afnすとーりー:キツネノボタンとの日々 X指定版 作:hiden456
前の話とは独立です。何でうちの団長は気を抜くと受けに回るのか
「団長、何してるの?」
そう背後から声をかけられた。声の主はキツネノボタン。
だが振り返るのが怖い。なぜなら、自分は今まさに団長寝室にあるとは言え彼女の衣装棚を漁っていたのだから。
ここは自分の寝室なのだが、もうずっとキツネノボタンも一緒にここで寝ている。その関係で、彼女の着替えも一部ここの衣装棚に移っているのだが、ちょっとした出来心でそれを覗いて居た所を彼女に見つかってしまったらしい。
「団長、その手に持ってるの、置いて」
自分の手の中には彼女のパンツが握られている。しかもよりによって初めて彼女の下着を目にした時に穿いていたものだ。
…弁明を聞いてはくれないだろうか。
「早く置く」
彼女の声が少し冷たくなったのを感じて観念して足元に彼女のパンツを置き、両手を挙げる。
自分の背後に近づいた彼女はすばやく下着を回収し、そのままこちらの背中をつついて体の向きを変えさせて、そのままベッド脇まで歩かされる。よくよく考えたら何で自分は彼女の恋人であり一応上司である騎士団長でもあるのにこのような扱いを受けているのだろうか。
なぁ、キツネノボタン。そう呼びかけようとしてでかかった言葉ごと、背中を押されてベッドに組み敷かれる。
うつ伏せのこちらに乗ったキツネノボタンの表情は伺えない。
抵抗できないと言う原始的な恐怖と、最愛の恋人に組み敷かれている事実、そして直前の行動による弁明の不可能さからいろいろと諦めて体の力を抜く。降参だ。
「団長、どうしてわたしのぱんつ持ってたの?」
本当に申し訳無い。出来心なんだ。
「わたしが聞いてるのは理由。別に謝らなくても良い」
そう言う彼女の顔がこちらの後頭部に近づく。息がうなじにかかり、背筋がぞくりと震えた。肉食獣に取り押さえられる気分ってこんな感じなのか。
「早く答えないと、わたしの考えてる一番きついお仕置きをあげる。嫌なら答えなさい」
本当に出来心なんだ。今日は任務の関係で夜までキツネノボタンに会えないと思ったらちょっと寂しくなって衣装棚を開けただけなんだ、本当にそれ以上の理由は無い。
「ふうん。じゃあわたしのぱんつを握り締めてたのはどうして?」
どうしてって。
「欲しかったの?嗅ぐつもりだった?それとも頬ずり?食べたかった?」
…言わないと駄目だろうか。
「素直に言ったら許してあげる。団長、わたしのぱんつをどうしたかったの?」
そう言ってこちらの手を押さえ、うなじに歯を当てるキツネノボタン。
実際にしたかどうかは分からないが、と言い訳してから、言葉をつづける。
…くんかくんかして頬ずりしてぺろぺろしておかずにするつもりだった。すまない。
「そっか、団長はわたしのぱんつで一人でするつもりだったんだ」
本当にすまない、彼女というものがありながらこんな事、浮気されたも同然に傷付いても不思議は無い、謝るから許してくれ。
「さっきも言った。別に謝って欲しい訳じゃないし、許すも何も別に怒ってもいない。でも団長はわたしよりわたしのぱんつに興味があった。そこは不服だし、一人でしようとしたのはちょっと怒ってる」
誰のぱんつでも良い訳じゃ無い、キツネノボタンのだからこそこんな事をしたかったんだ。本当に許してくれ、何でもする。
そうひたすら平謝りをしてると、キツネノボタンの声色が変わった。
「今何でもするって言った。本当に何でもする?」
最低限の譲れない所だけ、線引きをはっきりさせるために答える。
恋人同士でしうる事で、ベッドの上かこの部屋の中で、自分とキツネノボタンの二人きりでできる事に限るが、どんなプレイでも付き合うし、どんな命令でも聞く。キツネノボタンが機嫌を直してくれるのならば。
「そっか。なるほどなるほど。団長はわたしの言いなりになるんだ」
そうこちらの顔を覗き込むキツネノボタン。満面の笑み、と言った感じだ。
「つまり、ご褒美としてお仕置きしてもちゃんとご褒美もらえたみたいに喜んでって言ったら、喜んでくれる?」
彼女のお仕置きはせいぜい尻尾で挟む程度だったはず。なるべく頑張ると応じた。
「むふふ、団長、そうなんだ。今夜、楽しみにしててね」
そう言って開放される。さっき回収した下着を何の警戒も無く衣装棚に戻したキツネノボタンは、
「じゃ、団長。午後のパトロールはわたしの部隊だから、行って来る。」
と部屋を出て行った。…仕方が無い、書類仕事でも片付けるか。
尻尾で挟まれる程度、と彼女のお仕置きを軽率に受け入れてしまった事を後悔するのは少し後の話だった。