それに伴い、性的な描写が過激化、増加するので、苦手な方そして十八歳未満の方はブラウザバックをお願いします。
そして、ご愛読ありがとうございます。こんな稚拙な文章を読んでいる貴方に花束を贈りたいです。どうか、更新頑張りますので何卒よろしくお願いします。
照りつける太陽の下、広大なグラウンドで体育の授業が行われる。と言っても、教師はいない。生徒たち自身で考え付いた運動やスポーツを行えばオッケーという何とも緩い授業である。蓮も、秀尽にいた時はしっかり体育の授業を受けていたので、それからは全く考えられなかった。しかも、今日はテキトーにそこら辺を走って終わりという何とも舐め切った運動が、蓮を除く全会一致で決まった。
「あ゛あ゛あ゛あああ…」
断末魔に近い唸り声を発しながら走るみちるを最後尾に、前から天音、幸、マキナそして榊が走っている。蓮はと言うと、水分補給と言う名目でサボっていた。
「もう疲れたのよさ~」
マキナがそう弱音を吐く。それを制するように、天音。
「もう少し我慢しなさい!いざという時に走れなかったら困るでしょ?」
まあ、天音の言う通り、体力はつけておいて損はない。と、蓮はペットボトルを傾けながら共感する。しばら皆ハアハアと息を荒くして走っていると、突然天音の体が視界から消えた。その直後に、ドサッという音が聞こえてくる。
「いったぁ…」
どうやら思い切り転んでしまったようだ。地面にへ垂れ込む天音に、皆が駆け寄ってくる。
「大丈夫?天音さん」
榊が心配そうな顔で尋ねる。
「だ、大丈夫…いたっ!」
蓮も天音の傍による。そして、彼女が何やら痛そうに押さえている左足首を見てみると、腫れて真っ赤になっていた。
「これ…ひねったのか?」
「そ、そうみたい…ちょっと保健室行ってくる」
そう言って、彼女は立とうとするが、想像を絶する痛みのせいか、再び座り込んでしまう。そこに、幸が凛とした表情で名乗り出た。
「私が天音さんを保健室まで運んでいきます!」
流石クラス委員と言ったところ。けれど、蓮は自らが名乗り出た。
「天音は俺が運ぶ」
「い、いいのですか…?」
「ああ、天音一人なんて軽い」
蓮はそう言うと、天音を背負う。
「ご、ゴメン蓮クン…」
天音を背負った蓮は、彼女の指示であちらこちら廊下を彷徨うように歩いていた。
「ねえ蓮クン」
「何だ?」
「好きな人とか…いる?」
突然の質問に、蓮の頭上には疑問符が浮かぶ。けれど、天音はこういう人間だということを、日は浅いながら何となく分かっていたので、迷わず答える。
「“好きな人”はいない」
「そうなんだ…てっきり彼女とかいると思ってたのに」
その後、しばらく沈黙が続いたかと思うと、急に蓮は首筋にねっとりと暖かい何かが這う感覚を覚えた。思わずゾッとして背筋が凍ったが、不思議なことに少しづつ心地よくなっていく。一体何だ?と振り返る。そこには、彼の首筋に舌を這わせる天音の姿があった。
「な、何してるんだ!」
「んむ…むぅ…ぷはっ…単なるいたずら」
彼女はそう言うと、色っぽく笑った。全く、本当に“エロいお姉さん”と言う評価は彼女にぴったりだ。蓮はそう思うと、何だか呆れたような気がした。
「あ、保健室ここ!」
「そうか。…失礼します」
蓮はそう言って保健室の引き戸を開けるが、返事はない。今は保険の先生は外出中なのか?
「うち、保険の先生いないんだ」
「そうなのか?」
「うん。なんかいい人が見つからないんだって」
なら仕方ないと、蓮は天音をベッドの上に座らせ、ガラス扉の棚からガーゼや氷のうを取り出すと、せっせと彼女の治療を始めた。
「ねえ…あのさ」
「何だ?」
「…付き合ってくれない?」
突然の告白に、思わず蓮は手元を狂わせる。そのせいで、彼女の足首に勢いよく氷のうを落としてしまった。「いたっ」と少し痛そうにしていたが、すぐに元に戻った。
「それで…返事は?」
蓮は道具を片付け始める。
「…言っておくが、俺はそんなのに値する男じゃない」
「どういう事?」
今度は片付けていた手を止め、天音の目を見る。
「俺は…クズだ。筋金入りのな」
「え?…性癖の話?」
「違う!兎に角、俺と付き合っても天音が不幸になるだけだ」
蓮はきっぱりそう言い放つと、止めていた片付けを再開する。そこで、天音は更に食い下がる。
「私、多少の事なら許せるよ!…それに」
天音には彼がとても魅力的に見えていた。けれど、それは並大抵のレベルではない。世界に一人だけだと思えるほど、彼の持つ魅力は天音をグイグイと引き寄せていた。
「天音、この際だからはっきりと言っておく」
ポケットに手を突っ込み、前髪をいじりながら蓮は話す。
「――俺は、既に九股してる」
驚愕の告白。天音はポカンと口を開けたまま、蓮の顔を見る。一方で蓮は、どこか居心地悪そうに、そっぽを向いていた。
「どうだ?気が変わっただろ?」
蓮はこれで天音も諦めがついただろうと、保健室を後にしようとするが、そんな彼の腕を、天音が掴んで引き留めた。
「それでも…いいよ」