※この作品はR-18です。

キミイロに染まるヒストリア   作:ぽっぷ!

1 / 18
序章 白い輝き

 

夕陽の差し込む図書館。この時間帯は宿題用に本を借りる人がボチボチいるくらいでとても静かだ。

お気に入りの本をいつも通りに探す。パッと取ろうとしたが、手を少し滑らせてしまい、危うく落としそうになってしまう。いつもの席に座り黙々と本を読もうとする。けど何故だろうか、熱い何かが身体中を彷徨い読書の邪魔をする。

 

「う〜…」

出したつもりのない言葉が勝手に口から出てきた。謎だ。どうしたら言葉というものはふわふわ出てきてしまうのか。今出てきた言葉を掴んで口の中に抑え込みたい衝動に駆られた。音は見えないんだけどね?

…にしても今日は何かおかしい。本を読むときはどんなことがあっても静かにしていたはずだ。いつもより身体が熱い。熱ってほどではないが長袖の制服がちくちくするみたいだ。

このままでは楽しい読書に集中できない…

 

外に出てみる。

春風が心地よい季節だ。

日差しの温もりも感じる。

外では…直美かな?トラックを全力で走っている。私には無理だ。あんなにアクティブなことしたら疲れてしまう。

私なら、穏やかな春風を受けてゆらゆらと過ごしたいと思う。花壇に咲く菜の花みたいに。

 

深く息を吸う。そして吐く。何度も繰り返す。

そして、自分の中に押し留めるような小さな声で呟く。

 

「…キャプテン」

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

ベッドにぐだーっとなった。疲労感が尋常じゃない。

いや、身体的疲労感は全くない。今日も平和だった。夜獣(ナイトビースト)も出てこないし、メンバーの間でのイザコザも特に見られなかったし、ベルルとメーヤに関しても問題なく学園生活を過ごしている。尤もメーヤに関しては、未だに桜子ファンクラブのことについて問うてくるが。

 

…いやいや、そうじゃない。

俺はとんでもないことをーーやったときこそそう思わなかったがーーしたのだ。してしまった、といった方がいいのだろうか。

 

一人のオルタナーー織宮結衣に告白をしたのだ。

 

告白の言葉?

「結衣…俺、結衣のことが好きだ」だわ。それ以上でもそれ以下でもない。あー言うならば、クラプパンをいつもより少し多めに買ってきてやったくらい…か?

 

返事?

もらえてないから今こうしてベッドで悶えてるんだろうがよ…

 

幻聴として聞こえてくるマスゴミのインタビューに半ば八つ当たりするように言い放つ。やめろ、やめてくれ。せめてもって番組で約束したランボルギーニくらいちゃんとその日にプレゼントしてからかかってこいや詐欺グループマスゴミ。

 

いろんな気持ちがいっぱいいっぱいになってドキドキとヒヤヒヤが止まらない。やべぇAnger聴きたい。ヘッドホンで大音量で流して「Everybody fxxkin jump」って大声で叫びたい。気持ちを治めたすぎてやべぇ。

というか結衣はこんな俺の告白、どう受け止めてるのだろうか…いや案外平気だったりして?普通に受け止めてくれたr…いやダメだなー流石にそれはなさそうだなぁ…うわぁ…

 

 

ピロン♪

 

 

悶えてる部屋の中、スマホの鳴る音がはっきり聞こえた。

パッとスマホを手に取る。誰からのメッセージかn…LINEニュースじゃねーか!違うわ!びっくりしたじゃん!…って立て続けに電撃オンラインのメッセージが入ってきた…そういやそろそろあの人気作の続編が出るころなんだよなぁ…

一人記事に夢中になっているとまた一通の連絡だ。今度はコカコーラですk…

 

「明日の朝5時、屋上に来て。ブランケットと本も一緒に」

 

結衣からだ。

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

 

眠い目を擦りながら階段を上る。春とはいえまだ夜は肌寒く、屋上へと続く階段の手摺りは少しひんやりしていた。手に持っていたブランケットの温まりがある分、まあまだマシか…

屋上につながる扉を開ける。そこには結衣がパジャマのまま立っていた。夜の闇の中に見える結衣の白い肌が、冷たさ、そしてその中に眠る温かさを感じた。佇む彼女を見つめ、思わず息を呑んだ。

 

「朝早く珍しいな…どうした?」

「何か…日の出が見たくなっちゃって。桜子も寝てるし、キャプテンなら付き合ってくれるかなって」

「この本は?読むのか?」

思わずハッとしたかのような表情をした結衣は、何を思ったのか平静を装い、

「ほら、ここに座ろ」

そう言った。持ってきたブランケットは敷くためではなく、被るためらしい。

「これで冷えないな」

俺はそう言い、結衣の隣に少し間を開けて座った。

「…キャプテン、寒くないの?」

「いやいや、俺寒さには滅法強いから平気だよ」何気なくそう言うと

「ぷぐーっ」とわかりやすいように顔を膨らませた。可愛い。

「ほら、ここ」

取り敢えずこれは入らないといけなさそうなので結衣と二人でブランケットに包まることにした。さっきよりずっと近い。小さな吐息まで聞こえてくる。

 

日の出までは40分くらいかかった。その間、結衣は本を読む気配がなかった。というかずっとこちらに身体を委ねていた。

 

「結衣…本、読まなかったのか?」

尋ねると、首を横に振る。

「読まなかったんじゃないの。読めなかったの」

「don'tじゃなくてcan'tか?」

「何故英語…」ツッコミが痛い。

 

朝陽が昇ってきた。

結衣はブランケットを取り、朝陽の方に少し歩んだ。

「私、本が大好き。でも…」

 

「キャプテンがいると、大好きな本も読めなくなっちゃう。身体が熱くなって…フワってなって…ドキドキするの…」

 

「そうか…それはすま」

「キャプテン」

 

「…私、キャプテンのことが大好きみたい」

 

「貴方が月ならば、私は太陽となり貴方を照らし出します。だから…付き合ってください」

 

「結衣…」

 

 

 

「それ、俺も読んだことのある人気恋愛小説のワンフレーズだよな」

そう俺が言うと、怒っているのか、結衣は少し頬を膨らませて言った。

「だって…告白はキャプテンが先だし。これは思い出し捨て台詞だし」

「思い出し笑いみたいに言うなよ…」

 

「それじゃ俺も」

 

「結衣の笑顔で、俺を灯してくれ」

 

 

「…キャプテン、私のマネした」

不意に結衣が笑い出した。俺もつられて笑い出した。二人で笑い合った。結衣の後ろの空では今まさに太陽が昇る真っ只中だった。

 

 

Yamiyo(闇夜)は明け、Sunshine(太陽)が顔を出す。

広がった雲の中、俺と結衣は、一筋の光を見つけた。彼方までくっきり伸びていく、白い光を。

 

「これからもよろしくな、結衣」

「うん。キャプテンも、よろしく」

 

 

 

 

 

ピロン♪

 

結衣のスマホにメッセージだ。

桜子からだ。

 

「ゆいんごおはよー☆いまどこにいるの?部屋いないからアイドル練習できなくて心配だよ〜」

 

 

「あっ、そういえば今日は朝から桜子とアイドルレッスンだった…」

「あっ…って忘れてたのか?」

「キャプテンの時間泥棒」

「あー俺心だけじゃなくって時間も取っていってしm」

言い終わる前にはもう結衣の姿はなかった。

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

 

 

二人の特別な朝は終わり、結衣は一人のオルタナとして、俺はキャプテンとして1日を過ごした。そして夜を迎えた。

きっとこれからも、キャプテンという位置づけとオルタナという位置づけは変わらない。そこに、彼氏、彼女の関係がつくだけなのだから。

いつも通り、結衣と接して…

 

 

 

 

 

コンコン

 

 

 

「ん?」

こんな夜中に…メロかな。

 

 

俺は扉を開けた。

そこにいたのは。

 

 

 

 

「…きゃぷてん」

 

俺の結衣(かのじょ)だった。

 

 

 

 

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

読んでいただきありがとうございます。ぽっぷ!です。

Twitterではゆいんご推しとしてバチコリ結衣を推しています。織宮結衣布教委員会永世会長です。他ポケモントレーナーになったり‪TANO*C‬関連で騒ぐパリピにたまになります。そしてたまに倉吉に帰るひなビタ♪民になります。

 

前置きはこのへんにして。

 

さて、小説、書いてしまいました。

ホント、何故そもそも小説書こうかと思った理由なんですが…

もともとめちゃくちゃ妄想するんですよね、ゆいんごが彼女だった場合の。有名イラストレーターさんのゆいんご抱き枕カバー届いてからは毎日妄想の連続なのです。でも妄想だけではすぐ消えてしまうので何か目に見える方で妄想を描けないか。そこで見つけたのがハーメルンでした。そしてまたまたここでも名前が出てしまうのかとお思いでしょうが、あっきーの影響もありました。一応彼もまたここハーメルンでゆいんごとの妄想を小説にしています(探せば見つかる…かな?)。文体も少し参考にさせていただきました。アドバイスもありがとうな。

 

本当に初めての試みなので文体が変だったり変換ミスがあったり言ってること意味わかんねぇよお前みたいな意見もあると思いますが多めに見てください()

 

さて、序章とありますがめちゃくちゃ長く書いてしまいました。

これから何章にも渡って、キャプテンとゆいんごの恋が続いていきます。今回は表現を載せませんでしたが、今後はR18要素もだんだんと取り入れていくと思います。このへん疎いので同人誌読んで勉強しますか…

 

最後にですが、自分‪TANO*C‬オタクでして。

今後ストーリーにハードコア関連で?って思われそうなので後書きで説明させていただく形にさせていただきます。どれもこれもいい曲ばかりなのでみんな聴こうな。

ついでにちょっとした解説も。

 

ランボルギーニの件→TOKYO MXのバラエティ番組で、優勝したホストがランボルギーニを獲得するはずだったのだが、収録時点で渡してもらえず、番組終了から1年近く経つ今も届かず、連絡がいかないという事態になっている。詳しくはググってください。

Anger→ハピコアといえばこの人!なDJ Genkiとギターといったらこの人!な黒沢ダイスケによるデュエット曲。歌唱は鯖。「ULTRA HAPPYCOLLECTION!!!」収録。

Yamiyo→曲は神なのにTwitterがその逆を行くUSAOの提供曲。Massive CircleZ主催の和風コンピ「ARATOSHI 2」収録。

Sunshine→DJ Genkiと安全第二な工務店も営む速さの鬼、かめりあのデュエット曲。歌唱はmoimoi。「ULTRA HAPPYCOLLECTION!!!」収録。

 

 

それではこのへんで後書きも終わりにしようかと思います。

次回はいつあげるか不明ですが、整い次第Twitterでお知らせしますのでそちらも是非。

 

 

では。

 

 

かわゆいんご。

 

 

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定
▲ページの一番上に飛ぶ  X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。