※この作品はR-18です。

天衣ドルマスター   作:りりーまるれーん

10 / 30
前回は特に気に入っていただけたようで2月12日の日間ランキングはなんと1位でした。
マジか…。やっぱレイニー止めはツヨイ。
評価も一杯増えて嬉しいので更新です。
数話ぶりにえちえちなシーンもいれてみました。
みんなのチンチンイライラさせられたなら嬉しいなって。



女の戦い ~一年目、六月~

 差し込む朝日に微睡みながら布団の中であの日のことを振り返る。思い返すもあれは激動の一日だった。

 

 あのとき彼女の衝撃発言について俺はあんぐりと口を開けたまま呆けるしかなかった。だからか彼女が初めて俺の名前を呼んだことにも気づかなかった。姉弟子は姉弟子で彼女が何を言っているのか理解できないという様子でフリーズしていた。そらそうなるわ。彼女はそんな俺たちをよそに続けた。

 

「フェラチオっていうんですって。それをしてあげると八一先生とても喜んでくれるんです。空先生はしたことありますか?」

 

 フェラチオという本来幼女の口から出るはずのない単語を聞いたことで姉弟子はようやく悟ったのだろう。「八一! あんた!!」と俺の胸ぐらをつかみあげ、罵声を浴びせようとする。当然の反応だ。俺にそれを止める術はない。けれど鼻を鳴らす音が姉弟子を押しとどめた。

 

 音の出所に俺と姉弟子の視線が向く。音の主が俺でも姉弟子でもなければ残るは一人しかない。それは天衣が鼻で嗤った音だった。姉弟子を。

 

「ないんですか? したこと」

 

 彼女は同じ問いを続け、それに姉弟子が顔を顰めるだけで答えを返さなかったために悟ったのだろう。

 

「なんだ。その歳になってフェラチオもしたことないの」

 

 もはや敬語も抜け落ちた。控えめな笑顔はいつの間にか嘲笑に変わっている。彼女は姉弟子を心底見下し、小馬鹿にしていたのだ。姉弟子の名誉のために言っておくなら姉弟子もまだ15歳。別にそういう経験が無くてもおかしい年齢ではない。彼女が早すぎただけで。そうしたのは俺だが。

 

 彼女の豹変に俺も姉弟子もリアクションできず、それからも彼女の独演会は続いた。具体的な台詞は割愛するが要は。

 

 自分は俺に求められ、愛されている。自分のために何だってしてくれる。守ってくれる。それに自分は応えるし、同じように何でもしてやりたいのだ。だから姉弟子の助けなど不要と切り捨てた。この場のだれからも求められてもいないおまえなんかが間に割って入ろうとするなと。そのような趣旨のことを述べていた。

 

 とことこと俺に歩み寄ると、俺の腕を抱き寄せるようにして見せつけてから、再び姉弟子のことを鼻で嗤うのだった。子供がするとはとても思えないような厭らしい嗤い。そのときの彼女は子供ではなく女だった。そしてこの日この時から姉弟子と彼女は不倶戴天の敵となった。姉弟子は彼女をもはや子供ではなくただの敵という目で睨んでいたし、彼女も子供ではなく女として挑んでいた。

 

 予想できるはずもない奇襲だったからか、この女同士の戦いの軍配は彼女に上がった。少なくとも二人の間ではそうなったらしい。憤懣やるかたないという様子の姉弟子は、彼女のことを口汚く罵ると来たときと同じような荒々しさで出て行った。彼女は彼女で「無様ね」と嗤っていた。

 

 

 

 姉弟子が去った後、俺は彼女に問い質した。なぜあのようなことを言ったのかと。それに姉弟子が周囲にこのことをぶちまけたらどうなると思っているのか。彼女も今の生活を守るつもりだったのではないのかと。けれど彼女は俺の焦りを気にした風もなく、前者の問いには答えず、後者についてだけ答えた。

 

 姉弟子は俺たちの秘密を周囲に漏らしたりしないと。そんなことをしたら俺が破滅してしまうことを姉弟子は分かっている。そのような行動をとることは絶対にないと自信満々に言ってのけた。俺は何を根拠にと食い下がったのだが、それ以上彼女が取り合うことはなかった。

 

 俺は不安なまま過ごすことになったのだが結局は彼女の言うとおりになった。あれから二週間以上経った今でも、俺はだれから後ろ指を指されることもなかったし、師匠たちが何か言ってくることもない。もちろん官憲が俺の家に乗り込んでくるということもなかった。姉弟子だけはすれ違うたびにゴミでも見るような目を向けてきたが。

 

 それでようやく俺も姉弟子が誰にも告発しなかったのだと理解し胸をなで下ろした。そして冷静になれたことで、彼女が答えなかったもう一つの問いについても考察する余裕ができた。あくまで仮説ではあるが、おそらく間違いなかろうという確信を得ている。

 

 彼女の生活は俺への奉仕の対価として成立している。彼女はそのことを重々理解している。一方で春を売る商売女のようにして日々を過ごすしかない自分を心底みじめにも思っていたはずだ。それを自分は子供ながらにして自力で日々の生活を購っているのだ、とすり替えることでなんとか自尊心を保っていた。

 

 あの日の姉弟子の言葉は彼女のその自尊心を真っ向から傷つけた。体を売って男に取り入るなんてと彼女を哀れみ見下していた。姉弟子が本当にそう思っていたかはともかく彼女はそう受け取った。

 

 二親そろって周囲にも恵まれ、望む道を望んだとおりに歩いている姉弟子が、生きるためそれ以外に選択肢のなかった彼女の事情を知ることもなく薄汚い援交少女として彼女をみた。それは元来お嬢様育ちで誇り高い彼女を手酷く傷つけたことだろう。彼女はやられたら100倍にしてやりかえすタイプ。だから逆襲の牙を剥いたのだ。

 

 その過程で彼女は一つ自分を騙した。奉仕と対価の順番を入れ替えたのだ。まず自分のために何でもしてくれる俺がいる。日々生きるための糧を与え、棋士になるための道を開いてくれた。自分は愛されている。だから自分もその愛に応えるのは当然のことだ、と。これまで後ろ暗く思っていたことをそうすべて正当化した。

 

 そういうことにしてしまえば、姉弟子の物言いなど的外れどころか、男から愛されたことのない僻み女の戯れ言でしかない。こうして彼女の中では姉弟子と自分の上下関係が逆転したのだ。

 

 なぜ俺がそう確信しているのか。それは俺の股間が今とても温かく気持ちいいからだ。布団をめくって覗きこめば、小さな頭が俺の腰辺りで上下していた。天衣が朝から俺の肉棒を舐めているのだ。裏筋にちろちろと当たる小さな舌が心地いい。小学生にあってはならない練れた技で刺激を与えてくる。

 

 あの日以来彼女は奉仕に積極的になった。いや、彼女の中ではもはやこれは奉仕ですらない。自分から進んでしてあげたい事になったのだ。だからかこうして朝勃ちを見つけては自分からしゃぶってくる。このところ彼女の朝フェラで起こされるのが日課になりつつあった。

 

 男の仕組みを理解していない彼女は朝勃ちを、俺が欲求不満なのだと勘違いしているのだろう。モーニングコールならぬモーニングフェラは男の夢なので俺もとくに訂正はしていない。だって気持ちいいんだもん。物理的な気持ちよさの他に、なんと幼女が朝一のミルク代わりに俺のミルクを飲むという背徳感も味わえてしまうのだ。朝フェラは良い文化。

 

 布団をまくったことで俺の目覚めに気づいたのだろう。彼女のフェラが心地よい微睡みのためのまったりしたものから、抜くためのものにシフトする。小さなお口を限界まで開き亀頭からかぽりと咥えこむ。そして可憐な唇をしっかりと締め付けながら頭を振り始めた。

 

 あまりの気持ちよさに、うぅと呻いてしまう。そんな俺を上目遣いに確認しながら目を細める彼女。俺が悦んでいることに喜んでいるのだ。いっそう口取りにも熱が入る。高まる刺激に、もともと覚醒前から焦らされていた俺はほどなく限界を迎え、耐えることなく放出した。

 

 彼女は動きを止め射精が終わるのを待つとちゅうちゅうと吸った。竿の中の残り汁まで吸い出しているのだ。やがて満足したのかごそごそと布団から這い出してくる。ぺたんと女の子座り。そしてやや上を向きながら大きく口を開いた。

 

 身を起こして彼女の口内を覗けば白濁が溜まっていた。自分の成果を見せつけているのだ。そうすることで俺が喜ぶことを彼女は理解している。そして俺が頷くのに合わせて、くちゅくちゅこくんと飲み下した。唾液と混ぜ合わせて粘りを押さえることを覚えた彼女はもう精飲で咽せることもない。

 

 再び口を開け、ほうとため息をついた。隙間から覗く口内にはもう白濁は残っていない。彼女の瞳は潤み頬は紅潮している。興奮しているのだ。視線を落とせば彼女の割れ目が濡れ光っている。あの日からのもう一つの変化がこれだった。

 

 俺への奉仕がさせられていることからしてあげたいことに変わり、そのことに快楽を示すようになった。俺へ好意を持つようになったことが原因だろう。自分を偽った末の好意ではあるが。そんなものが嬉しいのか? 

 

 当然嬉しい。彼女のような極上の美少女に好かれることが嬉しくないわけはなかった。俺は無理矢理調教も好きだが、らぶえっちも大好きなのだ。

 

 彼女と視線が合う。褒めてと言うように唇を突き出してきた。何をしてほしいのかは理解していたが、いかに彼女の唇でも俺の出したものを呑み込んだ直後に口づけるのは嫌だった。頭を撫でながら、顔を洗い口を濯いでくるように告げる。すると今度は彼女は不満から口を尖らせた。けれど背中を押して促すと渋々従った。

 

 結局あの姉弟子の強襲は彼女を俺の理想型へ近づけることに一役買うことになったらしい。姉弟子に感謝するべきだろうか。けれどもうしばらく反抗的な彼女を楽しんでいたかったような気もする。ぺたぺた洗面所へ駆けていく彼女のベビードールの裾から覗くお尻を見送りながらそんなことを考えていた。




各話のタイトルを順次メンテしています。
時期だけだと後から何の話だったか振り返るのが面倒なためです。
ただ最新話はタイトルからのネタバレを防ぐため引き続き時期だけにしています。
ご承知置きください。
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