何故そんなにエロい格好してるんだ? 作:イヌヌワ!?
ここは青の世界の勢力圏内にある廃墟郡。僕はポラリス様からの命令でtypeⅩⅠと辺鄙な場所へと赴いていた。
「ⅩⅠさん、何で僕達はこんな場所に居るんだろうね?」
「謎の反応があったからですね」
「謎の反応って?」
「謎の反応は謎の反応です。つまり何の反応か分からない、正体不明の反応で、何に対しての反応かは謎です」
「成る程分からん」
謎の反応が何の反応か分からないから、それを調べる為に廃墟郡に来たのに、何の反応か分からないから、何を調べれば良いかも分からないんだよね。
「適当に見回って、帰らない?」
「炬燵にみかんしたいので賛成ですが、ポラリス様からの命令ですので、真面目に見回って帰りましょう。何か分からないので、分からなかったと報告する為にも」
「真面目に見回るけど、反応の原因を探す気は無いんだね?」
「謎の反応ですからね」
いや本当に何なんだ謎の反応って。リソース反応なのか、爆発みたいな反応なのか、電波ノイズみたいな反応なのか、情報が全く無いんだけど。ポラリス様、最近僕の扱い酷くない?
「取り敢えず周囲をスキャンしてみます……この先でキラーマシーンに人間が襲われているみたいですよ。どうします?」
「一応助けようか。こんな所に人間が居るのはおかしいし、謎の反応に関係してるかもしれない」
「炬燵にみかんが遠のきました」
娯楽を人の命と比較したらアカンよ。
「では助けて来ます。貴方はここで待ってますか?」
「うーん、安全そうなら、そちらに向かうよ」
「分かりました。大したキラーマシーンではないので、2分後には安全確保出来ますので、2分後に来て下さい」
「分かったよ。じゃあ宜しくね」
ⅩⅠが飛んでいき、そこから2分待つ。謎の反応の原因、これで分かると良いんだけど。
2分経ち、現場に向かうとⅩⅠと話す男性が居た。服装的に海上自衛隊の人かな?しかもかなり階級が高そうな制服だ。もう絶対面倒事じゃないか。
「ⅩⅠ、この人は?」
「男性ですね」
「そうだね」
「渾身のボケを流されました。ポラリス様に言い付けます」
ⅩⅠのボケはスルーして、謎の男性に声を掛ける。
「ここ、結構な危険区域なんですけど、何でこんな所に居るんですか?見た感じ海上自衛隊の人ですよね?カードデバイスも持たずに……」
「……すまない、俺もイマイチ状況が分からなくてな。気が付いたらこの周辺に居た感じなんだ。信じて貰えないかもしれないが……」
「ⅩⅠ、どう?」
「呼吸、脈拍、視線等の動きからして、嘘はついていませんね」
「そっか。じゃあ誰かに催眠でも掛けられてここに来たか、この人が有り得ないくらいの夢遊病とかかな?前者なら黒の世界のゼクス辺りが遊び半分でやりそうだけど」
ⅩⅠが嘘じゃないって言うなら、本当に嘘は言ってないだろうし、仮に嘘だったとしても、カードデバイス無しにこの場所に居るなら、自殺志願者の類いだし。
「取り敢えず出来る限りの事情と経緯を聞きたいので、場所を移動しても良いですか?」
「それなんだが……俺の仲間が近くに居てな……その、体調を崩していて動けないみたいなんだ。そこで話をしても良いだろうか?」
「仲間ですか?……うーん……分かりました。案内して下さい。移動しながら少し情報を交換しましょう」
「ありがとう。こっちの建物だ。ついてきてくれ」
道すがら、話をして情報を交換する。正直言うと、聞くんじゃなかったと後悔している。
「完全に異世界転移じゃないですかやだー。そっちはそっちで世界情勢地獄だし。セイレーンとか、KAN-SENとか……大変ですね」
「俺が言うのも何だが……そんなに簡単には信じて良いのか?こんな話を」
「ⅩⅠ、この人は嘘を言ってる?」
「嘘ではありません」
「ⅩⅠが言うなら信じるに値します」
「そ、そうか……そちらも大変なんだな、ゼクスなどと……しかも海だけではなく、世界中全てとはな」
男の人、指揮官さんと呼ぶ事にしたけど、指揮官さんもこちらの事情を聞いて、理解してくれた。何でも指揮官さんの方も度々異世界から人が転移してくるらしい。今回は自分が巻き込まれた側になっただけだと納得してるみたいだ。
「異世界転移が頻繁にある世界も怖いけど、並行世界が何個も繋がって侵略してきてるこっちの世界も大概酷いなぁ……しかもそっちに来てるのは大体が友好的な感じなんですよね?」
「あぁ。パープルハートや飛鳥達、ライザも力を貸してくれているよ」
「こっちも友好的なゼクスは居ても、結局カードデバイス無いと協力関係作るの大変だし、理性の無いプラセクトや、さっきみたいなキラーマシーンとか、そもそも会話が成り立たないのが半数以上を占めてるからねぇ……」
黒の世界は踏み入れた時点で詰みな部分も多いし。
「っと、ここだ。ベル、私だ。入るぞ。君達も入ってくれ、まぁ我々も不法侵入だが」
指揮官さんは、比較的綺麗な空き家へと入って行った。それについていき、寝室と思われる部屋に着いた。そこに居たのは……
「お帰りなさいませ、ご主人様……其方の方々は……?」
「銀髪美人メイドさんだぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」
「うお!?」
「うるさ」
「……大変賑やかな御方の様ですね?」
銀髪美人メイドさん!!銀髪美人メイドさんだ!!凄い綺麗!!テンション上がる!!これは上がる!!でもちょっと急がないとヤバそう。
「ベル、体調はどうだ?」
「はい、ご主人様、今日は体調は幾分か楽に……」
「なってないよね。力とか全く入ってないし、もう感覚すら殆んど無いんじゃない?違う?」
「……どうなんだ?ベル」
「申し訳ございません。正直に申し上げますと、其方の方の仰る通り……私は恐らく良い状態とは言えません」
恐らくあのメイドさんはゼクスだ。指揮官さんはKAN-SENだと言ってたけど、この世界だとゼクスとして扱われるんだと思う。リソース供給が無く、数日間過ごしていればこの状態にもなるだろう。
「君達なら、ベルのこの状況を何とか出来るのか?」
「出来ますよ。取り敢えずこのカードをメイドさんに向けて下さい。素質があるなら使えますよ。万が一素質が無くても代わりに僕がやりますし。其方のメイドさんが了承すればですが……」
カードデバイスを指揮官さんに渡す。
「これをベルに向けて……どうするんだ?」
「キャプチャーって唱えて下さい。音声認識みたいな物です」
「分かった……キャプチャー!!」
「……?」
カードデバイスはうんともすんとも言わない……素質が無かったのか?
「……ベルを頼んで良いか?」
「判断が早い!……じゃなくて、良いんですか?」
「こればかりは仕方がないんだろう?」
「……私からもお願い申し上げます」
「軍人気質なのか、本当に判断が早い。分かりました。じゃあ失礼して……キャプチャー!!」
メイドさんに向けてカードデバイスを使う。カードデバイスが光を放ち、メイドさんをキャプチャーした。
「ベルがカードの中に……これでベルは助かるのか?」
「カードデバイスの中でリソース供給してますからね。すぐ良くなりますよ。何なら……アクティベート」
メイドさんをカードデバイスから出す。別にこの状態でも問題なくリソース供給出来る。少し多めにあげてるくらいだし。
「……何で私とそこのメイドにリソース供給し続けて平然としてるんでしょうね、この男は。相変わらずのリソースお化けですね」
「前にも何か言われた気がする」
そんなに言われる事なんだろうか?その気になれば綾瀬ちゃんも出来るだろうし、結構ポピュラーなリソース量だと思うんだけど。
「ベル、大丈夫なのか?」
「はい、ご主人様。体調が回復していくのが分かります」
指揮官さんに体調改善を告げた後、メイドさんはこちらの方を向き、優雅な所作で一礼をしてきた。スカートの端を持ち上げてやる、あの礼だ。初めて見た。
「ご挨拶が遅れましたご無礼をお許し下さいませ。私、メイドのベルファストと申します。この度は大変お世話になり……」
「気にしなくて良いよ。こっちは謎の反応があったから調査に来ただけだし、その謎の反応の原因は多分君達だろうからね」
「お心遣い感謝致します。私の処遇は如何様にもして頂いて構いませんので、ご主人様の処遇はご寛大な処置を頂けると……」
ベルファストさんは僕達が悪の組織か何かだと勘違いしてない?いや、7割くらい正解だけどね。青の世界は善人集団じゃないし。
「ベル、彼等はそんな事はしないだろう」
「……重ねてのご無礼、申し訳ございません」
「警戒心を持つのは良い事だよ。右も左も分からない。そんな状態で自分は原因不明で死にかけて……そりゃ素直になれないよね」
あと、若干エロい目で見てるのもバレてる可能性もある。
「そんな警戒中の時に提案するのもアレだけど、僕達の本拠地に来て貰いたいんだけど、良いかな?」
「彼はこう言ってます。《拒否権なんてあると思うな。ついてきて貰うぜグヘヘ》と」
「ⅩⅠさん、ちょっと黙ろうか?」
話をややこしくするな。早く帰って炬燵にみかんしたいんじゃなかったのか。
「まぁグヘヘはともかくとして……拒否権が無いのは事実かな。ベルファストさんはリソース供給無いと戦えないだろうし、指揮官さんは護衛無しじゃ生きて行けないだろうし」
「そうだな。だが拒否するつもりは元々無い。俺はついて行こうと思う。恩人の君を疑う事はしないよ」
うわ、この人めっちゃお人好しじゃん。これで戦力保有した組織の指揮官か。
「これはベルファストさんが警戒心強いの納得するわ。心中察するよ」
「はい、優しさはご主人様の美点では御座いますが、余りにも人が良すぎるのです。我々がどれ程気を揉んでいるか、少しはご理解頂きたい物で御座います」
「貴方もお人好しの部類ですけどね」
「いや、僕は敵ならちゃんと処分したりするし……」
今まで人を害してないなんて事は無いし、消さなきゃいけない相手はちゃんと消してる。結局生易しい世界じゃないんだ。
「君も事情があるんだろう。だが、恩人なのも事実だ。俺は君を信じるよ」
「まずい完璧な光り属性の人間だ。邪心の塊の僕が塵にされる前に連れて行こう」
善だ。善の具現化みたいな人だ。白の世界ならガーディアンかエンジェルになっているだろう精神性だ。眩しいにも程がある。さっさと基地に行こう。
「君に邪心なんてあるのか?」
「性欲の塊ですよ、この男は。青の世界でも屈指の化物です」
「余計な事は言わなくて良いよ!!」
「……まぁ性に興味があるのは男性としては普通だろう。あまり気にしなくて良いと思うが?」
指揮官さんがフォローをしてくれる。その様子をベルファストさんが訝しげに見ていた。
「あら、ご主人様も性に興味がお有りとは……あれだけ魅力的なお嬢様方に囲まれて、誰1人として手を出していない殿方の発言とは思えませんね?」
「悪ふざけはやめてくれよベル。指揮官たる俺が大切な部下に手を出す訳が無いだろう」
「指揮官さんは善の人間かと思ってたけど、そういうのは悪だと思うよ僕は」
「そ、そうか?」
鈍感なのか、フリなのかは知らないし、本当に上司としての線引きの可能性もあるけど……
「好意を寄せてくれてる女性が居るなら、受け止めてあげないと駄目だよ。後悔してからだと遅いし、振るにしても煙に巻くのは悪手だからね?刺されるよ?何人も居るんでしょ?好意を寄せてくれてるであろう女の子。指揮官さんが気が付いてないなら知らんけど」
「い、いや……何人かは心当たりがあるが……やはり部下に手を出す訳にはいかないだろう」
「それならそれで、ちゃんと理由を言って断りなよ。流石に振られた腹いせで危害を加えてくる相手は居ないでしょ?」
指揮官さんは少し考えた後、首を傾げた。
「…………どうだろうな、ベル」
「暴力は無くとも、監禁の可能性はあると愚考致します」
「そう、だよな……」
「そんな可能性あるの!?」
「少なくとも私は致します」
「「「!?!?」」」
「冗談で御座います。ですが、監禁しても完璧に身の回りのお世話が出来る自信が御座いますので、ご安心なさいませ」
「いや、俺は安心出来ないんだが……?」
指揮官さんが率いてるの、思ったよりヤバい集団なのか?
「とっ、取り敢えずだ!君のアドバイスは受け取ろう!!」
「あ、うん」
「皆さん、到着しました」
ⅩⅠが基地到着を告げる。パッと見ても何も無いが、ホログラムで背景を誤魔化してるだけで、入り口はある。
「入り口を隠してあるのか」
「この入り口はポラリス様……上司への直通だからね。特にしっかり隠してあるよ。道のりの半分以上は背景をランダムで毎回変えてあるから、道を戻って再度侵入とかは難しいよ」
「待ってくれ、つまりさっき進んで来た周りの建造物とかは……ホログラムだったのか!?一体いつから!?」
「どの辺りからホログラムだったかは僕も知らないよ。ⅩⅠに着いていくだけだし」
そもそもこの入り口の解錠はⅩⅠ以外は出来ないけど。
「技術力は驚嘆に値しますね。私が入り込んだカードもそうですが」
「確かにな。訳の分からない技術は俺達の世界にもあるが……」
「訳の分からない技術って何?」
「セイレーン関連の技術……いや、そもそもKAN-SENの技術自体が詳しく解明はされていない」
理解してない技術を使ってまで戦わないといけない世界ってのは、どこも同じなんだな。
入り口が開くと、エレベーターが目の前に現れ、それに乗り込む。
「入り口がそのままエレベーターになってるから、それに乗ればポラリス様の所に直通便って訳」
「便利なのか無用心なのかは分からんな」
「不審者ならエレベーター落下させて潰すらしいから、無用心ではないんじゃない?」
僕の発言を聞いて、指揮官さんは顔を青くした。
「俺達が乗っても大丈夫なのか!?」
「ⅩⅠが居るから大丈夫。僕と指揮官さん達だけで乗ったら保証出来ないね」
「君は信頼された人間じゃないのか?」
「他の人よりは……どうなんだろう?」
「少なくとも有象無象よりは信頼されてますよ。私が居なければエレベーターを落としているのは事実ですが」
「ⅩⅠが信頼してくれてるってのを保証はありがたいね」
「だがエレベーターは落とすんだろ!?」
指揮官さんが驚くが、そもそもこちらの信頼の定義と、そちらの信頼の定義が違うだろうから仕方無い。
「エレベーターの操作を行いますので、こちらの方を見ないで下さい。操作方法は機密ですので」
「わ、分かった」
「承知致しました」
「おけ」
ⅩⅠが扉の操作している方を後ろにして、話を続ける。
「……本当に信頼されてるのか?操作方法すら見ないとは」
「そういう所だよ。不用意に深入りせずに仕事をする。それが何よりの信頼関係ってやつ。ポラリス様がやるなら、他と比べれば悪い事じゃないだろうし、信じて仕事をする」
それに深入りさせないのは多分ポラリス様からの優しさだし。何かあった時に無関係や末端の使い捨てだと判断される様にと。青の世界なら、利用出来そうなら再利用するだろうし、ポラリス様に深入りしてない人間なら味方に抱え込もうとする可能性が高い。
「……もし、そのポラリスさんとやらが悪人だったらどうするんだ?」
「えっ、何もしないけど?別に正義の味方してる訳じゃないし、さっきも言ったけど、敵なら処分とかしてるよ。だから正義の為じゃなくてマシな方を選んでるだけ」
神器使い達は正義の為に!!って頑張ってるみたいだけど、そっちはそっちで頑張ってくれれば良いと思う。
「そうか。割り切って居るんだな、君は」
「そうそう。この世界は割り切りがが大事だよ。理不尽だらけのカスみたいな世界だから」
「操作が終わりました。此方を向いても大丈夫ですよ。ポラリス様のお部屋に到着まで、暫くお待ち下さい」
ⅩⅠに言われてエレベーターの扉の方に向き直る。ⅩⅠがエレベーターガールの格好に変わってる。何故に。
「エレベーターガールとか久し振りに見たんだけど」
「こちらの時代ですら時代遅れの職業形態ですからね。勿論青の世界では絶滅した職業です」
「でもホテルのドアマンはまだ高級ホテルとかには居るよね。何でだろ」
「知りません。自動ドアで良いでしょう」
まぁセキュリティだとか何かしらの理由があるんだろうけど、興味も無いので流しておく。
「衣服が一瞬で変わるのは当たり前の様に流すって事は、これが本当に当たり前ってやつなんだな」
「身支度が楽になってしまうのは、メイドとしては仕事を奪われてしまった気分です」
着替えを手伝ったりするのもメイドさんの仕事か。
「指揮官さんは毎回ベルファストさんに着替えを手伝って貰ってるの?」
「い、いや……それが……」
「ご主人様には私が率いるロイヤルメイド隊が居りますので、私以外もご主人様の身の回りのお世話をさせて頂いております」
「ろ、ロイヤル……メイド隊……何か凄そうな感じがする!!」
あと何かエッチな響きもする!!
「元々はクイーン・エリザベス女王陛下の為に結成された物ですが、陛下からのお許しを頂き、ご主人様のお世話もさせて頂いております」
「あ、本来の上司は別なんだ?」
「ああ、エリザベスには感謝してもしきれないよ」
「皆さん雑談もそこそこに、ポラリス様の部屋に到着します。くれぐれも失礼の無いようにお願いしますね?」
ⅩⅠの言葉に指揮官さんは気を引き締める。一番失礼するのはⅩⅠなんだけどね。
エレベーターが止まり、扉が開く。そこで待っていたのは、何か仰々しい玉座みたいなのに座るポラリス様だった。
「よく来たな、妾がこの世界の支配者の1人、アドミニストレータ・ポラリスじゃ」
如何にも支配者ですよみたいな空気を出しているポラリス様。これはそういうノリで進めれば良いんだろうか。よーし、頑張るぞ。
「ポラリス様、ご命令通りに謎の反応があった地点を調べ、その場に見慣れぬ2人が居た為、御前にお連れしました」
「お、お初にお目に掛かります。俺、いや、私は」
「自己紹介は不要じゃ指揮官。妾は既にお主達の事を知っておる。エレベーターに乗った時点で生体スキャンは済んでおるのでな」
「……当然先手を打っている訳か」
ポラリス様の支配者ロールに呑まれそうになる指揮官さん。これ何処かの時点でⅩⅠと通信してたな?
「そこのメイドもじゃ。その敵意……向けた所で妾には絶対に勝てん。賢い判断をする事じゃな」
「大変失礼致しました。ですが、ご主人様をお守りするのがメイドの務めで御座います」
「ベル。落ち着け。申し訳ありません。我々は事を荒立てるつもりは無いのです」
「ふむ、ならばその証拠を見せてみよ」
「……何をすれば?」
ポラリス様は笑みを浮かべると、左側にある扉に視線を向けた。
「あの部屋にメイドと入って貰い、質問をする。部屋の中で偽りを申せばすぐに分かる。お主達の潔白を証明出来れば無事に出し、話を聞こうではないか。そちらの男はⅩⅠの判断を信じ、お主達の発言は嘘では無いと思っていた様じゃが、生憎妾は自分で見た物以外は信じぬのでな」
「分かりました。ベル、行こう」
「承知致しました」
拒否権が無いのは理解しているのか、すぐに部屋に入る2人。簡素なベッドしか無い部屋だ。その様子がディスプレイに映し出され、僕達はそれを観察した。
「で、ポラリス様、何でこんな事してるんですか?」
「ん?まぁアレじゃ。焦れったいのでやらしい雰囲気にするんじゃ」
「あの2人に会ってからの会話は全て筒抜けだったって理解で良いですか?」
「当然じゃ。だからあの2人が害を及ぼさんのは分かって居るが。まぁそれに、カードデバイスが使えぬ理由も知りたいしの」
「何でやらしい雰囲気にするんですか?」
「上司と部下でもエロい事しても良いじゃろ?」
「……そうすね」
他意は無いんだよなポラリス様!?誘ってる……訳じゃ無いんだよな!?
「はぁ、まぁその話は置いておくとして、そろそろ始めるぞ。あー、あー、聞こえておるかの?」
ポラリス様が2人の居る部屋に話かけ始めた。
《あー、あー、聞こえておるかの?》
室内にポラリスの声が響く。指揮官とベルファストはこの状況を打開しようと思考を巡らせていた。
「聞こえてます。質問があるならどうぞ」
《話が早いのう。お主達、ここに来て不調は無いかの?》
「えっ?い、いや……ありませんが」
「私も御座いません」
《ふむ、カードデバイスが使えなかったらしいが、リソースに対する耐性は充分にありそうじゃな。なら、カードデバイスが使えない原因は別か》
(想像してた質問と違う?どうやって来たかとか、その辺りを聞かれると思っていたが)
《次の質問じゃ。コーヒーと紅茶、どちら派じゃ?》
「……紅茶ですね。ベルファストの淹れてくれた紅茶は絶品ですよ」
「ご主人様……」
質問の意図は分からないが、思ったよりすんなり出れるかもしれない、そう思った矢先、答えにくい質問が指揮官を襲った。
《そのメイドの事は恋愛対象として見ておるか?》
「……俺は上司で彼女は部下だ。恋愛対象として見る訳には……」
《嘘をついても分かると言った筈じゃが?》
「ご主人様、私はご主人様の事を……」
「っ、恋愛対象として見ては、いる。けど、手は出せない」
《焦れったいのぅ!やらしい雰囲気にしてやるわ!!》
「何!?」
「ご主人様!!何かガスの様な物が流れて……っぅ」
ポラリスの声と共に室内にガスが充満する。それを吸った2人は意識が混濁する。
(ま、不味い……頭がクラクラする……)
(この感覚は……♥️)
「うぐ……気を失っていたのか?……ベル!?無事……か?」
「ご、ご主人様ぁ♥️も、申し訳ございませんっ♥️この様な姿でっ、お許し下さいぃ♥️」
目を覚ました指揮官が目にしたのは、メイド服をはだけさせ、一心不乱に自慰に耽るベルファストの痴態だった。
「な、何して……っう!?」
普段のベルファストからは考えられない姿を見て動揺する指揮官だったが、下半身に集まる熱を感じて驚く。
「ご主人様、わたくし……ご主人様の事、ずっとお慕いしておりました♥️」
「ベル!!落ち着いてくれ!今の君は正気じゃない!さっきのガスみたいなのが原因か!?ポラリスさん!!何のつもりだ!?」
《メイドの方は辛うじて理性を保って居るが、お主はまだ余裕そうじゃな。それがカードデバイスを使えない原因か?異物に対しての耐性が高い。いや、影響が鈍いのか。だからリソースに対しての感覚に鈍感でカードデバイスが扱えない……成る程のぅ》
「れ、冷静に分析してないで何とかしてくれ!!」
状況に焦る指揮官を余所に、ポラリスは考察を続ける。
《だとすれば、カードデバイスを調整だけでは難しいか。うーむ、これはちょっと時間がかかるのぅ。仕方無い、妾は席を外す。後はあやつに監視させるから、頑張るんじゃぞ》
《僕、他人の情事見る趣味無いんですけど!?》
《AVと変わらんじゃろ》
《全然違いますからね!?あと、ポラリス様の口からそんな単語聞きたくなかった!!》
「彼に変わったのか!?助けてくれ!」
監視役が変わったのを察し、助けを求める指揮官。だが、帰って来た答えは無慈悲だった。
《流石にベルファストさんの自慰を見る訳にはいかないんでぇ……時間が経ったら戻って来ますね!!》
「あっ、待て!時間ってどれくらい」
「ご主人様、卑しいわたくしにお情けを……♥️」
(不味い……非常に不味いぞ。正直ガスの影響が俺に無い訳じゃない……さっきからムラムラが止まらん。ベルの行為も原因の一端だが、このムラムラは尋常じゃない)
「ご主人様……?やはり……抱いて下さらないのですか?」
潤んだ瞳で指揮官を見つめるベルファスト。指揮官は残った理性を総動員して言葉を放つ。
「こんな状況で君を抱いたとしても、それは……」
「こんな状況にならないと、ご主人様は行動に移しませんよね?」
「……ちょっと冷静になってないか?」
「……はぁ、もう結構です。私も身体の火照りが収まりませんので、先程の恩人様に鎮めて頂きます。ご主人様は私とあの方との交わりを御覧になって下さいませ」
「っ、それは……」
「引き留めもして下さらないのですね。恩人様!!お願いが御座います!!」
《恩人様って僕の事!?何ですか!?》
「卑しいお願いで大変恐縮では御座いますが、私を抱いて頂けませんか?」
ベルファストは男を呼び出し、用件を伝えた。
《ご免なさい!!寝取りは趣味じゃない!!》
「…………ぐずん」
「君には人の心が無いのか!?」
《どの口が!?さっさと抱いてあげなよ!!それともガチでベルファストさんの事嫌いなの!?》
「好きに決まってるだろ!!!!!!」
「ご主人様♥️」
《僕は何見せられてんの!?もう本当に知らん!!さっさとくっ付け!!》
その後、男の声は聞こえなくなった。本当にその場から離れた様だ。
「……分かった。俺の根負けだ。ただし、容赦しないからな?壊れても知らないぞ?」
「はい……覚悟は出来ております」
「言ったな?なら、まずは立場を分からせてやらないとな」
指揮官はガスの影響で血の集まった肉棒をベルファストに見せ付ける。それを見てベルファストは喉を鳴らした。
「こんなに大きくされて……如何致しましょうか?」
「咥えて舐めろ。良いと言うまで口内から絶対に出すなよ?」
「承知致しました。私の口をご堪能下さいませ♥️」
「そういう上品な余裕は要らないな」
「おぐぅ!?」
ベルファストが指揮官のモノを咥える。しかし口に含んだ瞬間、指揮官はベルファストの頭を掴み、喉奥へ突き刺した。
「おっ、がっ、んぐ♥️」
「口から出すなよ?歯も絶対に立てるな。良いか?これは躾だ。俺は部下に手は出せないと言っただろ?その意思を無視して自分の欲求を満たそうとした、躾のなってない淫乱なメイドをペットに変える為のな」
「んぐぅ!?おがっ♥️」
「何か言いたそうだな?ペットは嫌か?でも駄目だ。俺は部下には手を出さない。けどな、ペット相手なら何をしても良いだろ?なぁ?俺に抱いて欲しいならペットになれ。分かったか?」
「んっ゛んぶ……♥️」
ベルファストは酸欠になりながらも肯定の意を必死に示そうとする。だが、指揮官にはその意思が伝わらなかった。
「何を言ってるか分からんな。まぁ良い。今からお前の口内に射精してやる。俺のペットになるなら、一滴残さず飲み込め。ほら、射精すぞ」
「んぐぅー--!!♥️」
熱の籠った精子がベルファストの口内を満たす。量も粘度も凄まじく、ベルファストは思わず噎せそうになるが、必死に嚥下した。
「んっ、はぁ……はぁ……これで……宜しいですか♥️」
「あぁ、今からお前は俺のペットだ。たっぷり可愛がってやる」
「嬉しいです♥️ご主人様、わたくしに早くお情けを♥️」
「発情したペットの面倒を見るのは飼い主の務めだからな。早速挿入れてやろう」
四つん這いで尻を振り、ねだるベルファストに指揮官は迷わず挿入する。
「んはぁぁぁん♥️来ましたっ、ご主人様のがぁ♥️わたくし、この日をずっと待っておりましたっ♥️」
「挿入れただけでイったのか?全く、淫乱なペットメイドで困る。それじゃあこの先持たないぞ?」
「も、申し訳ありません♥️ですが、我慢出来なくて、あぁん」
ベルファストが言い切る前に指揮官が腰を動かす。一突き毎にベルファストの身体は跳ね、喘ぎ声を出す。
「あっ♥️はぁん♥️ご、ご主人様っ、もっと、んあっ♥️」
「欲張りな奴め、なら胸も揉んでやろう」
「あんっ♥️どうぞお楽しみ下さいませぇ♥️」
ベルファストの豊満な胸を揉む指揮官。
「しかし本当に極上の身体だな。胸のサイズも形も良く、マンコの締まりも最高だ」
「こ、光栄ですっ♥️わたくしの身体で、お゛っ♥️」
「なんだ?乳首弱いのか?随分と汚い喘ぎ声だったが」
いきなり乳首を摘ままれ、声を漏らすベルファスト。普段の声とは全く違う濁った声だった。
「そっ、そんな事はっ♥️んぎっ♥️あ゛っ♥️」
「そうか?弱くないなら、もう少し強く弄っても良さそうだな?」
「お、お待ち下さい、そんな、んあ゛づっ♥️乳首でイぐっ゛♥️」
爪を立て、乳首を引っ張る指揮官。その刺激でベルファストは絶頂した。
「やはり弱いんじゃないか。なら、このまま弄りながら膣内射精してやろう。しっかり子宮で受け止めるんだぞ」
「い、今だされたらぁっ♥️わたくしまたイってしまいます♥️」
「存分にイけ。そら、射精すぞ」
指揮官がベルファストの子宮に射精する。ガスの影響もあり、通常よりも量が多く、濃い精子を子宮に射精した。
「あ゛ぁ゛っ♥️熱いっ♥️ご主人様の熱いお情けが子宮を満たしてっ♥️イくっ♥️イ゛ぐ♥️」
「っ、まだ射精すぞ。まだまだ受け止めろよ」
「まだっ♥️でてぇ……凄い♥️」
長い射精が終わり、膣から引き抜くと、ベルファストの膣内から精子が溢れ出した。
「あぁん♥️溢れて♥️本当に凄いお射精でした♥️」
「あぁ、自分でも驚いている……まだ少し出来そうだな。ベル、最後はその胸を使わせろ」
「ご主人様がお望みなら♥️」
指揮官に言われ、ベルファストはパイズリを始める。
「……随分と嬉しそうだな、ベル」
「ずっとこうしたかったので♥️」
「そうか……そろそろ射精す。顔に掛けてやろう」
「いつでもどうぞ♥️」
指揮官はベルファストの顔に向かって射精する。精子でベルファストの顔が汚れていく。
「はぁ♥️顔がベトベトですね♥️」
「……すまないベル」
「ふふっ、私はご主人様のペットですので、お気になさらないで下さいませ♥️」
「そう、だな」
暫くして、指揮官さんとベルファストさんが部屋から出て来た。
「お帰り~。どうだった?」
「私、ご主人様のペットになりました」
「………………へー」
「待て、何故距離を取る?」
「言わんでも分かるでしょ?」
無いわ-。メイドさんにペットプレイとか無いわ-。あの首の鎖ってその意味だったんだ-。
「しかしよくもあんな事をしてくれたな?」
「ボクワルクナイゼンブポラリスサマノセイ」
「……全く、それで?そのポラリスさんは何処に?」
「多分カードデバイスの調整中じゃないかな?その内出てくるとは思うけど……取り敢えず、部屋は用意してあるから、暫くはそこで寝泊まりすると良いよ」
「「…………」」
2人が怪訝な視線を向けて来る。まぁそりゃ警戒するよね。
「今度は何も仕掛けてないよ」
「信じろと?」
「うん」
「……元々ここを出る手段は無いか。分かった、行こう。案内してくれ」
渋々案内されてくれる指揮官さん。仕掛けてないよって言ったけど、実はポラリス様次第だから、仕掛けがあるかどうかは知らないんだよね。まぁ大丈夫でしょ!
「ここだよ……広っ!?」
「中々豪華な部屋だな?風呂場も大きそうだし、伸び伸び過ごせそうだ」
「……やっぱり僕の部屋、シャワー室付けただけの独房なんじゃないか?」
部屋の変更申請してみよう。2人で寝るのもベッドのサイズ的にギリギリだし。よし、すぐに行こう!
「これは好意的に……歓迎されてると見て良いのか?」
「知らない!!僕は部屋の変更申請行くから、後はポラリス様に聞いて!!じゃあね!!」
「あっ、待て!!これで2度目だぞ!?」
騒ぐ指揮官さんを無視して部屋の変更申請に行った。
その後、ポラリス様の調整の成果もあって、指揮官さんはベルファストさんをカードデバイスにキャプチャー出来る様になったらしい。それで今は僕と同じでポラリス様の使いをやっている。
そしてたまにポラリス様の部屋でベルファストさんの淹れてくれた紅茶を一緒に頂いたりしている。互いに生き残って行きたいな。
部屋の変更申請は却下された。泣いた。
番外編だけど、本編に出せる様にはした。まぁ多分出ない。出たとしても紅茶を淹れてくれるベルファストくらい。
次は本編における重要な話になる予定です。真面目になるかは分かりませんし、エロは頑張ります。
本編でエロが見たいのは
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イースとスイ
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うらら
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ミカエル
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さくら
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八千代
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ベガ
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メイラル
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ユイ