超幸運少年と変態の異世界転移物語 作:とある名無の究極変態(オナニーマスター)
てへ?
「はぁ、犯されたい」
「はぁ……死にてぇ」
とある高校の帰り道、俺とカズヤは同時にそういった。
俺とカズヤの関係性はこれだ。
当人以外には理解できないであろうこの思い。
カズヤはこれといった理由はないがとりあえず死にたいらしいし、俺はめっちゃくちゃに犯されてえ子宮に大量に精液に中出しされたあげく、孕まされたい。
こんな事を誰かに言ったところでまともに共感できる奴はいないはずだ。
まず、普通は自殺を考える時は何か理由がある筈だ。
親しい人が死んだとか、悲しい事があったとか、生きるのに苦しいとか、借金があるとか。
言おう、こいつはそんな事は1つも思っちゃいない。
宝くじを買えば100発100中と言ってもいい程の的中率、道を歩けば2億5000万円、自殺が奇跡的に助かったという理由で未遂に終わった回数197回。
なんだコイツと言って良いほどの幸運極振りなこいつが無性に死にたいという悩み以外を抱えているなんてまず無い。
なぜって?
こいつ目をつぶって適当にキーボードを叩いて作った小説が新人賞通るくらいの運なんだぜ?
ガチで頭おかしいとしか言えないな。
次に俺の願望。
めっちゃくちゃに犯されたいというものだが、残念ながら叶わない。
俺、男だもん(´・ω・`)
性転換手術しろとかそういう事を思う奴がいるかもしれない。
あれは孕めないから却下だ。
ついでに正確に言うならば孕まされて、子供を産んで夫婦でいちゃいちゃしたいのであって、レイプはちょっとNGだ。
まあ、こんな俺も何をとち狂ったのか性転換手術を受けようと病院に行ったこともあるのだが、残念ながらさせて貰えなかった。
俺と同じ事を思っている奴のために言っておくと、あれは性同一性障害の人じゃないと受けられないらしい。
無駄だから辞めておけ。
ついでに、現在の技術だと完全に女性になるなんて事も無理らしい。
つまりは子供? 何それ美味しいの?
状態になる。
カズヤとであったのは病院から帰った次の日、もう俺が生きてる意味なんてないんじゃなかろうかなんて考えて屋上から飛び降りようかと思った時、カズヤが屋上にやって来たのだ。
そして自殺しようとしている俺にこういったのだ。
「お前はそれで死ねるんだろうな、ガチで羨ましいな畜生!」
そう言って颯爽とフェンスを乗り越えて飛び降りる同級生。
俺はあの時が人生で一番びびった瞬間だと思う。
だって自殺しようとしてる奴を放っておいて、いきなり飛び降り自殺をはかったんだぜ?
ガチでやばかった。
それから救急車で運ばれたカズヤは奇跡的に打ちどころがよかったなんて言う理由で、次の日には復活していた。
4階立ての校舎の屋上から飛び降りて奇跡的に打ちどころがよかったってどんな状況だよ!
と突っ込みたくなったのだが、カズヤは18階建てのマンションからも飛び降り自殺を試しており、その時も原因はよく分からないがとにかく奇跡的に助かったらしい。
なんだコイツ、本気でそう思ったのだが友達になってからはさらに驚かされる事になる。
カズヤはどこかに遊びに行く事になったら、宝くじ売り場でスクラッチを削る事から始める。
なんと的中率は驚きのほぼ100%。
頭おかしんじゃねぇかコイツと本気で叫びたかった。
聞いてみるとこいつの異能、
名付け親はもちろん俺だ。
二週間に一度くらいのペースで自殺を試みるカズヤに友達なんてできるはずがないのだ。
「お前のそれ、もう口癖だよな」
「死にてぇか? お前もいっつも犯されたいとか孕まされたいとか言ってるじゃねぇか。
お互いに変な願望持ってるもんだよな……」
「しかも、どっちもまず叶えなれないってな。
ん? そう言えばカズヤの能力で俺を女体化できないのか?」
「アホかよ! どんな幸運が振ってくればお前が女体化するんだよ!?」
まあ、さすがに幸運で俺が女体化するなんてケースはないか……。
さすがのカズヤの運も物理的に不可能な自称を起こす事はできない。
ただし死ぬ時は例外の様で、時速200キロで突っ込んでくるトラックが謎の突風で横に飛んだり、謎のバリアで死ななかったり、たまたま時間が巻き戻ったりする事もあったらしい。
「だよなぁ、いや待て……最近流行っている異世界転移とか転生って奴はどうだ?」
「……それならガチで行けそうな気がするな。
ステータスにすると俺の幸運はカンストどころか限界突破して無限とか表示されそうな気がするしな」
「そう言えばお前の死にたい欲求って転生とか転移って許容範囲なのか?
それなら不幸な出来事として処理されないような気がするんだが」
「試してみるか?」
俺が頼むと言うとカズヤは両腕をクッとかっこよくまげて、右腕の手のひらから世界を覗くように見つめた。
この謎のポーズだが、実際に何か効果があったりするわけじゃない。
本人の気分でころころと変わるようで適当にかっこよさそうなポーズをしているらしい。
「おいクソ世界、さっさと俺と遥斗が異世界転移するようにトラックでもなんでも突っ込ませて来やがれ!
あと、遥斗は超可愛い美少女に性転換するオプションを付けてくれ、ついでにドラゴンっぽい羽と尻尾、あと水色の髪と瞳で貧乳、めっちゃくちゃ名器にして一生老化もすることも無いようにしやがれ!
あ、不老のオプションは俺も頼むわ」
「……」
「……」
「……」
「やっぱなんも起きねぇか……どう足掻いても俺は死ねんみたいだな」
「ちょ、来たぞカズヤ! 上! 上!」
「あ?」
上を見上げると、謎のUFOのようなものが猛スピードで俺達2人目掛けて突っ込んで来ていた。
「来たな」
「ああ、これは行けるんじゃないか!」
そう言って俺とカズヤが手を取り合って喜んだ瞬間、ズゴーンという大きな音ともに俺の視界はブラックアウトした。