中将以上が集められる定例会議、それに嘘偽りは無かった。無いが、問題はその後だ。定例会が終わった後、非公式の集まりがあった事だ。
鎮守府の一室、その薄暗い部屋の中では甘ったるい呻き声が響き渡っていた。
『あ、ああ……あっ』
『う、あ……あ……』
部屋に備え付けられた大画面には、四つん這いとなった二人の『艦娘』の姿があった。互いにお尻を向けあった二人は目隠しをされ、一本の双頭バイブで繋がっている。
『ひう!?』
『ああ、あああっ!?』
不意に片方、叢雲がパチンといい音を立ててお尻を叩かれるとビクッと腰が跳ねた。それによって動いたバイブに白露型の『艦娘』が抉られると、こちらも激しく腰をくねらせ――後は、その繰り返しだ。
枯野と同じだ、一度火が突いてしまえばもう止まらない。やがて、競うように腰を振って相手を責め立て、相手に責め立てられた。
『あ、いいよっ……いい、ああ、ああああっ』
『もっと……ひゃん、そこ、ついて、ついてぇ……くあああ、あ!』
二人の駆逐艦の媚態に、映像を眺めていた四つの影がほう、とため息をこぼす。
「この白露型の子が噂の……ですか?」
「いやー、沙……じゃない、同志S。ついにここまで踏み込んじゃったかー」
「でも、これはアタシも我慢できないなぁ。叢雲ってここまで堕ちちゃうっけ?」
「建造する提督の性質をいくらか受け継ぐ、とは聞いとったけど……あー……納得やな、これ」
四つに影は、それぞれ思い思いの言葉を口にする。それぞれが優秀な女性提督であり、また『同志』であった。
何の『同志』か? それは語るまでもないだろう。
四つの影から離れていた場所にいた一つの影――ここでは同志Sと呼ぼう――は、事も無げに言った。
「上層部も私にこの子を預ける意味もわかってそうなものだしねー。うん、暗黙の了解なんじゃない?」
「……えっぐいな、それも。この子、素質があったからええけど……一歩間違えば大問題ちゃうん?」
そんなエセ関西弁で呆れたように言ったのは、同志Nと呼ばれる女性提督だ。呆れ声の同志Nに、あっけらあかんと同志Yは指摘する。よく言えば能天気、悪く言えば考えなし、同志Yへの印象は大概がそうだ。
「んー、ここまで堕ちちゃってるとそういうのも無いのかもね。今までも、そういう女性提督もいたらしいよ? 男性提督の毒牙にかかったのとか」
「それはそれで、もったいないでよねぇ」
どこかズレた返しをしたのは、同志Rである。外では楚々とした美人で知られているが、この集まりで『同志』と呼ばれるのだからその嗜好は推して知るべしだ。
「そう言えば、連れて来てたんだっけ? 何、紹介してくれるの?」
どこか期待に満ちて言ったのは、同志Kだ。同志Rと違い、ショートカットのよく似合う颯爽とした美形である。美人、でない辺りが同志Kの周囲からの評価を言い表しているだろう。
そんな四人の『同志』に、同志Sは言った。
「紹介はまた今度、にしようとは思ってるんだけどね。仔猫Sもそろそろ新造艦の建造許可が出るから――」
「あ、なるほどな。となると、演習も解禁されるんやね」
仔猫S――そんなコードネームで呼ばれているなど、本人は想像もしないだろう――の近況を聞かされ、同志Nはその意図を理解した。
演習とは、艦娘同士の模擬戦を意味する。もちろん実戦に近い形で行われるものの模擬弾で行われ、轟沈する心配などは一切ない。そういう意味では、提督たちにとって艦娘に経験を積めさせる場として重宝されていた。
多くが自身と同等の階級あたりが演習相手となるが、ごく一部のみ上位――それこそ、中将以上の階級と演習を行う場合がある。この多くが胸を借りる意味での演習なのだが……。
「その時には、みんなにもお願いしようかなって思ってね」
「は~い。それはもう」
そう嬉しそうに答えたのは、同志Rだ。他の者たちは一方的な実力で蹂躙した上に、「ボロ負けした後の涙目がいいんですよねぇ」などとのたまう彼女のサドっぷりを知っているだけに、敢えて触れようとは思わなかった。
「だけど、仔猫Sって駆逐艦しか新造艦が認められてないんでしょ? 一方的になりすぎない?」
ここに揃っている『同志』は、揃いも揃って一線級の提督だ。すべての艦種は揃っているし、南方海域を越えて中央海域の攻略にまで手を伸ばしている。本気の戦力で演習を行えば、鎮守府海域を戦場としている新米提督の艦隊など赤子の手を捻るより簡単だ。
『ああ、んっ、あ……っ、あ、あ……あ!』
映像の中では仔猫Sは同志Sの提督服の上着を白露型の制服の上から着せられ、激しく腰を振っている。叢雲と一緒に背中合わせでロッカーに押し込められた仔猫Sは、カメラへと目隠し越しに視線を向ける。
その時、下にテロップが流れた。
■□□■□□■
【※仔猫Sは、これが撮影されていることを知りません】
■□□■□□■
『あ、あ……『提督』……ぅ、似合い、ま、す……か……?』
『ええ、似合ってるわよ? そうしてると提督みたいに見えるわ』
『……っ……あ、あっ』
『ひゃう!? あ、ああ!?』
提督みたい、と言われた瞬間に、仔猫Sは膝を震わせて絶頂してしまう。その勢いで叢雲も激しいバイブの動きに小さな膣内をかき回され、数秒遅れでイってしまった。
俯き、ガクガクと震えて叢雲と背中合わせで寄りかかりあっていた仔猫Sは、不意に動きを止める。某巻雲のように余った袖で白い提督服の襟元を掴むと、恐る恐る顔を埋めて大きく息を吸い込んだ。
そして、仔猫Sは画面へと蕩けた笑みを浮かべて甘えるような声で言った。
『『提督』の服、……おっきくて、あったかくて……いい、におい、します……』
四人の『同志』が、その光景にそれぞれ反応した。ゾクゾクと震え、嗜虐心がくすぐられる。確かに、自分にこの子の研修を任されたら我慢できなかったかもしれない。そう思うのに、十分な反応だった。
「あー……うん、これはあかん……あかんて」
「だねー。無理、我慢できない、うん」
「ええ、ええ……たまりませんね、今のは……」
「おおー、これが提督……合法ロリか……恐ろしい」
四者四様の反応に、気を良くして同志Sはしみじみと頷く。
「うん、『同志』たちならわかってくれると思ってた!」
「で? いつ演習にする? アタシはいつでもいい」
「気が早いよ、同志K。ようは、何か考えがあるんでしょ? 同志S」
同志Yの指摘に、同志Sは肯定する。と、それぞれの携帯端末へ『作戦案』が送られた。それを読んで、同志Rはこの『会議』の意味を理解した。
「あー……なるほど、随分と意地の悪いことを考えますね」
「でも、面白いんちゃう? ってことは仔猫Sが初期艦の叢雲を合わせて、最低五艦揃ってからって事やね」
ウチはいくらでも出せるで、と請け負う同志Nに同志Sはそれぞれの『希望』を聞き出すことにした。
「何にせよ、まずはあの子に新造艦建造させてあげないとね。いいんじゃない? 駆逐艦艦隊」
さて、『同志』たちがどんなことを考えているのかはおいおいわかるでしょう。
……主人公の駆逐艦っぷりが凄まじいですね、合法ロリ。
※“駆逐艦提督”の憂鬱の有馬艦隊に加わる駆逐艦について、と活動報告の方でも試しに募ってみました。是非、皆様のご意見をいただければ嬉しいです。
有馬艦隊に新しく建造で配属される駆逐艦はどの子たちがいいでしょうか?
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思う存分、好みの駆逐艦を投入せよ!