お医者さんの行う治療方法を具体的に想像しながら街へと急ぐ。
盗賊が待ち構えるであろう拠点を襲撃するという、ある種の攻城戦を前にしているにも関わらず余裕たっぷりすぎるが、実際俺は戦ったらチートで勝てるのだから仕方ない。俺もだいぶチートを持つ自分に慣れたものだ。
通常多くの戦いでは『数が物をいう』為、攻城戦っぽいことは非常に苦労する。
ソフィー達を襲っていた盗賊達も12人という数がいたというのも、その理屈だ。
ソフィー達は6人だから倍の人数がいての奇襲になるのだから、おおよそ戦っても勝てるという算段が強い。だから襲った。
ただ、このファンタジー世界では本当に文字通りの『一騎当千』がいたりするから常識が通じないこともある。
例えば、ヘカトンケイルとか巨人族は、その存在だけで普通のサイズのヤツは勝てない。質量は頑丈さにも力にも比例する。猿と象がタイマンで戦ったら象が勝つだろうことは用意に想像できるのと一緒。
そして俺は、武器すら持っていない男だけれど、そのヘカトンケイルと戦ったとしても秒で勝てる程度には強い。つまり一騎当千を蹴散らせるくらいの強さがあることになる。なので俺と戦うことになる拠点の盗賊達は、もう災害にあったと思って諦めてもらうしかない。運が悪かったのだと。
それに今回は手加減もする気がない。
なぜなら、お医者さんごっこの為に超特急で終わらせなければならないからだ。
おいしゃさんごっこ。
嗚呼、おいしゃさんごっこ。
おいしゃさんごっこ。
ロリっ子のちっぱい触診したい。
「ん?」
触診の妄想で無意識に自分の胸すらまさぐるように手が動いたことで胸元の違和感に気が付き胸ポケットを探る。
するとポケットに入れておいたソフィーから渡された手紙の他に、見覚えのない紙きれが入っていた。ざっくりとした二つ折りにされているメモ用紙のような紙を取り出し、広げてみる。
『お宝に指輪があったらミーニャ欲しいにゃん♪』
「ふはっ!」
目を通すと同時に笑いが漏れた。
どうやらミーニャが抱きついて俺に色々揉まれている時に滑り込ませただろうメモだった。
俺が今から襲撃しにいく拠点でお宝があれば、ソフィーの知り合いのパルティナが目録を起こすことになっている。
だけれど実際のところ、どこまでパルティナが書く目録に信用を置いていいかは俺やミーニャ、アヤワスカには不透明なのだ。なにせハーフリング。パルティナという人物は目利きができるからこそ任されているんだろうしパルティナが誤魔化そうとした場合、俺はコロっと誤魔化され騙されてしまうだろう。
なにせ名前からして女ハーフリングだ。俺の扱いがソフィーの二の舞になることは確実。
そしてなにより俺自身が盗賊のお宝に興味がないことも理由として大きい。
なぜなら今回の約束上、旅の最中に得た物の権利は全てミーニャ達に渡すことにしているから、どれだけ沢山お宝を手に入れようが俺には関係のないお宝でしかなく、ぶっちゃけ査定金額が高かろうが安かろうがどっちでも良いのだ。
俺に取って大事なのは、どれだけ女達のサービスが手厚くなるか。これのみ。
今回、盗賊を襲い、ソフィー達から金を巻き上げ、更にプラスアルファを手にする為に動いている現状だから、もうこれ以上ミーニャ達にプラスを積み重ねても、あまりサービス内容が変わらないことは容易に想像がつく。もうすでに最高級の対応とするくらいにサービスをしているのだからな。
そんな事情をミーニャはおおよそ本能で察したのだろう。なかなか欲張りなネコ娘だ。
だが貪欲な方が、この世界では生き残れるから好ましくもある。それに、おねだりの内容も『もしあったら』程度。昨日、膣内出しして仲が深まっているからこそ、可愛らしいと思える程度の内容で抑えられていて、わきまえている。
指輪というチョイスも襲撃に俺が先行すればパルティナが合流するまでの間に、こっそりとパクっておくのに丁度いいし、ソフィー達と別れた後の移動の時にも邪魔にならない。なにせ物を運搬する依頼を受けていて、パーティで運べる限界に近い状態まで物を持って移動しているのだ。あまり嵩張る物が増える余裕はない。
だが指輪程度であれば荷物にも入らない上に価値も高い。
「ははっ、オッケーオッケー!」
ミーニャの抜け目の無さに称賛を送りつつ、目を引く物があったら、ちょろまかしておくことを決意し、街へと急いだ。
・。・。★・。・゜☆・。・。★
パルティナ。
可愛い。
パルティナは可愛かった。
可愛いは正義。
ソフィーはセミロングの髪型で雰囲気が女の子女の子してるハーフリングだったが、パルティナはボーイッシュな感じの女の子。
なんというか『お、おまえ! 男の子だと思ってたけど女の子だったのか!』プレイが出来そうな感じといえば良いのだろうか。
男の子のような雰囲気といっても決して胸が無いわけじゃなく、敢えて胸が目立ちにくいように計算されている服を着ている感じの、わざと中性さを演出しているような作為的な何かを感じないでもないが、正直なところ即一発お願いしたくなった。それくらいに可愛い。
だが、
だがしかし、
俺にはお医者さんごっこが待っている。
頑張れば……この後、襲撃を頑張って終わらせてしまいさえすれば、今日中にソフィー達の所まで戻れてしまうのだ。
そして夜は「おいしゃさんごっこパーティ」。
もし今ここで一発出してしまおうものならパーティでフルコースを味わっている時に、もう一発が出せなくて生涯悔やむことになるかもしれない。
なにせロリっ子、ネコ、ウサギにミノタウロス。スライム。そしてあわよくばフェアリーがいて、そんな異種族全員参加型お医者さんごっこなのだ。
こんな機会は今後も有り得ない可能性が高い。
それに対してパルティナは淫魔店に居るのだから店にくればお願いできる。となれば再現が難しい方を優先するのは当然のことだろう。
誠に残念だが、ロリっ子系統無知ックスはソフィーでもできるのだ。できてしまうのだ。
なんといっても今日のお医者さんごっこでは全員に1発ずつ発射するとか考えようもの最低でも6発の残弾が必要になる。
俺はチート持ちだが精力チートではない。
3発も出せば『今日はいっぱいイッたなー!』と満足してしまう。多分ものすごく頑張っても4発とかが限界だろう。
純正サキュバスの能力とか使われたら6回イケるけど、普通に4発とか出したら、もう充分次の日は賢者になると思う。つーかそもそも4発も発射するとかだと夜通しになるんじゃなかろうか? 物凄く溜まってたら2発連続でもイケるけど昨日もミーニャに中出ししてるし、普通に休みながらしないとチンコ勃たない。回復タイム。大事。
もちろん裏技としてエッチを『戦い』とさえ認識すれば『戦っても負けないチート』を発動して色んな意味で勝てるのだが、そもそもエッチは戦いじゃない。戦いじゃないんだ。
世の中には戦いのエッチもあるだろうが、俺はそんなエッチよりも楽しく潤うエッチがしたい。とにかく気持ちよくなって満足したいのだ。
故に、これらの事情を鑑み、今の俺はボーイッシュロリっ子と一緒にお風呂に入って『お、おまえ! 女の子だったのか!』倒錯プレイはできないという結論で締める!
そんな鋼の意思の下、涙を飲んでパルティナに手紙を渡す。
……またこの街に来たら、この店には絶対に来よう。そんな鋼鉄の意思と共に。
手紙を受け取り無言で読み始めたパルティナに行商のソフィーからということを伝えると、身体の軽さを表現するかのようなフットワークで、あっという間に動き出し、俺も即、盗賊拠点の襲撃及び捕獲を命じられた。
『この男なら一人で全員捕獲できる』的なことが書いてあったらしい。
元々やる気ではあったが、なんとなく
だが
「カッコイイとこ見れるって書いてあったよ! おにいちゃん!」
ボーイッシュロリに、そう言われたら聞かないワケにはイカン。
なんだかちょっと嬉しいれす。
あぁ『おまえ女の子だったのか』プレイしたい。
ボーイッシュロリとの「なにそれ、ボクに無いのがついてる!」「おう触ってみていいぞ」「わぁ! 大きくなってきた!」プレイ詳細を妄想して悶々としつつ移動。
「……なんだかココがムズムズしてきたよう」「や、やめてよぉ(蕩け声)」まで脳内でのプレイが進んだ時、盗賊たちは透明牢獄に全員捕まえられていた。
「はっ!? 俺はいったい何を……」
ボーイッシュロリ……恐るべし。
正気に戻った途端、ぎゃあぎゃあ騒ぐ盗賊が五月蠅いことに気がついたので少しの実力行使を披露し全員を大人しくしておく。盗賊は全員透明牢獄にギュウギュウづめにしてあるし、早速お宅拝見開始。
拠点の規模は倉庫兼ヤクザの事務所って感じ。牢獄に捕まえた盗賊は全員で15人くらい。中々の規模だ。おおよそ今、外出している仲間も多いだろうことが推測できる程度のお宝もばっちりあった。
街に居るからだろう、現金化には苦労していないようで現金もそこそこにあったので俺の分とミーニャ達の分を少しパクる。物として残っているお宝は足の付きやすそうな物か特殊な物が多そうだ。完全にソフィー達の有り金全部でも余裕でプラスになるんじゃないかな程度は容易に想像つく量。
これはお医者さんごっこの内容が楽しみになってきた。 オラわくわくすっぞ。
ミーニャのリクエストもあったし、ミーニャとアヤワスカのご機嫌取り用に指輪も5個程度趣味がかぶらないようななデザインをパクっておいた。
ザッとお宅探索を終えてお土産ゲットを終えてもパルティナの姿が見えず、暇を持て余したので、しばらく盗賊の拠点から外を眺めつつ待つ。
小一時間が過ぎた頃、パルティナが仲間を連れてやってきたので手を振って呼び寄せる。
連れてきた仲間を確認すると6人。種族は人間にハーフリング、エルフとナーガ、あと珍しいことにアンドロイドまでいて、ざっくばらん。全員男っぽいのが残念だが、制圧も済んでいるので、さっさとお仕事を終わらせるべく捕縛と目録お越しに取り掛かってもらう。
「ふむ。これなら盗賊の拠点という証拠は十分ですね。」
インテリっぽいアンドロイドの機械音性。
アンドロイドは中々お目にかかれない種族なので、つい興味も沸く。性別あるのか?
アンドロイドは盗賊や拠点の様子を盗賊達を一通り確認をした後、お宝の方へと移動して、パルティナとハーフリングと一緒に何やら話し合いながら目録お越しに取り掛かっていた。
多分だが、このアンドロイドは盗賊であることの証拠保全とか、お宝鑑定の為に呼ばれた鑑定屋なんじゃないだろうか? アンドロイドに証拠として提示されたら、それだけでなんか説得力が増す気がする。
そんなことを思いつつ、人間やエルフとナーガと盗賊達の捕縛を進め、適当にダベって時間を潰す。
うむ。やはり男同士の話は楽しい。
ボーイッシュロリシチュエーションについて話せば「それな」「わかる」と相槌が返ってくるし、ちんこの話をすれば、ナーガのちんこが種族によっては二又に分かれていたり、トゲだらけだったり、挙句の果てには二又に分かれた上でトゲトゲだったりするという豆知識も仕入れられる始末。やはり異種族のちんこ話は鉄板ネタから外れない。
そんな話が充実していると時は夕方が近づき、ようやくパルティナの目録お越しも終わった。
封をした上で紐で縛り、さらに蝋印で完全に未開封を徹底した書類をパルティナから受け取り、後の処理を任せて俺は早々に街を後にした。
パルティナに次回街に来た時に予約したいことだけは、しっかりと伝えて。
夕方に街を出て、お医者さんごっこの気運を高めながら本気で走って帰路を道を急ぐと、夜のとばりが下りた頃にソフィー、ミーニャ達のキャンプに合流することができた。
おらぁ! 触診させろ! お注射させろぉっ!