紅龍騎神様に(3ヶ月以上前に)リクエストしていただいたカップリングでのお話が(ようやく)完成したのでこちらに投稿しました。
…。
ふと、目が覚める。といっても真っ暗で、なにも見えない。ここはどこなのだろう。すこし前から俺はこのせまい暗闇にいる。しかし記憶は無い。何故ここにいるのだろう。
そしてこのせまい空間ではほとんど身動きできないが、とても快適だった。温かく、柔らかい壁に優しく包まれていて、大きな太鼓を叩いたような音が規則的に響いていてとても落ち着く場所だ。そして俺は、また眠りに落ちた………
○○○
深い山の奥。そこは特別な場所。人間が入ることなど不可能な場所。その山に住む美しい6尾の妖狐は今まさに困り果てていた。
「おっきなコンコン!!かわいーコンコン!!」
ほんのり小麦色がかった白狐の艶やかな毛並みに顔を埋める幼い人間。どうやら迷い込んでしまったらしい。異変に気づいて姿を現した妖狐に幼さ故の好奇心全開で臆することなく抱きついて、この有様である。
「坊や、ここは人が入ってはいけない場所なのよ。どこから来たの?」
入ってはいけないというより、入れないはずの場所。妖狐の霊山には争いを持ち込む愚者が入らないよう結界が張られており、普通の人間はまず霊山を見つけることすらできないはずなのだ。
「えへへふかふかー!」
妖狐の背によじ登って顔を揉みくしゃにした。妖狐の階級は基本的に尻尾の数で決まる。というのも尻尾の数1本違うだけで力の差は歴然、増えれば増えるほど新しく増やすことが難しくなる。そして3本生やせば立派な妖狐とされている。つまりこの狐、この霊山の中でも位は上の方で、今この幼児が行っていることを他の妖狐が見たら悲鳴を上げて止めに入るだろう。
「坊やのお父さんとお母さんはどこにいるの?どうやってここに来たの?」
「おさんぽしててね、おっきなねずみさんみつけてね、それでね、そしたらね、コンコンがいたの!」
「ママとパパは?」
「しらなーい!」
仕方なく、白狐は妖力を使って彼の記憶を探り、近くの村に住んでいることと親の制止を振り切って森に入り彷徨ってここにたどり着いたということがわかった。
記憶を探る術は、探られる方にも負荷がかかる。妖狐が術を解いた時にはすっかりおとなしくなって微睡んでいた。
「もうここへは来ちゃ駄目よ。」
『もうここへは来ちゃ駄目よ。』
《もうここへは来ちゃ駄目よ。》
妖狐は幼児にそう暗示をかけてから彼の村に入り、術で自分の存在を消しながら彼を家の前に置いて立ち去った。
それから少し経って、妖狐がねぐらの洞穴で微睡んでいた時、再び侵入者の気配を感知。向かってみればあの子供だった。
「あ!こんこん!」
全身を撫でまわされながら、妖狐は首を傾げるばかりだった。暗示をかけた上に結界も張り替えた。それなのに何故この子供が入り込んでしまったのか、彼女には理解できなかった。
それからというもの、その幼児は何度も彼女のもとを訪れ、彼女もついに諦めた。
「ソーエーーン!!いるー?」
「また来たの…」
最初に迷い込んでから数年が経ち、少年は頻繁に狐の元を訪れた。何をするかと言えば、少年が前回来てから今までの間に起こった出来事を話したり、妖狐がせがまれるまま簡単な術を見せたりといった感じ。少年が村から食べ物を持ってくることもあった。
「そのうち森の獣に襲われてしまうかもしれないわよ。」
「大丈夫!危ない動物には遭わなかったよ!」
それは妖狐が少年にまじないをかけているからである。この喋る不思議な狐を少年はとても気に入っているらしく、親や村人の目を盗んでは森に入っているらしかった。
「ねぇソエン、今度俺の村に来てよ。きっとみんな喜ぶよ?」
「駄目よ。そもそも今あなたとこうしてること自体おかしいことなの。」
森を歩き回り、役に立つ野草を見つけては少年に教えてやる。狐にとっては意味のない無駄とも言える時間だったが少年にとっては、そもそも妖狐と並んで歩いているし、たまに別の喋る狐や狸と出会うし、術は見ていて飽きないし…と正直村にいるよりも価値のある時間だった。
「じゃあまたねソエン!」
少しずつ大きくなっていく少年の背中を見送るのは何度目だろう。寝床に戻って丸くなると疲労感とともに静かさを感じた。年々落ち着いてくる傾向が見られるものの活発な少年が帰った後はしん、と静まり返ったような感じがする。すっかり習慣になってしまったと、妖狐は大きくため息をついて瞼を閉じた。
○○○
また、目が覚める。真っ暗で身動きが取れないほど狭い空間には、時々声が響いてくる。なんて言っているかは理解できないが、それは優しい声で俺に話しかけていた。しかし今日は声色が違う。太鼓の音もいつもより早い。そしていつも以上に窮屈だ。
不規則に壁が硬くなって俺を締め付ける。何度も壁に頭を押し付けられていると、不意にその壁に頭がめり込んだ。苦しい。抜け出したい。けれども今まで優しくしてくれていた部屋は俺を潰さんばかりに壁に押し付けるのでどんどんめり込んでいく。苦しい。意識が遠退く。聞こえてくる声も苦しそうだ。
駄目だ、意識が。
…目が覚めるとそこは寒かった。苦しくて、思い切り咳き込んだ。あまりにも苦しかったので声が出るほど息をした。
「良かった…」
聞いたことのある声。ふんわりと温もりに包まれて、それは今までいた所とは違ったがとても安心したのですぐ眠ってしまった……
○○○
「…そう、その調子……すごいわ、もう狐火を出せるのね。」
小さくはあるものの青い炎を浮かばせることができた俺は、褒められて嬉しくて甘える。
「おかあさん、じゃあおれ、もうすぐしっぽ2本になる?」
「それは無理よ。でもランなら他の狐より早く2尾になれるわ。」
ほんのり小麦かかった5尾の白狐。おれの母親だ。とても綺麗な狐で尻尾も多いので友達やその親からも尊敬されている立派な妖狐だ。他の狐はある種の恐れすら抱いているみたいだが、毎日何度も抱きながら毛繕いしてくれる優しい母だ。
起きて、食事をして、修行をして、遊んで、甘えて、寝る。そんな日々が続く。
「ねぇ母さん、」
「どうしたの、ラン。」
「おれの毛、母さんは白なのにおれは黒だよね。父さんが黒狐だったの?」
「そうよ。特別な狐だったの。あなたの毛並みも、みんなより成長が早いのもお父さんの力のせいなの。」
白狐の息子である俺の毛並みは、背中側が黒で腹側は銀色。そして友達の狐と遊んでいるうちに気がついた、成長の早さ。それは父親が関係しているらしい。仔狐友達は当然1尾、しかし俺は3尾。周りの友達も妖狐も驚く成長速度で、体も日に日に友達より大きくなっていった。
○○○
「ソエン!来たよ。」
「一体どうして入れるのかしら…」
またその話?と少年は笑う。
「聞いてよソエン、俺一昨日14になったんだけど、友達がその時の祝いの贈り物にさ………」
少年は木でできた質素な
「それじゃあまたなソエン。」
別れのハグも優しくなったものだ。彼の去った方角をボーッと見ていた妖狐はハッと我に返って自らも踵を返す。彼は飽きずに通っている。けれど彼の感情は変わっている。彼が自分に向けているのは好奇心だけではない。
妖狐は気付いていた。少年が、自分に欲を向けていることに。少年は自分を、妖狐としてよりも雌として意識していることに。
○○○
「ラン、また森に行くのか?そんなに楽しい?」
村の友達の言葉に俺は頷いた。もちろん、ソエンのことは誰にも言っていない。昼飯を食べたら水筒と、櫛を忘れずに持って彼女のもとへ向かう。
いつ見ても綺麗な狐だと思う。櫛で毛繕いしながら彼女の体を眺めていると、ふと気がついた。
「あれ?尻尾増えてない?」
「気付いた?」
ソエンは7本になった尻尾を左右に振った。。
「成長しているのはあなただけじゃないのよ。」
そう言って微笑んだ彼女の頭を撫でる。そのついでに頬も撫でる。柔らかい頬だ。口も、ふかふかしていて柔らかい。口付け心地良さそうだな…と考えていたら、撫でるには明らかに不自然な触り方をしてしまっていることに気がついて手を引っ込める。彼女が何も言わなかったのでホッとした。
目線を落とし、手を動かす。艶やかな毛並み、ふっくらした体。俺も友達も年頃になって異性に興味を持ち始めたのだが、俺は村の女性よりもいま自分に身体を預けているこの妖狐に興奮するようになっていた。ここに来て彼女と接するたびうずうずとしていて今も股間は熱を帯びている。
「終わった。ほーら滑らかになった。」
毎回こう言い訳して俺は彼女を抱きしめて気を紛らわす。彼女の口を想像しながら毛皮に口をつけた。
「ひっつき過ぎよ。赤ちゃんじゃないんだから。」
彼女は笑って俺に顔を近づけた。心拍数が上がる。
「どうして唇に私の毛がついてるの?」
「うっ…」
その指摘と彼女の息がかかったことでぞわっとする。
「い、いやぁべつにこれは……」
ペロリ、と彼女が唇を舐めてきたので顔から火が出そうになる。悪戯っぽく笑っているところから、俺の下心に気づいたのだろう。
…それならもう、良いよねと俺は開き直った。
「くっ口、触っても良い?」
やっぱり良くなかった。直接言うのは恥ずかし過ぎた。いいよと答えてくれたソエンの口を撫でるフリをしながら決心を固め、ソエンの顔を両手で持つと目をつぶってから思い切って引き寄せた。
むにゅ、
想像通りの感触。餅に似ている。毛の感触がすごく良い。彼女がどんな顔をしているか見る勇気は出ないが、あと1年くらいはこれで自慰ができそうだ。
彼女が顔をずらす。離されるかと思ったら、唇に温かく湿った感触。彼女が口を少し開いて顔を横にしたのだ。堪らず俺も少し口を開いて押し付けた。思考回路がショートしそうなほど興奮した。彼女の唾液が入ってくる。獣くさいがもうとっくに慣れているので違和感はない。当たっている犬歯の感触がアクセントになって、さらに舌も入ってきて俺も入れて、無我夢中でキスをした。
彼女が離れる。俺は夢見心地で棒立ちになった。彼女が俺の肩に顎を乗せて囁く。
「抱きたい…?」
ズボンの股間は限界まで盛り上がっている。
「…良いの?」
彼女は真っ直ぐ俺を見た。見慣れた顔がいつも以上に妖艶に見える。もしかして化かされている?そう思っている間に俺は裸になっていた。彼女に術で脱がされたらしい。さすがに恥ずかしくなって前を隠そうとしたら、それよりも早くソエンに"喰われた"。
「うっ…ソエン…」
温かい口内に締め付けられて、俺はおもわず前かがみになってソエンの背に手をついた。あの美しいソエンの顔が俺の股間に埋められ、肉棒をねぶっている。
「や…やば……」
柔らかくザラついた舌が裏を擦り、軽く当たっている歯がしごく。少し頑張らないと剥けなかった皮はいとも簡単に脱がされて、敏感な部分も責められた俺は悶えた。
「ソエン…やばい……」
我慢するなんて余裕はどこにもなく、おれは彼女の口の中に白濁を吐き出してしまった。
感覚だけで、普段よりも出たことが分かる。出し尽くすとソエンはゴクリと喉を鳴らしてから口を離した。
「気持ちよかった?」
「うん…凄かった……」
荒く息をする俺に、ソエンはお尻を向けて尻尾を全てあげた。自然と縦割れに目が行く。彼女の力なのか興奮しているからか肉棒は萎えない。俺は吸い込まれるように突き入れて、彼女の背を抱きしめた。
「好きにして良いわよ…」
彼女の中は熱く、柔らかく、俺を締め付けながらうねっている。毛皮に体中をサワサワと撫でられるのも心地よい。誘われるがまま彼女に腰を打ちつければ彼女も高揚とした顔で息を漏らした。
人間としたことはないが、こんな興奮と快楽、人間では絶対に味わえないだろう。彼女に対して愛情が溢れ出てくるのを感じながら、俺は玉袋まで入れるくらいの強さで下腹部を押しつけて射精した。
ソエンの中に自分の精液がある、そんなことを思いながら彼女のお腹を撫でると彼女は心地良さそうに鳴いた。
「ソエン…」
熱い行為を終えて彼女にもたれながらお互い少し休んだ。
「なに?」
「次来たときも……して良い……かな……」
彼女はにっこり笑った。
「えぇ。」
「ソエン…大好き……」
「ありがとう。」
○○○
何故だろう。そう感じたのは最近のこと。今までの当たり前の生活に言わなかったので違和感を持ち始めたのだ。ここ数ヶ月で俺の尻尾はまた増えて4本になった。それで力が増したからだろうか。何かがおかしい。
俺は今は独りで暮らしていて、友達に術を教えつつ自らも母やその他高位の狐に稽古をつけてもらいながら充実した日々を送っていた。そんな日々に感じた違和感。何もかもが違う気がするのだ。
「お前は急激に成長し、力も増してる。そんな感情を持ってもおかしくはない。馴染みきれてないのだろう。お前はまだ生まれて3年しか経ってないのだから。」
7尾の狐にそう言われ、俺はその後の稽古に集中できなかった。
3年…?生まれて3年…?俺はもう、妻を娶ってもなんらおかしくないほど成長しているのに?今つるんでいる友達の1番年下の狐の5歳も6歳も年下ということになる。身体だけじゃない。精神だって、もう小さな子供じゃない。成長が早いのは自覚していたが精々10歳くらいかと思っていた。
明らかにおかしい。母さんなら何か知っているのかもしれない。
母の元へ向かおうとした時、あの狐ではなく見知らぬ人間の雌の顔が頭に浮かんで、俺はさらに混乱した。
○○○
「ソエン、いるー?」
「いるわ。いつもより早く来たわね。」
「ま、まぁね……」
前回から2日後、早くも訪ねてきた彼の心はバレバレだった。しかし彼女も嫌な気はせず彼に甘えた。真っ盛りの子なのだから、意識はもうそっちにあるのだろう。散歩せずに寝床に誘うと素直についてきたのでなんだか可笑しくなった。
「ねぇソエン、人間と夫婦になる妖狐っているの?」
「少ないわ。でもいないとは言えない。」
残念ながら妖狐たる彼女に少年の純粋な気持ちはだだ漏れである。そして彼女は妖狐なので人間独特の気遣い……男のプライドとか……を理解していないどころか雌から誘うこともありふれているので、あっさりストレートに彼に伝えた。
「良いわよ?こんなことになるとは思わなかったけど、あなたにはもう、1度体を預けているし、あなたにその気があるのなら。」
なんて切り出そう、なんて伝えよう。そう頭をフル回転させていた彼は顔面を殴られたような衝撃を受けて、せめて少しでも取り返そうと彼女の顔を引き寄せてキスをした。
「ソエン…」
自分からいかなければ、先を越される前に。恥ずかしがっている暇はない、と彼女を寝かせ、仰向けに転がした。
「この体勢で良い?」
一瞬戸惑ったものの頷いた。
「お腹を見せるなんて、親以外じゃあなたが初めてかも。」
さすがに恥じらいながらも後ろ脚を開き、前脚をちょこんと曲げている様はとても可愛らしかった。そんな彼女にみとれつつ服を脱いだ少年は、興奮に張り裂けそうな肉棒を入れて彼女を全身で抱きしめた。
とろけてしまいそうな快楽と、力の強い7尾の狐を組み敷いている優越感にしばし浸り、腰を動かした。
「あぁ…ソエン…」
「ちゃんと子供もできるわ…だから遠慮しなくていいのよ。」
まだ可愛らしい少年が快感に耐えつつ必死に腰を振っているのを眺めるのも良いと思いながら妖狐も甘い快楽を堪能する。妖狐の尻尾が妖しく光ったことに気づくことなく少年は獣のように腰を振っていた。
「ラン…キスして…」
1度止まってお互いの口を貪る。
「愛してるわラン…これからも来てくれる…?」
「じゃあ俺、成人になったらここに住むよ。」
「嬉しい…本当はずっと独りで寂しかったの。」
高位になると異性としての敷居も高くなる。けれども妖狐も雌、番は欲しいし子供も欲しいのだ。
少年はもう一度彼女に熱いキスをすると、また腰を振った。
「ソエン…出る…」
妖狐はお腹にしがみつきながら一層激しく腰を振る少年の背中に前足をかけて抱いた。彼の動きが止まり、彼の種が少しずつ胎に放たれるのを感じならが妖狐は囁いた。
「そうよそのまま…」
抱いている彼女のお腹の中に、また出している。その興奮に震えていたが、違和感に気付いた。
「とま……らない……」
肉棒は脈打ち白濁を吐き続けていて止まる気配がない。妖狐を見る。異変に気付いていないのか、心地よさそうに口呼吸している。
「ソ…エン……」
抜こうにも体が動かせない。やがて視界が狭くなってきたと思ったら、突然真っ暗になって高いところから落下しているような感覚に陥り、治った時には体の感覚が消えていた。
声を出して彼女を呼ぶ。しかし自分の声が聞こえない。不意に彼女の鳴き声が聞こえた。彼女は叫んでいた。しかしそれは艶を帯びていて、どうやら嬌声のようである。
「ラン…」
彼の肉棒から熱い塊が放出され、それが胎内の最奥まで一気に送られた刺激で妖狐は絶頂した。そして事切れた少年に話しかける。射精は続いているが顔に精気がない。妖狐は微笑んだ。
「ラン…聞こえる…?」
彼女の声が聞こえる。同時に少しずつ温もりを感じ始めた。温かく、太鼓のような音が規則的に聞こえる。
「安心して…そこは私のお腹の中…そのままおやすみなさい…」
状況が理解できていないまま、強引に意識を奪われた。
「ふぅ…終わったわね…」
射精が止まったので少年の体を下ろし、妖狐は丸くなった。
「ごめんね…でもこうしないといけないの…」
やがて、命の苗床となった自らの腹を愛でながら、妖狐はゆっくり瞼を閉じた。
○○○
暗闇の中で目が覚める。俺はどうなったのだろう。彼女の言葉を思い出し、ようやく状況が分かってきた。俺は彼女の術か何かによって今彼女の子宮の中にいる。この聞こえてくる音は彼女の鼓動なのだ。体を動かしてみて、体があることに気づいた。
「起きたの…?私の中はどう…?」
間違いない、彼女の声だ。どうして、と言おうとしても声は出ない。空間が…彼女のお腹が動いて、俺は全身を揉まれた。おそらくお腹を舐めているのだろう。すると不安感などが急速に落ち着いてきた。
「可愛い坊や…元気に生まれてね……」
慈愛に満ちた声が響いて、また睡魔が襲ってくる。あまりに居心地が良くて、何もかもがどうでも良くなってくる。
そして次目が覚めた時、俺は全てを忘れていた。
○○○
「母さん、」
「ラン。どうしたの?」
夕方、俺は母の洞穴を訪ねていた。母は俺の雰囲気に少し驚きながらも出迎えてくれる。
「ラン…あなた尻尾が…」
「そう。さっき2本増えた。俺、
力が溢れている。ついさっき、俺は"狐として生まれる前"を思い出した。その時に増えたのだ。
「ラン…まさか……」
「今の俺ならわかる。俺を産み直したんだね?」
それは雌が行える術。対象の魂を自分の胎内に宿し、自分と同じ種族に作り替えて産む術。ただし非常に大きな力を使うため、下位の狐がやろうとすると命を落としてしまう。
「7本あった尻尾が5本になってるのはそのせいだろ?」
「そう…思い出したの…まぁ、いつかはこうなるとは思っていた…」
「それで、村には?前の俺の存在は?」
「…抜け殻を…返した。死んだことになってるわ…」
俺が詰め寄ると彼女は怯えて耳を伏せる。今ではもう、俺の方が身体も力も大きい。もちろん彼女も分かっているのだろう、逃げる気配は見せなかった。
「許して…後悔はしているの…」
「化ける以外で人間に戻る方法は?」
「……ない。人間では産み直しは耐えられない。9尾でも無理よ…」
数分間彼女を睨んで、彼女からは弱々しい視線が返ってくる。
「…綺麗だなソエン。」
やはり彼女は美しい狐だった。狐になるとより魅力的に見える。
「俺の知り合いはみんなまだ幼い。俺が急成長したせいでおとなとはあまり親しくない。」
理解できず呆然とする彼女にさらに詰め寄った。状況がそうしているのか、急に力が増えたからなのか、それに怒りも加わって、俺は体が熱くなるのを感じた。
「全部思い出したのに、俺の中ではやっぱり母さんなんだ。」
優しい母さん、大好きな母さん。いくら人生を奪われたからといって、物理的に傷つける事はできない。
「でも血は繋がってないんだろ?ならこれは掟に反さないよね。」
金縛りを使って彼女を拘束する。尾は俺の方が多い。解けるはずがない。
「ラ、ラン……!」
伏せさせ、覆いかぶさった。人生の仇を犯せるという優越感、母親と交わるという背徳感で興奮した俺は、隆起した雄槍の先端を彼女の秘部に触れさせる。
「母さん…これで母さんじゃなくなる…お前は俺にとってただの雌になる…子供が欲しくて俺を産み直したんでしょ?なら良いよね…?母さんだって、自分より強い雄と交尾したいでしょ?」
怯えているのに先ほどから雌の匂いが濃くなっているのが良い証拠だ。
「良いでしょ…?それとも狐になったら駄目?」
彼女は目を瞑った。了承と受け取った俺は腰を突き出した。
「きゃうん!!」
太い雄狐のイチモツに奥まで突かれた彼女は声を上げて震えた。感触が全然違う。快感が比べ物にならない。きつい膣を押し広げている感覚が堪らない。俺は容赦なく腰を打ちつけ彼女の身体を貪った。
「ラン…お願い…逃げないから…解いて…金縛り……」
こちらも集中したかったので解いてやり、体重をかけて腹をえぐる。人間だった時の行為とは一転、快楽に打ち負かされて喘ぐ彼女を眺めるのは気分が良かった。
こりこりした奥を突くと彼女は身体をビクリとさせて俺をさらに締め付ける。俺も口で呼吸しながら下腹部を押しつけて射精した。
「はぁっ……きゃうっ……」
本能に従って、興奮して露出した亀頭球を彼女の秘裂にねじ込んだ。
「ソエン……」
囁くとこちらをみる。そのなんとも言えない表情がそそった。
「まって…!それはっ…!」
既に彼女を固定していた雄槍を腰を引いて引っ張る。逃すまいと締め付けてくる膣の快感に耐えながら、膨らみきったコブをズルンと引き抜いた。その時の刺激で彼女は悲鳴を上げ、俺も悶えた。どうやら相当敏感になっているらしい。
そして牙を食いしばると、再び押しつけて亀頭球を入れ、また引き抜いた。抜くたびに粘液が飛び散って、それはそれは淫乱な光景だ。
「あぐっ…きゃうんっ…やめてっ…おかしくっ…なるぅっ!」
無様なのは結構だが俺の方もすぐに腰が抜けそうになり、加えて限界も来たのでコブを入れてまた射精した。
「どう…感じる…?ところでソエン…ソエンの奥のちょっと硬いところに突き刺さってるんだけど、これってソエンの子宮の入り口かな。」
彼女は口をパクパクとさせるだけで答えられないようだ。仕方ないので声をかけるのをやめて彼女に欲を吐き出し続けた。
やっぱり、彼女は美しい狐だと思う。無理矢理犯されながらも欲を隠せず確実に感じている、不安と恐怖と快楽が入り混じった表情でありながら上品さは保っていた。
「ソエン、元気で可愛い子、産んでくれたら許してあげる。」
記憶は取り戻しても、やっぱり俺の根本は狐に変えられてしまったのだろう。人生を奪った張本人だというのに、今こうして彼女とひとつになっているとそれはただの言い訳で、俺はただ彼女を孕ませたいだけなのではと思えてくる。
数十分にわたる射精。その間も雄に快楽を与えるため波打つ膣は、まるで子種を催促しているかのように感じられる。
ようやく終わって彼女を解放すると、彼女は崩れ落ちた。俺の方はモヤモヤしていたものがなくなってスッキリしたし色々と昂っていた感情も落ち着いたので、まだ痙攣する彼女を寝床に運んで寄り添ってやった。
「それで、どうして俺を狐にかえたの?」
もうひどい事はしないよ、と彼女の頬を舐めてから、優しい声を出して聞いた。
「私は……」
「うん?」
「あなたが私よりずっと早く死んでしまうことが怖かった…」
妖狐は、しかも当時7尾ともなれば人間の寿命など軽く超える時を生きる。人間の彼を愛して、それがすぐに失われてしまうことを恐れたのだった。
「とても後悔しているわ…すぐに後悔した…でも途中で止められないし……」
「せめて言って欲しかったな。断らなかったと思うよ。」
「ごめんなさい…」
彼女の額に顎をのせると彼女はそれに従って俺の胸元に顔を埋めた。
「多分…あなたの先祖のどこかに妖狐がいるのよ。それもかなり高位の。気づけないほど薄まっているけれど、あなたが狐になって祖先返りしたんだわ。産み直しすると成獣になるまでが早くなるけど、その成長速度は異常だもの。」
「そしてそれがあったから俺は結界をすり抜けられたと。」
恐らく、と彼女は頷いた。
「ずっと言えなかった…お腹の中にいる時から、あなたはもう私の子供だって思ってしまって……」
「じゃあ、体に教えてやらなきゃな。」
「えっ……」
俺は妖力を整えて…自身の雄に送った。精液を増産するのにはそこそこ力を使うが、狐は交尾時間が長い上に俺も6尾と力だけは上位妖狐なので一晩は持つだろう。
「抵抗したって無駄だぞ、俺はソエンより強いんだから。俺を狐にした責任とってくれよ。人間だった時よりソエンが魅力的な雌に見えるんだ。ずっと一緒にいたい。」
さっきとは違って彼女の口もとを舐めながら言うと彼女は腰を上げてくれた。
ズブリと突き刺し、ゆっくりかき混ぜる。まだ強張っていた彼女も、頬擦りしながら腰を振ればリラックスしてきたようで熱い息を漏らし始めた。
興奮が再燃してピストンが激しくなっても彼女は受け入れ、可愛らしい声を出し始めた。彼女と1つになっている部分から気持ちも伝わってくる。どうやら俺の子供を産みたいという本能的な欲に負けつつあるようで、俺はそれにとどめを刺すべく雄の本能からくる欲を愛情と一緒に注ぎ込んだ。
「ソエン…感じる…?」
彼女は頷いて俺に口づけをした。俺は応えながら亀頭球を入れて彼女を固定し、甘い快楽を愉しみながら次なる絶頂に備える。
「今夜は寝かせないから。」
故郷のことは、術でなんとかなる。もう開き直って彼女と幸せになろう。そう考えながら彼女を抱き続けた。
おわり
最後までご閲覧していただきありがとうございました。
リクエストはカップリングのみ可能です。また、必ず応えられる訳ではございませんのであらかじめご了承ください。こんなストーリーを書けと言われて書けるタイプじゃないんです…面白い話して、と言われてできないのと同じです……