※この作品はR-18です。

優しき日輪と鬼殺隊の美蝶   作:蓮紅

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※キャプション必読・リクエストに関しての説明あり
*R指定作品です。
*この作品は竈門炭治郎×栗花落カナヲ+胡蝶しのぶ(炭カナ+炭しの)です。
・鬼滅の刃原作に関するネタバレあり。原作未読の方は閲覧注意。
・鬼滅の刃二次創作小説です。
・原作・キャラクターの性格・設定等改変の可能性大。一部キャラ崩壊注意。
・思い付き次第で何度も編集を繰り返す可能性大。お時間がある時で良いので、良ければ読み返してみて下さい。
・誤字脱字等のミス・内容の矛盾等の指摘は大歓迎。理不尽なクレームは受け付けません。
・コメント・メッセージ大歓迎。創作意欲の燃料になります。コメント・メッセージの返信は必ずさせて頂きますのでどしどし御投稿下さい。
・SS内容に関してはネタパクリと言う名の盗作を間違えてしないよう気を付けてますが、もし私が投稿した作品が既に別の作者様と内容が酷似していた場合、メッセージにて御連絡下さい。

※リクエストに関して
メッセージにてリクエスト内容を御連絡下さい。
以下規約参照
・100%受け付けられると保証された訳では御座いません。
・炭治郎×鬼滅女子のみ。
・作者は遅筆で怠惰癖あり。またリアルの都合や他SSの執筆で投稿が遅くなる可能性大。
・CP、全年齢かR作品か、ネタの内容を御記入下さい。ネタの内容が詳細で有れば有る程、筆が進むので御協力をお願い致します。


第弐拾弐話 赫蝶は日輪と結縁す ❤

東京府・蝶屋敷

 

大正二年(一九一三年) 三月十三日(木)

時間帯:夕方

天気:曇り

 

 

「アオイさんっ! お野菜切り終わったよっ!!」

 

「ありがとうございますっ! 炭治郎さんっ!! 私も丁度、鍋に使う魚と鶏肉を捌き終わりましたっ!」

 

「追加のお米もそろそろ炊けそうだよっ! アオイちゃんっ!!」

 

「善逸さんっ、分かりましたっ! きよっ! お鍋の準備は出来てるっ!?」

 

「勿論ですっ! はいっ!!」

 

「おーい、炭八郎っ! 追加の米俵持ってきたぞーっ。」

 

「ありがとう! 伊之助っ、皆の邪魔にならない様にそこに置いといてっ!」

 

蝶屋敷の厨房は騒然としていた。皆が慌ただしく夕食作りをしていたからだ。

 

炭治郎達が蝶屋敷に帰宅した時にアオイが出迎えたのだが、分かっていたとはいえ、恋柱・甘露寺蜜璃と言う人物の登場に度肝を抜かれてしまった。

するとアオイは蜜璃への挨拶は程々に、カナヲに蜜璃を任せて後藤隊士と炭治郎を引っ張って厨房へと向かって行った。

 

「どうして、恋柱様が来られる事をもっと早く連絡して下さらなかったんですか?!」

 

「ほ、本当にすまん。」

 

「ごめんなさいっ!」

 

アオイの怒声を受けて、炭治郎達は平謝りだった。アオイが激怒するのも無理はない。

蜜璃が来ると、その時に用意する食料が最低でも軽く十人前以上の誤差が生じる。後藤隊士は同行させていた鎹烏に蜜璃来訪の急報を出したが、しないよりマシな程度であった。

 

食料の長期保存が効かないこの大正時代において、蝶屋敷では契約している農家や魚屋、貴重な畜産家から毎日の様に蝶屋敷が注文した量のみが届いている。

 

食糧庫にはパンパンに米を詰めた米俵や袋一杯の小麦粉や蕎麦粉が大量に備蓄されている。勿論、味噌や塩と言った調味料もだ。しかし保存の効かない物はそうは行かない。

沢山買い込んでも、使い切れずに腐らせてしまうのがオチだからだ。

 

尤も、長期保存は聞かなくても、短期保存ならば可能ではある。蝶屋敷に置いてある"氷冷蔵庫"だ。

 

人工の氷室であり、主に"氷箱"や"冷蔵箱"と呼ばれている氷冷蔵庫とは、上下にある二つの扉がある食料保存庫だ。

 

上扉に氷塊を入れて、その氷塊から下に落ちる冷気が下扉の食品を冷やす仕組みになっている。

 

この氷塊は東京にある千を越える製氷工場の中で、契約している製氷工場から毎日の様に氷塊を取り寄せていた。

 

アオイは蜜璃の来訪のために、氷冷蔵庫に入れていた鶏肉を取り出し、善逸に全速力で買い出しに行かせて手に入れた魚や野菜で"水炊き鍋"を作る事にしていた。

 

善逸は荷車で買い出しに行かされていたため、帰って来た頃には疲労困憊状態であった。炭治郎に何か言いたげだったのだが、その様な暇など有りはしなかった。

 

こうしてアオイの指揮の下、何とか蜜璃の歓迎も兼ねた夕食が完成した。完成した頃にしのぶも帰って来て、蜜璃の来訪に驚いていた。

しかし、直ぐに笑顔で蜜璃を歓迎して全員で揃って夕食を始める事が出来た。

 

炭治郎達が昼過ぎに食べた味の濃い西洋料理のせいで美味しく食べられないのではとアオイは心配したが、逆にさっぱりとした味付けが好評だったのか、瞬く間に鍋の具材は消えて行った。

 

夕食後の片付けが終わると、炭治郎が立ち上がって開口する。

 

「善逸、伊之助。俺達は行こう。女の子同士だけで話したい事もあるだろうし。」

 

「ええー。俺も其処に加わりたいんですけど~。」

 

「駄目駄目。女子会って奴には男は加わったら駄目なんだから。」

 

駄々を捏ねる善逸を炭治郎は宥める。伊之助は黙ったまま従った。以前女子会に乱入しようとしてしのぶの怒りを買った経験から、"女子会"は禁句だった。

炭治郎は其処まで言うと、アオイに近付いて行く。

 

「アオイさん、ご馳走様でした……冷蔵箱にばたーくりーむけーきが入ってるから、皆で食べてよ。」

 

「……っ! 分かりました。ありがとうございます。炭治郎さん。」

 

炭治郎が小声でそうアオイに報告すると、アオイは嬉しさを隠さずに感謝した。やはり甘味の魅力にはアオイも敵わないらしい。

ちなみに何故バタークリームケーキが氷冷蔵庫にあるのかと言うと、料理の時に空きが出来たので炭治郎が保管したからだ。

 

また炭治郎と後藤隊士、善逸と伊之助の分のバタークリームケーキを蜜璃に譲渡する約束なので、見られる訳にはいかなかった。

炭治郎達が去ると、きよとすみがお茶の準備に入り、アオイとなほがバタークリームケーキを白皿に乗せていた。

カナヲはその場を去ろうとしたが、しのぶと蜜璃に止められていた。

 

「カナヲ……銀座での炭治郎君との逢引……じゃなかった買い物の様子、是非話して欲しいわ。」

 

「あ、私も知りたいっ!」

 

「うっ……はいっ。」

 

カナヲは仕方なく茶会に参加し、蜜璃と会うまでに起こった事を話し始める。其処まで話すと、蜜璃も話し手に加わった。

 

「あの時の炭治郎……格好良かった……っ❤」

 

「うんっ!❤ 炭治郎君格好良かったよねっ!❤」

 

「うぅっ、見たかった……っ。」

 

「そうですね……っ。」

――カナヲ……なんて羨ましいっ……甘露寺さんもっ。

 

内心乗り気でなかったカナヲだったが、話を夢中になって聞くしのぶ達に気を良くして、饒舌気味に話し続けた。蝶屋敷の女子会である茶会は大いに盛り上がった。

 

「……善逸、伊之助。悪いけど、先に風呂に入っててくれないか? 忘れる前に手紙を出しておきたいんだ。」

 

「手紙?……分かった、先に入ってるよ。」

 

「おう、行くぞ紋逸。」

 

炭治郎はそう言うと善逸達と別れて部屋に戻った。すると善逸が思い出した様に呟く。

 

「そう言えば、炭治郎と一緒に風呂に入った事ないな。」

 

 

 

 

 

 

大正二年(一九一三年) 三月十三日(木)

時間帯:夜

天気:晴れ

 

 

炭治郎は善逸達と別れて手紙を書き終えた後、小売店で買った土産を包んで"松"と呼んでいる鎹烏の天王寺松衛門に持たせた。

松は運搬出来る限りの量の荷物を持たされたせいで散々文句を言っていたが、炭治郎が買っておいた金平糖を与えた途端に機嫌が良くなり、手紙と土産を運びに行った。

 

その後、風呂に向かうと偶然にも後藤隊士が風呂に入るために向かっており、善逸達と入れ替わる形で一緒に入る事になった。

蝶屋敷の敷地内には温泉が湧き出ており、其処から湯を引いている。季節問わず沸かさなくてもお湯を使えるため、アオイ達が洗濯に重宝している。

 

炭治郎は突然、後藤隊士に肩を掴まれた。すると後藤隊士は蝶屋敷にいた他の隊士から今朝の騒動について聞き、目を血走らせて炭治郎に問い詰めると炭治郎は観念してしのぶ達との関係を話した。

 

炭治郎は後藤隊士に「炭治郎、お前。何時か刺されるぞ。背中に気を付けろよ。鬼殺隊の隊士が鬼じゃなくて嫉妬で仲間に殺されるとか、笑えねぇからなっ。」と警告と共に説教され、炭治郎は頭を掻いて誤魔化すしかなかった。

 

風呂から上がった炭治郎はカナヲとの逢引(デート)で買って貰った寝巻用の紫色の浴衣を着ていた。

 

因みに禰豆子は炭治郎達が帰って来た頃に起床していて、飲み食いは出来ないが茶会に参加して意気投合した蜜璃に遊んで貰っていたため部屋には不在だった。

禰豆子が帰って来ないため、炭治郎が迎えに行くべく部屋を出ようとした時だった。

 

 

 

コン コン コン

 

 

 

部屋の(ドア)からノック音が聞こえて来た。

 

「どうぞ。」

 

炭治郎が入室を促すと、寝間着姿のカナヲが入って来た。

 

「炭治郎っ、入るよ……部屋、変わってるね。」

 

「うん、まぁね。」

 

炭治郎がそう言って部屋を見渡す。

 

蝶屋敷に初めて竈門兄妹が来た時に与えられた部屋は当初、寝台(ベッド)が二つあるだけの簡素な洋室だったが、大改装の末に大きく部屋が変わっていた。

隣の空室の壁を破壊して一つの部屋にしたため、大広間の様な広さがある。また木床だったのが畳の和室に変わっている。

 

手紙や筆記作業のための折脚式の座卓があり、布団を収納するための大きな押入れが作られていた。押入れの隣には座卓をしまうための、普段は壁にしか見えない収納棚がある。布団も現在は畳の上に綺麗に敷いてある。

 

窓は光を差し込ませないために、木戸も作られている。そして()()()()()()()()()()()()()()が気になったが、今は気にしないでおく事にした。

 

竈門兄妹の自室がこうなっているのは、しのぶが耀哉に珠世の件で手紙を出した際にアオイにも手紙を出していたからだ。

その内容とは、手紙に書いてある様に竈門兄妹の部屋を改装する様にと書かれていた命令書だった。

 

アオイは命令書通りに費用を惜しまず職人を雇って改装させた事で、炭治郎達が銀座から逢引(デート)から帰ってくる前に改装を終えたのだった。

 

「どうしたの? カナヲ。」

 

「うん、私……カナヲも炭治郎と一緒に寝て良い?」

 

「っ!」

 

炭治郎がカナヲの質問に少し驚いて眼を見開く。すると炭治郎がカナヲを隣に座る様に促す。カナヲは嬉しそうに姿勢を崩して炭治郎の隣に座る。

 

「えへへっ❤」

 

「カナヲ、一つ良いかな?」

 

「なぁに?❤ 炭治郎❤」

 

笑みを浮かべるカナヲに炭治郎は質問した。

 

「もう、何時ものカナヲに戻っても良いんじゃないかな?」

 

「っ!?」

 

炭治郎の質問に、カナヲは驚いて顔を上げて炭治郎を見る。

 

「カナヲの匂いで最初から気付いていたんだけど……言うのも野暮だと思ったからさ。ずっと黙ってたんだ。」

 

「……っ。」

 

カナヲは顔を俯かせると、炭治郎の正面に移動する。

 

「ごめんなさいっ!」

 

「っ!」

 

カナヲはそのまま、頭を下げ土下座して謝罪した。炭治郎は少し驚くとカナヲの土下座を止めさせてから、頭を撫で始めた。

 

「……何も謝る必要なんてないよ。怒ってる訳じゃないし……ただ、どうしてそうなったのかだけ、俺に聞かせてくれると嬉しいな。」

 

「……うん。」

 

炭治郎はそう聞くと、カナヲは小さい声で了承して、炭治郎に抱き着いてから語り始めた。

 

「私……素直になりたかったの……でも栗花落カナヲのままじゃとても勇気が持てなくて……自分であって自分じゃない誰かを演じれば、心のままに行動出来るかもって……。」

 

「カナヲ……。」

 

炭治郎の胸に顔を埋めたまま、カナヲは語り続ける。炭治郎はカナヲから悲しい匂いを嗅ぎ取った。

 

「ごめんね。炭治郎は師範とお付き合いしているのに、私なんかに付き合わせて……おめでとう、師範を幸せにしなきゃ、許さないからね?」

 

「……」

 

カナヲの言葉に、炭治郎は沈黙する。カナヲの悲しい匂いが強くなったからだ。そしてカナヲの身体の震えが強くなる。

互いに喋るのを止めていたが、カナヲがボソッと震える声で呟いた。

 

「……やだ。」

 

カナヲが小声でそう呟くと、ぎゅっと炭治郎を強く掴んだ。

 

「やだやだやだやだやだやだやだ。」

 

幼児の様に駄々を口にして拒絶する。嗚咽を漏らしながら、カナヲは炭治郎の胸から頭を離して炭治郎の眼をしっかり見る。

その大きな薄紫色の瞳からは、大粒の涙が零れ落ちる。左眼の眼帯も涙で濡れて行く。

 

「わ、私っ……炭治郎が好きぃ……ずっと、炭治郎の傍に居たいよぉ……傍に、居させて……っ。」

 

「……っ。」

 

カナヲは炭治郎に悲壮な嘆願を口にすると、再び炭治郎に抱き着いてその胸に顔を埋めた。

炭治郎は自身の胸から零れ聞こえるカナヲの嗚咽を耳にしつつ、強く抱き締める。

 

 

 

コン コン コン

 

 

 

炭治郎が口を開く前に、(ドア)から丁寧なノック音が聞こえた。カナヲの時と同様に炭治郎は入室を促すと、(ドア)が開く。

するとしのぶとアオイが入室して来た。

 

「入るわよ。炭治郎君、カナヲっ。」

 

「お邪魔します。」

 

「……師範っ!……うぅ~っ。」

 

カナヲは入って来るしのぶを見つけると、炭治郎を取られまいと唸り声を上げながら、炭治郎を強く抱き締める。

そんなカナヲの様子に、炭治郎達一同は苦笑を隠せない。

 

「カナヲ。炭治郎さんやしのぶ様から言うのもなんだから、私が説明するわね。ちゃんと聞いて頂戴。」

 

「……うん。」

 

親友であり第三の姉であるアオイの言葉に、カナヲは静かに耳を傾ける。

アオイはゆっくりと自身を含めながら炭治郎としのぶの現状の関係について語り始めた。

 

警戒する様な表情で見ていたカナヲだったが、その内容が耳に入って来る内に徐々に炭治郎から顔を離してアオイを凝視する。

最後には、最初と異なる意味を持つ身体の震えを出しながら、アオイに質問する。

 

「つ、つまり……師範もアオイも……炭治郎と関係を持っているの……っ??」

 

「そう言う事です。」

 

カナヲの質問に、アオイではなくしのぶが答える。しのぶは続けた。

 

「最初こそ、私だけが炭治郎君を独占(ひとりじめ)したかった……でもね、貴女達が炭治郎君を想う気持ち、痛いぐらい分かるもの。」

 

「炭治郎君なら貴女達を任せられるし、彼を知った貴女達にこれ以上の男性が現れる訳ないから、それだと一生独り身を貫きかねないでしょう? そんじょそこらの男共に、カナヲもアオイも渡したくないしね。」

 

「炭治郎君が大切な様に、カナヲもアオイも私の大切な妹ですもの……幸せになって欲しいと思うに決まっているじゃない。」

 

「師範……っ。」

 

「しのぶ様……っ。」

 

しのぶはアオイとカナヲの間に立つと、二人を優しく抱き締めてから、その両手を離して二人に問い掛けた。

 

「カナヲに、そしてアオイに改めて聞きます。私は炭治郎君の一番である正室を、誰であろうと絶対に譲るつもりはありません……ただし、貴女達が側室でも良いと言うのなら、これからも私と一緒に炭治郎君を支えませんか?」

 

「「っ!……はいっ!!」」

 

アオイとカナヲは力強く返事をしてから、しのぶを力強く抱き締めた。

蚊帳の外に居る様な状態になっている炭治郎だが、本人が一番の原因である自覚があるせいか、ほっとしていた。

しかし、その安堵も次の瞬間、跡形も無く消し飛ぶ事になる。

 

「では。私達、()()で炭治郎君を支えましょうね?」

 

「はいっ!……はっ?」

 

「はいっ!……へっ?」

 

「っ!?」

 

しのぶの言葉に、アオイとカナヲは驚きを隠せない。勿論、炭治郎もだ。

更にしのぶはその言葉の意味を説明する。

 

「ええ、私、アオイ、カナヲ、そして禰豆子さんです。彼女も炭治郎君と身体を重ねているんですよ。」

 

「「っ!?……炭治郎(さん)っ!?」

 

「うっ……っ。」

 

アオイとカナヲは怒声を上げて、炭治郎を睨み付けた。その迫力に圧されて、炭治郎は怯んだ。しのぶは今にも炭治郎に飛びかかりそうな二人を宥め始める。

 

「二人共落ち着きなさい……炭治郎君の名誉のためにも言っておきますが、禰豆子さんから炭治郎君を襲って()ってますからね?」

 

「軽く説明するから聞きなさい。」と言うとアオイとカナヲは不承不承ながら、しのぶの言葉に耳を傾ける。

炭治郎は二人が一先ず矛を収めた事に安堵した。

 

「……なので、私は禰豆子さんも認めているんです。一種の賭けですが、これが人間に戻る近道だと思っていますので。」

 

「話は分かりました……でも……うぅ~。」

 

「だからって血の繋がった実の兄妹同士でだなんて……むぅ。」

 

「えーと……ごめんなさいっ。」

 

しのぶの説明を受けて頭では納得したものの、二人は不服なのか炭治郎を半眼で睨み付ける。炭治郎は平謝りするしかなかった。

 

「……とにかくっ! この事実は他言無用です。炭治郎君の命にも関わる出来事ですので……もっと話したい事は沢山ありますが、それよりカナヲはまず私達みたいに炭治郎君に愛されたいでしょう?」

 

「っ!」

 

しのぶの指摘に、カナヲは図星とばかりに赤面して反応する。しのぶは苦笑しながら、カナヲにある物を手渡した。

 

「この薬を情交前に飲んでおく様に。炭治郎君。禰豆子さんは甘露寺さんに預けてあるから、気にしなくて大丈夫よ? では楽しんでらっしゃい……アオイ、帰るわよ。」

 

「はい。カナヲ、頑張ってね? 炭治郎さんっ、カナヲをよろしくお願いします。」

 

そうしのぶに促され、アオイはしのぶと共に竈門兄妹の自室から退室する。バタンと(ドア)の締まる音をきっかけに、再び炭治郎とカナヲは二人きりの雰囲気を取り戻した。

 

 

 

 

 

 

「……」

 

「……えっとっ。」

 

カナヲが沈黙したまま半眼で炭治郎を睨み付けると、気まずそうに視線をそらした。

そんな炭治郎に、カナヲは静かに近付いて抱き着いた。

 

「か、カナヲ?」

 

「……女たらし。」

 

「……っ。」

 

カナヲがぼそっと炭治郎の耳元に囁いた。思わぬカナヲの発言に、炭治郎は眼を見開く。

 

「女殺し、変態、放蕩者、漁色家、鼻下長(びかちょう)、好色家、色情狂、大通人(だいつうじん)、淫蕩者、色事師、色魔、ひもカス、ド助平野郎っ、女泣かせ、女の敵っ!」

 

「……ごめん。」

 

何処からそんな言葉を学んだのかとツッコミを入れたくなったが、何一つ否定出来る要素を持っていないので、炭治郎は素直に謝罪する。

 

「嫌いになった? カナヲ?」

 

「馬鹿、大好きっ。」

 

カナヲは炭治郎の言葉を否定して、炭治郎を抱き締めて掛け布団の上に押し倒した。炭治郎は流れに任せてカナヲに押し倒される。

炭治郎を押し倒すと、カナヲは起き上がってしのぶに処方された薬を飲み込んだ。

 

「ゴクッ……私も姉さん達も幸せにしてくれなきゃ許さないからねっ!!」

 

「っ! ああっ……俺の生涯を賭けて、大切な皆を幸せにして見せるっ。」

 

炭治郎は力強く、そうカナヲに宣言した。

 

「よろしい……んっ。」

 

カナヲは納得して、閉眼して唇を少し突き出した。この意味が分からない炭治郎ではない。

炭治郎は苦笑して、カナヲの顎に手を当てた。

 

「カナヲ。ほんの一瞬だけ、目を開けてくれる?」

 

「ん?」

 

カナヲは炭治郎に言われて閉じていた両眼を開けて炭治郎を見る。炭治郎はそのままカナヲに想いを告白する。

 

「俺は、カナヲを心から愛している。」

 

「~~っ❤! つ、栗花落カナヲも、竈門炭治郎を心から愛していますっ!❤……離さないでっ、ね?❤」

 

「ああっ! 頼まれたって離さないよっ!」

 

「んんっ❤!!」

 

炭治郎がそう言って勢い良く、されど歯がぶつからない様に配慮してカナヲに口付け(キス)をした。

 

「んっ……。」

 

唇を合わせただけの口付け(キス)だったが、炭治郎は今までお返しとばかりに、カナヲを強く抱きしめて口付け(キス)をする。

カナヲは眼をトロンと蕩けさせて、幸せそうに炭治郎からの口付け(キス)を受け入れる。

 

炭治郎はそのまま、カナヲと一緒に掛布団の上に倒れ込む。カナヲはのぼせた様に呆然としていた。

そんなカナヲを余所に、炭治郎は寝間着を脱がして行く。すると、幾つか青痣のある細見の上半身が姿を現す。

乳房はしのぶ達よりきつそうに、晒しが巻かれていた。

 

「……っ! きゃあぁっ!?」

 

「っと……。」

 

カナヲは正気を取り戻すと、何時の間にか上半身が裸にされていた事に気付き、小さく悲鳴を上げて胸元を隠す様に両腕を交差させた。

炭治郎はカナヲの悲鳴に驚いて、炭治郎は一旦身を引いた。

 

「ごめん。嫌だった? カナヲ。」

 

「ち、違うの……ただちょっと吃驚しちゃっただけだから……。」

 

カナヲは顔を赤面させて、悲鳴を上げた事を謝罪した。そう言われて炭治郎は安堵すると、晒しを外そうと両手を伸ばした。

 

「ま、待ってっ! 駄目ぇっ!!」

 

「っ!? か、カナヲっ?」

 

カナヲは炭治郎は両手を掴んでそれを阻止した。思わぬカナヲの行動に、炭治郎は当惑する。

すると落ち着いたカナヲが、炭治郎に途切れ途切れに話し掛ける。

 

「わ、私だけ脱ぐなんて嫌……炭治郎が先に裸になって……?」

 

「分かった。良いよ。」

 

炭治郎は了承すると、寝間着をスルスルと外して行く。

 

「ひっ!?……っ。」

 

裸になった炭治郎を見て、カナヲは再び小さな悲鳴を上げた。

驚愕したカナヲの大きな眼を釘付けにしていたのは、炭治郎の勃起した逸物だった。

 

「カナヲ……大丈夫?」

 

「えっ……あっ……うん……ごめん。」

 

炭治郎に気を遣われ、カナヲが正気に戻る。視線は変わらず炭治郎の逸物に釘付けだったが。

 

「……触っても良い? 炭治郎??」

 

「ふふっ、どうぞ。」

 

炭治郎は誇る様に、自身の逸物をぐいっとカナヲの前に近付けた。

カナヲは恐る恐る両手を伸ばして、炭治郎の逸物を握り締める。

 

「大きい……それに固くて、熱いっ……まるで日輪刀みたい……っ。」

 

「皆そう例えるよね……って、カナヲ……ちょっと強く握り過ぎ……っ。」

 

「っっ!……ごめんなさいっ。」

 

炭治郎の指摘に、カナヲは慌てて握る手を緩めた。痛みが無くなって安堵した炭治郎を見て、カナヲが炭治郎に質問する。

 

「しのぶ姉さん達は、どうやっていたか知りたいの……炭治郎、教えてくれる?」

 

「うん……良いよ。」

 

カナヲの質問を聞いて、必要最低限の性知識しかないのだと炭治郎は察する。しのぶやアオイと違って純粋(ピュア)なカナヲに、炭治郎は微笑ましく思う。

カナヲが炭治郎の看病の時に、身体を拭く際に興奮していたのは本能的なものだったのだろう。

 

「そうだな……口で舐めたり吸ったり、乳房(おっぱい)で挟んだりしてくれてるよ。」

 

「こ、これを舐めたり吸ったり……顎が外れたりしない……?」

 

カナヲは姉二人の前戯を聞いて、恐る恐る炭治郎に質問する。

 

「別に無理しなくても大丈夫だよ。ちょっと寂しいけどね。」

 

「……むぅ……私だって、負けないもんっ。」

 

炭治郎の言葉に、カナヲは嫉妬心から対抗心が燃え上がって来る。

カナヲは晒しを外れない限り限りまで緩めると、晒しを付けたまま乳房の谷間に逸物を挟み込んだ。

 

「うおっ……っ!」

 

「はあぁん❤……炭治郎の日輪刀が熱くなった……舐めるね、炭治郎っ❤」

 

そう言って乳房に挟んだ逸物を、カナヲは舐め始める。

 

「れろ❤……れろれろ❤……ちゅっ❤……気持ちいいっ? 炭治郎っ❤」

 

「う、うん。気持ち良いよっ。」

 

「……っ。」

 

炭治郎の言葉に、カナヲは顔を顰めた。炭治郎が微妙な顔をしたからだ。嘘ではないが、本当でもない。そう言わんばかりに。

事実、炭治郎も感じてはいたのだが、気持ち良いと言うより擽ったいと言うのが正直な感想だった。

しかし、最愛の男性の心情を見抜けないカナヲではない。対抗心の炎が、一気に燃え上がる。

 

「パクッ!……ちゅううぅ……れろれろれろ……っ!!」

 

口を目一杯開けると、逸物を口内に招き入れる。其処からしのぶやアオイ達がどうやったか想像しつつ、同様に舐めたり吸ったりして行く。

更にカナヲは両手で乳房を動かして、逸物を扱く様に動かして行く。

 

「ああっ!……くうぅっ!……あぁっ!」

 

「ちゅうぅ❤……っ❤」

 

先程の児戯の如き擽ったい愛撫とは比較にならない快楽に、炭治郎は思わず声が漏れて室内に木霊する。

そんな炭治郎を見て、カナヲは漸く満足感を得る。しかし、愛撫の強さを緩める事はしない。

そうして行く内に、逸物は限界を迎え始めた。カナヲは逸物が膨張した様に感じ取る。

 

「ああぁっ!……で、出るっ!……カナヲっ! 飲んでっ!!」

 

「っ!?」

 

 

 

ビュルルルルルルルルルルルルッ!!!

 

 

 

「んんっ!?……ゴクッ……ゴクッ……おえっ!?」

 

「っ!」

 

カナヲは逸物から勢い良く射精して出て来る白濁の溶岩を飲み干せず、その一部が気道に流れ込んでしまい思わず咽てしまう。

炭治郎はカナヲから思わぬ声色を聞いて、咄嗟に逸物を谷間から引き抜いた。

 

逸物はそのまま、カナヲの顔や胸元周辺を白く染め上げて行く。カナヲは未だに咽ていた。

 

「げほっげほっ……ふうぅぅ……ふうぅぅ……っ。」

 

「カナヲっ、大丈夫っ?」

 

「んんっ……炭治郎の……甘くて、美味しい……っ。」

 

呼吸を整えたカナヲは、炭治郎の逸物から射精された精液をうっとりとしながら、夢中になって堪能する。

身体にへばり付いた精液を、カナヲが舐め取っていると緩んでいた晒しが外れて、隠れていた乳房が姿を現した。

 

「っ!……へぇ、カナヲの乳房(おっぱい)、しのぶさんと同じくらいの大きさがあるなぁ。」

 

「ちゅっちゅ……れろれろ……へっ?」

 

炭治郎のカナヲの乳房への感想を、精液を舐め取り終わったカナヲが耳にした。

 

「きゃああああっ!?」

 

「おっと。」

 

カナヲは悲鳴を上げて再び、両腕を交差して乳房を隠そうとする。しかし、その前に炭治郎が両腕を掴んで阻止した。

顔を乳房に近付けて、炭治郎はじっくりと観察する。すると間もなく、ある事に炭治郎は気付いた。

 

「あれ?……乳首が……乳房(おっぱい)の中に埋もれている……っ?」

 

「~~~っ!!!」

 

炭治郎の呟きに、カナヲは顔を梅干の如く赤面させて、声にならない悲鳴を上げる。炭治郎はカナヲから羞恥の匂いを嗅ぎ取った。

その匂いを嗅いだ炭治郎は、カナヲの心情を察しした。

 

「カナヲ。晒しを頑なに外そうとしなかった理由って……えっと、"陥没乳首"の事だったの?」

 

「…………うんっ。」

 

比較的長い沈黙の末、カナヲは観念した様に炭治郎の質問に肯定した。

因みに、何故炭治郎が陥没乳首について知っているのかと言うと、空いた時間にアオイと共に以前、隊士達から取り上げた艶本を読ませて貰い、その内容の一部に書かれていたからだ。

 

「だ、だって。しのぶ姉さんもアオイも、なほもすみもきよも普通だったし……私だけ……っ。」

 

「カナヲ、落ち着いて。」

 

「んっ!?」

 

自棄になった様に捲し立てるカナヲに対し、炭治郎は落ち着かせようと口付け(キス)をした。

驚くカナヲを余所に、炭治郎はカナヲの口内に舌を侵入させた。

 

「れろ……ぴちゅ……くちゃくちゃ……っ。」

 

「くちゅ❤……れろれろ❤……くちゃ❤……んあぁ❤……あ❤……ああっ❤」

 

自身の知らない口付け(キス)にカナヲは先程の焦燥感などは消滅していた。恍惚感一杯の様子でカナヲは炭治郎を見詰める。

そんなカナヲを見て安心した炭治郎は、カナヲに問い掛けた。

 

「大人の口付け(キス)の味はどうだった? カナヲ?」

 

「あっ❤……あっ❤……最……高っ❤……っ❤」

 

「それは良かった。」

 

炭治郎はそう言ってから、両手を伸ばしてカナヲの乳房を掴む様に揉み始めた。

 

「あんっ❤! た、炭治郎っ!!」

 

「別に可笑しいと思う事なんて無いんだよ。カナヲの乳首がちょっと恥ずかしがり屋さんなだけじゃないか……あむっ。」

 

「ああんっ❤❤!!」

 

炭治郎は顔を左乳房に近付けて、そのまま乳輪を口内に納める。炭治郎の舌は待ってましたと言わんばかりにカナヲの乳輪を舐め回し、埋もれている乳首を露出させようと暴れ始めた。

 

「ひゃあん❤ ああん❤ たん……じろう❤……もっと……優しく……あああんっ❤!」

 

「くちゅ……やっと出て来た……。」

 

炭治郎は良く知っている感触を確認すると、左乳房から口を離した。そこにはピンと立った桜色の蕾が、カナヲの乳首が芽を出して姿を見せていた。

 

「では、次は右の乳房(おっぱい)と行きますか。」

 

「ま……待って……っ。」

 

「ぱくっ。」

 

「あうぅぅっ❤❤!!」

 

カナヲの嘆願を無視して、炭治郎は右乳房の乳輪を口内に納めて同様の要領で愛撫を始めた。

 

その快楽に、再びカナヲは嬌声を上げて悶える。すると暫くしてから炭治郎は口を乳房から離した。

 

残った唾液で銀色の橋を形成して、直ぐに壊れる。其処には炭治郎の唾液で濡れた右側の乳首が姿を現していた。

 

「はぁ❤……はぁ❤……はぁ❤……。」

 

「……♪」

 

カナヲは快楽から解放されて、必死で切れ掛けていた息を整えていた。カナヲのそんな姿を見て、炭治郎は自身に加虐心を生み出した。

勿論、虐めたり苦しめたりしたい訳ではない。ただ、意地悪が少しばかりしたいだけの悪戯心である。

 

「これでカナヲもしのぶさん達と同じになったよ……でもカナヲの方が感度は良いかなぁ~?……ふぅぅ。」

 

「ひゃあん❤」

 

炭治郎がカナヲの蕾の様な乳首に息を吹きかけると、カナヲが大きな嬌声を上げた。その嬌声を聞いて、益々炭治郎の加虐心に燃料が投下された。

普段見ない炭治郎を目の当たりにして、カナヲは涙を浮かべながら炭治郎に抗議する。

 

「炭治郎の……馬鹿ぁ❤……意地悪ぅ……っ❤」

 

「ははははっ。ごめんごめん……お詫びに、もっと気持ち良くしてあげるから♪」

 

炭治郎は微笑みながら、再び両手でカナヲの乳房を掴んで揉み始めた。

 

「ひいぃぃん❤ あっ❤……あああっ❤!……こんなっ❤……事で❤……私は誤魔化され……ないいぃぃぃぃっ❤❤!!!」

 

炭治郎に続けて抗議するカナヲだったが、浮き出た乳首を摘ままれて、大きな嬌声を上げた。

炭治郎はカナヲの奏でる嬌声をもっと聞きたくて、更に攻勢の手を強める。

 

「あむ……ちゅううぅぅぅ………れろれろれろ……ちゅううちゅうううぅぅぅっ!」

 

「あひいぃぃっ!❤……二つ同時なんてっ……駄目ええぇぇぇぇっ!!❤❤」

 

炭治郎がカナヲの乳房を真ん中に寄せると、両方の乳首を同時に態と音を立てて強く吸った。

炭治郎に弄られて敏感になった乳首を思い切り吸われて、カナヲはその快楽に悶絶する。

 

「あああああああああっ❤❤❤!!!」

 

乳首を吸われ続けたカナヲは、身体を弓反りに曲げて痙攣をおこしながら、先程以上に大きな嬌声を上げた。

炭治郎はたった今、カナヲが絶頂したのだと確信して、両乳首から口と両手を離した。

 

「あっ❤……ああっ❤……っ❤」

 

初めての絶頂を経験して、放心するカナヲ。炭治郎は絶頂したカナヲに満足しつつ、再び攻勢に出た。

意地悪の入った愛撫は、終わった後に仕返しをしようとするのは経験済みである。

しのぶもカナエもアオイもそうだった。其処で炭治郎は攻勢の手を緩めずに攻め続ける選択肢を選ぶ。

 

 

 

クチャッ

 

 

 

「あっ!❤」

 

放心していたカナヲが、再びビクッ! と身体を跳ねさせて嬌声を上げる。

洪水を起こしている秘部に、炭治郎が指を入れたからだ。

 

「凄く濡れてるね……ちょっと怖いかもしれないけど、カナヲ。俺に任せてくれ。」

 

「う、んんっ!❤」

 

炭治郎の言葉に頷こうとしたカナヲだったが、途中で炭治郎が口付け(キス)したため口籠って終わる。

 

「んっ❤……ちゅ❤……んんっ!❤……んんんっ!❤」

 

炭治郎に口付け(キス)をされながら秘部を弄られて口籠りながら、嬌声を上げ続けるカナヲ。

 

「~~~っ!!❤❤」

 

「ちゅ……イってくれた? カナヲっ。」

 

炭治郎の質問に、カナヲは少し恨めしそうに頷いた。すると炭治郎が少し汗を流しながら、カナヲに質問した。

 

「……もうこれだけ濡れてるし……挿れて良いかな?」

 

「…っ!……うんっ……うんっ❤!!」

 

カナヲは歓喜と期待の匂いを全身から醸しながら、力強く頷いた。

炭治郎はカナヲの同意を得て、炭治郎は逸物を秘部の入り口まで持って行く。

 

「一気に挿れるよ、カナヲ。」

 

「来て……~~~っ!!!」

 

「あああっ!……きっ……つい。」

 

カナヲは規格外の逸物を挿入され、その圧迫感と快楽と痛みに悶絶する。しのぶの薬で痛みは軽減されているとは言え、完全に無くなった訳では無かった。

炭治郎はそれらを匂いで察しながらも、途中で止めると却って痛みが長引くため子宮口まで一気に逸物を押し込んだ。

 

「はぁ……はぁ……だい……じょうぶ?……カナヲっ。」

 

「ああっ❤……痛いけど……痛いのに……気持ち良いぃよぉ❤……たんじろぉ❤❤」

 

カナヲは歓喜の涙を流しながら、炭治郎にそう伝えた。炭治郎は僅かな血の匂いを嗅ぎ取り、痛みが抜けるまで動かずに乳房を揉んだり口付け(キス)したりして、カナヲの痛みが引くのを待つ事にした。

 

「ちゅっ❤……炭治郎……突いて❤……動いて良いよっ❤……っ❤」

 

「カナヲっ、まだ入れたばかりだよ?……まだ痛みはあるんじゃ……っ。」

 

「……もうっ!!」

 

「うわっ!?」

 

炭治郎の優しさは嬉しかったが、じれったいのかカナヲが挿入されたまま起き上がって炭治郎を押し倒して騎乗位の態勢になった。

 

「カナヲっ……っ!」

 

「私だって……私の方が……炭治郎を気持ち良く出来るもん……しのぶ姉さんにも……アオイにも負けないんだからぁ……っ!」

 

 

 

パンっ! パンっ! パンっ! パンっ!

 

 

 

「っぁああっ!……はぁっ……くぅっ!!」

 

「あああっ❤ ああん❤ あああんっ!!❤」

 

カナヲが上下に腰を動かし始めた。しのぶの多彩な腰使いとは違って単調なものだったが、締め付けが二人より強いため、炭治郎の口から喘ぎ声が漏れる。

カナヲからもまた、快楽で嬌声が上がる。

 

「ああっ!❤ いひぃっ!!❤……またくるっ!❤……イっちゃうっ❤……っ!!」

 

「っ!……カナヲっ!……もうちょっとだけ……耐えてくれっ!……俺もイクからっ!!」

 

「っ!!❤……うっ……んんっ!!❤」

 

炭治郎の言葉に、カナヲは了承して必死に絶頂しない様に快楽に耐える。カナヲにとって永遠に近い一、二分が経過してから炭治郎に変化が起こる。

正確には炭治郎の逸物にだ。カナヲは胎内に収まる逸物が、膨張した様に感じ取った。

 

「カナヲっ!……出るっ!……出すよっ!!」

 

「あああああんっ!!❤ 出してぇっ!!❤ 沢山出してぇっ!!!❤❤」

 

 

ビュルルルルルルゥゥゥゥゥゥゥゥ!!! ビュルルビュルルビュルルルル!!!!

 

 

「あああああああっ~~~~~❤❤❤!!!!」

 

炭治郎の逸物から噴火の如き勢いで、白濁の溶岩がカナヲの子宮と膣内を白く染め上げた。カナヲは快楽を受けて一際大きな嬌声を上げた。

 

「はぁ……はぁ……どうだった……カナヲっ?」

 

「あっ❤……あっ❤……しゃいこう❤……たんじろぉ❤……しゅき❤……しゅきぃ❤……っ❤」

 

「……俺も……大好きだよ……カナヲっ。」

 

絶頂して呂律が回らず、舌を出して涎を口から垂らし続けるカナヲに、炭治郎は苦笑する。

炭治郎はカナヲを抱き締めるために、身を起こそうとした。しかし、ガシっ! と二の腕をカナヲに押さえ付けられて阻止された。

 

「カナヲっ……?」

 

「もっと❤……もっとしようよ❤……あさまで……わたひをあいしてぇ……❤」

 

呂律の回らない口で、そう言ってカナヲは再び腰を動かし始めた。

炭治郎は起き上がって何とかしようとしたが、カナヲは更に力を込めて炭治郎を押さえ付けた。

 

カナヲは腰を動かし続けて炭治郎から精液を搾り取る。上下運動だけの動きが徐々に変わって行き、時には身体を折り曲げて炭治郎に口付け(キス)をする事もあった。

炭治郎は仕方なく、カナヲの全力の愛撫を一心に受け止める事にした。夢中に愛し合う二人は、この時(ドア)が開いた事で鳴った開閉音に気付かなかった。

 

体力配布も考えずに全力で動き続けた結果、遂に限界がカナヲに訪れる。

その証拠に、炭治郎が十二回目の射精が終わった後に見られた。

 

「カナヲ……大丈夫かい?」

 

「もっと……もっとぉ……まら……まら出来るもん……で……き……っ。」

 

「カナヲっ!」

 

カクっとカナヲが炭治郎に向かって倒れ込み、炭治郎はカナヲを受け止めた。

 

「すぅ………すぅ……すぅ……。」

 

「……お疲れ様。おやすみ、カナヲ。」

 

炭治郎はカナヲを労って、その頭を優しく撫でた。

 

 

 

 

 

 

「もしもーし。」

 

「っ!?」

 

炭治郎は第三者の楽しそうな声を聞いて、驚愕して周囲を見渡し、匂いを嗅ぐ。

しかし視覚でも嗅覚でも、その姿を炭治郎は捉える事が出来なかった。

尤も、炭治郎に焦りは無かった。何故ならその声は毎日聞いているし、姿を捉えられないその絡繰りは理解していた。

 

「しのぶさん、居るんでしょう? 出て来て下さいよ。」

 

炭治郎がそう言うと、炭治郎の呼び掛けに答える様に一人の美女が姿を現した。

この蝶屋敷の主人たるしのぶだった。隊服ではなく、紫色の寝間着姿だ。

奇しくも同色の寝間着に苦笑しながら、炭治郎はしのぶに話し掛けた。

 

「全く。カナヲってば、だらしないですねぇ~。」

 

「……しのぶさん、何時からこの部屋に居らっしゃったんですか?」

 

「そうですねぇ……十分くらい前に入りましたよ。炭治郎君の不用心♪」

 

「あはははっ。言葉もありません。」

 

しのぶの指摘に反論の術が無い炭治郎は、笑って誤魔化すしかなかった。

 

「と言っても、最初から最後までずっと覗いてましたけどね~。」

 

「……っ……それは愈史郎さんの『紙眼()』を使ってですか?」

 

炭治郎の質問に、しのぶは真面目な表情で答える。

 

「この部屋の四方と天井に貼った『紙眼()』で、私の部屋からこの部屋を視る事が出来ました。遠視……と言うより"偸視(とうし)"ですね。

しかも部屋に耳を立てても何一つ聞き取れず、気配も察する事も出来ませんでした。

流石は隠密に長けた血鬼術の符、感服しますよ。」

 

しのぶは手に持った『紙眼』を楽しそうに見ながら、しのぶは答える。

炭治郎はしのぶの言葉に同意した。

 

「アオイさんはどうしているんでしょう?」

 

「アオイにも『紙眼()』が愈史郎さんの血鬼術で出来ている事を伏せて、使い方を説明しましたよ。此処に来てないと言う事は、自慰でもやってやり疲れて寝ているんじゃないですかねぇ?」

 

炭治郎の指摘に、しのぶはどうでも良さげにそう呟いた。炭治郎はしのぶの発言に、僅かに嘘の匂いがある事に気付いた。

 

「まぁまぁそんな事今はどうでも良いじゃないですか……炭治郎君も満足していないのでしょう?」

 

「……ええっ。まぁ。」

 

炭治郎に同意する様に、しのぶに魅せ付ける様に精液と愛液の混合液が付いた逸物はピンと勃起した。血に濡れた日輪刀の様な戦闘態勢の炭治郎の逸物を見て、しのぶはゴクっと喉を鳴らした。

時刻は日を跨いだばかりだ。朝までまだ時間が有る。

 

「全く……なぁにが「私の方が炭治郎を気持ち良く出来るもん。」よ……二時間も持たずに気絶して……処女を喪くしたばかりの生娘如きに甘く見られたもんだわ……っ。」

 

フンと鼻を鳴らして気絶したカナヲを見る。カナヲから視線を外すと、しのぶはカナヲを乗せたまま掛け布団の端を掴んだ。炭治郎もそれに習って、カナヲを移動させた。

カナヲの移動後、炭治郎としのぶはまだ真っ新な敷布団に一度目を向けてから互いを見詰める。

 

「炭治郎君、この薬を。」

 

「頂きますね。」

 

炭治郎はしのぶから紫色の丸薬を受け取ると、一切の躊躇無くその丸薬を口に含んだ。

 

「これで準備は完了です。では……今度は私を愛してくれますか?」

 

しのぶはそう言って、寝間着をスルスルと脱ぎ落した。

其処には見慣れた、されど見惚れずには居られないしのぶの美しい裸体が姿を見せる。既に太腿に垂れている程、愛液が秘部から溢れ出ていた。

何時もと違うのは、カナヲとの乱闘で青痣が見られる事だ。

 

「はいっ……喜んでっ……っ。」

 

「嬉しい❤……青痣の事は気にしないで……沢山、愛し合いましょうね❤」

 

しのぶは嬉しそうにそう言うと、二人は磁石の様に互いを近付いて口付け(キス)をした。




お待たせ致しました。
と言う訳で、カナヲの幼児化(?)は「カナヲの渾身の演技だった」と言うオチでした。うちのカナヲなら大正・昭和を代表する大女優に成れると思います。

にしても愈史郎に合流後に殺されそうな使い方してますねぇ(笑)

此処に来て漸く三人と関係を結べました。まだまだストーリーにすら戻れてません。すみません、時間を下さい。

次回は炭しのに戻ります。お楽しみに。

ご愛読ありがとうございました。

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taikomoti様
pixivユーザーID
https://www.pixiv.net/users/883931

鳥籠 
https://www.pixiv.net/novel/show.php?id=12269105

炭治郎×鬼滅女子(と言うより蝶屋敷)による炭治郎愛されss。炭しのも炭カナも炭アオもある盛沢山のssです。
炭治郎と蝶屋敷の女の子達の『幸せ』な結末は必見です。

登場人物の性器発言ってどう思います?

  • 有り(エロくなるからばっちこい)
  • 無し(日輪刀、鞘とオブラートに揶揄って)
  • 作者にお任せ
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