「ンマイっ!!」
「ほんとかにや? よかったにゃぁん♪」
「ホラ言ったとおりでしょ?」
フフンと鼻を鳴らすアヤワスカ。確かに簡易料理としてみれば誇って良いほどの味わいになっている。
野営準備をしてメシを作ることになり、適当にぶち込んで茹でても食える素材の為、オラオラ感満載の男の料理を作ろうとしたらアヤワスカに止められた。
「どうせ食べるなら美味しく食べたい」と。
俺はそのままミーニャと交代させられたのだが、どうやらミーニャはスパイスセットを持つほどに独自のこだわりがあるようで、作る様子を眺めながら休憩していたのだが、その手慣れた調理の様子から、かなりの料理の腕の持ち主であることと、アヤワスカとミーニャのコンビではミーニャが料理番を担当していることが伺いしれた。
まぁ、体格差を考えれば当然だが、草食系の獣人ならまだしも肉食系の獣人は人間よりも料理が雑というイメージがあったので意外だった。
料理についても玉ねぎ入れたりという普通の調理から、レーズンをちょっと入れはじめたり、ハチミツ入れてみたり、なんとなく少し不安になるような感じに変化したけれど、イチイチ文句をつける男はモテないので当然ながら何も言わずに感心してみせたとも。どんなにまずくても美味い! と言ってみせる決意とともに。
だが、結果として仕上がったスープパスタは俺が作るよりも完全に美味しいものが出来上がっていた。
「ミーニャおいしいの好きだから勉強したにゃあ!」
「キャットガールの鼻は伊達じゃないのよ。」
鼻を高くしているアヤワスカは、当然のように何もしていないのだが?
可愛いから別に良いが。うん。
「そっか〜。ミーニャは良いお嫁さんになりそうだなぁ〜うんうん。うまいうまい!」
「えへへ〜、味に飽きてきたら言ってにゃ? スパイスひと
ちゅるちゅるとスープパスタを食べながら褒める。いや、ほんとうまい。
普通に食べたら塩っ気が濃いめなのだろうがガッツリ歩いてきた体に丁度良く感じられる濃さに調整されている。塩漬けハムとか使ってるのに塩分の調整が完璧だ。野菜も果物も入って栄養のバランスも良い。たかが5日の簡易食だから街に到着した後に野菜を食べまくって調整すれば良い気もするけれど、やはり日々きちんと取るに越したことはない。無駄に長い便秘しなくて済む。さらに栄養バランスを考慮しているだけでなくスパイスを使って味を変化させて最後まで美味しくいただこうという工夫付き。スパイスでの味変であれば香りや風味、刺激を中心にした調整だから栄養バランスを崩す心配がない。スパイスは慣れない限り使い勝手が悪いからミーニャは日々料理をしているということが伺い知れる。
それになんとフェアリーのアヤワスカ用に麺を別に取って戻しておいた乾燥果物なんかを使ってフルーツパスタを別に作ってあげる気遣いまである。俺だと、そこまで細かく気は配れない。『食えないことなきゃいーだろ』くらいで一括して3人分作ってしまっていたことだろう。
俺も簡単な料理はするから分かることだが、ここまでうまいと思えるメシを作れる女は中々いない。そして料理上手の女となれば、やはりそれだけでかなり好きだ。つい嫁として見た場合とかを妄想してしまう。
目を閉じながら、もっちもっちと美味しそうにパスタを噛んでいるミーニャを眺める。
村娘服を着ているから冒険者には見えない。ますます嫁妄想が膨らむ。
当然嫁妄想をしていれば夜の生活も妄想するし、股間もムクムク膨らむ。
この世界に来てから日本にいた頃じゃ考えられないような綺麗なエルフも抱いたし、色んな獣人も抱いた。もちろんハズレを引きたくないから人の形に近い雰囲気ばかりを選んで抱いてきたのだが、そんな中でも犬獣人と猫獣人は俺の中での抱きたい獣人ランクトップ5に入ってくるくらいのエロ実力をもった種族だ。
だが、その相手をしてきた女はサキュ嬢がほとんどだし、村娘を相手っていうのはまだ経験がない。
いや、村娘も副業でサキュ嬢をしてたりするし、そこに差はないのかもしれないが、やはり雰囲気っていうのは重要だ。
そう! 雰囲気を醸し出し主張することのできる『制服』は重要なのだ!
「んにゃ?」
パっと目を開くミーニャと俺の視線が交差する。
ついフヘッと変な笑顔を作ってしまうが、スンと鼻を動かしたミーニャの視線はすぐに俺の股間に動く。
そして俺の股間が張ってきているのを確認したのか、スッと目を細めながら口角を少し上げた。
「ブレイク〜? ちゃあんとご飯を食べてからにゃあん。」
ウィンクをしながら軽く舌なめずりをするミーニャ。
辛抱たまらん。
「うんっ!!」
俺はうまいご飯を一心不乱に食った。
・。・。★・。・゜☆・。・。★
「念の為に軽く見回りだけしてくるわ。」
「「 はーい 」」
俺だけ食い終わってもミーニャが、もっちもっちと食事をしていれば、エロいことができるわけなかったよ。
というわけで食い尽くしてしまい暇を持て余した俺は、万が一にも致している際に中断するような事態に陥ることが無いように警戒をすることにした。
危険察知と結界があるから致している最中に襲ってきても危害を加えられることはないが、相手をしてくれているミーニャは、そうは思わないだろうし迎撃体制を取るはずだ。
つまり、イケないままに中断されるかもしれない。それはイケない。
ましてミーニャとは初エッチなのだから最高に気持ちよくフィニッシュを迎えたいからこそ、念には念をいれなければならない。
食べた直後なので、軽く身体をストレッチでほぐす。
お腹いっぱい食べたから、あまり激しい運動はできない。
目を閉じて筋を伸ばしつつ、魔力の警戒網を広げ警戒に引っかかる者がいないかを調査する。
俺たちの後ろに小さな集団の気配はあるが、盗賊か商隊かは不明。もし盗賊だったとして襲ってくるにしても、まだ街に近いから明日、もしくは明後日くらいだろう。一定の距離を保っているから、これは放置案件。
進む方向も特に気になる気配はないが、道ではないところにモンスターらしい気配は確認できた。
向こうは気づいていないから襲ってくる可能性は少ないが、もし襲ってきたとして後発の集団が盗賊で、なにかしらの方法でモンスターを討伐しているところを見られるとしたら、それは面白くない。
「ふむ……」
やってくるか。
魔力の警戒網をモンスターに集中し探る。
スキャンした結果は大したモンスターではない。普通の冒険者なら戦って9割9分勝てるようなモンスターだ。初心者冒険者でも7割くらい勝てるだろう。初心者の2割は不意打ちされて逃げ出すか死ぬ。残った1割は冒険者になるべきではない人間が冒険者気取って死ぬって感じの相手だ。
敢えて戦う必要もなさそうな相手だけれど、ことの最中の邪魔や盗賊の警戒アップなどが起こりうる以上、不安の目は潰すに限る。
素人の足運びで道を外れしゃがむ。
すぐに足に魔力を集中し、音もなく消える。
盗賊が万が一、俺の確認不可能な方法で遠視していたとしても、大きめの用を足すように見えただろうし、間近に居たミーニャ達は俺の力を改めて認識したはずだ。
これもまた一石二鳥。
「よっと。」
サクッと手刀で中型犬サイズのモンスターを
「さてさて。」
そして、その場にしゃがんで本当に用を足す。
鼻の良い獣人でもモンスター討伐の強い匂いを持っていれば、用を足した匂いよりも気になるはずだ。
人間の当然の摂理だが、日本生まれの俺としては、やはり美人達に用を足している気配など見せたくないものなのだ。
薄く輝き始めた星空のもと、しっかりと用を足し終え、モンスター討伐の証拠を持って戻るのだった。
さぁ、後顧の憂いは全て断ち切った。
いざゆかん。村娘コスプレ猫獣人の秘密の花園へ!
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そしてようやくフェアリーより、まともなエロをかけそうで一安心。
……猫か。
うん。猫獣人か……う、ん。
まともに…なると……いいな……