afnすとーりー:キツネノボタンとの日々 X指定版 作:hiden456
そう言えばキツネノボタンには書庫や私室の本は全て自由に読んで良いと言ってあったが、ベッドの下まで見られていたのは初耳だ。
「そうなの?わたしてっきり知ってると思ってた」
ばれてしまったならしょうがない。恋人が居るのにこんなものを持っているのも不愉快だろう、キツネノボタンが望むなら全て処分してしまっても構わない。
「…本当に?」
も、もちろん惜しい本が無いとは言わないが、そんなものよりキツネノボタンの方が大事だ。
「団長、安心して良い。えっちな本でも、書いた人はいろいろ思う所があって書いたはず。だから捨てたりなんかしない」
キツネノボタンの実家は本の貿易商。なら本の価値やそこに込められた想いには思う所があってもおかしくないか。軽率な事を言ってすまなかった。
「団長がわたしの事大事に思ってくれてるのは分かる。だから大丈夫」
恋人にそんな事をお願いするのはそれはそれで背徳的で変態的だが、何ならキツネノボタンがこの本を貰ってくれても良い。お互いの性癖を知ったり広げたりするのは恋人同士としては建設的な行為…なんて言い出したらそれこそ後戻りのできない変態のような気がするが。
「貰っても良いけど置く場所が無い。わたしの部屋、一応他の花騎士さんや後輩が来る事がある。見られたりしたら大変、大変」
そう言って少し顔を赤くするキツネノボタン。
正直性に奔放な花騎士自体は珍しい訳では無いし、文学少女の裏書庫など見ないほうが精神衛生の為だとは思うが、まぁ置く場所が無いなら仕方ない。
ならばこうしよう。団長の私室、と言うかすぐそこに小さな金庫があるのだが、そろそろ新しい大きな金庫を用意しようと思っていた所である。古い方の金庫の鍵をキツネノボタンにあげるので、この本はそこに入れて、鍵を預かってもらう…というのはどうか。
「団長、正気?」
これならキツネノボタンの許可無しでは読むことはできないし、本を粗末にする事も無い。
「なるほどなるほど…確かに合理的。でもちょっと変態的」
それはいまさらだ。
「ベッドの下だけじゃなくて執務室の机の一番下の引き出しの二重底と、そこの本棚の裏もあったよね。全部入るかな?」
乗り気になっているのは別に良いのだが、全部バレていたとあっては面目も何もない。そんな事を思いながら、彼女に素直にいかがわしい本を全て差し出すのだった。
その後、団長の寝室にある金庫の中身が気になった怪盗ナイトシェードが忍び込み、エロ本しか入ってない金庫を破る騒動があったのがだがそれはまた別のお話。
本当はここまではR15でも良かったかなと思いつつ、この後もいろいろされるかもなので。