※この作品はR-18です。

“駆逐艦提督”の憂鬱   作:イツカ・ドコカデ

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気分によって不定期更新してみようかと思います。


2:“駆逐艦提督”の制服

「……あれ? あんな子白露型にいたか? 新艦?」

「う~ん、私も見たことがないな」

 

 廊下ですれ違った提督と長門改ニの会話に、ビクリと白露型の『少女』は肩を震わせた。そんな信乃に、振り返った白い提督服の女性――榊原沙織だ。

 

「大丈夫よ。堂々としてれば私がいれば問題ないわ」

「いや、問題ありまくりな気が……」

 

 あっけらかんという沙織に、『少女』は押し殺した声で言う。何せ、提督とその秘書艦が何組も歩いている廊下だ。悪目立ちはしたくなかったのだ。

 

「…………」

 

 行き交う提督と艦娘が、自分達――より正確には『少女』――を振り返っていく。誰も知らない白露型駆逐艦、新しい艦娘なのかと注目が集まるのも当然だった。

 

 ――すみません……艦娘じゃなくて提督なんです……。

 

 そう心の中で『少女』、有馬信乃『提督』は平謝りしていた。

 

 

   ■□□■□□■

 

 ――“駆逐艦提督”。

 

 有馬信乃は、事情を知っている一部の者達からはそう呼ばれていた。身長一三八センチ。中学生どころか下手をすれば小学校高学年で通る童顔。あまりの背の低さに着任までに提督服が間に合わず白露型の制服を支給され……ずるずるとそれが定着してしまったニ〇歳である。

 

 そんな信乃が連れてこられたのは、中将以上が集められる定例会議の場だった。もちろん新米提督である信乃に来る資格はなく、悪戯心で先輩かつ教育係であった榊原沙織中将に連れて来られてしまった訳で……。

 

「……何をやってるんだろうか、私は」

 

 会議中は本来の秘書艦を沙織が伴って出ているので、信乃としては暇であった。もちろん、好奇の目から逃れたかったので迷わず人気のない場所へ移動している。

 

 会場となった鎮守府、その工廠裏。ようやく人の気配のない場所へたどり着いて、信乃はため息をこぼす。

 

 ――ああ、ちゃんと『服』を持ってくれば良かったなぁ。せめて普通の服に着替えれば……。

 

 今の白露型の制服のままでは、外にも出れない。むしろ、憲兵にでも見つかったら言い訳無用で自分が不審者だ。提督が艦娘の制服を着ている事自体、前代未聞なのだから。

 

「会議が終わるまで隠れてるしかないかぁ……」

 

 それまでどうか何も起きませんように……そう信乃は珍しく神に祈る。その二秒後のことだった。

 

「あれ? そんなところで何をやってるの?」

 

 ――二秒で、やっぱり神様なんていないんだと信乃は掌を返した。

 

 

   ■□□■□□■

 

 

「あー、榊原中将の悪戯かー。あの人ならやりそうね」

「はぁ……」

 

 そう屈託なく笑う女性の顔を、信乃は見知っている。というか、アイテム屋で顔馴染みだ。

 

 工作艦明石、この鎮守府のアイテム屋担当だった。

 

「仕方ないね、ここなら今は誰も来ないから匿ってあげる」

「あ、ありがとうございます……」

 

 肩身が狭い想いで、何とか礼が言えた。横須賀鎮守府の工廠、明石に割り当てられた一室だ。確かに、ここなら時間まで他の誰にも見つからずにすみそうだ。

 

 ――神様はいた……? ううん、この場合明石さんが女神様?

 

 とりあえず、錯乱するぐらいには信乃も感謝していた。拝みださない程度の理性が残っていたのが幸いである。

 

「それで?」

「……はい?」

「榊原中将の悪戯の的にされちゃってるって事は、そういう『仲』なんでしょう?」

 

 笑顔のまま、明石が言ってのける。信乃は言葉の意味を理解するのに数秒を要した。その時間は、明石にさらなる追求を許すのに十分な時間だ。

 

「結構、あるのよ。提督と艦娘が、とか……提督が提督にっていうのは正直あんまり聞かないけど」

「……あんまりって事は少しはあるんです?」

「榊原中将は特にお盛んだからね」

 

 人の口に戸は立てられないよね、と明石はパタパタと手を振り、その上で付け足した。

 

「ただ、やっぱり知ってる人と知らない人ははっきり分かれるわ。私はほら、アイテム屋として色々な提督と接触するからって言うのがあるし」

「は、はぁ……!?」

 

 不意に、明石が両手で信乃の頬を触れる。じっと覗き込んでくる瞳に、思わず信乃は目を白黒させた。

 

「あ、あの!?」

「いや、本当に似合ってるね。本当に艦娘みたい」

 

 ぞくぞくっと信乃の内側から溢れだす衝動があった。提督になってから先輩提督から仕込まれた調教の数々。それがひどい疼く。

 

 間近で覗き込んでいる明石の瞳が、妖しい輝きを宿したからだ。

 

「キスしてもいい……?」

 

 かすれた明石の問いに、信乃はただ目を閉じる事で応えた……。

 

   ■□□■□□■

 

「んん……ん、ん……ぅ……んんぅ」

 

 部屋の中に淫らな水音と、甘い呻き声が響き渡る。明石に押さえつけられたまま舌で口の中を貪られ、指は制服のスカートをめくり下着の上から陰核を嬲られていた。

 

 明石の腕の中ですっぽりと収まる小さな体。信乃の捲られた制服の上着は白く薄い腹部を晒し、小さな膨らみのある胸を露出させていた。どこかどう見ても、大人の女性に弄ばれる少女にしか見えない。

 

「んんぅ……ん、ん……んっんっ」

 

 どれだけ口の中を蹂躙され、愛撫され続けただろう? もう、意識が朦朧として正確な時間は信乃にはわからなかった。明石は艦娘だ、通常の人間とは身体能力の高さが違う――それが例え、工作艦であろうとだ。

 

 その結果、下着はすっかりとお漏らしで濡れたように透け、触れられただけで絶頂に達するようになってしまった。

 

「……ん、と。随分と蕩けたね」

 

 ぬちゃり、と強い湿った音を残して唇を離すと明石は唾液を手で拭って微笑んだ。しかし、指はクリトリスをいじったままだ。信乃は絶頂の快感に昇ったまま戻って来れず、連続でイき続けさせられる。

 

「あかひ、ひゃん、らめ、もう、らめえ……っ、おかひくなっひゃう……」

「ふふ、最初から開発済みなんだもの。今さらじゃない?」

「いく、いくいくいくぅ、ああ、ああああああああああ……あ、あああ!?」

 

 回らない舌で赦しを乞う信乃を、明石は楽しげに見下ろす。嗜虐性癖には逆効果だ、そんなことも頭が回らない。ただ快楽にすべてが塗り潰されることを本能が拒否して、逃れようとするだけだ。

 

「大丈夫だって、榊原中将が会議を終わらせる前には終わらせてあげるから」

「やら、やら、すぐやめてっ。もうらめらの!」

「えー、またとっておき試してないのに?」

 

 そう笑って明石が取り出すのは、マッサージ機だ。ただし、マッサージ用の振動部分には特殊な柔らかい素材で三つの突起がついている。陰核、秘所、アナル、三ヶ所を同時に責められる――その意味を理解して、信乃は目の前が真っ白になった。

 

「や、やらやらやらやら――ああ、あああああああああああああああああああああああああ!!!」

 

   ■□□■□□■

 

「……どうしたの? その格好」

 

 沙織は、待ち合わせ場所にいた信乃を見てそう開口一番訊ねた。

 

「う、うう……そ、れはですね……」

 

 そこにいたのはいくつもの紙袋を抱えた信乃だった。更に加えれば、着ていたのは白露型の制服ではなく、暁型の制服に変わっていた。

 

「……ああ」

 

 ふと、アイテム屋にいた艦娘がこっちに小さく手を振っていることに気づき、沙織は納得する。

 

「たくさん、制服支給されたのね」

「……はい。なんでか全駆逐艦の型式の制服が……」

 

 どこか虚ろな瞳で笑う信乃に、とりあえず沙織は今は指摘するのは避けておいた。ここで色々と壊れてもらっても困る……いや、楽しそう、いやいや。

 

「ま、帰りましょうか」

「……はい」

 

 沙織が歩きだし、紙袋を抱えて信乃が続く。何があったかは後で詳しく聞こう、着替えさせながら、と思いつつ沙織は別の話題を口にした。

 

「あ、信乃の分の新艦娘建造の許可が下りたから」

「あのー……」

 

 沙織が見せた艦娘建造許可書を見て、信乃が虚ろな瞳で見上げる。その理由はわかっているが、敢えて沙織は聞き返した。

 

「何?」

「なんで、選択肢は駆逐艦だけ――」

 

 信乃の疑問に、沙織は答えなかった。ただ、満面のとてもよい笑顔を返すだけだった……。




※“駆逐艦提督”の憂鬱の有馬艦隊に加わる駆逐艦について、と活動報告の方でも試しに募ってみました。是非、皆様のご意見をいただければ嬉しいです。

有馬艦隊に新しく建造で配属される駆逐艦は、どの型が良いですか?

  • 白露型
  • 暁型
  • 初春型
  • 陽炎型
  • 吹雪型
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