秋の温泉。紅葉。美味しい料理。
ひとひらの切ない恋の気配。
ガラガラガラガラ…コンッ
きんのたま…金色の玉が俺の眼に映る。まさか…いや、そんなことって…??
その刹那、ハンドベルが鳴り響く。
「おめでとうございま〜す!!!一等、温泉旅行券プレゼントで〜〜す!!!!」
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
11月上旬。暦の上ではすっかり秋。上着がないと肌寒い季節になっていた。
ハロウィンパーティーの買い出しに行った時にもらった福引券が5枚余っていたらしいので、運試しに引くことにした。一等は県外の温泉街への旅行券、1泊2日分。当たるはずがないよな〜とか思いつつ回した今、俺はその温泉旅行券を手に持っている。
一生分の運使い果たしたのではないだろうか…???
(とは言ったものの…)
帰り道に旅行券を取り出してみた。2枚ある。
(これは彼女たちに伝えるべきなのか…?)
悩みに悩んでいた。勿論…彼女ーー結衣と行きたい。2枚あるんだし。でもそんなことしたら「えこひいき!えこひいき!」なんてみんなから言われてしまうだろう。
だから今回ばかりはしょうがない。隠し通すか、バレたらジャンケンで一緒に行く人を決めてもらおう。うん。
道路に積もった落ち葉を踏み締める。気持ちいい音がする。刻一刻と迫る冬の気配を感じながら、学園に帰ったのであった。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
「温泉旅行券メロ〜!!キャプテンが福引きで当てたメロ〜!!!!」
…即バレしました。この白い獣物がっ…
メロの声は学園のオルタナ全員に届き…
ラウンジにみんな集まった。
「ダーリンっ♪あたしと一緒に行こうよ〜♪裸のお付き合い、しよっ」
「れ、れれれれ恋さんっ!?そんな破廉恥なことダメです〜!!!!というか、私もっ…」
「キャプテンと温泉…なるほど…キャプテンと「契り」を交わすということでありますな」
「…メーヤまで〜!!!」
「ふみゅ…ののおねえちゃんおこってゆ…」
てんやわんやしてる。
結果、メロの指揮によって残り1枚の温泉旅行券争奪ジャンケン大会が行われることとなった。
「キャプテンに勝ったものが残り、最終的に人数が絞られたら直接対決メロ!」
まだストーブも出してないのに、ラウンジはめちゃくちゃ熱気に包まれていた。
「キャプテンもみんなもいないから何事かと思ったら…本当に何事なのだ、これは」
ガチャっ、と扉が開いた。ナタリーだ。
「あっ、ナタリーさん、今からジャンケン対決するみたいですっ」日奈が簡潔にナタリーに伝えると。
「景品争奪か?」
「はいっ!」
「景品…景品…!景品があるとならばこのジャンケン対決、私も参戦しよう…!」
めちゃくちゃナタリーやる気になった。
(ま、まぁ…ジャンケンだし、適当にみんな落ちるでしょ〜…)
「勝者、ナタリーメロ〜!」
なんとナタリーが最後まで勝ってしまった。
「ほら、キャプテン、早く景品を私に見せたまえ」
ドヤ顔で両手を拡げる。結衣と行きたかったが…しょうがない。俺は悔しさを顔に出さずに旅行券を渡した。
「はい、温泉旅行券」
「…」
「?」
「ゲームじゃないのかぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!?!?!?!?!?!?」
「今更ぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!?!?!?」
ナタリーの嘆きに負けじと突っ込んでしまった。
一度はナタリーの手に渡った旅行券は、再び俺の手に帰ってきた。
「ゲームじゃないなら私は棄権する。後はみんなでやってくれたまえ」
ナタリーはそう言い、自室へと帰っていった。
最後に争うことになったのは、結衣と日奈であった。
「じゃん…けん…ポンっ!」
結衣が出したのはグー。日奈はパー。
「勝者、日奈メロ〜!」
「は、はわわわ〜…!ぼ、ボクなんかが…いいんでしょうか…?」
嬉しそうだけど少し心配な表情を浮かべる日奈。今度こそしょうがない。俺は日奈に旅行券を渡した。
「いいんだよ、勝ったんだから」
「あ、ありがとうございます…!」満面の笑みを浮かべる日奈の後ろで、結衣が明らかにしょぼんとしていた。
さて俺の分をと…
あれ。
見覚えのない紙切れが…
「…もう一枚あったわ」
ということは!
「わ、私も温泉、いけるの…?」結衣が驚きの表情を浮かべている。
「だな」俺は優しく微笑んだ。
「ふふふ…やった…♪」
こうして、俺と結衣と日奈の3人で温泉旅行に行くことが決まったのだった。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
月森駅に停車する特急、紅葉号。
この特急の終点こそが、俺たちの今回の旅行地である温泉街だ。
「ボク、学園以外の温泉行くの、初めてですっ!」
「私も、有名な温泉に行くのは初めてかも…」
「それもこれも、福引引いてくれたキャプテンのおかげですねっ」
「いやいや…ハロウィンパーティーの買い出しに行ってくれたのは日奈なんだし、日奈のおかげでもあるよ」
えへへ、と日奈がはにかむ。中古品を漁った、と言っていた日奈のダッフルコートだが、汚れなどは特に見かけられない。ベレー帽も綺麗だ。彼女のお手入れがしっかりしている証拠であろう。俺も見習わなければならない。部屋汚いし。
結衣の方に目をやる。ロングのスカートに合うジャケットを身に纏っている。何故か結衣もベレー帽をかぶっていた。トレンドなのだろうか。
特急に乗って1時間くらい経ち、終点に到着した。改札をくぐるとすぐそこに、温泉街の街並みが見えた。
「はわわ〜…すっごいです…!」
「煙がもくもく…すごい」
「まさしく温泉街だなぁ〜…」
3人揃って感嘆の声を漏らす。温泉シーズンではあるが、平日は休日より人の通りが少ない。40を超えたであろう女性が4、5人で歩いて行くのが見えた。
温泉街での買い物を終え、今回泊まる宿に向かった。
「ご予約の3名さまですね、少々お待ちくださいませ」
必要な書類を書いていると、
「そちらのお二人は、お子さんですか?」
受付の女将が尋ねてきた。
喉に何かが詰まったかのような感覚がし、一瞬むせた。緊張を誤魔化すように咳払いをする。後ろにいる2人ももちろん焦っているようで…
「は…はわわっ…!?ちち、違うんですっ…!あの…」日奈は慌てふためいて。
「…」結衣は顔を紅くしていた。
尋ねてきた女性がほほほ、と笑っていた。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
「おお…思ったより広い…」
「すごいですっ!窓からお山が見えます!」
綺麗な和室に驚く2人。俺の思っていた以上にしっかりしていた。大きな窓からは綺麗な景色が見える。紅葉で紅や黄に染まった山は絶景だ。
温かさを感じさせてくれる淡い照明。押入れには人数分の敷き布団が用意されていた。フワッと鼻に入ってくる匂い。たまらない。
「よし、じゃあ早めにお風呂入っておくか」
2人に呼びかける。部屋の隅には丁寧に寝衣が置いてあった。
「うん、どうせだしゆっくり浸かりたいしね」
「そうですね、早く入りにいきましょう!」
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
服を脱ぎ、ブラジャーを外す。自分の胸を見つめてから、チラッと日奈の方を見た。
(でかい…)そう、単刀直入に思った。
弾力のありそうな胸…なんか、いいなぁ。
「…?結衣さん、どうかしましたか?ボクのお胸に何か付いてますか…?」
「あっ、いや…なんでもない…」
慌てて向こうを向く。自分の胸に手を当ててみる。なんだか切なくなってしまった。
「「おぉ〜〜…!!」」
2人揃って感嘆する。想像していたより広い。外へと続く扉の向こうにはーー窓ガラスが曇っていてよく見えないが、絶景が広がっているのだろう。
身体を入念に洗い、シャワーで石鹸を洗い流した。タオルで髪を束ね、バスチェアをシャワーで洗い流した。
「結衣さーん!お風呂、すっごく気持ちいいですよ〜!」
先に洗い終わっていた日奈がこちらに手を振っていた。
お湯に足を入れる。そのまま流れるように身体を沈めた。途端に、
「はぁぁぁぁぁぁぁ〜…」という声が出た。とても温かくて気持ちいい。全身がポカポカする。ここの温泉の効能ってなんだろう…?美肌かな?
「なんだか…お肌がすべすべになった感じしますねっ」そう言い、お湯を腕にかける日奈。真似して私もお湯をかけてみる。確かにツルツルになった感じはする。感じは。
「うわ〜〜〜!絶景です〜!!」
「うわぁ…すごい…」
曇っていて見えなかった向こうの景色。色とりどりの紅葉で埋め尽くされた山々と沈む夕陽のコントラスト。秋しか味わえないこの景色は、今まで見た景色の中でもトップに入るくらい綺麗だ。こんな絶景を眺めながらお風呂に入れるとは…
「やっぱりキャプテンに感謝しなきゃ…」
ですね、と日奈が相槌を打つ。
「ボク、感動で胸がいっぱいです!」
胸…むね…
またふと手をやる。忘れようとしていたことを思い出してしまった…あぁ。
「もう出ようかな…」そう呟き温泉を後にした。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
浴場の近くの牛乳自販機にお金を入れる。
コーヒー牛乳も美味しいが…今日は普通のやつで。
ボタンを押し、出てきた牛乳の蓋を開け、ゴクッと一杯飲む。
「うまい…」
風呂上りの牛乳がうまいという話はよく聞く。それと同じくらい、乳製品は胸の成長によく効くという話も聞く。
べ、別に日奈のが大きくて衝撃受けたとかそんなんじゃ…ない…かは…
気がついたら2本目のビンに手をつけていた。
「おっふろっのあっとはっ♪フルーツ牛乳です〜♪」
日奈が軽快なステップでこちらにやってきた。割と長風呂だったみたいだ。
「沢山飲んでますね〜」こちらの持っている牛乳を見てそう呟いた。
「結衣さん、牛乳好きなんですか?」
「いや、好きではないけど…お風呂上がりだから、なんとなく」
言葉を濁す。
言えない。日奈の胸の大きさが羨ましくて胸が欲しいなんて言えない…でも。
「…相談があるの。部屋、戻ろ?」
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
「おむね…ですか?」
言ってしまった。目の前で。日奈の胸が羨ましいなんて言ってしまった。
もう後には戻れない。
「私も…胸、大きくしたいなぁ…って」
なんか言うのが恥ずかしくなってしまう。
「な、なんかごめんなさいですっ…!」
あ、謝らせてしまった。日奈が悪いわけじゃないのに…
「ううん、謝らなくていいの、ちょっと、気になっちゃって…胸、大きくなったらどうなるんだろ、って思っただけで」
もうこの話はおしまい。変なこと話しちゃったなぁ…って思…ったんだけど。
「ゆ、結衣さん!ボクにお任せですっ!」
胸に手を当ててそう言った。
「へ?」
「キャプテンにするためのマッサージを調べてたらたまたま見つけたマッサージがあって…結衣さんにしてもいいですか?」
「え、う、うん…」
「それじゃ、仰向けになって、目閉じてください♪」
言われるがままにする。何をされてしまうのだろうか。
というかキャプテン遅い。長風呂だろうか。
途端、何か肌寒く感じた。目を開けると、今までなかった私の胸が顕わになっていた。
あれ…もしかして、脱がされてる…??
「ひ、日奈っ…」
「ダメですよ結衣さん、じっとしててくださいっ」
「だ、だってこれ…」
「結衣さんがお胸を大きくしたいと言ってたので…お胸のマッサージです!」
「ちょっ、タンm…」
その瞬間日奈の手が私の胸に重なる。止めようとしたが間に合わない。日奈の手が、私の胸をがっしり掴んだ。
「こ、こんな…あっ…」
「しっかり揉んであげないとですね…もみ…もみ…」
なんだろう…これ…マッサージしてもらってるのに…焦らされてるような…
「ひなぁ…ちくびも…さわって…」
なんだか興奮が止まらなくなってしまっている。
「えっ?…乳首のマッサージは特に…」
「さわって…ほしい…の…」
「わ、わかりましたっ」
私、何をさせてるんだろう。
ダメだってわかってるのに…身体が快感を求めて…止まらない。
「それじゃ、触りますね」
やっと…やっと触ってもらえる。同じオルタナに触ってもらう背徳感なんかよりも快感が優っていた。その刹那。
「ーーーーー!」
日奈の手が私の乳首に触れた。最初はちょんちょん触っていたが、
「くりくりした方がいいですかね?」
なんて言ってくりくりしだした。
「はぁ…はぁ…ちくび…きもち…いぃ…っ」
「気持ちいいですか?よかったですっ」
この反応は…気づいていないのかな…
気づかれないように、自分の手を下半身に持っていった。あそこが疼く。触らないと…
指をその中に入れる。
「ひゃっ…あっ…い…イクっ…」思わず声が出てしまう。
「え?…今の声って…結衣さん、ですか…?」声に気づいたらしく、乳首に触れていたその手を止めた。
バレた。そう思った瞬間、力んでた身体が緩み始めた。下部からとろりと蜜が出ているのがわかった。
「はわわわわわ…ゆゆゆゆ結衣さんっ…!?え、えっちしてたんですか…!?」
日奈の顔が赤くなり始めた。
「はわ…はわわ…ぼ、ボク、なんてことを…!大丈夫ですか…?」
慌てる日奈を押し倒した。
「ゆ、結衣さん…?」
逃がさない。私のこんな姿を見られたんだ。日奈にもちょっと…気持ちよくなってもらう。
「きゃぷてんには…ナイショだよ…?」
そう言い、日奈の寝衣の紐を緩めた。寝衣を脱がすと、そこにたわわな胸が現れた。
「…やっぱりでかい」ぽろっと言葉が出てきた。
胸に触れる。柔らかい。そう思った。自分にはない弾力を知り、なんだか虚しくなってしまう。羨ましい。
「あっ…ゆ、ゆい…さんっ…」
乳首が勃ってきた。ふふ、興奮してる。
乳首を抓り、くりくりする。日奈の喘ぎが聞こえる。…えっちだ。
「ゆいっ…さん…や…らめ…んっ…」
「ふふ…感じちゃってるね」
無防備な胸…なんだか吸いたくなってしまって。
乳首に口をつけ、チューっと吸い始めた。
「ひゃあっ!?そ、それ…や…きもち…い…です…」
吸われる快感は体験済みだ。初めてキャプテンとセックスした日、キャプテンが私のを無我夢中に吸っていたのを思い出した。まるで赤ちゃんみたいだった。今は私が赤ちゃんに戻ったかのように、乳首を舐め、吸い続ける。
「ココも、ぐちゅぐちゅだね」
日奈の下にある花弁にパンツ越しに手を遣る。もう濡れていた。パンツの中に手を入れ、濡れているソレに指を入れた。
「ふわぁっ…そこ…びんかんっ…ですっ…んっ…」
日奈の声が震えている。感じてる。手を止めずに、再び日奈の乳首を吸いはじめた。
いやらしい音がぐちゅぐちゅと鳴る。2人の吐息が混じり合う。
なんだか私の気持ちも昂まってきて、日奈の耳元に口を近づけて、囁いた。
「こういうこと、するの…?」
「は…はいっ…たま…にっ…あっ」
「どんなこと…考えるの…?」
「そっ…それっ…は…」
「いじるのやめちゃおっかな〜…」
下にある手の動きを止めた。
「や、とめないで…ほしい…です」
震えた声で日奈は言う。快感の虜にされているみたいだ。私は再び手の動きを始め、意地悪そうに尋ねた。
「じゃあ…何考えるの…?」
「きゃ…」
「きゃ?」
「きゃぷ…てん…の、こと…ですっ…」
一瞬、頭にキャプテンーー私の彼氏が浮かんだ。複雑な気持ちになってしまった。
私とキャプテンは付き合っている。日奈は勿論、他のオルタナはそんなことを知らない。そしてキャプテンは、オルタナたちに対等に接さなければならない。だから…自意識過剰と言われるかもしれないが…他のオルタナたちがキャプテンに恋を抱いていることだってあるはずだ。そんな…憧れであるキャプテンを…私が取ってもよかったのだろうか…?
「…きゃぷてんのこと、好き?」
「はっ…はいっ…すき…ですっ…あっ」
「…大好き?」
「だっ…だい…すきっ…です…」
私は黙るしかなかった。何と答えればいいのだろうか。
「ボクのこと…いつも…やさしく…してくれて…」
やり場のない感情が、身体を襲う。
私は…私は…どうすればいいの…?
「…ごめん」
もうどうにでもなれ。
私は顔を日奈の側に持っていった。
「ゆっ…ゆいっ…さん?」
そう言った日奈の口に…唇を重ねた。
戸惑う日奈の口の中に、舌を絡めた。日奈の舌を舐める。日奈のも、私のを舐めてきた。舌と舌が絡み合い、溶けていくような感覚だった。
「っ…!!!!!」
口を離した頃には、日奈の下部からはとろりとした蜜が溢れ出ていた。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
「…ゴメン」
顔が真っ赤になってるのが見えてなくてもはっきりわかる。なんなら温泉みたいに湯気まで出ているだろう。顔が紅いまま延々と続いているみたい。RED to RED。
「ぼ、ボクも…なんかすみませんでした…」
「日奈が謝る必要はない」申し訳なさそうに頭を下げる日奈に言う。
「くだらない悩みであんななっちゃったんだから…ふふふ」そうはぐらかす。
「…胸は羨ましいけど」これはボソッと。
「でもなんだか意外ですっ…結衣さん、おむね触っただけですっごく気持ち良さそうだったのでっ」
うっ。なんだか痛いところを突かれた気がする。
「結衣さんも、1人でえっちさんしたりするんですか?」
なんだか迫られてるような。日奈の瞳を見つめてみるが、邪な心はないような、純粋な瞳だ…多分。
「…誰にも言わない?」
「はい?なんでしょう…」
意を決して、口を開いた。
「私…きゃぷてんと付き合ってるの…それd」
「ええええええええええええええええええええええええええええええええええええ!?!?!?!?!?!?!?!?!?!?!?!?」
予想通りの反応…
「はわ、はわわわわわ〜…!!やっぱり謝らなきゃです〜…!ごめんなさい〜!!」
「…ちょっと落ち着いて」白目ではわはわアワー真っ最中の日奈の両肩に手を置いて言った。
「私も知ってた…みんなきゃぷてんのことが好きなこと…でも…止められなかった…私の『好き』を」
スッと一息。
「謝るのは私の方。…『みんな』のきゃぷてんをとっちゃって…ごめん」
罪悪感に塗れる。心の中には、多分、「自分が正しい」という思いも眠っていると思う。だけど、自責の念が強くなっていく。私が…キャプテンと付き合っていなかったら…日奈が…こんな可哀想な話…聞かされることも…なかった…
「…大丈夫ですよ、結衣さん」
日奈の励ましの声…とともに、ギュッと胸を押しつけられた…というか、こちらを抱いてきた。
「きっとキャプテンも…結衣さんのこと、大好きだったんですよ…寂しいですけど」
「日奈…?」
「ボクにお手伝いさせてくださいっ。結衣さんとキャプテンが『幸せ』になるよう、頑張りますよっ」
ポンポンと頭を撫でられる。なんだろう…まるで赤ちゃんに戻った気分…胸の中で抱かれる温もり。日奈の母性に包まれた私の目からは、いつの間にか涙がこぼれていた。
「ううぅ〜…ごめん〜…」
「よ〜しよ〜しですよ〜、ふふふ」
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
「はわわわわ…お刺身に高そうな山菜に…全部いただいてもいいんでしょうか…?」
普段絶対見ないであろう品数。種類。その全てに戸惑いつつも日奈の目は輝いていた。
「遠慮するなって、旅館の美味しい料理なんて滅多に食べられないぞ?」
「じゃ、じゃあ遠慮なくいただきまーすっ!!!!!」
笑顔で料理を頬張る日奈。…可愛い。
ちなみに俺はというと長風呂してから旅館の散策をしていたら、ゲームコーナーに偶然見かけたレトロゲーに熱中していた。スペースインベーダーにパックマン、スーパマリオブラザーズ、ナンバリングされていた頃の太鼓の達人まであった。…懐かしいというか、遊んだことのないものが多くて新鮮だった。
「心配かけてごめんな…?」
「宇宙人に連れ去られたとかじゃなかったから平気…残念だったかもだけど」
「残念っていうのは、宇宙人に逢いたかったって意味だよな…?」
俺の問いにふふふ、と笑うだけの結衣だった。
そろそろ就寝時間。
年頃の女子だし寝る場所を分けた方がいいのではと思ったが、「せっかく」ということらしいので3人横に布団を並べて寝ることにした。結衣とはよく寝ているが、日奈とは…初めてだ。勿論深い意味はない。
(目が覚めてなかなか寝れない…)
両脇には、2人の女の子。
「きゃぷて〜ん…ボクにおまかせで〜す…」
「きゃ〜ぷて〜ん…いざぁ…みちのたびへぇ…」
なんだか父親になったみたいだ。ふと女将の言葉を思い出した。
『そちらのお二人は、お子さんですか?』
満更でもない。
そっと2人の頭を撫でた。
窓から覗く月夜に輝く星は、まるでShooting Star…Comet Coaster…
いつもより、透き通って見えた。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
あけましてメリーハッピーバレンタイン鬼は外〜福は内〜
はい、ぽっぷです。
世間はバレンタインなのに今回投稿したのは秋です。季節落ち着いて?
え〜読んでいただいてわかったなら良いのですがついに他のオルタナもえっちくしてしまいました。やったぜ。
エロの標的にしたのは日奈です。
というも最近個人的にひなっちが来てるのです。ロリ巨乳ってだけで十分強いのに頑張り屋さんで悲しい過去を背負っている子です。でも鬼にはなりません。これはよく言っているのですが2017年のクリスマスイベントのひなっちがねぇ…健気だし…かっこいいし…可愛いし…でめちゃくちゃ好きになりました。あとブラックサンタとのやりとりも好きですかねぇ。
ということでゆいんごとえっちしてもらったよ()本当はキャプテン交えて3Pしたかったけどそれはまた今後…(というか3Pに発展したら純情ラブストーリーがただの乱交ものに変わってしまうのよろしくないと思う…思わない?)キャラ設定が若干ガバってるかもしれないけどYURUSHITE。
あ、そうそう。
バレンタインということでキャップ界隈のバレンタイン創作タグに参加するつもりでバレンタイン短編書きました。いつもの短編と違ってR18要素かなり強めです。
趣味の話。
#スーパーリリース21 とかオルガル物販とか色々届いたぞ!!!!
#スーパーリリース21…いやはやどれも素晴らしいアルバムで耳が孕みました。個人的おすすめはやはりUSAO、DJ Genki、Kobaryoのアルバムですかね。孕ませおにーちゃんフレンチコア、暖房いらずのハピコアづくし、暖房消しちゃうはちゃめちゃスピードコアと強すぎる。勿論他のアルバムも良いのでぜひ聴いて欲しい。特に音ゲーしてるそこのあなた。#スーパーリリース21 は音ゲーに入ったオリジナル曲をロングにしたりリミックスしたりしてたくさん収録してるので是非とも!!よしなに!!!!
オルガル物販…やっとこさ届いたわね…ドデカシールにアクスタにカレンダーにとたくさん買いました。アクスタは今回全種部屋に飾ってます。壮観だぁ。シールはいつかパソコン買ったら貼り付けたいですね…それまで見て愛でることにします()
ということで今回もちょくちょく解説。最近ハードコア要素少ないね?
RED to RED→我らがHARDCORE TANO*Cの主宰、REDALiCEさん(赤さん)がオンゲキREDのために提供したオリジナル曲。オンゲキには他にも同氏提供の『TAKE ON THE WORLD』なども収録されている。
はわはわアワー→勿論キャップは知ってると思うけど、日奈のキャラソン。VRライブも最高にはわはわしていてめちゃくちゃ可愛い。作編曲はやしきんさん。『ルナリア』の作編曲や「ミカグラ学園組曲」の『赤裸々キャンディ(藤白おとねキャラソン)』の編曲にも携わっている。
Shooting Star→テンションぶち上げハピコアにーちゃんのDJ Genki作曲。歌唱はお馴染みYukacco。TANO*Cの2020年夏の新譜「HARDCORE SYNDROME 14」に収録。作曲者が作曲者なだけに、まるでSunshineの対のような楽曲に聴こえる。2番サビのベースの音も似てるような気がする。
Comet Coaster→エモエモUK HARDCORE作曲者の2人、DJ Norikenとaranによるバリエモ楽曲。Muse Dush×HARDCORE TANO*Cのコラボで登場した。やっぱりこの2人のUK HARDCOREはエモいがいっぱいで最高です…
というわけで2021年もよろしくお願いいたします。
それとバレンタイン短編もよろしくお願いします。
では。
かわゆいんご。