たまには濡れ場 : ストーリーが8:2くらいのやつを書いても良いよね。そう言えば前は何書いたっけ(久方ぶりの新作で覚えてない)。
あっ……
レンガ造りの街、その中心にある豪邸で、とある少女の愚痴が響き渡った。
「もう…!馬でもこんなに働かないわよ!!」
領主のひとり娘、金髪の少女はげっそりとした様子で誰に向けてでもなくぼやいた。貴族との社交会からようやく解放されたのだが、数時間後には会食が控えている。
「もう少しの辛抱ですよ。明日の夕方には全て終わるはずです。」
ウェイター服を着た、茶褐色の狐の少年がそう返すと、ソファに倒れ込んでいた少女はガバッと起き上がる。
「明日も夜に会食があるんじゃ?」
「丁重にお断りしました。旦那様にもお許しを頂いてますので、お嬢様が出席される必要はありません。」
「大好き。」
「どーも。」
少年は執事らしからぬ声色で返し、少女は再びソファに突っ伏した。
「苦手なのよねぇ。なんというか、みんな、品定めするような目で見てくるんだもの。」
「実際してるでしょうね。」
領主のひとり娘、であるならそれを子息の嫁に迎えれば……と、裏では他の貴族同士で静かな争いが繰り広げられたりしている。
「明日の会食を断った分、今夜は覚悟した方が良いかも知れませんねぇ。」
「はぁ……商談とか挨拶くらいならともかく、どうしてこうも頻繁に会食だのなんだの……さすがにうんざりだわ。」
「私もです。じゃ、休憩もらっても文句ないですね。」
「何言ってるの、お疲れのご主人がいるのよ。ほら、いつもの。」
「都合の良い時だけ主人ヅラするのやめてもらいたいんですけど。」
茶狐の少年は呆れた顔をしつつ、一旦背を向けて部屋の鍵をかける。そして振り返ると、ネクタイを外しながら少女のベッドに向かって歩き、途中のテーブルにネクタイと脱いだベストを置いて、シャツのボタンを外した。
少年の豊満な白い胸毛が開いたシャツから飛び出る。その状態のまま少年がソファに腰掛けると、少女は彼を抱き寄せてその胸毛に顔を埋めた。
そして、思い切り深呼吸。彼女にとってはこれが大人の言う仕事後の酒である。
「いつ吸っても良い…」
「タバコみたいに言わないでください。」
狐の少年がパチパチとボタンを全部外すと、少女は迷わずそのあらわになったお腹の上で手のひらを往復させる。
少年もまんざらでもなさそうに息を吐いた。
「あなたもおつかれさま。」
そう言って、片手で彼の顔を引き寄せる。狐の少年の口角が吊り上がって、彼の手が少女の背にまわされる。
少女は彼の顔を撫でた。そして、腹を撫でていたもう片方の手を、彼のズボンの中に滑り込ませる。
ブニブニとした皮の包みを、少女の手のひらが覆う。狐の少年の下腹部に、甘い温もりが広がった。
彼女の手の中で皮の包みが膨らむと、その先から肉の芽が出て彼女の手首に当たる。
2人はお互い微笑を浮かべながら見つめあっていた。狐の少年の股間で、彼女の手が優しく上下する。
少年が恍惚とした息を吐くと、彼女の手の中で少年の肉棒が生えてきた。
「気持ち良い?」
「ああ。」
ズボンから手を引き抜いて、彼の股間を見てみれば、先が尖った赤桃色の肉棒が顔を出していた。
「もう漏れてる。最近忙しくてしてなかったもんね。」
「あと1日長かったら、我慢できなくてあんたを襲ってたかも。」
「明日の夜、会食をやめたのはそれが理由?」
「もちろん。俺の"仕事"をこれ以上邪魔されるわけにはいかない。」
そう言って、少年の方から彼女にキスをした。もちろん少女も応えながら、彼のズボンを膝まで下ろす。
狐の少年の、本来の仕事。それは領主の娘に自らの子を産ませること。執事はその片手間にやっているに過ぎないのだ。
「誰も思わないだろうよ。狙ってるお嬢様が元浮浪児の執事とこんなことしてるなんてさ……んっ。」
先から透明な液を垂らしている肉棒を、彼女の手が掴んだ。甘い刺激に、肉棒は魚のように跳ねる。
手のひらには収まらないそれを、片手でゆっくりしごく。
「あったかい。ふふ、我慢してたご褒美あげないとね。」
狐の少年は、手との摩擦の心地良さに、ソファの背もたれにもたれかかって天井を仰ぐ。
少女は彼の胸を撫でながら、満足げな種夫を眺めた。最初に"仕事内容"を聞いた時はあんなに戸惑っていたのに、それが嘘のようだ。
だが、彼が乗り気でいてくれた方が、彼女も気を許せた。
たったひとり令嬢をどこかに嫁がせてしまえば、最終的には婿となった貴族に、令嬢の一族が吸収されることになる。
解決策は2つ。男の養子をとるか、種夫を雇うか。彼女の両親は、よりリスクの低い後者を選んだ。
ひとり娘を繋ぎ役にして、無名の種夫との間に男の子を産ませる。それで名を維持するのだ。
「……いつまでしごく気だよ。」
「もう出そう?本当に自分ではしてないのね。えらいえらい。」
狐の少年の顔に余裕がなくなってくる。執事でなくなると、途端に生意気で意地悪そうな顔を浮かべる彼が、絶頂を前にして欲を堪えきれなくなった顔を見るのが好きだった。
「ご褒美って言ったでしょ?今したら会食どころじゃなくなっちゃうし。」
少女はほんの少しだけ、肉棒を強く握って、扱き続ける。もう片方の手で彼の肩を抱くと、彼はそれに従って身体をもたれかける。
「種夫の種を無駄撃ちさせるなんて、贅沢なお嬢様だ。」
「そうよ。だって私の種夫なんだから。」
「そうかい…ふぅ……んっ……」
少年は少し大げさに吐息を漏らしてみせた。彼女の好みだから、という理由だが、この程度なら自身も高まった。
溜まっているせいか、いつも以上に彼女の手を感じてしまう。快感は確実に膨れていた。
「…匂いつくよ。獣人には気づかれる。…それとも、それがお望みですか?」
返事の代わりに、唇が重なる。そして扱きが速くなる。
舌同士を這わせ、マズルを撫でられながら、増していく快感に身を預けた。
狐の少年の鼻息が、唐突に荒くなると、口づけが解かれる。
彼女の手に従って、額を合わせた。
「出る…」
「うん。」
「ふぅー…」
目を瞑った。そして、彼女に下腹部を凝視されながら、限界を迎える。
「んっ…ふっ……」
びくりと肉棒が震え、半透明の粘液が飛び出た。彼女の手が、脈動に合わせて強く上下する。
びゅ、びゅ、と少量だが勢いよく、何度も発射されて彼女の手を汚していく。
「気持ち良い?」
「あぁ……」
射精は止まらない。むしろここからが本番だ。敏感な状態でずっと扱かれているため、その刺激と快感ですぐにそれは起こる。
「あ、膨らんできた。そろそろ出てくるかな。」
根元の皮の中が膨らみ始め、少女がそこを撫でると、コブが露出した。
少女は狐の少年の胸を撫でながら、射精を続けつつ本来の姿になろうとしている肉棒を優しく撫で続ける。
高まる興奮と快楽に、少年は思わず自らのマズルを掴んだ。
「ふー…ふー…んっ…」
「どんどん大きくなる…いつもはこれで私を栓してるんだよね。」
粘液でビタビタになった肉棒と手は、擦れるたびに水音を立てた。少年の股間は既にぐちゃぐちゃになっているが、先端からはピュッピュと精液が出続ける。
「あなたの子供を産まないといけないのはわかってるけど、たまにはこういうのも良いよね。無駄撃ちさせられる気分はどう?」
狐の少年の顔に妖しい笑みが浮かぶ。
「いつもより握るのが弱い。久しぶりすぎて加減忘れてないか?」
狐の少年は、好みの強さになった扱きに熱い息を漏らしながら、令嬢らしく整った顔の彼女に口づけした。
強引に唇を割って入れた舌は、すんなりと受け入れられる。
肉棒の脈動が治るまで、しばらく2人は恋人のように接吻を交わし続けた。
「うわ、こんなに大きかったっけ。コブなんて私の手首より大きくない?」
最大の大きさとなった赤桃色の肉棒とコブは、ヌメり気を帯びていやらしい見た目となっていた。
「観察するのは良いけど、手ェ動かしてくんない?」
ここからさらに興奮を高めて、そして今よりも多量で濃い白濁液を垂れ流す。狐や狼の獣人特有の射精を、もちろん彼女も知っている。
しかし数分撫でると、彼女は不意に肉棒から手を離して、ソファから立ち上がった。
「私はともかく、あなたは洗って着替えなきゃでしょ?それに、種夫の種を無駄にしすぎるのは確かに良くないし。明日に取っておいて。」
「えぇ……」
ぽふぽふ、と彼の頭を撫でて、少女は部屋を出て行ってしまった。狐の少年は股を開いたまま呆然としていたが、唐突に目を細めて不適な笑みを浮かべ、舌舐めずりした。
「ふーん……?」
その後、2人は何事もなかったかのように貴族たちと会食したのだが、狐の少年の言う通り、一部の獣人が匂いに気づいたようで、わずかな動揺を見せたのだった。
○○○
当主である少女の父親は、会うたびに持ちかけられる縁談に悩んでいた。娘を嫁がせれば、代々守ってきた名や財産がいずれ吸収されることになる。
かといって、婿養子の当てもない。種夫も考えてはいるものの、どんな基準で選ぶべきかがわからない上、後々自分が父親だと名乗り出されると非常に厄介なことになりかねない。
孤児院から連れ出すという手も考えたが、それではあまりに露骨すぎる。種夫は、あくまで「そういう感情があって行為をしたが破局して、子供を残された」としなければ、名誉に関わる。
妻のことを考えると、家族で相談するのも躊躇われた。
そんなある日のこと。
「浮浪児?私の街で?」
「はい。今のところ罪に該当するようなことは起こしていないので、対処に困っておりまして…」
「孤児院に連れて行けば良いじゃないか。」
「それが、判断に困りまして。連れてくるにも拒否されていますし、かと言って罪もない子供を強引に連行するところを見られたら…」
「性別は?」
「雄です。雄の獣人、おそらく狐です。」
「……」
護衛を連れて、その場所へ。長屋と長屋の狭い隙間に彼はいた。
「あんらよ…みへもんらねーぞ。」
薄汚れた毛並みと服、片手にワインボトル。異臭もする。
「…その歳でそんなものを飲んだら死ぬぞ。」
「きえろじゃますんな!」
泥酔した狐の少年は、ボトルを投げつけようと腕を振り上げたが、その手からボトルが滑り落ちて地面に落ち、割れる。
「何があったんだ。」
狐の少年は理解できない声を発し、そのまま突っ伏して意識を失った。そして次に目覚めた時、少年は屋敷の一室で寝かされていたのだった。
「気分はどうだ。」
「最悪……」
「なら、酒は飲まないことだ。」
身体を洗われ、着替えさせられた少年は酷い二日酔いに苦しんでいた。
「で、どうしてこの街に?君の服、汚れてはいたが、良い家の出だろう?誘拐でもされたのか?」
「弟ができたから捨てられたんだよ。あんたならわかるだろ。」
「あぁ…なるほど。理解した。」
まず、何らかの理由で、彼の父親は彼の母方と縁が切れた。そして別の、おそらく前夫よりも良い家柄の男と再婚。
その男と母親の間に男児が産まれたので、男の血筋を持つ弟の方に継がせるため彼を厄介払いしたということだろう。
「この街に浮浪児はいない。私の前の前の代から、孤児院を手厚く支援しているからだ。お前の親はそれを期待したんだろう。出汁にされないだけマシな方だ。」
「…マシなもんかよ。心優しい領主サマに引き取ってもらいたいなら交渉すりゃ良かったのに。」
「貴族には、口じゃ言えない都合と見栄が沢山あるのさ。弟が生まれるまで長男として育てられてたのなら、不義の子ではないんだろう?」
「…父さんは庶民。母さんは実家が金持ちだっただけ。だから俺は普通の庶民。父さんが死んで母さんが実家に帰って、そしたら貴族と再婚した。庶民生まれ庶民育ちの俺は汚点だったこと。」
狐の少年は、他人ごとのように話した。
「…あんたここの領主なんだろ?泊めてくれたことは感謝するけど、こんな浮浪児に構ってないで仕事しろよ。」
「その歳でその受け答えなら、教育は受けていたみたいだな。」
狐の少年は、黙って人間の男を見つめる。ただ拾われた訳ではないことを悟ったのだ。
「…お前、家族と復縁したいか?」
「いや、なんで……」
「私にも貴族の都合というやつがあるんだ。そしてお前は、とても都合が良い。」
「…奴隷になるくらいなら死ぬ。」
「違う。種夫になれ。」
「しゅふ?」
「男の子が生まれるまで、私の娘と関係を持て、と言えばわかるか。」
「こ、断る!!」
狐の少年は反射的に答えた。しかし領主は構わず条件を話し始めた。執事を兼任させること、男の子が生まれた後は別の仕事を紹介することなど。
「それに、期限付きとはいえ領主の婿養子になるんだ。お前の義理の父方にとっては、むしろ喜ばしいことなんじゃないか。後継になれなくとも、家族と呼ぶことくらいは許されると思うが。」
「…あんたらヒト族だろ?」
「種族が違ければ、それを”円満な”離婚理由にできるからな。では、考えておいてくれ。」
数日後、狐の少年が湯浴みをする際、背中洗いの召使いに扮した領主の娘が半ば強引に同伴。
「長い入浴」が終わった後、少年は種夫になることを承諾したのだった。
○○○
「…いけね。今は考えないようにしないと。」
貴族たちのアフタヌーンティー、その後ろで控えていた狐の少年は、誰にも聞こえないように呟いた。
昨日、思わぬ焦らしを受けてしまった少年の思考には、隙あらば彼女との行為の記憶が紛れ込む。
今は忠実な執事。思ったよりちゃんとした待遇を与えられている分、仕事中は彼も真面目だ。
そして1度、社交界で義理の父親と対面した時も、何事でもないように仕事を全う出来るくらいには。
領主の娘らしく、気品を保って他の貴族と話すヒトの少女。上裸の少年の胸に顔を埋めて吸うことが趣味だということは、あの姿からは想像できない。
…いや、その少女より若くて忠実な執事が、夜は彼女を孕ませるために腰を振っている、という方が想像できないかもしれないが。
「正直、俺が執事になった時点で察されているような気もするんだけど。俺とあんたの関係。」
「そうね。その可能性を考えないほど馬鹿な人たちじゃないもの。」
時刻は夜。会食には参加せずに軽めの夕飯を食べて、湯浴みをした2人。予定では日没前には自由なるはずだったが、予想通りしつこい誘いを受けて、かなり延びた。
「でもほら、ウチが孤児に手厚い街っていうのは知られてるから、あなたもその一環っていう方に賭けてるんじゃないかしら。」
少女の部屋で、そんな雑談をしながら狐の少年は部屋の鍵をかける。これは外にいる者への”仕事中”の合図だ。
バスローブ1枚だけを羽織ってベッドの上で座っている彼女に見つめられながら、茶狐の少年はシャツを脱ぎ、ズボンも下着も脱いだ。
「溜まってそうね。」
彼の男根は、普段は獣人らしく分厚い皮に包まれ収納されているのだが、何の刺激も受けていないのに既にそこは膨らみ、本体の先端が顔を出していた。
「当たり前だろ。」
狐の少年がベッドに近づくと、少女も立ち上がる。そして、彼の躰に吸い寄せられるようにして抱きついた。
普段、狐の少年は主人の少女よりも後ろにいるため、彼女より背丈が低く見える。実際、少し前まではそうだった。
今こうして抱き合うと、狐の少年の方が少し背が高いことがよくわかる。
お互い腰と首の後ろに手を回し、久しぶりの温もりに浸る。昨日とは違って、狐の少年も大きく息をした。
彼女の匂いが鼻腔を満たせば、身体はその時であると覚えている。胸と腹がざわつき、彼女の腹をなぞるように肉棒が隆起した。
硬く熱いものを感じながら、少女は彼の背と腰を撫でる。初めは自分より歳下が相手であることに驚いたが、むしろ抵抗感が薄く、抱かれることにはすぐ慣れた。
「ねぇ、」
彼女の催促に、狐の少年は顔を上げて、そして口づけをした。彼女は抱擁や接吻が好きだった。きっと、彼女は本物の恋人であるような気分を味わいたいのだろう。
狐の少年自身も、その甘い絡みで興奮するくらいには慣れていた。
まだ続けたそうな主人に逆らって、狐の少年は彼女の唇から離れる。その顔が、全てを語っていた。
少女はあとずさりして、そのままベッドへ。狐の少年もそれに続く。彼女のローブを脱がせ、仰向けに寝かせた。
そして、自身の腹に触れるほど肉棒をいきり勃たせながら、そっと指で彼女の割れ目をなぞる。
「溜まってたのはお互い様みたいだな?」
そこはすでに濡れていた。指を1本、2本と入れて、軽く関節を曲げる。弾力のある肉壁が指を締め付けた。
「俺がほぐす必要無さそう。もしかして湯浴み中に”準備”してくれたの?」
「……。」
「協力的で助かるよ。」
それは嫌味ではなかった。鼓動は高まり、今にも理性が飛びそうなほど興奮していた。早く、張り詰め疼く己の肉棒を突き挿れたかった。
指を抜く。そして数秒、仰向けで股を開いたまま視線を逸らす彼女を眺めた。
無意識に、狐の少年の口が半開きになる。太い尻尾が1往復すると、膝立ちになって股を開き、そして彼女の顔の横に手を着いて覆いかぶさった。
ひたり、と熱い肉棒が少女の下腹部に当たる。彼女は頬を紅潮させながら、彼の毛むくじゃらな背中を抱き寄せた。
整えられた毛並みが彼女を包む。しかし狐の少年はただ抱きしめただけで、キスも挿れもしない。
仕返しに、焦らしてやろう。そう思って、体を揺らし胸の毛で彼女を撫でながら、彼女の頬を軽くひと舐め。
「挿れて……」
「…おやおや、自分から浮浪児の雄をねだるなんて、いけないお嬢様だ。」
いつもはもっと前戯を愉しむのに。しかし狐の少年はゆっくり腰を浮かせた。硬くしこった雄槍の先端で、下へ下へとなぞる。
少女の息が荒くなった。これは確かに一族の名を続かせるという点だけを見た行為。しかし、なりふりを気にせず、欲に忠実になれる時間。
尖った先端が割れ目に到達し、少し食い込む。
「お嬢様。」
狐の少年は上半身を起こして、彼女をまっすぐ見下ろした。その目は欲に光り、口角がいやらしく吊りあがっていた。
「種夫に種付けの許可を。」
「…もしかして昨日のあれ、怒ってる?」
少年は大袈裟に舌舐めずりしただけ。雄槍ら不服を訴えるようにヒクつく。本当は今すぐ突き入れたい。
しかし、この容姿端麗で模範的な令嬢が、数多の誘いを断って自分にだけ股を開き子種をねだるという興奮と優越感が勝った。
「あなたの子供を産ませて…」
ぞぞ、と少年の毛が逆立つ。そして、腰を沈めた。
1回で捉え、ぬぷ、と先が入る。
「んっ…」
割れ目が雄槍に広げられる。さきっぽが温かいものに締め付けられる。
感触を確認して、狐の少年は腰を突き出した。肉棒は難なく彼女の膣を掻き分け、締め付けをものともせず、スムーズに奥へと進んでいく。
熱く火照っていたお腹の中に彼が入って来て、少女は反射的に彼の体を抱き寄せた。狐の少年はそれに従って、彼女の身体に自分の身体を重ねる。
根元まで暖かな肉に飲み込まれ、少年は大きく息を吐いた。
「…もしかして辛かったりする?」
「平気……」
「あそ、じゃあいつもより締め付けが強いのは、飢えてるだけか。」
「……」
少女は無言で彼の体毛に顔を埋める。少年は彼女の顔を引き剥がして、そして有無を言わさず口づけする。
少年の犬歯が彼女の唇に軽く当たり、舌は遠慮なく入ってくる。
「んっ……んん…」
少女の中で肉棒が震え、またそれを包む肉壁もきゅんとしごくように締め付けた。もう我慢できない、と糸を引きながら口を離す。
「…じゃあお互い、労うとしよう。」
少年は彼女に体重をかけながら抱き直す。少女はしっかり抱き止める。
少年の腰が浮いた。肉棒が引き抜かれ、肉壁も少し持ってかれてから、時間差で擦れた。
狐の少年の腰が沈む。尖った先端が、奥に突き刺さる。そしてさっきより早く引き抜かれ、突き入れられた。
「はぁ……あっ…」
尻尾を揺らしながら、腰は滑らかに前後し始める。久しぶりの温もりに、2人とも熱い息を漏らした。
ベッドがほとんど音を立てないくらい穏やかでしなやかな腰つきだが、角度を感覚で覚えているので、竿が彼女の腹側の肉壁を強く擦る。
さらに、狐の少年の豊かな体毛が、少女の身体中を撫でる。
その刺激を受けて肉壁は不規則に収縮を繰り返して、ピストンを続ける肉棒にさらなる摩擦を与えた。
「んっ…!」
「何遠慮してんだよ、今更恥ずかしがってんのか?もうとっくに慣れてるはずだろ?」
返事の代わりに、少年の身体を抱く力が強くなる。
「気持ち良くて何も言えないか。あぁ…俺も気持ち良いよお嬢様。」
ぐっ、と腰を押し付ければ、尖った先端が最奥を押し上げて、少女の身体がびくりと跳ねた。
「あーあー、執事の浮浪児に組み敷かれてよがってるなんて。昼間の男たちに今の光景見せたらどんな反応するかな。」
狐の少年は目を細め、口角を吊り上げながら興奮で口を半開きにさせる。仕事中とは思えない顔だ。
彼女の恥じらいと快楽が入り混じった顔を見て満足すると、彼女の脇を抱いて体重を預ける。そしてまた、腰を振った。
「はぁっ…あっんっ…」
「どうですかお嬢様…?」
「んっ…いぃ……」
彼の毛並みと体重をより感じようと、彼の背をギュッと抱きしめる少女。何度も腹の中が掻き分けられてはトントンと奥を突かれ、毛が身体を擦る。
その感触に、ただ快楽を感じるだけ。彼に抱かれることには微塵の抵抗もない。
「あっ…わたしっ……」
「どうぞ。」
少女の息が一瞬止まり、身体に力が入る。そして震えた。
「あっ……はあぁっ……やっ、ちょっと…まっ……」
「気持ち良いんでしょう?連日おつかれ様でした。浮浪児のイチモツに突かれてイッてください。」
狐の少年の腰振りが少し遅くなる。代わりに波打つ幅を大きくして、肉壁に雄槍を擦り付ける。
「んー…うぅーーっ!」
絶頂してるとわかっても容赦ない責めに、彼女の腰がガクガクと震える。その振動も、狐の少年に快楽を与える。
狐の少年は涎を垂らしながら、自身の高揚を感じる。
少女は彼の胸毛に顔を埋めたまま、くぐもった嬌声を出し続けた。
「あぁクソ…もうちょい楽しみたかったけど…!」
腰の動きが早くなる。角度も水平に近くなり、絶頂している肉壁に絡みつかれながら、奥を強めに小突く。揺さぶられた玉袋が彼女に当たって軽い音が鳴った。
「やぁっ…はげしっ……あっ…あぁんっ…」
のしかかられたまま突かれる少女は、連続で達してしまう。しかし彼女はこれが好きだった。彼に一方的に犯されることが。
「駄目だ…もうイク…はぁ……」
狐の少年の顔から笑みが消え、口が開き目が閉じる。欲に負け始めた少年の声の振動が、密着している胴体から彼女へ伝わる。
彼が射精する。彼が自分で快感を得て、欲をぶつけようとしている。
既に絶頂していた少女の興奮が、決壊した。
「あっ…んんっ…アルぅ……はやくぅ…!」
彼女の口から、少年の愛称が飛び出る。彼の毛が逆立った。
「あぁ…そんなに欲しいかよ……!」
「ほしいっ……アルぅ…精液だして…!アルの赤ちゃん……んぅっ…!」
「くっ…うぅ…!」
少年の下腹部で、熱と快感が急激に高まる。今度は少年の身体が緊張して、腰を思い切り突き出すと押しつけた。
少年の息が止まる。熱が破裂して、身体に快感が突き抜けた。
「うっ…ふぅっ……」
肉壁にしっかりと包まれて、肉棒が脈打った。
「はぁ…はぁ……」
2人は固く抱き合って、そして少女の中に狐の少年の熱が送り込まれていく。
「んっ…すごい元気…あったかいの出てるのわかるよ…」
さっきまで攻めていた少年は、目を閉じたまま息を荒くして吐精の快楽に浸り、少女は彼の顔や背を愛撫して彼の快感と興奮を高める。
脈動は続く。密着していた下腹部が少し離れるのに合わせて、少年が少し上半身を起こした。
彼の下腹部、雄槍の根元の皮には、さっきまでなかった膨らみができている。
互いの身体の隙間から、その膨らみと、脈打ちながら粘液を注ぎ続ける様子が見て取れた。
ぐい、と彼の体重が下腹部に集中する。程なくして、肉棒を飲み込んでいる少女の割れ目が、さらに押し広げられた。
「あ…来て……」
「あぁ……」
皮からコブが顔を出した。そして少女の割れ目にめり込む。
「あ……あ……」
みちみち、とめり込んでいき、半分ほどめり込むと彼女の割れ目がずにゅんとコブを全て飲み込んだ。
肉棒が深く突き刺さり、同時に口に近い方の肉壁が押し広げられる。
ふー、と狐の少年が息を吐いた。コブまでの全てを飲み込まれ、下腹部は再び密着する。
「はぁ…ん…あぁ…どんどんおっきくなってる…」
「そうとも…溜まってる分、お預けされた分たっぷり種付けしたやるから…ふぅ……」
肉棒の体積は大きくなっていき、先端はさらに彼女の敏感な膣奥へとめり込んで、手前の方ではコブが膨れて1番敏感な場所が圧迫される。
さらに、秘裂の周囲など身体の外の敏感な部分にも彼の毛が当たって、彼が呼吸するたびに擦れる。
射精が落ち着いてきて余裕を取り戻した狐の少年とは対照的に、彼の下敷きになっている彼女は静かで有無を言わせない快楽に悶えた。
少女の細い手が、狐の少年の背や脇腹を撫でる。少年の尻尾が揺れる。そして熱い息を漏らす彼女の口に、自分の口先を押しつけた。
狐の少年は頭を撫でられながら、今度は優しく吸いついた。そして、腰をゆする。
「んんっ…んーっ…!」
コブでガッチリ固定されているので、抜けることはない。代わりに膣全体が引っ張られ、さらに毛も擦れて、少女は小刻みに身体を震わせた。
しばらくは口づけして舌を絡めたまま動いていたが、彼女の腰がいよいよ跳ね始めると、口を離して舌を引き抜く。
途端に嬌声が響いた。
「まったく…仕方ないお嬢様だ。」
そう言いつつも、少年は動くのをやめる。そして深く息を吐いた。
いつもはもう少し時間がかかるのだが、今日に限ってはもう迫り上がってきている。
久しぶりなので耐えて長く楽しもうと思っていても、身体がそれを許さないらしい。
「はぁ…俺も俺だな……」
こんなに興奮して、愉しもうとしてしまうなんて。
「アル……」
「あぁわかってる…」
再び昂ってきた興奮と快感で上を向いていた狐の少年は、荒い息の彼女を見下ろした。
「あったかいから…形わかる…」
熱い異形の肉棒は、彼女の中では異様な存在感を放っていた。
「わかるも何も…とっくに慣れてんだろ。」
その膣は、コブで無理やり広げられても弾力を保ったまま不規則に収縮して、彼の絶頂を促している。そして彼女自身も、少し深く呼吸するだけで達しそうになる。
少年がまた腰を揺らす。目を合わせたまま少女が喘ぎ、膣がしまる。
「あぁ…来る……」
ぎゅうう、と熱が膨れている。
狐の少年の鼻先が、彼女に付きそうでつかない。そんな位置で、少年は荒く口呼吸をし始める。彼女の中で、肉棒がヒクヒクし始めた。
少女の手が、ふわふわな彼のマズルを、頬を撫でる。
「はぁ…はぁ……」
みるみる強くなっていく快感に、尻尾の付け根が数回跳ねて、少年の口がさらに大きく開く。
「あ……あ゛っ……」
カッと熱くなって快感が決壊した。そしてその熱さと快感が、内側から肉棒の根元に、コブを通って先端に運ばれる。そして力強く脈動した。
「あっ…きた……」
腹の肉が持ち上げられるような強い振動に、彼女の快楽も飛躍する。そして、奥に熱いものが出されているのをはっきりと感じた。
「はぁっ…うぅっ……」
狐の少年が強張った顔で喘ぎ、涎が垂れる。肉棒を全て飲み込まれ、肌の温もりを感じながら1番濃い精液を出すこの間は、何も考えられなくなるほど気持ち良い。
そして、彼女に達している顔を見つめられていることにさえ、興奮した。
「アル…あったかいのどんどん出てる…あぁダメ…私も……」
穏やかに激しく、少女は再び絶頂。その様子が彼の興奮をさらに高める。息が荒くなり、毛が彼女を擦る。
そして、少年の上半身から力が抜けて、彼女に覆いかぶさった。
「はぁ…はぁ…あーくっそ……気持ちいぃ…」
狐の少年は呟いた。長い射精と、その間敏感になっている肉棒が膣肉に包まれ、撫で回されるような締め付けが、彼の思考を快楽で塗りつぶしている。
仕事。これは仕事。だがこの時ばかりは、興奮と快楽、そして子種を注いでいるという多幸感に溺れた。
数分に及ぶ射精によって、2人は固く抱き合いながらその顔はすっかり蕩けてしまっていた。
彼女の膣は熱く濃い白濁で一杯になり、なおも注がれると興奮でわずかに口を開けていた子宮口を通って、その奥へと漏れていく。
「んっ……はぁ…いつもより…多いんじゃない……?」
「もう限界か…?まだあるぞ…」
「知ってる…大丈夫、溜まってる分全部出して……今度こそ妊娠しちゃうかもね…」
いったん射精が落ち着くと、2人は愛撫しながら毛皮に顔を埋めたり、口づけしたり、乳を揉んだりと、”仕上げ”に向けて興奮を再度高めていく。
「ねぇ……アルも呼んでよ…」
狐の少年の毛が逆立ち始めて前兆を表すと、少女が耳元で囁いた。狐の少年は一瞬ためらって、彼女に囁き返す。
「…気持ち良いよエリー。エリーのお腹、俺の形覚えちゃって柔らかいし、ぴったり吸い付いてくる。」
「や…そこまで言わなくても……」
「ここは俺専用になっちゃった、いけないエリー。俺、もう出すから、漏らすなよ?」
彼女の膣が少し締まる。少年の全体重が彼女に乗せられて、彼の息が荒くなる。
「ふぅ……ウッ…」
ビクン、とまた中で跳ねる。先ほどよりも勢いよく、粘度の低い精液が注がれた。
「あ…アル…動いちゃ……あっ、あぁんっ…!」
脈動に合わせて、少年の腰がガクッ、と震え、その振動を直接受けた彼女は半ば強引に達した。
さらに、先の濃い精液でパンパンに満たされていた膣に、新しく大量に注がれる。しかしコブで逆流することはなく。
種としての特性、その思惑通り、彼女の子宮口に圧力がかけられて、子種を無理やり飲み込ませていく。
彼の肉棒が刺さっている最奥の、さらに奥に、熱が流れ込んでいく。
「来た…!アルぅ……あ、んんっ」
「ふー…ふー…なんだよ…種付け…気持ち良いか…?」
逃げ場のない快楽に乱れる彼女を体重と抱擁で抑え込み、なおも注ぐ。
「アルっ…好きっ…んん…あっ…アルぅ…」
「…なら喜んで孕みな。」
彼女も、一見恵まれた家庭だが、責任を負わされ、夫すら選べない。選べないどころか子作りだけの関係。
だから、たとえこれが仕事でも、恋人の気分を味わいたいのだろう。自分はそれに付き合っているだけ。
狐の少年は自分にそう言い聞かせて、長い射精の快楽に集中しながら深く口づけした。
音が2人の荒い息だけになる。張り詰めた肉棒は彼女の中に精液を送り続け、やがて脈動が弱くなる。
「んん…はぁ……」
2人の口が離れた。そして、萎えた肉棒がズルンと引き抜かれる。
「…大丈夫か?」
白濁を逆流させながら、とろけた目で天井を見つめる少女。声をかけられると自身の腹を撫でた。
「熱いの一杯…ちょっと苦しいよ……」
「ん、元気そう。じゃあ仕事完了ってことで良い?」
しかし、狐の少年は手首を掴まれた。
「…はいはい。」
「わーい。」
隣に寝そべった少年に、少女が抱きついた。なんだかんだ”仕事外”でも付き合ってくれる狐の少年。
その鼓動を聞きながら、お腹に残る熱と快楽の余韻に浸る。彼の子種が胎にある。いつか彼の子を産む。
想像して、言葉にできない高揚を感じて、彼の胸毛をギュッと握る。すると狐の少年は、彼女を抱きしめて、その頭を撫でた。
常に気を張っている彼女にとって、狐の少年は全てをさらけ出せる存在。その心地良さの中で、今日も眠りに落ちた。
○○○
少女はよく、外へ出かけた。散歩だったり、買い物だったり、目的は色々である。そして、狐の少年ももちろんついていく。
「ねぇ、お嬢様のあのお腹…」
「あの狐の子、前は後ろを歩いてなかった?」
懐妊して半年になると、さすがに見た目でわかるようになる。そしてすぐに、父親が誰なのかという憶測が飛び交った。
一方、他の貴族は察したようで、あれほどしつこかった縁談もパタリと絶える。
「ねぇ、」
「はい。」
「もうちょっと近くに来てよ。」
「一応今は執事なんですが……」
「産まれたら誰が父親か、嫌でもわかるでしょ。」
結婚式は挙げていない。離婚前提なのだから、盛大な貴族の結婚式を挙げるのは金の無駄である。
しかし、彼女と狐の少年が手を繋ぐようになったり、ベンチで休む時に肩を抱き寄せたりするので、次第に2人の関係が公になっていった。
「…大丈夫ですか?」
「うん、治ってきた。」
周りの視線を気にしながら2人並んでベンチに座り、少女は自分のお腹を撫でる。その様子を見ていると胸がざわついて、狐の少年は欲を紛らわそうと深呼吸。
「歩けそうなら、屋敷に戻りましょう。」
「そうね。ねぇアル、」
彼女の手が顔に伸びてくる。
「こんなところでですか。」
「そんなこと言って、あなただって身を乗り出してるじゃない。」
「条件反射です。貴女がいいなら良いですけど。」
会話が聞こえてない者からすれば、彼女の方から誘って、互いに顔を近づけて、少し言葉を交わしてから口を重ねるという一般的な若いカップルにしか写らない。
熱いキスをしながら、少女の手は狐の少年のマズルを撫でて、少年の手は彼女のお腹を撫でる。
「どっちだろうね、男の子と女の子。」
「…さぁ。」
女児であれば、もう一度。男児であれば、仕事完了。
周りも狐の少年も微妙な空気になる中、彼女だけはいつもの調子。妊娠前と違うことと言えば、夜に身体を重ねるのではなく、手と口で慰めるにとどまるくらいだった。
こうして日々は過ぎていき、彼にそっくりな男の子が産声を上げた。
「…お嬢様、替えのおしめです。」
「ありがとう。」
誕生から2ヶ月あまり。2人は子供を連れて街を出歩いた。茶狐の幼子の父親が誰なのか、見た者はすぐに分かったはずだ。
しばらくは、2人は夫婦として過ごすことになる。少年のこれからも決まっていない。
単純に不慣れな子育てで忙しすぎて、今ここで少年が抜ける余裕がないというのが現状である。
「ねぇみて、おしめ着けるの慣れたと思わない?」
「5倍くらい早くなりましたね。」
眠いのか、大人しい幼子を寝かせると彼女に手招きされて、彼はソファに座る彼女の隣に腰を下ろした。
「…やっと慣れてきたわ。つわりとは別の意味でほんと大変。」
「当たり前のように俺の服を脱がさないでもらえます?」
「労ってくれたっていーじゃない。」
「体で払えと。」
シャツのボタンを全て外すと、彼のみぞおち辺りに顔を埋めて吸った。
「あれー、なんか毛並みのクセ強くない?ちゃんとブラッシングしてる?」
「そうですね、お嬢様が子供の世話にもう少し慣れたら、その時間もできるかもしれませんね。」
彼女に抱きつかれて脇腹を撫でられても、少年は動じることなく受け入れる。
「…ねぇでも、すごく可愛いと思わない?私とあなたの子。ずっと見てられるの。」
「それには同意しますけどね、うっ…」
彼女の手のひらが、狐の少年の股間をズボンの上からさすりはじめた。
「あら、これだけでそんなに反応するなんて珍しい。溜まってるの?」
パチン、とズボンのボタンを外すと、彼に腰を上げさせてズボンを下ろした。先の尖った雄槍は、玉袋を揉まれるとすぐに臨戦態勢になる。
少女がベッドから離れて、彼の前に膝立ちになる。少年が黙って膝を開くと、彼女はその怒張を扱きながら咥えた。
「…今のアンタを他のみんなに見せたいくらいだよ。そんなに吸っちゃって。出るのは乳じゃないんだぞ。俺は気持ち良いからいいけどさ。」
脇腹を撫でられながらしゃぶられつづけて、少年は甘いため息を吐く。
「…あ、だめよ出しちゃ。」
「なんでわかるんだよ。」
「経験。」
「最低な経験だな。このまま出そうと思ってたのに…って、おい。」
彼女は少年をベッドに押し倒して馬乗りになると、自らも服を脱ぐ。そして唾液と先走りに塗れた肉棒を手に持って、すでに濡れている自らの秘裂に押し込んだ。
「んんっ…そうそうこの感覚。いきなりだから流石にちょっと苦しいけど……」
そう言いつつ、彼女は彼のふさふさな胸の上に手を置いて、躊躇わずに腰を動かし始めた。
身体を倒して、口づけして、増していく興奮と快感に身を任せていると、程なくして彼の鼻息が荒くなる。
口を離して彼を見つめると、狐の少年は耳を伏せて顔を逸らした。同時に、膣内を占めていた肉棒が震える。
しばらく吐息だけが続くと、一瞬彼女が身体を震わせる。少年の下腹部に押しつけられている秘裂に、生えてきたコブが押し広げられた。
ずりゅん、と亀頭球が飲み込まれると、2人は同時に呻く。
「……良いのかよ。2人目、できるかもしれないぞ。」
「射精しながら言うことじゃないわよ、それ。」
コブはすでに中で膨れて、彼女に栓をして刺激し続けている。彼女はひとまず、射精の快楽に喘ぐ少年の頭を抱いて、自身も浸る。
「…あなたで良かったわ。まぁ良くなかったら断ってたけど。」
「そうかい…。」
少年の手が彼女のお腹を撫でる。最近まで赤子がいたその胎は、今は限界まで張り詰めた雄槍が占めている。
「…雇用主はアンタだよ。アンタから言ってくれよ。」
「そうね。」
次の射精に向けて興奮が高まり続けている少年も、彼に跨る少女も恍惚とした顔で見つめ合う。そして愛撫しながら、再び舌を絡ませて口を重ねる。
互いの感触が快感を煽る中、彼女の温かい肉壁が、きゅんとうねって雄槍を撫でた。
溜め込まれていた玉が有無を合わさずに持ち上がり、濃い白濁を送り出さんとする。耐える間も無く、雄槍が振動して彼女の胎へと吐き出した。
「んっ……もう来たの…本当にたまってたのね…あぁ…私もイきそう…アル、ずっと側にいてね…お父様も良いって言ってるから。」
荒く息をする少年の手が、彼女を固く抱き寄せる。その刺激に彼女は果てる。彼女が絶頂すれば膣が締まり、雄槍の脈動が強くなる。それが彼女に更なる快感を与える。
「んうぅ…好きぃ…アル以外嫌ぁ……」
「あぁ……」
連続する激しい快楽で頭が蕩けた彼女に、一言だけ返事をすると、彼女の腰を自分に押し付けるように抱いて長い射精を続ける。
これからも夫としていられることに安堵しながら。
おわり
カップリング表記で、どっちを左に置こうかめっちゃ悩みました。1分くらいで決めたんですが、自信ないので皆さんに意見を…と思ったけど、せいしを賭けた戦いが始まりそうなのでやめます。
1年ぶりの更新で何書いてんだ私。