蝶屋敷の門前で待ち構えていた蛍に追いかけ回されていたのである。

 

炭治郎はあの死闘で杏寿郎を殺害した十二鬼月が上弦の参・猗窩座に一矢報いんとして、太陽から逃走を図る猗窩座の背に向かって愛刀を投げ付けたのだ。

 

その試みは成功したが、愛刀が刺さったまま猗窩座を逃してしまったため日輪刀を紛失。製作者である蛍は炭治郎に手渡して、僅か一週間も経たずに日輪刀を紛失した事実に激昂したのである。

 

その日輪刀も最後は猗窩座に粉々に破壊されてしまったのだが、その事実を蛍も炭治郎も知る由もないのはせめてもの不幸中の幸いと言えるだろう。

 

――どうしよう、どうしよう、どうしよう。どうにかして鋼鐡塚さんに落ち着いて貰わないと。

て言うか、走ってるせいで身体中が痛いっ! 痛いと叫びたいっ!!

 

炭治郎はこの窮地を打開する為に必死で頭をフル回転させていたが、高熱と疲労と激痛で妙案が思い付かなかった。

 

――大丈夫、俺は長男だから大丈夫。まだ我慢出来る。ってあれ? 鋼鐡塚さんが追い掛けて来ない?

 

炭治郎は犬に匹敵、いやそれ以上の精度を誇る嗅覚を持っている。その嗅覚に何度も命を救われ、窮地を脱して来た。この特性が無ければとうの昔に死んでいただろう。

 

炭治郎は匂いで蛍が追跡を辞めた事を察し、また憤怒の匂いも消えている事を知った。

 

落ち着いてくれたっ! と喜ぶ炭治郎は蛍の下へ近付く。ただし音を立てず、気配を殺して近付き茂みの中から蛍の様子を伺った。

 

――鋼鐡塚さんは何を……あっ! あれは杏寿郎さんの鍔だっ! しまった!! 鋼鐡塚さんから逃げるのに夢中で鍔を落とした事に気付かなかったっ!

 

炭治郎は杏寿郎の愛刀に付けていた鍔を杏寿郎の実弟である煉獄千寿郎から御守りとして託されていた。

 

蛍の手に杏寿郎の鍔があるのを見て己の犯した失態に自責の念に駆られるが、だからと言って何もする事が出来なかった。

 

此処でノコノコ出て来て自分の姿を見た蛍が再び激昂して、鬼ごっこを再開させたら炭治郎にとってたまったものではないからだ。しかしそんな炭治郎の懸念も直ぐに霧散する。

 

「炭治郎、居るんだろう? さっさと出て来い……俺はもうお前を追いかけたりしないから出て来いっ。」

 

「あっ……はい。」

 

炭治郎は拍子抜けする程、落ち着いた様子の蛍を見て素直に茂みから抜け出て蛍の前まで進む。そして炭治郎はある事に気付いた。

 

――火男のお面で表情は分からないけれど、鋼鐡塚さんから悲しい匂いがする……。

 

 

 

♦︎

 

 

 

炭治郎が茂みから抜け出て一、二分経とうとした時、ほぼ同時に炭治郎と蛍は沈黙を破って言葉を発した。

 

「あのっ……鋼鐡塚さん、その鍔はっ。」

 

「炎柱の……杏寿郎のか?」

 

「は、はい。そうです。もしかして鋼鐡塚さんが杏寿郎さんの日輪刀(かたな)を…?」

 

「ああ、そうだよ……俺があいつの日輪刀(かたな)を打ったんだ。」

 

「っ……。」

 

炭治郎は蛍から香る悲しい匂いの要因を知って息を呑んだ。油断すると両眼から涙が出そうになったが、懸命に我慢した。

 

蛍は炭治郎の様子に構わず、近くにあった大岩に腰を掛けて杏寿郎との出会いを思い出しながら炭治郎に語り始めた。

 

「杏寿郎に初めて出会ったのは、あいつの屋敷に日輪刀(かたな)を持って行った時だった。

煉獄家は初代産屋敷当主から仕えた武家の一族で、戦国時代から代々炎の呼吸を編み出し受け継ぐ鬼狩りの名家でな。その経緯から皆、鮮やかで綺麗な赤い刀身を出してたんだ。」

 

「俺は楽しみにしながら日輪刀(かたな)を持って行くとやはり予想通り、いや予想以上に鮮やかで綺麗な赤い刀身を見せてくれた。

俺はそれを見て機嫌が最高に良かったが、杏寿郎の放った一言で絶句した。あいつは俺に何て言ったと思う?」

 

蛍の質問に炭治郎は杏寿郎が何て言ったのか、予想出来ずに口を噤むと蛍は炭治郎に構わず続けた。

 

「あいつはなぁ、『素晴らしい日輪刀(かたな)だっ! だが気に入らん!!』って俺に向かって言いやがったのよ。」

 

蛍はその当時の様子を思い出しながら楽しそうにそう言ったが、炭治郎はその言葉と事実に絶句せざるを得なかった。

 

蛍の異常とも言える日輪刀への愛情とその生まれ付きのヒステリックぶりには辟易するほど骨身に染みている。

 

その蛍に面と向かって自らが丹精を込め、愛情を注いで打った日輪刀を否定するなどすればその場で奇声を上げて殺しに掛かってくるだろう。

 

炭治郎はハラハラしながら蛍の話の続きを待った。

 

「俺はその言葉にブチ切れて杏寿郎に飛び掛かろうとしたんだが、その前にあいつが俺の打った日輪刀(かたな)をヌンっ! と前に差し出した。

『この日輪刀(かたな)で唯一、この鍔が気に入らん! もっと炎のような意匠に作り替えてくれっ!!』と言ったんだ。」

 

「俺はあいつの放つ暑苦しい空気に呑まれて、飛び掛かろうとした事も忘れて『お、おう』としか言えず、日輪刀(かたな)を受け取って刀鍛冶の里に引き返して、一週間程で鍔を作り直して改めて届けに行った。」

 

「すると杏寿郎は『最高の日輪刀(かたな)だっ! ありがとうっ!! 鋼鐵塚殿っ!!!』と満面の笑顔で受け取ったんだ。もう七年以上も前の話だ。俺が丁度三十歳を迎えたばかりで、あいつはまだ十三歳だった。」

 

そこまで言うと、蛍は一呼吸してから空を見上げて杏寿郎との思い出話を続けた。

 

「杏寿郎はお前と違って日輪刀(かたな)を刃毀れさせたり、ましてやへし折ったり無くしたりなんて下手はしなかった。

まぁ摩耗して日輪刀(かたな)を打ち直したり作り替えたりは何回かしたがなっ……そうかぁ……もうあの鮮やかな赤い刀身も、あいつの太陽みたいな笑顔も、もう見れねぇんだなぁ……。」

 

「まだまだこれからだったろうに、本当に死んじまったんだなぁ…。」と悲しく残念な様子で言い締めた。炭治郎は蛍のその言葉を聞いて我慢出来ずに両眼に涙を浮かべ、杏寿郎の生前の言葉を思い出していた。

 

『俺は俺の責務を全うする!! ここにいる者は誰も死なせない!!』

 

『竈門少年。俺は君の妹を信じる。鬼殺隊の一員として認める。』

 

『怪我を厭わず死を恐れず命を賭けて鬼と戦い、血を流しながらも人を守る者は、誰がなんと言おうと鬼殺隊の一員だ。』

 

『疑ってすまなかった。信じるのが遅くなって申し訳なかった。竈門妹にも直接謝りたかったが、とても叶いそうに無い。』

 

『それだけが唯一、心残りだ。残念に思う。』

 

『俺がここで死ぬことは気にするな。柱ならば後輩の盾となるのは当然だ。柱ならば誰であっても同じことをする。』

 

『胸を張って生きろ。』

 

『今度は君達が鬼殺隊を支える柱となるのだ。』

 

「っ……鋼鐵塚さん、俺っ……俺……これから先きっと何回も日輪刀(かたな)をダメにしちゃうと思いますっ!!」

 

「それ胸張って言うことかっ!? 何宣言だクソガキっコラ!!!」

 

炭治郎の言葉に蛍はツッコミながら包丁を向ける。しかし炭治郎は視線を逸らさず、涙を流しながら己の決意を宣言する。

 

「でも俺は強く成ります! 鋼鐵塚さんが打ってくれた日輪刀(かたな)で、一人でも多くの人を鬼から救います!! 一人でも鬼に殺される人を、大切な人を亡くして悲しむ人を減らします!!」

 

後悔も悔恨も飲み込んで、炭治郎は誓う。蛍に、今は亡き杏寿郎に、何より自分自身に。

 

「何時かきっと杏寿郎さんのようなっ、だっ誰よりも強い剣士に、柱に成ります! 絶対に成ってみせますからっ!! 約束しますからっ!!!」

 

炭治郎は強く宣言した後、両眼から大粒の涙を流しながら堪え切れずに嗚咽を漏らし始めた。蛍はその様子を黙って聞いていた後、言葉を漏らした。

 

「腹が減った。」

 

「ひっぐ、うぐっ……えっ?」

 

「蝶屋敷から少し行ったところになぁ、美味い飯屋と絶品のみたらし団子を出す茶店があるんだ。お前が全部奢れ。それで今回は許してやる。」

 

「……っ!」

 

炭治郎は朝一で煉獄邸に向かい、昼前に蝶屋敷前に戻るはずだった。しかし蛍との地獄の鬼ごっこで既に昼を過ぎている。

 

炭治郎はその言葉に笑顔で了承して鍔を受け取り、共に蛍推薦の飯屋と茶店で舌鼓を打った。しかしそれで話は終わらなかった。

 

「あらあらあら。絶対安静って伝えたはずなのに、蝶屋敷を抜け出して好き勝手に動き回ってる悪い子はこんな所に居たんですねぇ。」

 

「はむはむはむ、ゴク、ふぅ……えっ?」

 

その言葉に炭治郎は食べ終わったみたらし団子の串を落としてから、青褪めて錆びた絡繰り人形のように首を声がした方向へとギギギと動かした。

 

そこに見えたのは、顔中の血管を浮かして満面の笑みを浮かべる鬼殺隊が誇る柱が一人、蟲柱・胡蝶しのぶの姿があった。




あとがき
作者の皆様の創作小説と鬼滅の刃愛に当てられて遂に烏滸がましくも読書側から作者の領域に足を踏み入れた無謀な愚か者です。

読んで楽しむ側で居続けるよりも自身も参加して作者の皆様を少しでも楽しませることが出来たらと思い投稿しました。どうか温かい目で見守って下さい。改めてどうか宜しくお願い致します。
ちゃんと続けられたら良いなぁ。

最後に非常に個人的な趣味かつ宣言にございます。

好きな鬼滅の刃CPは
竈門炭治郎×鬼滅女子(炭しの・炭アオ・炭カナ・炭蜜・炭ねず・炭ナエ・炭珠etc……)
鬼滅女子×竈門炭治郎(しの炭・アオ炭・カナ炭・蜜炭・ねず炭・ナエ炭・珠炭etc……)
炭治郎愛され(BL要素なし)
狛治×恋雪(狛恋)
竈門夫婦(竈門炭十郎×竈門葵枝)
煉獄夫婦(煉獄槇寿郎×煉獄瑠火(槇瑠))
宇髄夫婦(宇髄天元×宇髄雛鶴・宇髄まきを・宇髄須磨)
産屋敷夫婦(産屋敷耀哉×産屋敷あまね)

気持ちだけ応援しているだけ鬼滅の刃CPは
不死川実弥×竈門禰豆子(さねねず)
時透無一郎×竈門禰豆子(むいねず)
愈史郎×珠世(ゆしたま)

上記に書かれてすらいないCPは全て超地雷です。眼にしたくも無いし、語るなんて論外です。

宣伝
是非様
https://syosetu.org/?mode=user&uid=270158

蝶を守り抜く日輪
https://syosetu.org/novel/210136/

私にハーメルンへの投稿を勧めて下さった炭治郎×鬼滅女子の同志と言えるお方です。
なお、"蝶を守り抜く日輪"には一部、拙作の描写を参考・引用した部分がいくつか見られますが、私が引用許可を出してますので純粋なお気持ちでお読み下さい。

R-18作品の希望頻度は?

  • 作者にお任せ
  • Hなしの健全な話がもっと読みたい
  • 足りんから自重するなもっとやれ
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